諸行無常
〜〜散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世になにか久しかるべき〜〜
伊勢物語第八十二段、在原業平「世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」の返歌とされています。業平の歌はあまりに有名で意味は学校で習っていることと思います。
詠み人知らずの「散ればこそ、、、」の意味は、
「桜は惜しまれつつ散るからこそ素晴らしいのだ。この世に永遠に続くものなんてないのだから」というものです。
さてさて安倍さんもメールマガジンで桜と言えばこれかと想像したとおり本居宣長を引用されていました。
思わず苦笑。
苦笑ついでに、桜を見る会では芭蕉を披露なさったとか、、、
===さまざまのこと思い出す桜かな===
ううう〜〜〜〜ん。
似合わない。
この俳句に託した芭蕉の思いを感じるならば、
こんな俳句がこんな場所で出てくるか、、、と思うのですが、
まぁ、安倍さんも様々のことを思い出しているのでしょうか、、、ねぇ。
咲いた花なら散るのは覚悟、ということでも考えているのだろうか???
いずれにしても、
安倍さんのお好きな「美しい国」には似つかわしくないこの頃の国会模様。
美学に反するような強行採決、強行突破。
力が目立ちますねぇ。
散る桜、残る桜も散る桜。
安倍さん。
ご自分を権力の頂点に立っていると以前、国会答弁なさいましたが、
そんなもの、風の前の塵ですよ。
安倍さん。
諸行無常のこの世にあって、大切なことは「人を裏切らない」ことです。
これだけです。
あなたは桜を見て何を思い出されたか。
私はそんなアナタから、
やっぱり平家物語を連想するしかありませんでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。
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コメント
相変わらず切れ味鋭いですね!
平家物語ですか…、そう願いたいですね。
投稿: hide | 2007.04.15 19:41
「祇園精舎の鐘の声」あの有名な「平家物語」ですね。
「ひで」さんの仰る通りです。
安倍さんは温家宝首相のリップサービスで、悦に入っているようではいけません。
中国とは様々な問題を抱えており、彼が遣るような庶民向けのパホーマンスに騙されてはいけません。
言うべき事はちゃんという姿勢でもって、国益を考えて発言して欲しいものです。
投稿: hitoriyogari | 2007.04.16 17:51