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2006.08.27

言葉を紡ぐ

「純真」

いかに見えるかよりも
いかにあるかを心配する

いかに見せるかよりも
いかに歩むかにこころする

眼前のボロをかくすよりも
あふれる真実で相手を包む
そういう女性をなつかしむ

安積得也

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

言葉を紡ぐ。
本当に難しいことです。
しかも、それが「自分の言葉で書け」なんて言われたら困ってしまいます。
子どもたちと作文を作りながらも、子どもだけでなく私自身も自分の言葉で書け、なんて言われたら戸惑ってしまいます。
乾ききった布巾のように(本当は雑巾と書きたいがそれじゃあまりに自分が可哀想だから布巾に格上げ)絞っても何も出てこない私の頭から言葉なんて出てこない、、、

言葉を紡ぐためには縦糸と横糸があって、
縦糸は自分の感性とか経験とか今まで学んで来た学習だと思います。
そして横糸はいろんな方の考え方、意見、思想ではと思います。
私は横糸をジャンジャン使いながら言葉を生み出すことが好きです。
横糸に刺激されて縦糸が漸く織り始めることが私の場合多いのです。

何か問題が生じたとき、私はいつも本棚に飛んでいきます。
その都度取る本は違うのですが、、、
こんなとき菜根譚ならどう書いてあるだろう?
良寛ならどう言うだろう???
とかとか気持ちを押さえながら本棚を漁ります。
なぜなら私の心はまだ未整理で言葉を探しているが適当な言葉が出てこなくて、
ウ〜〜〜〜ン、う===んと唸っているのです.
が、
既に先人は輝くような言葉、浸みいるような言葉で言い表してくれているのです。
そんな言葉に出会ったら私はしばらく佇むばかり。
そうか、、、そういうことか。
と納得。
自分の未整理の頭と心がいとも簡単に文字になってソコにあるのです。
私は飛びつきますね。
一も二もなく。
「やった、これ、もらいぃ」と即引用させていただきます。
別に自分の文に「箔」をつけるためなんてケチな了見ではなくて、
先人へのリスペクトとして。
と、言うわけで
先人の言葉や歌を引用しまくっている私。
そもそもの発端は高校生の時、芭蕉の俳句「よくみれば なずな花咲く 垣根かな」を見たときです。
私は芭蕉の俳句の中でこの句が一番好きです。
何気ない日常の小さな発見、そしてその発見を喜ぶ作者、芭蕉。
なんとも言えない温かさと鋭さを感じてしばし呆然としたことがあります。
その後もいろんな詩や俳句に触発されたのですが、
上にあげた安積得也の「純真」を読んだときも忘れることが出来ません。
二十代半ばのこと。
自分を自分以上に見せようと躍起になっている私がそこにいて、
そうじゃない自分に苛立っているもう一人の若い私がいて、、、
そんな矢先に読んだこの詩はズド====ンと心に響いてきました。
ズド〜〜〜〜〜ン。

そうそう、石川啄木のあの短歌が好きなのです。
何回読んでも好き。
「不来方のお城の草に寝ころびて、空にすわれし十五の心」
空にすわれし十五の心、、、
啄木の人生への逸るような思いと、それを包み込む空の広大さがなんとも言えず、本当になんとも言えず私はうちふるえるだけなのです。
また以前も書きましたが芥川の文学と中島敦の山月記、好きなのです。
あの無駄のない書き方、そして最後に読者を置いてけぼりにして作者だけスタコラと去っていくあの勝手さがたまりません。

と、言うことで私なんかがとても表現できない言葉をズンズンと言い表してくれる先輩たちの言葉をお借りしながら私はヤットコサットコと文を書いています。
「自分の言葉」を書けるにはまだまだ修行が足りません。
今日も明日もその次も私は本棚を漁り続けると思うのです。
そして、子どもたちにも良い物に触れさせたいと強く思います。
歴史の試練に耐えることが出来るような文学や芸術を手触りで感じさせたいと、、、

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コメント

 とある医療生協から、機関紙への原稿依頼がありました。今、この期におよんでの医療制度改革関連法についての原稿依頼です。この医療生協は、私の活動の一つの拠り所としていることからも、虚しい気分です。
 何年も前から、何ヶ月も前から、問題指摘をしてきたはずなのに、結果が目の前につきつけられないと、対応できないのかと、哀しくなります。
 済んでしまった後から問題だ、大変だというぐらいは、ブル新(商業新聞)でもします。「今日の朝日」
 それでも、発信しつづけることが重要と思い直し、この原稿を書きました。
 TBさせていただきます。
 

投稿: harayosi-2 | 2006.08.27 19:34

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