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2007.08.31

夏休みも今日でおしまい

八月も今日でおしまい。
楽しい思い出がいっぱい、いっぱい出来ましたか??

さて、いよいよ学校に戻ります。
宿題は終わりましたか?
読書感想文や自由研究。
もう終わりましたか???

二学期は行事の多い学期です。
運動会に文化祭。
楽しい催しがいっぱい。
と、言うことでワクワクしながら
元気に登校してください。

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2007.08.28

KY国会

安倍改造内閣発足も一夜明け、
そろそろマスコミも落ち着いてくる頃でしょうか?
私も昨日から今朝にかけて、テレビをつければどの局も同じ顔ぶれの論客(?)が出演。
同じ内容のことを繰り返し発言している映像を見ながらため息。

「空気が読めない」から、「KY」と揶揄されている安倍さんですが、マスコミも同罪かもしれません。
それにしても、
安倍改造内閣のお歴々、見れば見るほど、知れば知るほど安倍さんの「人心一新」ってなんだったのか頭をひねります。
なんだったんだろうね???
辞めろコールにものともせず、悪いのはみんな周りで、一新しなきゃいけない人はワァタシではなくみんなだったのだと改めて思いました。
「反省すべきは反省する」と繰り返したあの言葉。
なんだったのか???
政治と金?
年金?
憲法???
失言??

そうです、そうです。
全て反省しなきゃいけなかったのですよ、安倍さん、あなたが。

「構造改革」路線と格差拡大。
「美しい国」(今度は新しい国、だそうな)を旗印にした改憲路線の押し付け。
グイグイと力で押しまくる強硬採決。凶行採決。
そんなコワイやくざ国会「KY国会」に国民が「ノー」の審判を下したことをお分かりになっていない安倍さん。


失言大魔王の麻生太郎さん。さらに外相に就任した町村氏や防衛相に就任した高村氏も改憲派です。
そうそう町村さんと言えば忌しい過去の発言を思い出します。
今からに二年前の2005年。
米兵に性暴力を受けた女性の「一日も早く基地をなくして」という訴えに対し「米軍あるいは自衛隊があるからこそ日本は平和」と述べ沖縄県民から批難ごうごうの嵐を受けた人です。
その前の年には、忘れもしない沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事故。
その際も小泉さんもビックリするくらいアメリカの贔屓をしました。「(米兵は)操縦技術が上手だったのかもしれないが、よく最小の被害でとどまった」。
おいおいどこの国代弁者なんだよ???
と、日本国中から批難を浴びたのは言うまでもありません。

与謝野官房長官や額賀財務相、留任した伊吹文明氏、渡辺喜美氏らも改憲路線をひた走りに突き進むための要員です。
 
早々のの月から臨時国会。
焦点となるテロ特措法の延長案などの審議が始まります。
また「構造改革」路線の継続が焦点になる、来年度予算編成の作業も本格化。
「改革」に関係する甘利明経済産業相、大田弘子経済財政担当相、渡辺喜美金融・行革相ら閣僚を軒並み留任。従来の路線を踏襲。
つまり増税や社会保障改悪など、貧困と格差を助長する政策をドンドン押し出してくると予想されます。
実際、自民・公明政権がめざす「構造改革」の内容を示すのは、選挙前の今年6月に閣議で了承された「骨太の方針2007」です。その中心は「成長力の強化」「歳出削減」で、今後五年間で社会保障関係費の伸びを国と地方の合計で約1.6兆円抑制することを明記。地方を除く国の分だけで医療や介護、生活保護などの自然増分を毎年2200億円ずつ抑制していく計画。
留任した大田経済財政担当相は就任後の会見でも「改革に停滞は許されない」と述べ、方針を変えることは一切考えていないことを表明。竹中さんの忠実な信者でしょうか???
さらにさらに出てくるのは消費税増税。
新たに与謝野馨官房長官や額賀福志郎財務相ら消費税増税論者が増えた事でスケジュールにのるのも遠くない将来かもしれません。
額賀財務相は、就任会見でさっそく「消費税を含めた形で、いろんな議論をしていくことは結構なことだ」とのべました。
額賀さん。
簡単に国民の財布をあてにしあにでよね。
さんざんぱら国民からかすめ取って、自分たちは遊び放題、したい放題。
国民は、こんな政治にうんざりなのですよ。


こうしてみていくと(伊吹さんの政治と金はまだ見ていません)、
安倍さんの改造内閣、ちょいと危ないね。

安倍さん。
反省すべきは反省してというが、何を反省したの?
「国民をがんじがらめにして有無をいわさないように強行採決しまくるやり方がぬるかった」という事を反省なさったのか?
これからますます強行、強硬、凶行を繰り返すコワイやくざ国会、その名も「KY国会」。
目が離せません。

