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2007.06.27

なんにたとえよ九官鳥

さぁ、ご用とお急ぎでないかたはゆっくりと見ておいで。
だが、しかしお立合、族議員や派閥はおよしなさい。
手前大道に未熟な渡世をいたすといえど、
族議員や派閥は一切かまわぬ。
では何を信念にいたすというに、
手前持ちいだしたるは、これにある
コンビニ郵便だ。
そういうコンビニならば、おれの町やとなりの町にもある
と云うが、
それは俗にいうコンビニエンストアといって、
貯金と郵便のたしにはならん。
手前持ちいだしたるは郵政民営化。
郵政民営化はどこでわかる。
前の方では切手を売り、後ろではお酒も売る。
これを名づけて郵政民営化。
これが生まれたるところは、これよりはるゥ..かはるゥ〜〜か遠くにある、
高級官僚の頭の中にて、
税金という金草をガッパガッパ食らう。
これのできたのは、
銀行に財界にアメリカのおかげ、
これを名づけて郵政民営化だ、お立合。
これをつくるには、
四方に刺客を立て、
下に比例を敷きその中に郵政民営化を入れ込む。
これを見た国民は、
おのれの欲が鏡に写るのを見て、
おのれと驚き、たらァ..り、たらりと冷や汗を流す。
これを下の比例にて漉(す)き取り、
ワイヤレスマイクをもって12日の間、とろォ..りとろりと
言い続けたがこのコンビニ郵便。
赤いは郵便ポスト、コンビニ郵便こそが構造改革!!
てれめんてえかに、まんてえか、
金欠、貧乏人には町のローンへ、
効能は大銀行、大企業、外資、
そのほかお金持ちには、いっさいがっさいバッチリ効く。
いつもは一貝で百文だが、今日はひろめのため、消費税を添え、
年金、健保もおまけにして、二貝で百文だ。

ご用とお急ぎでないかたはゆっくりと見ておいで。より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
上の口上は2005年の9月、そうあの郵政選挙で小泉さんが小選挙区制を利用して、ガッバガッバと議席を伸ばした時に書いたものです。
あの時、多くのブロガーは郵政民営化への危惧と、自民党圧勝にたいして不安を抱きました。
私もこの時は書きまくっていました。
竹中さんの論理も小泉さんの主張も、どう考えても「国民のため」というよりはアメリカや大企業の代弁のように思ったからです。
実際、その後の竹中さん、小泉さんを見ると、
あの時の、腕まくりして「郵政民営化か否か」と二者択一を迫った迫力はどこへ行ったのでしょうか?
郵政とともに竹中さんも小泉さんまで今や消えてしまいました、、、
「我なきあとの後始末は安倍君、よろしくね」。
そして登場した安倍君。
「♪わぁたしの内閣では泣いてください、そこに未来はありません。
希望なんかありません。」
千の風ならぬ小泉さんの残した議員300余りの数にのって、やりたい放題の安倍さん。
強硬採決、凶行採決で一見「強い内閣」のように見えますが、
その実、ボロボロと綻びが出て、総理、その人も落日の近さを肌で感じているようでもあります。

「安倍総理、なんにたとえよ九官鳥
九官鳥、覚えた言葉を繰り返す」

安倍さん。
アナタが本当にこの国の総理として国民のことを思っているのなら、
今、やるべきことは自民党が長きに渡りよりどころとした新自由主義と規制緩和の見直しではないでしょうか???上から下まで。下から上までギトギトに偽装だらけの金の亡者たちを、この際大掃除して美しい綺麗な日本を作りたいものです。
参議院選挙は、「生活の選挙」であること、
しかも実行できる公約を掲げることが、アナタの今なすべきことではと考えます。

