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2007.02.04

その後の柳沢発言

参院の補正予算審議も欠席を確認 民主、社民、国民新党と言うニュース。
国会は春の嵐が吹いています。
柳沢さんの「女性・産む機械」発言が発端です。
発言後の与野党の動きを見ていると、選挙対策として利用しようという魂胆がミエミエ。
国民不在を感じることばかりです。
私たちは「機械発言」の何に怒っているのか?
ズバリ、
女性を機械と見なしたことに怒っているのです。
そこで「女性は産む機械か」と言う命題をたててみましょう。
この場合、機械というのはメタファーです。
言い換えると「女性は産む機械のようなもの」とか「女性は機械のようにドンドン産める」とかいろいろ想定はできるのですがその様な作業をするとメタファーの喚起する属性に限りなく拘っていくことになります。
従ってメタファーを含む命題は、その言葉以上には考察を深めないことが大切です。
つまり命題は「女性は産む機械である」というそれ以上でも以下でもないのです。この命題からなんら特殊性を抽出することは出来ません。従ってこの発言は論理的にも誤りです。
では女性と機械の類似性について考えてみましょう。
女性と機械の類似性はこの場合発言にもあるように「産む」と言うことです。
しかし柳沢さんは明らかな間違いをしています。
産むと言うことを仮に物を産出することというなら産出する能力は人間に備わったものです。
そもそも人が発達してきたその大きな理由は二足歩行と手を使い道具をうみだしたことです。
物をうみだす能力や技術は機械ではできません。
と、言うことで、
女性は産む機械ではありません!

しかし、そんな言葉尻を捉えて、
アレコレと糾弾することが怒りの本質ではありません。
怒りの大元は「見えない経済政策」に対してなのです。
この問題に関してはトラックバックをいただいた津久井弁護士の記事が実に分かりやすく紹介していますので是非ご覧ください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 柳沢伯夫氏が,厚生労働大臣として不適任であるということは,「女性は産む機械」発言よりも,むしろ,その後の釈明会見における発言から考えた方が分かりやすいのではないか。

 柳沢氏は,釈明会見で,次のように弁明した。
「私、日ごろ、経済問題を考えてる人間ですので、ついつい経済との類似性ということで説明しようと思った」
(津久井弁護士のブログより引用)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
釈明会見での発言ゆえ「うっかり」口がすべったというものではありません。
つまりこれこそが本音であり政策の支柱・根幹となる考え方なのです。
日頃経済の事ばかり考えているので、つい女性を機械に譬えたがこれは経済との類似性だと言う。
ではそんな柳沢さんがしてきたことは何か?
これまた津久井さんが詳細に分析して下さっているので引用。
(津久井さん、ご迷惑ならご連絡ください)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 柳沢厚生労働大臣の就任後は,
   ・生活保護支出の削減
   ・母子家庭への生活保護支援の一部廃止
   ・ホワイトカラー・エグゼンプション
   ・生活保護の老齢加算の廃止→これは訴訟になっている
など,社会保障を劣悪化させる政策が次々に打ち出されている。
これまでの既定路線を継承している側面があるかも知れないが,
  「(人間ではなく)経済の観点から福祉を斬る」
という意味で,現政権には,これほど格好の人材はいなかったのかも知れない。
(津久井弁護士のブログより引用)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なるほど、、、女性を機械と譬えるわけがよくわかります。
機械なら古くなれば「ハイ、さようなら」。
機械なら使われなくなれば次の新しい機械に替えればいい。
機械だからちょいとだけ油をそそげばいい。
機械だから何も考えず「うめよ・ふやせ」と与えられたことだけすればいい、、、
と、言うことか。
彼が発言した以上に彼が行った政策が「ものを言っている」と言うことです。
私たちは最初「女性機械発言」から連想される不快感に対して柳沢さんに抗議しました。
しかし時間の経過や与野党の駆け引きに利用されていく様をみているうちに発言の責任はすり減り、事実彼は大臣を辞めない、総理はかばい続けるという構図が出来上がってきました。
その理由も目に見えて明らかになってきたということでしょうか。

では国民である私たちは何をすべきか。
それは諦めずに抗議の声を挙げていくことではないでしょうか。
ブログ仲間の薫さん
喜八さんのエントリーを読むとどこにどの様に抗議を訴えればいいか書いてあります。
是非ご覧ください。
決して諦めないことが「言霊の国」の国民にふさわしい。

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コメント

ご紹介ありがとうございます。

私の言いたい事をわかりやすく翻訳いただいて感謝です。

暴言は、時の大臣たちは、しょっちゅう起こすことですが、今回の場合は、とにかく見過ごせない内容ですよね。本当に。

投稿: つくい | 2007.02.04 11:41

せとさん、こんばんは。
弊ブログ記事を紹介していただきまして、ありがとうございます。

ところで、柳澤「女性は生む機械」発言に対して、「激怒する女性」と「別にたいしたことないと思う女性」がいるような気がします。
私は前者の女性に好感を抱きます。
後者はなんだか腹黒そうです・・・。(^_^;)

投稿: 喜八 | 2007.02.05 20:56

こんにちは。
柳沢厚労相のことばから浮かぶのは(お子さんがいるとして)子育てにかかわることが激務のため難しかったお父さん像。
(それを今さらいいとか悪いとか言っても始まらない。)
で、「ああ! 子育てに、僕はごく不十分にしか かかわれなくて残念だった! でも、僕の嫁さん、ありがとう! 子どもたちをここまで育ててくれて!」
という思いがあったなら(ないことはないけれど、新自由主義の観念に柳沢氏自身しばられてしまっているのだ、と思いたい、まだ救いがあるから)、先の発言は出てこなかったろう。
自分が生きている世界のことをきちんと振り返ることが、自分がたどった道を再び次の世代にも繰り返させかねない政策をつくってしまわないためにも(家庭人としても)大事なんじゃないでしょうか。
僕が柳沢氏の友人であったなら、(余計なお世話と思われることを覚悟しつつ)こんなようなことを言うことでしょう。

投稿: ぶっさん@高知 | 2007.02.06 16:41

つくいさん。
喜八さん。
ぶっさん。
コメントありがとうございました。

お返事しようと思いながら、情勢を見ていました。
次なる「健全発言」やら米つきバッタンのように謝罪やらで、当の柳沢さんも忙しかった事と思います、、、

つくいさん。
ゲートキーパーは一応鉾を納めたのでしょうか???
いずれ共謀罪にくみこまれてくるのでしょうか???
目が離せません。
またいろいろお教えくださいね。


喜八さん。
つくいさんにも書いたように共謀罪の動き、気になります。
また連携していきましょうね。
その折はよろしくお願いいたします。

ぶっさん。
柳沢さんも家庭人としては良い人かもしれませんね。
しっかし、ボロボロとボロを出して、
あの方、頭がいいんだろうか????
と、思ったりして。
これからも目が離せません。
では。

投稿: せとともこ | 2007.02.08 16:00

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