今日から八月
今日から八月。
いつ明けるとも分からなかった梅雨も漸く明け、夏になりました。セミの声が似合う季節です。
八月。
旧暦の八月の異名は葉月。
新暦の九月上旬から十月上旬の初秋にあたるため、この語源は、葉の落ちる月「葉落ち月」が転じて「葉月」になったとする説が有力です。
また、稲の穂が張る月「穂張り月」「張り月」から転じたとか、
北方から初めて雁が来る月なので、「初来月」「初月」から「葉月」になったとする説などもありますが、どれも確かではないようです。
あなたは上のご縁由来のいずれがお好きですか?
私は雁が来る月と言う説が好きです。
さて、そんな風流な昔の呼称とは似ても似つかぬものが八月にはド〜〜〜ンとやって来ます。
そう、ガソリンの値上げ。
運送費が上がるということはそれにつれ色んなものが上がると思われます(給料以外というところが辛い、、、)
さらに加え医療費の値上げなどが順次やってきます。
すでに書きましたが、
医療制度改正により患者負担増がこの10月から実施されます。
(1)70歳以上の「現役並み所得者」の窓口負担の2割から3割への引き上げ
(2)70歳以上の療養病床入院患者の食費、居住費の自己負担増
(3)高額療養費の自己負担限度額の引き上げ
などです。
ズバリ、高齢者イジメです。
既に6月に実施された、
住民税の老年者控除の廃止、
公的年金等控除の縮小、
非課税措置の廃止、
定率減税の半減などなどで、高齢者に大幅な増税がのしかかりました。
更に、さらにそれに連動して国民健康保険や介護保険料も負担増は言うに及びません。
そして2割負担の「現役並み所得者」(課税所得が145万円)の範囲が、今月から大幅に広がります。
控除の廃止・縮小で、対象となる年収基準が夫婦二人世帯でも単身世帯でも約100万円も引き下げ。
年収が夫婦二人世帯で約520万円以上、単身世帯で約383万円以上あると、「現役並み所得者」とされます。
新たに「現役並み所得者」とされた高齢者は、医療費の患者負担が今月には1割から2割へ、10月には2割から3割へとなっていく仕組みです。
高齢者の方に現役並み所得という言葉で、医療費の負担増を強いていくやり方は本当に冷たい。
そもそも年金はご自分たちがお若い頃から掛けてきたものです。
貰える権利は当然あります。
その年金を当て込んで、ドンドン控除を減らし、揚げ句には現役並みという言葉で医療費まで負担増とは、、、
この国はトコトン、トコトン、国民から搾り取りまくる積もりなのでしょう。
先日、友人と話をしていたら、
友人の義母が今、老人ホームに入っているそうです。
90才近いおばぁちゃんで食も細いから今までは食費が一日350円。
ところが、今度おじいちゃんの年金が課税されることになり、その途端、おばぁちゃんの食費が1500円になったそうです。
彼女は「これっておかしい、、、、」とひとしきりぼやいていました。
とにかく一つ何かが上がると連動してバンバン色んなモノが上がっていきます。
二年後の2008年4月には75歳以上のすべての高齢者から保険料を徴収する「高齢者医療制度」が導入。
滞納者から保険証をとりあげる措置を盛り込んでいます。
制度導入と同時に「現役並み所得者」を除く70〜74歳の高齢者の患者負担も1割から2割に引き上げ。
何よりも辛いのは高齢者の医療費の自己負担が高くなることです。
お年寄りは現役と同じようなペースで医者にかかることはありません。一生懸命働いてきた体の隅々にギシギシと不調が出てくるのは当然です。
現役並みにバリバリという老人がいたらその方が不自然です。
お年寄りには病気をしても、お医者さんに安心してかかり、ゆっくりとお体を治し、大切に日々を過して頂けるように計らうことが 政府の役目だと思います。
また、そんな政府であればこそ私たち国民も安心して税金やら年金やら保険を掛けることができます。
今のお年寄りを大切にしないということは将来、私たちも大切にはされないことです。
日本の医療費は、発達した資本主義国のなかで経済の規模に比べて低い水準にあるのに、患者の窓口負担は突出して重いのが特徴です。
その上、政府は「混合診療」拡大の10月実施にむけた作業も進めています。
命の沙汰も金次第。
医療の格差が広がっていく将来の日本。
ここまで来れば政府には期待出来ないということか?
もしそうならせめて、私たちのなけなしの生活費からドンドンふんだくるようなやり方はやめていただきたい。
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日出でて作(な)し、
日入ていこう
井をうがちて飲み
田を耕して食らう
帝力、なにか我にあらんや
(撃壌歌より)
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日が昇れば起き上がり、沈めば帰る。水が欲しければ井戸を掘り、食べるものが欲しければ田を耕す。それだけのことである。
政治の力はなんの関わりもない。
おおらかな古代中国大陸の農民の生活を謳ったものです。
現代の私たちには、ここまでおおらかな生活は出来ませんが、
自然と共にあるささやかな庶民の生活を見守るような静かな政府だったらなぁ、、、と贅沢な願いを思っています。
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