市場化テストの基本方針
この5日に閣議決定された市場化テストの基本方針。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
基本方針では来年度から入札の対象とする業務として、ハローワークが手掛ける技術者向けの職業紹介、国民年金保険料の徴収、登記証明書の交付など9つを明示。当初検討した電話による年金相談と厚生年金保険への加入促進は今回は見送ったが、今後も対象業務を追加する考え。年内をメドに来年度実施分の上積みが可能かを判断する。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
公共サービスにたいする国の責任がさらさらにすり減り、すり減り今やボロボロの雑巾。
手にとって見透かしてみると先には「民間・ボロもうけ」と言う字が見えます。
今回、市場化テストの対象とされた事業は9つ。
・ハローワークの職業紹介事業。
うううう?????
労働者の最後の砦ともいうべきハローワーク。
ここは職業紹介だけでなく、憲法が定める国民の勤労権を保障するための大切な機関です。
法令違反企業への指導など労働条件向上の役割も担っているのです。
ここの機関を民間に任せることになれば、もう勤労権はズダズダになると考えられます。
ハローワークそのものが法令違反企業になったりしたら、、、
誰が国民の労働権・勤労権を守るのでしょうか???
ハローワークの関連事業である人材銀行など五事業で、
厚労省は「入札募集者と参加者が同じなので対策が必要だが、時間的に間に合わない」として、入札参加を見送ると言うのです。
おいおい。
そもそもの市場テストそのものさえどこかへ捨て去ったのか〜〜〜〜い。
建前や〜〜〜〜い。
どこへ行った?
あっ、見つけました。
見つけました。
リクルートでした。
しっかりここに建前が飛んで来て、グチャグチャに丸められていました。
「官と民間を競争させる」
という建前の文字がもう読むことさえできません。
・年金保険料の収納や登記所の証明書交付なども個人情報を扱う大切な所です。
情報に対しての責任もさる事ながら年金保険の収納を民間に任せることは、わけもわからず成果主義に走る可能性大になると思います。手数料と高金利で大もうけしようと信販・銀行業界が参入を求めてきている背景をしっかりチェック!!!
今回の閣議決定。
まずは小手調べです。
次から次とやって来ます。
実際、聖域を設けず、必要な措置を講じると言うことで、
公共サービスの実態なんてなんのその。
住民が困ろうと一向にかまいません。
コストが高くつこうが企業がもうけさえすればよいのです。
美しい国とはこんな国なのです。
泣けますね、、、
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
初めまして
お説のとおりですね。民間丸投げしてもうけ口を提供する。これが小泉さんの言っている「小さな政府」ですよね。
これからも次から次へと公共サービスの民間丸投げが進んできます。
個人情報の漏洩などの小さい(?)問題はどこかに吹っ飛んでいるでしょうね。
投稿: sanroku63 | 2006.09.07 14:05