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2007.06.23

オオカミとサギ

今日は6月23日。
沖縄慰霊の日です。
安倍さんも追悼式に参列。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「筆舌に尽くしがたい塗炭の苦難を経験されたことを私は大きな悲しみとする」とあいさつ。在日米軍の再編にも触れ、「沖縄の負担を確実に軽減していかなければならない。県民の切実な声に耳を傾け、再編を着実に推進していく」と述べた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
塗炭の苦難を経験されたことを大きな悲しみとする、、、ねぇ。
言葉って有り難いものだね。あべさん。
大きな悲しみねぇ、、、
さらに安倍さんは続ける。
沖縄の負担を軽減するために県民の切実な声に耳を傾け再編を着実に推進すると。
ううう====ん。
安倍さん。
それが、辺野古であり、教科書検定ってことですか???
沖縄の負担は米軍再編と不可分であるということで、日本国政府の責任を沖縄にかぶせようということか?
「おまえらの負担、軽くしてやるよ〜〜〜在日米軍負担の3兆円で再編するのは沖縄の負担を軽くするためだぞ」と恩に着せるのか?安倍さん。
沖縄県民の声?
嘘でしょ。
安倍さん。聞いているのはアメリカの声でしょ!
嘘つきは泥棒の始まり、いえ総理大臣の始まりで実際アナタは総理かぁ〜〜〜
昨日22日、在日米軍、ライト司令官は在日米軍再編3兆円以上は当然であると講演。
「防衛と言えば高いが戦争になれば安くなる」というのがその根拠。
おいおい、
日本は憲法9条で戦争はしない国なんだよ。ライトさん。
アメリカが勝手にやる戦争に巻き込んでもらっちゃ困るんだよな、ライトさん。
それにしても負担が3兆円以上かぁ。
やるねぇ〜〜〜「わぁたしの内閣」は。
太っ腹!!!

そりゃそうだよね。
国民から巻き上げたお金は、貨幣価値が変わらない間にドンドン使わなきゃならないものね。
決して国民に福祉なんぞで使ってはならない。
お金があることがバレてしまう。
国民からは「赤字、赤字赤字」で巻き上げよう〜〜〜
えっ?
国民の塗炭の苦しみ、怨嗟が聞えるかって???
あっ、それはみんな自衛隊に監視させておけばいい、、、
ねぇ、安倍さん。

ところで安倍さん。
アメリカに忠誠を尽くしてそのご褒美はナァ〜〜〜ニ?
日本中を混乱と貧困と荒廃に巻き込んで、あなたが傀儡師さんから貰えるご褒美は一体なんなのか?
ふとイソップを思い出しました。
オオカミとサギって話なんですよ。
短い話で、もう著作権にもひっかからないと思うのでここに改めて紹介します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オオカミが骨をのどにつきさして、痛)くてたまらないので、だれかぬいてくれないかと、さがしまわっていました。
すると、ちょうどよいことに、サギがむこうからきました。
オオカミは、
「すみませんが、のどに刺さった骨をぬいて下さい。お礼はきっとしますから」
と、たのみました。
サギは、オオカミののどの奥へ首をつっこんで、骨をぬいてやりました。
 そして、
「さあ、約束のお礼を下さい」
と、いいますと、オオカミは、こう答えました。
「おい、きみ、オオカミの口の中につっこんだ頭を、かすり傷1つなしに、ぶじに出せただけで、じゅうぶんではないのかね。まだそのうえに、お礼が欲しいのかい」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
言い得て妙だね。
オオカミとサギかぁ〜〜〜

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2007.06.22

呆れた○○

「君子は、何事に臨んでも、
 それが道理に合っているか否かと考えて、
 その上で行動する。
 小人は、何事に臨んでも、
 それが利益になるか否かと考えて、
 その上で行動する」
  吉田松陰より

今、テレビ・マスコミの話題はミンチ偽装問題
日替わりメニューのように目まぐるしく変わるニュースの話題。
昨日はコムスン、今日ミンチ、そして明日は???

