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2006.11.28

教育再生会議 いじめ問題緊急提言

Xデーは12/8 教育再生会議の再生が先だと言うトラックバックを津久井進弁護士から頂きました。
津久井さんはこの中で教育再生会議の厳罰主義に対して、その単純な発想に呆れと怒りを表わしています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
彼らが思い描いている構図は,
 「厳罰化」
   →「規律の徹底」
     →「非行やいじめをしたら大変なことになるという思考の浸透」
        →「意識の改善」「いじめの回避」
          →「いじめがなくなる」
という感じでしょうか。
 本気だとすると,なんとまあ単純な発想でしょうか。
津久井さんのブログより引用
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

教育再生会議、 を29日に発表と言うことで正式には明日発表されるものと思われますが、
ニュースなどからも「いじめた生徒への厳罰」と言うことが一番に掲げられています。
私はこのニュースを見ながら、なんだか悲しくなりました。
これって本当に有識者???
ねぇ、、、厳罰を与えるなんて手っ取り早く、しかも逆効果しか得ることができないということを、
貴方たち教育の有識者は知っているのではなかったか。
厳罰という対抗手段は尤も野蛮で知性がない。
これは最早教育とは言わない。
しつけでもない。
調教?
飼い慣らし?
いずれにしても、彼ら有識者と言われる先生方が出してきた提案からは「教育者」という矜恃・誇りは一切感じ取ることができません。
教育の敗北宣言か???

教育は時間がかかることです。
人ひとりが一人前になるために多くの時間と知識と知恵が必要です。
一朝一夕ではならない。
仮に今、いじめている生徒がいるとしよう。
その彼・彼女の胸の内を何故しろうとしないのか?
その声なき声を聞き取ろうとしないのだろう???
表面に現れることだけが全てではない。
本当に、本当に学校から、子どもたちからイジメを無くそうとするならば、
するべきことは、どの子も同じように扱う、声を聞くことではないだろうか???

私は教育再生会議と言う名の新手のイジメの構図を見る思いでこのニュースを見ました。

厳罰化なんて教育に一番似つかわしくない方法しか思い浮かばない会議のメンバーのみなさんに「もう一度考え直して」と強く言いたいものです。

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コメント

この問題に関しては、マル激でも内藤朝雄さんと宮台真司さんが、学校に警察を介入させよと主張していたことと符合するので、世の中の動きが内藤さんの主張のようになってくれれば変わるかなと思ってみています。

内藤さんの主張のポイントは、今までのいじめが、すでに犯罪として裁くべき内容のものが、学校という聖域の中で見過ごされていたことへの処置として、犯罪を犯罪として裁くための厳罰化を主張していました。学校を聖域でなくすというのが目的です。

僕は、これは有効な方法ではないかと感じました。いじめの中でも、緊急的にはまず犯罪的なものはすぐに抑止しなければならないと言うのは賛成出来ることです。

問題は、教育再生会議の語る厳罰化が、内藤さんが指摘していたような、今まで見過ごされていた犯罪的なものを犯罪として正しく裁くための厳罰化になっているかどうかだろうと思います。犯罪的であるかどうかを正確に判断せずに、いじめと見られるだけで厳罰化をすれば逆の反動が起きるのではないかと危惧します。

内藤さんが語る理論は正しいと思われるので、たとえ間違った処理であっても厳罰化はその初期には劇的な効果を生むのではないかと思われます。かつて生徒の校内暴力に対して、教員の側がもっと強大な暴力で対抗したときも、その初期には劇的な効果を生みました。

校内暴力の場合は、それ自体は収まったものの、それが陰湿ないじめの方向にシフトするという弊害を生み出しました。いじめの厳罰化も、初期の劇的な効果が薄れてきた頃に弊害が起こるようなら、犯罪的なものを犯罪として正しく裁くだけでなく、間違った判断で単純に厳罰化しただけだと言えるようになるかも知れません。初期の劇的な効果に目をくらまされることなく、長期的な影響を注視する必要があるのではないかと思います。

投稿: | 2006.11.29 10:50

瀬戸智子さん
はじめまして。以前よりたまに伺っておりました。
今回のお題につき(瀬戸さんご自身がこれからさらに展開されるかもしれませんし、瀬戸さんはとうにご存知かもしれませんが)子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)の、関連部分を、紹介いたします。

第40条(少年司法)
1 締約国は、刑法を犯したと申し立てられ、訴追され又は認定されたすべての児童が尊厳及び価値についての当該児童の意識を促進させるような方法であって、当該児童が他の者の人権及び基本的自由を尊重することを強化し、かつ、当該児童の年齢を考慮し、更に、当該児童が社会に復帰し及び社会において建設的な役割を任うことがなるべく促進されることを配慮した方法により取り扱われる権利を認める。
(2、3、4項は略)

文は政府訳。『ポケット版 子どもの権利ノート』(子どもの権利条約をすすめる会、1994年5月。)から引用。(いま、第2版だか改訂版だかが出ているはずです。僕は持っていません。)

罪を犯した子どもが
「他の者の人権及び基本的自由を尊重すること」
「社会に復帰し及び社会において建設的な役割を担うこと」
を促す、という立場です。
教育再生会議では、この条約のこの部分(少年司法の条項)は考慮されたのでしょうか。気がかりです。

この条項を急ぎ(訪問される方々にも)知っていただきたく投稿いたしました。

投稿: ぶっさん@高知 | 2006.11.29 14:05

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» 高橋哲哉さんの講演 [喜八ログ]
ハムニダ薫さんから教えていただいた「高橋哲哉講演情報」を以下に転載します。 東京と神戸での講演です。 【東京】 ・日 時:2006年12月8日午後6時?? ・場 所:岩波セミナールーム       (東京都千代田区神田神保町2-3岩波アネックスビル3F、地下鉄「神保町」駅すぐ) ・講 演:...... [続きを読む]

受信: 2006.11.28 20:54

» かみつく子・気になる子と学校の「いじめ問題」のコメントについて [幼児教育留学inSweden]
いじめた生徒は「出席停止」?!の記事にて(過去ブログはコチラから) たくさんの方からご意見を頂きました。 せっかくのコメントと返事を書いたので、また目を通していただき、さらにコメントあれが加えていただきたいと思い、記事に更新することにしました。 コメント... [続きを読む]

受信: 2006.11.29 04:55

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