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2007.04.03

生命倫理と人権

ユネスコが総会で「生命倫理と人権に関する世界宣言」を採択したのは今から1年半前の2005年10月。
中身に関しては「生命倫理と人権に関する世界宣言」と検索をかけるとpdfで出てきますのでご覧下さい。
1997年「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」、続いて2001年「文化多様性に関する世界宣言」、2003年には「ヒト遺伝情報に関する世界宣言」と採択してきたユネスコがさらに倫理にまで踏み入った採択をした背景は国連のクローン作成禁止に関して治療目的のES細胞作成に関して合意を得る事ができず、その後も議論が収束していないことにあります。
さて生命倫理。
難しい問題です。
一般には米国のビーチャムとチルドレスが提唱した4原則が知られています。
つまり自律尊重、無危害、善行、正義です。
基盤には個人の意思決定の尊重があることは言うまでもありません。
この原則のうち今回の宣言で最初に持ってきたのは「人間の尊厳および人権」次に「利益および害悪」「自律および個人の責任」と言う順番で続きます。
また第12条では「文化の多様性および多元主義の尊重」が謳われています。
環境倫理や「生物多様性」また教育についても触れられています。
この宣言が国連総会で採択されるように今後、努力していく必要があります。
と、同時に国内法を整備する時、罰則の強化だけが優先される事のないように、慎重かつ細密に討論、議論を重ねていく事が大切ではと考えます。

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