耐震偽装が遠い昔のような錯覚を覚えるくらいアレコレと闇に蠢いている者達が、
少しづつ陽が当たりだし、あぶり出されて来ました。
尤も、それとて氷山の一角で、本当の巨悪は自分の大きさで影を作り出すから、
おいそれとは形を出さないのでしょうが、、、

それにしても、
あぶり出されて来る者達は、
矢張り、と思うほど卑小です。
松蔭述べるところの「小人」を地でいっているようです。
===
小人は、何事に臨んでも、
それが利益になるか否かと考えて、その上で行動する
===
記者会見なるものを見るにつけ、納得。

時に我が総理。
同郷の士ということで、何かと松陰先生を引用されていましたが、
この頃は、そんな余裕も無いのか、松陰先生も引っ張り出されませんね〜〜〜
よかったね。松陰先生。
そりゃ、松陰先生としてもこんな呆れた自民党の総理から引用されれば片腹痛しというものでしょう。
なお、片腹痛しとは「傍ら痛し」の文語読み「かたはらいたし」を、「かたわら」ではなく「かたはら(片腹)」と読んだことからできた新しい言葉です。傍ら痛しが、「(そばにいて)いたたまれない。気の毒だ」という意味であるのに対し、片腹痛しは専ら「ちゃんちゃらおかしい」「笑止千万だ」を表すそうです。ここでも松陰先生は「ちゃんちゃらおかしい」と草葉の影で笑っているのでは、という意です。
さてさてもう一つ松陰先生の真骨頂をご紹介します。
〜〜〜〜〜〜〜
「人が横逆をし向けてくれば、
 みずからのうちに、
 不仁無礼のところはないかと反省し、
 反省して無く、しかもなお
 横逆をしむけて来るならば、
 さらにみずからのうちに
 不忠のところはないかと反省する」
〜〜〜〜〜〜〜〜

横逆がたとえその身になくても、
自らを反省し、反省し、省みてそしてそこから凛と立居住まいを正すことをよってたつものとした松陰先生にとっては、上のような「呆れた」自民党の文章は唾棄すべきものではと推察します。
まぁ、松陰先生ならぬ凡人の私は、唾棄するよりは大いに自民党の横逆の本質を突っ込みまくりたいところですが、
読み返す度に、その品のなさに、こちらが赤面します。
ねぇねぇ、作った人ってマジ???
と、自問自答。
度し難し、ということか。
なんというのか、貧弱なんですよね。人への捉まえかたが。
「国民はこれくらい書けば騙されるだろう」という思いがプンプンと臭ってくるのです。
誠実ではないのです。

最後の呆れた一文、極めつけの一文。
思わず笑いました。
「みなさん。怒ってください。その怒りを自由民主党は糧とします。そして、敢然と戦います」
だって====さぁ。
〜〜されど、誰一人、握りしめたる 拳 こぶし に 卓 たく をたたきて、 'V NAROD !'(ヴナロード)と叫び出づるものなし。〜〜
さしずめ啄木の胸中???自民党のこのアジテーションを書いた方は???
やれやれ。

と、言うことで凡人である私は、
欲にからんだ偽装屋さんや、政治屋さんをしっかりと見抜く目を持ちたいものです。
そうそう、松陰先生も人を見る目の大切さを今に伝えています。
もうすぐ参議院選挙。
よくよく心せねば。

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雨の夏至

今日は夏至です。
あいにくの雨で夏至というにはいささか肌寒い日。
家の窓から見える山も白くけぶっています。
空はどんよりと鉛にちかい色の雲が重くゆっくりと動いています。
ちょっと墨絵のような雰囲気。

雨の夏至。

それはそれで、なかなか風情があります。
雨奇晴好。
晴れても雨が降ってもヨシ。
と、言うことです。

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2007.06.21

わぁたしの内閣って?