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改造内閣

安倍改造内閣の顔ぶれ決まると言うニュースが昨日はテレビ局をジャックしていました。
私もなんとなく、それでも興味を持ちつつテレビのチャンネルを回して見ていました。
安倍改造内閣、、、かぁ。
改造ねぇ。
改造内閣と人心一新から連想される改造人間。
改造人間と言えば、
仮面ライダーです。
尤も、こちらは正義の味方だけれど、
安倍さんの改造内閣は誰の味方だろうか???
「わぁたしの内閣は悪の組織ブッシューに才能を見込まれタカのように改造されたまま野に放たれた改造軍団なのだ〜〜〜〜ふっふっふっ。」
なぁんて連想させる改造内閣はごめんです。

正義の味方。
庶民の見方はだれだ〜〜〜〜

不安がよぎる改造内閣。
今後の政策に注目です。

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2007.08.24

夏が過ぎ秋

処暑も過ぎ、いよいよ秋は間近。
のはずだが、、、

いやぁ、やっぱり暑い。暑い。
心頭滅却なんてできないねぇ、この暑さ。

みなさんは夏バテなんてしていませんか?
私は、ちょっとばて気味。
喉は乾くがお腹は膨満感。
きっと飲みすぎかな?
いえ、麦茶をですよ。お酒ではありません。
汗はダラダラ、心臓はドキドキ。
あああ、、、暑い。

早く涼しくならないかな。
と、思うのですが実際、涼しくなると淋しい。
ほら、窓の外からはもう秋の虫が鳴いている。
風だって、目にさやかに秋。

〜〜窓の燈の草にうつるや虫の声   子規〜〜


暑いけれど秋なんだよね。
確実に秋。

高校野球も終わり、
青かった田も黄色になり、
と。

と、言うことでみなさん。
後僅かの夏を楽しみながら、元気にお過しください。

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2007.08.23

ナゲキバトを読んで

ナゲキバトと言う本を読みました。
以前から友人に紹介されていたのですが、つい日常に追われ、本のことは記憶の隅に追いやられほぼ間違いなく忘れ去る直前。
ふと思い出して手にとり、読み始めました。
読む込みました。
気がつくと読み終え、
本を閉じた瞬間、深いふかい感動で一杯になりました。
「あっっ、誰かに伝えなくちゃ、この本のこと」。

そう言えばこの本自身、もともとは自費出版ででたものだそうです。
それが口から口に伝わり、今や全米で静かなブームを起こしているそうです。
なるほど。
言われてみれば、、、
実際、私も友人の口からこの本を知り、そして今はどうにかしてこの本を多くの方に読んでもらいたいと思っています。

内容、あらすじはちょっとネタバレにならないように本の紹介ページを参考に以下に書きます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
主人公のハニバルは9歳の少年。交通事故で両親をなくしたハニバルは、一人暮らし祖父の“ポップ”のもとで暮らすことになった。
祖父から話を聞いたり遊びを教わったり、ちょっとした仕事を習ったりとする中で両親のいない淋しさを癒していく毎日。
あるとき、猟銃を撃ってみたくてたまらないハニバルは、眠っている祖父のポケットから弾を盗み、一羽のナゲキバトを撃ち殺してしまう。祖父は、巣に残された二羽のヒナのどちらかを選び、撃つように促した。遺された父鳥だけでは二羽は育てられないからだ。
うそをつくこと、生きものを殺すこと。好奇心から起こしてしまった事態に、罪の意識に心を痛めるハニバル。そんな孫に対して祖父は、そうした行為のもつ深い意味と、責任は自分自身でとらなければならないことを伝える。
神とは何か、
生きるとは何か、、、
祖父は静かに優しくそして厳しく伝えていく、、、、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私はこの本を読み終えたとき、
以前、ここでも紹介させていただいた「父母の祈り」を思い出しました。
もう一度紹介します。
===========
父母の祈り

