内田節に思うこと
内田樹さんの鼓腹撃壌のしあわせと言うエントリーを読んで私は考え込みました、、、
内田さんの相変わらずのアイロニー全開の文章は、額面どおりに読めば腹立たしいばかりの記事が目立ちます。
とは言え教えられる記事、なるほどと目から鱗記事も多いのも事実です。
私も何度となく啓蒙されています。
先日の格差社会って何だろうと言うタイトルの記事は物議を醸したようです。
この記事に関しては私自身の感想は「内田さんらしい」です。
この「らしい」というところに私の思いっ切りの感情が移入されています。
微笑ましくもあり、苦々しくもあるということです。
しかし彼は経済学者でも社会学者でもなくエッセイストと思えば「そんなものか」と言う感じです。
が、
が、
直近の「鼓腹撃壌のしあわせ」にはマイッタナ〜〜〜内田さん。
と思いました。
鼓腹撃壌のしあわせ、、、ねぇ???
ときに誰が堯???なの内田さん。
私は間違っても今の日本が鼓腹撃壌なんて思いません。
市井の民が「私たちが幸せに暮らせるのは政治がいいから」とか為政者が「そうか、これでよいのじゃ。人民たちが何の不安もなく鼓服をうち撃壌をして、自分たちの生活を楽しんでいてくれる。」
なんて思っているとは考えられませんねぇ、、、内田さん。
内田さん。
つい先日のこと北九州で餓死で亡くなった方がいられることをご存知ですか?
生活保護世帯の実態をご存知ですか?
勿論、
モチロン、
ご存知の内田さんとは思いますが、
そうした現実を見据えながらも、なお「鼓腹撃壌のしあわせ」なぁんて書く内田流の皮肉、あてこすり。
それを差し引いても私にはフツフツと怒りを覚えますね、、、
本当は内田さんは為政者の「無能・無知」を仰りたかったのは前の文章でわかりますが、
「日本社会が豊かである」という大前提はやはり「いただけない」。
尭舜から老荘思想へと論を発展していくと、
私には寧ろ老子24章を彷彿とさせる安倍さんですがねぇ。
「天地でさえ暴風を一日中続けさせることは出来ません。まして小さい人間ではなおさら続きません。大声を張り上げてしゃべりまくる不自然なことはやめたほうがよい。」
如何でしょうか???
内田さん。
見るべきことは、庶民の現実ではないでしょうか?
愚かな為政者を揶揄することではありません。
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