何と言っていいのだろうか???
安倍内閣。
矢切の渡しならぬ「不義理のわぁたし」の内閣?
いえいえ、
「闇だらけのわぁたしの内閣」か?
安倍船頭さんに渡されてうっかり舟に乗ろうものなら行き着く先は???
それにしても酷い。
酷いと言うかお粗末と言うか、、、
美しい国を作るって事は、国会をブルドザーで乗り入れて叩き壊すことだったんだね、安倍さん。
そういや前任の小泉さんは「自民党を叩き壊す」と言って、実際壊したのは庶民のささやかな生活だったけれど、
安倍さんにいたっては、「美しい国作り」だそうな〜〜〜
なにやら物騒な国作りの本体が少しづつ明らかになってきました。
多くのブログでも書かれていますが、
教育にイラク。そして公務員天下り。
自民、公明両党は昨日20日、参院本会議で自衛隊のイラク派兵を二年間延長するイラク特措法改悪案と、教育に対する国家統制を強化する教育三法案の採決を強行。
両法案を賛成多数で可決、成立。
そして国会延長に、参議院選のずれこみと、、、
またもや数にたのんでの強行、凶行です。
愚かな、、、
ただひたすら
愚かな。

今どきイラク戦争の愚を反省せずに唯々諾々と派兵する国がまだあるとは。
一方で教育への締め付けは凄まじい。
そして公務員天下り法案かぁ〜〜〜〜
おいおい、年金はどうした?
おいおい、コムスンはどうした?
ついでに耐震偽装はどうなった?
あっ、偽装と言えばBSE問題もアメリカいいなりだねぇ。

私は先日、国会中継を見て思ったのですが、
安倍さんを操っている傀儡師はだれだぁ〜〜〜〜〜〜って。
いえね、安倍さんって、誰が、どんな質問をしても答えは同じなのです。
「わぁたしの内閣は、、、、」
おいおい、
安倍さん。
勘違いしてもらっちゃこまるんだよなぁ。
だれも「あなたの内閣」なぁんて思っちゃいないよ、
三権分立、選挙で選ばれた国会議員による国会と行政を司る内閣と、そして司法。
ソンナアレコレを学校で学んだ私としては、
安倍さんの「わぁたしの内閣」っていう下りが、どうも勘違い甚しいと思えてならないのです。
そしてその「あなたの内閣」を操っている本当の傀儡師はだぁれ???

いずれにしても、
私たちはそれこそ「わぁたしのささやかな生活」を守って頂きたいのです。
イラクや米軍やBSEの前に、
もっと、やるべきことがあるのではないでしょうか?傀儡師さん。

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2007.06.20

さくらんぼ

昨日は桜桃忌でした。
偶然、夫の実家からさくらんぼが届きました。
桜桃忌に届いたさくらんぼ。
贈ってくれた父、母のことを思って子供より親が大事と言いながら、頂きました。
さくらんぼの季節になりましたね、、、
あの赤と黄色の小さなりんごのような形が愛らしいさくらんぼ。
口の中でプチュッと噛み切る時の歯ごたえがなんともいえず楽しいさくらんぼ。
聖母マリアも好きだったということらしいが、、、

さてさて、さくらんぼ。
実は昨日は水上勉の「ブンナよ木からおりてこい」について書こうと準備していたのです。
蛙のブンナが野心と見栄で高いたかぁ〜〜〜い椎の木のてっぺんに登り、
そこで見た事、考えた事、そして悟った事が描かれている水上作品の童話の一つ。
いえね、ブンナならぬ我が総理も、そろそろ政権の座からおりてきたらいかがですか???
と、思うことしきりのこの頃。
そんなわけでブンナを本棚から引っ張り出して読んでいたのです。
そこへ、やってきたのがさくらんぼ。
こりゃ、やっぱり水上よりは太宰を書くしかないなぁ〜〜〜なんて思いながら、
太宰のアレコレを思い浮かべていました。
ううううう====ん。
太宰かぁ。
太宰と言えば私が一番好きなのは「富嶽百景」。
作家の苦悩が滲み出ている作品です。
「月見草がよく似合う」と謳った富士。
大きなおおきな日本一の山と、名も知れず楚々と咲く黄色い月見草のなにやら寂しげな風情が、
当時の太宰の心境にピッタシだったのでしょうか。
この句を見ると芭蕉の「よくみればナズナ花咲く垣根かな」を思い出す私です。
何気ない日常の有り様を鋭くそしてビジュアルに描ききっていると思うのです。

