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2007.01.30

日本学術会議声明

あるある。
出てくる出てくる捏造・やらせの健康番組について、日本学術会議も声明を発表しました。
テレビ番組等における「科学的」実験についての会長談話がそれ。
内容は科学者・研究者に対しての声 明 科学者の行動規範について を報道する方も遵守するようにという要請です。

私たちはとかく「実験データー」「統計数字」に無意識の信頼を寄せています。
実験で確かめられたから、、、
あるいは統計的に認められた、、、とかとか権威(?)肩書きの先生に言われれば、
なんとなく納得します。
そんなものかと。
特に先般の健康番組などは、
その食べ物なり方法を仮に信じて取り入れても、あるいはその通りに守らなくても、別に大きな被害はない。
納豆がいい。
ココアがいい。
足の裏をこんな風に刺激するといい。
とかとか。
たとえ、効果が出なくても「番組を訴えよう」とは思わない。
むしろ途中でやめた根性なしの自分に「まぁ、こんなものか」と折り合いをつける。
つまり観ている方も、
健康番組に対して、どこかしら胡散臭さを持ちつつ、許しているところがあります。
実は健康番組に露出している医者や研究者という先生に対して絶対の信頼をおいていないのかもしれません。
なんしろ食べ物の効用については、前の回と言うことが違うなんてデフォなのだから。
話術の巧みな司会者やゲストにより面白いバラェティーの延長として、チョットお役立ち番組として観ている方も多いと思います。
こうした「許す」土壌がやがて「良質の番組」を駆逐していった一つの原因かもしれません。
また、研究者の方も疑似科学に代表されるところの「とんでも」には鼻から相手にしないうちに、いつの間にか科学的な思考を養う土壌がやせてきたことに気が付き始めています。

「あるある大事典」の捏造はなるべくしてなったものであり、
今、それが明らかにされ始めたのも、またなるべくしてなった必然ではと思います。
嘘や捏造は「時の評価」に逆らうことはできないのでしょう。
いずれにしても今回の学術会議の声明は関係者はモチロン、私たちにも「物を見る目」として大切なことだと改めて思いました。


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