« 消費税より法人税 | トップページ | 敬老の日 »

2006.09.16

アメリカは安倍さんをどの様に見る

ニューズウィークのアジア最新号は安倍さんについて次のように言う。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
THE WILD CARD
Japan's next leader, Shinzo Abe, is something of a cipher. But what countries in the region do know about his hawkish foreignpolicy views worries them. At a time of already escalating tensions, the transition could be dangerous.
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「実績は薄いが、周辺諸国はすでに彼のことを懸念している」と。
また、
タイム
は表紙で次のように書いています。
「安倍氏が、支持者にとっては強力な指導者だが、批判者にとっては危険な国家主義者」と。
ここでは北朝鮮問題を中心に安倍さんの活動を紹介。
そのうえで、小泉さんの責任や、安倍さんの事実上の外交顧問の岡崎久彦元駐タイ大使の言も紹介。
〜〜の中国を念頭におき「戦争の準備をしなければならない」と〜〜〜
さらに、国神社参拝を繰り返した小泉首相の下で中韓両国との関係が悪化したなか、「東京裁判の正当性を疑問視する」安倍氏が首相になれば「傷が悪化する可能性がある」とも述べています。


さらにさらに、
米下院外交委員会は14日に日本と近隣諸国に関する公聴会を開き、小泉首相の靖国神社参拝に反対を表明してきたハイド委員長が、靖国神社の遊就館の歴史観を批判、是正を求めました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【ワシントン14日共同】米下院外交委員会のハイド委員長(共和党)は14日、日本と中韓など近隣諸国との関係に関する公聴会で、小泉純一郎首相が8月15日に靖国神社を参拝したことに言及した上で、同神社内にある戦時中の兵器などの展示施設「遊就館」の太平洋戦争に関する説明内容を修正すべきだと明確に述べた。
遊就館の展示内容が旧日本軍をアジア太平洋地域の「解放者」と説明していることに「当惑している」と指摘した。
米議会有力者が公の場で遊就館問題を取り上げ、批判したのは初めてとみられ、首相が参拝を強行したことに対する強い抗議と懸念の表明といえる。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
太平洋戦争に従軍した経験を持つハイド議員(共和党)は、遊就館の展示が日本の戦争について「西洋帝国主義の支配から解放するためだったと若い世代に教えているのは困ったことだ」と主張。
「この博物館(遊就館)で教えられている歴史は事実に基づいていない、是正すべきだ」と語りました。
また、ナチスのホロコーストの生存者であるラントス議員(民主党)もハイド議員の主張に呼応。
「日本が過去の歴史に正直に取り組んでいないことは、日本自身にとって大きな危害となっている」と述べ、「日本の歴史健忘症の最も顕著な例が、日本首相の靖国参拝である」と指摘。
さらに続けてA級戦犯をまつっている靖国神社への首相の参拝は、
「ドイツのヒムラー(ナチス親衛隊総司令官)、ゲーリング(ナチ政権下でヒトラーに次ぐ実力者)らの墓に花輪を置くに等しい」とも語りました。

この中で、
日本の次期首相への「メッセージはシンプルだ」とし、「戦争犯罪人に敬意を表することは道徳的に破綻(はたん)している。この習わしをやめなければならない」と述べました。
さらにさらにさらに、
同議員は、侵略の歴史を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書を日本政府が検定合格させたことにも言及。
「南京大虐殺はなかった。日本は他のアジア諸国を帝国主義から守るために開戦しただけだ」とする教科書を「歴史修正主義」だと表現。将来の日米関係にとっても、「日本の超国粋主義者を除くすべての人々にとって、率直に公然と過去と向き合う日本の姿勢が最高の利益であることは明白だ」と語りました。

こうしたアメリカの議会や世論の反応を受け、
また国民の平和を望む声を受け、
次期総理と目される人は、
どのような政策を打ち出すのだろうか???
これは、かなり厳しくチェックしていく必要がありそうです。

すくなくとも安倍さんが言われているような
・憲法を変える
・教育基本法を変える
は、拙速には決めることはできない課題です。
ゆっくり、
ゆっくり、
ゆっくり、、、
考えていっても遅くないように私は思います。
未来に禍根を残さないために。

|

« 消費税より法人税 | トップページ | 敬老の日 »

コメント

うーん。アメリカに残存するいい意味での世界主義というか、人道主義が発動したんでしょうね。大空襲と2発の原爆による軍事占領、存続する米軍基地とに依拠した自信が、太平洋戦争の体験者であるハイド委員長の発言を裏から支えているかも知れません。ラントス議員(民主党)のほうは、現在でもなおホロコーストの悪夢から開放されない米国内ユダヤ・ビューローの意見を代表しているのでしょうか。

この点、ふくれていくばかりの問題を抱えこんだアメリカ指導層の今後の対応が見ものというもの。

また、内外ともに阿部政権の特徴はすでに知れわたっているようですが、倫理・道徳面ではなく、彼のような国家主義的な政治思想が世界にどこまで通用するのか興味のあるところです。あるいは新自由主義の「勝ち組」を志向する野蛮さが思想のひとつの根っこなんでしょうけど、基本構造としては、ほんとうに北朝鮮と同じになるんだなと、ある不思議さをともなって印象づけられてきます。

それにしても、このような差異主義的な傾向を持ってしまう日本とは、いつになっても世界に羽ばたくことのできない地方都市的な国家でしかないのかなあ! 阿部思想が想定してるかも知れないアジア・ブロックの盟主など、夢のまた夢…。

投稿: わど | 2006.09.16 23:33

 いま、テレビは安倍氏の実像をきっちり放映していません。「小泉劇場」と言われたように、毎日毎日小泉を持ち上げてきた放送局。
 総裁候補の記者会見の場でも、記者団からなんの追求も異論も出ないまま放映している。
 これでは、何のための記者会見かと言いたくなる。
 そしてワイド放送では、政策抜きでポスト小泉のうわさ話を面白おかしく振りまいている。
 日本の将来がかかっている総裁選で、国民が何を望んでいるのかぐらい放送しろよと言いたい。
 その点アメリカのメディアは少しましかな。

投稿: aragusa | 2006.09.17 21:48

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15797/11917195

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカは安倍さんをどの様に見る:

» ブログをはじめて1年です。 [医療制度改革批判と社会保障と憲法]
ブログをはじめて1年です。  2005年9月、思うところがあってブログを立ち上げました。 思うところとは、9・11です。権力とマスメディアのデマ宣伝に、やすやすと民衆が乗せられ、デマゴーグに支持を与えたことです。 勉強会や研究会の議論を踏まえ、学習会で報告したり、ビラやパンフレットにして配布したり、メーリングリストに載せたりして、発信してきました。それに加えて、ブログでも発... [続きを読む]

受信: 2006.09.16 20:42

« 消費税より法人税 | トップページ | 敬老の日 »