さてそうは言っても、どうも頭はブンナがブンブンと鳴り響いている私は、
そうだ!太宰のお伽草子を書こうと、もう一度読み直しました。
何回読んでも面白い。
昔話というのは不条理の世界です。
悲しかったり残酷であったり甘美であったり異形であったり、、、と。
話の筋がどうにも複雑で何がいいたいのか?と思えば、あまりに単純で「あっそう」とかとか。
しかし、諦めない民衆のエネルギーが文字の裏に隠されていて、
そこを読み説くのは成人になった大人がいまなお昔話に魅せられ引き込まれる理由の一つです。

そしてこんな不条理の世界を太宰もまた魅せられた一人なのでしょうか。
彼のお伽草子は実に愉快です。
とくに私が好きなのは浦島伝説。
そう言えばこの話、かなり桜桃が出てきますね。
玉手箱の煙の謎が太宰によって太宰流に繙かれていきます。
乙姫の優しさが、
そして許すことの寛容さがここには描かれています。
歳を取ること、忘却することの有り難みが太宰によって浦島を通して教えられる思いです。

こうして読むと、
やっぱり太宰ってやさしい。

そんなあれこれを思いながら昨日はさくらんぼを食べました。
勿論、子どもより多く食べました!
と、いうことでブンナよ、もうちょっと待ってくれ、、、

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2007.06.19

ニュー・シネマパラダイス

ニュー・シネマパラダイス
昨日、観てきました。
ちょっと前の映画なので、もうご覧になっている方も多いと思います。
実にイタリアらしい映画でした。
青い地中海のイタリアの村を背景に映画しか娯楽がない時代。
主人公の少年と映画技師との心の交流を縦糸に、
美しい少女への恋心や親との葛藤、青春の悩みなどを横糸にして実に美しく織り上がった映画でした。
猥雑でエネルギッシュでそれでいて淡々と流れていく場面に、
いつの間にか私も、あの白い石畳の町の、「とある」劇場で映画を見ているような気分になりました。

映画、、、

私が幼い頃は町に二つ小さな映画館がありました。
東映と、もう一つは個人名の映画館です。
小さな脇道をそれたところにケバイ看板とともに薄暗く建っていました。
なんとなく気だるい雰囲気の映画館。
子どもの私は映画を観るなんてそんな娯楽の恩恵を受けることなんて、
年に二回だけ。
夏休み学校から貰ってくる映画鑑賞券を片手にPTA推薦のマンガとか怪獣物を友達と見に行くのが一回。
あと家族と「その時の話題作」を見に行くことがありました。
四谷怪談とか番町皿屋敷、牡丹灯籠(こうしてみると思い出すのは怪談ばかりだね、よっぽど子ども心にインパクトがあったのか)とかとか、、、
コワイコワイと言いながら、
ドキドキして見ていました。
こう言うときに限って途中でトイレに行きたくなるのです。
映画館のトイレはそれでなくてもコワイのに、ここはさらに薄暗くコワイ〜〜〜〜〜
母についてきて、と頼んでも、夢中で見ている母はウンウン言うだけでいっこうに腰を上げてくれない。
仕方がないので一人でトイレに走り込んだとか、、、

とかとか。

そんなむか〜〜〜〜しの思い出が甦ってきました。

映画。

人それぞれの思い出をのせて、
暗い劇場で想像力の限を使い果たしたあの頃。
観る方も作る方も必死なそんな時代でした。

何も胸打つシーンや心ある言葉が鏤められてなくてもいい。
映画その物も勿論だが、その情景は私にとって懐かしく美しい。

そんな思いがクルクル、グルグルと走馬灯のように駆け回った二時間でした。

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2007.06.09

夢ない内閣

「魚は大名に焼かせ」と言う言葉があります。
魚を焼く時はあまり裏や表をかえさないで、ゆっくりじっくり焼きなさい、と言う意味です。
あまりいじらない方がいいと言うことです。
老子は政治も同じであると述べます。
「大国を治むるは小鮮を烹(に)るが若(ごと)し」と。
つまり大きな国を治めるには小魚を煮るように静かに行うべきだ、と言う意です。

さてさて、
このところの安倍内閣のアレコレ。
あまりにミミッチィ===
と、思うばかりでわざわざ老子に登場いただくのも申し訳ない。
実は、
書かなきゃならないくらいタンマリと自民党・公明党の悪行はあるのですが、
自分自身の日常の忙しさと共に、書く気がしなかったのです。
小泉さんの時は、小泉内閣のデタラメを告発するのは、かなり楽しかったように思います。
「あああ〜〜〜言えば、こう言う」小泉さんのレトリックを論破するのは結構、頭を使い、調べるほどに小泉内閣の巨悪を見る思いがして面白くブログを毎日のように書いていました。
ところが、
ところが、
ところが、
安倍さんの内閣になってから書く気がしない。
悪には悪なりのロマンがあるのだが、これがまったくないのだよなぁ〜〜〜安倍さんには。
ろくな討論もしないままの強行採決、強硬採決、凶行採決、、、
年金問題が発覚すれば領収持ってこいとか言って開き直り。
オイオイ、
領収書なしでバンバン税金を使い「上等の水」を飲む人々には適正に処理されていると認めるくせに、国民には「びた一文」払わないと言うことか、、、
揚げ句は野党が悪い、社保庁が悪いと言うことで税金を使ってビラまで作り、
しかし流石に自浄作用が働いたのか、この赤面ビラは増版はなくなりました。

国民監視。
やれやれ、、、です。
何がって。
政府の答弁がです。
久間さん。
ううう〜〜〜ん。
辛いのはわかるが、もう少し答弁にスマートさがないものだろうか???
報道と自衛隊の情報収集とは同じレベルと言う久間さん。
報道は、その後の権力行使に結びつかないが自衛隊のそれは違うことを誤魔化すための答弁とは言え、稚拙。
1969年の最高裁大法廷判決で既に決着ずみの事実です。
憲法13条の精神にのっとり「何人も、その承諾なしに、みだりにその容貌(ようぼう)・姿態を撮影されない自由を有するものというべきである」として、「国家権力」からの肖像権の保護をのべています。さらにこの判決では、この立場から、警察であっても、具体的な犯罪行為がなければ、集会やデモ参加者への写真撮影を行うことは違法行為だとの判定をくだしているのです。次に久間さん。
国民生活のあらゆる場面での国民の権利主張を述べる集会や団体監視については「イラク派遣のついで」と述べました。
自衛隊員と家族を守るために、年金や医療やさらには春闘についてまで国民の行動を監視、ということか、、、
こんな風に守られるべき自衛隊員ってなんなのだ〜〜〜
高校生の活動まで自衛隊員の家族に危害が加わるのか???
久間さん。
さらにこの人は防衛省大臣という自らの立場さえ理解していない答弁を繰り返します。
情報保全隊がイラク派兵にたいする反対運動を監視することについて、「国民の盛り上がりのなかで、非常に多くなってくればやめようという判断材料になるし、反対が少なかったら堂々とやれる」と答弁。
つまり文民統制をかなぐり捨てて軍にすべてお任せします。
と言うことです。
この人、何も考えずにその場しのぎで答弁しているようですが、実はご自分の首を真綿で締めていることにどうも気がついていない。

さらにさらに徳育教育。
おいおいおい。
安倍さん。
この内閣で一体、何を徳育とするの???
責任はみんな人のせい。
自分達の不正はみんな適正。
誰が反対しようがしったこっちゃない強行突破。
こんな内閣で子どもたちは何を見習えというのか。
老子は言う。
「天下に忌諱(キキ)多くして、民(たみ)いよいよ貧し」と。
やれ愛国心だ、やれ徳育だと国が強制すればするほど、
やれ福祉だ、やれ高齢社会だと国が危機を煽るほど、
国民は疲弊していくというのは今も昔も変わらないということです。


と、言うことでことほどさように、
こんな思いつき内閣、突貫内閣の荒っぽい仕事の犠牲にならないために、
何をなすべきか?
それはもうこれしかない。
7月の選挙です。

もう暴挙はゴメンです。
の、声を投票に活かすことが一番の近道ではと考えます。

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2007.06.02

袁枚

鎖夏詩(しょうかし) 袁 枚

不著衣冠近半年   衣冠を著けざること半年に近く
水雲深處抱花眠   水雲 深き處 花を抱いて眠る
平生自想無官樂   平生 自ら想う無官の樂しみ
第一驕人六月天   第一 人に驕る六月の天

意味は以下のとおり。
正装の役人生活を辞めて半年
雲や水の深いところで、きれいな花に抱かれて眠る
いつも想っていたのは、官を辞めからの楽しみ
何と言っても一番はこの炎天下、六月の生活だ

作者は袁枚です。
字は子才。号を簡齋といい、随園先生として知られています。
鎖夏詩は作者40歳の時の詩です。
鎖夏とは「消夏」と同じで夏の暑さをしのぐことです。
6月の空は旧暦故、蒸し暑い季節。
こんなときは役人生活の象徴の衣冠を脱ぎ捨て自然に抱かれて自適に過すことが、何よりの自慢である、という意です。

昨日も書きましたが、
今日の夕方は西の空に水星が高く出るので注目してください。

さてさて、それにしても安倍内閣の異常ぶりはどうなんでしょう???
そう言えば、上の詩を書いた袁枚。
彼はなかなか興味ある人生を送るわけですが、彼の作品に子不語と言う怪奇小説があるのですが、
今の安倍さんの有り様をみると、事実は小説よりもさらに、さらに怖い、と思います。
先日の松岡さんの件については、ブログであれこれの推測や話題が満載。
こういった事件があれば、憶測は憶測をうみ一人歩きしていくのが常です。
が、
それが憶測や妄想とはいいきれない怖さが、現内閣にはあります。

これは、国政をつかさどる内閣としては、かなり「由々しき事態」と感じます。
ここまで国民や庶民を恐怖や力で縛りつける政治ってなんなのか???
安倍さん、本当にアナタが一番考えなければならない時期に来ていると思いますよ。

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2007.06.01

今日から6月

今日から6月。
水・金・土星を同時に観察 西の空、5年ぶりの好条件 と言う天文ファンでなくてもウキウキのニュースがある6月。
Astoro Artsのサイトなどに詳しく書かれてありますので興味のある方は是非ご覧ください。
七夕前の天文ショウーを楽しみにして。

さて、こんな6月。
本当はいつものように語源とか俳句、短歌を書きたいのですが、
今日は住民税負担増というあんまり嬉しくない話を書きます。
定率減税全廃と税源移譲による個人住民税の大幅引き上げが今月から実施されるのです。
総務省の試算によると、年収700万円のサラリーマン世帯(専業主婦の妻と子ども2人)の場合、1月から所得税の負担が月額1万2880円から7160円に5720円減少。
やった!と思いきや、子のもほんの束の間の喜び(ぬか喜び?)
今月からの住民税は、1万5100円から2万4500円に9400円増えることになります。
つまり、住民税と所得税を差し引きすると、実質的に月額3680円の負担増となります。

「税源移譲は増税ではありません」「(納税額は)基本的に変わりません」。と、
公共交通機関の車内に、中つり広告をしたところで、実質は増税です。
真犯人は定率減税廃止です。
そもそもは、定率減税は「景気対策」の一環として、1999年に、大企業減税(法人税率引き下げ)、大金持ち減税(所得税の最高税率引き下げ)とともに導入。
ところが、大企業への減税はそのままにし、定率減税全廃だけ政府は決めたのです。
庶民はひたすら、ひたすら税金を納め、
金持ちや企業はひたすら、ひたすらお金を儲ける図式がさらに強化。

と、言うことで6月の住民税、ビックリの金額が徴収されるのです。

本当に、
ほんとうに、
どうにかしてくださいよ。
安倍さん。

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