神よ、わが子が自分の道を歩めるように、

わたしが歩みたいと望んだ道を子どもに強いることがないように、

わたしにできなかったことを子どもに強いて、苦しめることがないように、

神よ、わたしを守ってください。

わが子が歩み行く遥かかなたを見据えて、今のわが子の過ちを見守らせてください。

ゆっくりと成長するわが子の姿を、優しい心で見つめることができますように。

些細ないたずらに微笑みかける時と、悪しき行いを毅然とたしなめる時、

その二つの時を見分ける英知を与えてください。

わが子の怒り狂うことばや、押し黙る孤独な姿に、

悩み苦しむ子どもの叫びを聴き取ることができますように。

そして、深い淵を越え、子どもに歩み寄り、理解しあう事ができるよう、

わたしに力を与えてください。

神よ、できないことに目を留めていらだち、怒りの声を上げるのではなく、

わが子が上手にできたことに目を向けて

喜びのことばで褒めることができるよう、

私を導き、ちからをあたえてください。

私が心からわが子を大切にすることによって、

子どもも、心から人を大切にすることができますように。

わが子が力強く自分の道を歩めるように、わたしは子どもを送り出したい。

神よ、どうかわたしに、その勇気を与えてください。


(マリオン・B・ダーフィーの『祈り』から )

==============

神に祈るとは、
自分の願いを頼むことではない。
あらゆる時、あらゆる場面で「判断を間違えない勇気と知恵」を授けてください。
と、祈ることなのだろうか、、、
神は決して御利益なんて人間に与えない。
神が与えるのは人間が自分自身と向き合うひたむきさだけなのだ、、、
と、言うことでしょうか?

そう言えばクリスマスの夜のこと、こんな一節が文中にありました。
「人間は世界を変えようとして軍隊を動員するが、神がこの世を変えるために送ってよこされたのは、たったひとりの赤ん坊だよ」。

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2007.08.21

金融ビッグバン10年

金融自由化、いわゆる金融ビッグバンから10年。
金融取引に関わる規制を緩和。
金融持株会社の解禁、外国為替取引の管理撤廃。などなど「貯蓄から投資へ」と高らかに謳われ多くの人たちが株式市場に参入しました。
こうした結果、日本経済はどの様に変わったのでしょうか?
第一に挙げられることは証券市場の担い手が交代、変わったことです。
企業が資金を市場から調達して経営するという本来の証券市場の性格が、企業から利益を吸い上げ、その利益をアメリカがさらに吸い上げるという図式が出来上がった10年です。ホリエモンしかり、村上ファンドしかり、、、
資金の出資者はアメリカです。
アメリカ金融資本が日本の金融市場に目をつけ、ボロもうけをするために日本市場の「内部留保」を吐き出させるやり方でした。
1997年、自社株購入券(ストックオプション)が認められ企業の側も高株価、高配当を追求するようになりました。
そして翌年の98年には外為法が改正されて自由に外資が入り込んで来るようになります。
そして企業を金融商品として売るようなシステムまで出来ます(株式交換制度、株式分割の無制限化などなど)
日本政府はとにかく不況で喘いでいる企業に利益を上げさせるため規律なき自由化を促進。
国際競争に負けない企業作りを目指しながら結果は村上ファンドのような「マネーゲーム」が跋扈する無法化証券市場が出来上がったのです。
マネーゲームは所詮ゲームです。
実態のない商品が売り買いされるだけで、利益はある一点に集中的に吸い上げられる仕組み。
こんな仕組みがいつまでも続くわけはありません。
破綻は目に見えています。
ものつくりを手放し、熟練工を育てず、目の前の利益だけに血走っていた時代はもう終焉がそこにきているのです。
これからの時代は、企業が売る商品その物の品質や安全性がきびしく問われ
高度の技術が要求される時代なのです。
今、やるべきことは何か?
それはもう一度原点に立ち返り日本経済を支えていた「高度な技術とものつくり」を支え、伸ばしていくことではないでしょうか???
私たち消費者も「捏造やヤラセや嘘」の商品を見抜き確かなものを生産者とともに生み出す意識をしっかりと持ち、企業を育てていくことも大切な課題だと考えます。

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2007.08.19

サブプライム・ローンの背景

サブプライムABX指数が過去最安値更新、流動性懸念でと言うニュース。
世界中の株式市場で激震が走っているようです。

サブプライム・ローン問題に端を発したとされています。アメリカで信用力の低い個人向け高金利型(サブプライムと言う)住宅ローンの焦げ付きが増大→欧米金融機関(仏金融大手BNPパリバや独中堅銀行IKB産業銀行の傘下のファンド)の経営が悪化→信用不安により資金の貸し手が急減して短期金利が急騰→株価が急落。と言う構図に世界中が巻き込まれたわけです。
私は株事情は詳しくないので、詳細は他の方に譲るとして、
住宅ローンの実情に関しては肯けます。
私も何年か前に家を購入したとき、大手の住宅会社のセールスマンに「今、低金利で住宅購入買い時」とかなり煽られました。
建設業は基幹産業の一つでもあるから政府も住宅取得優遇システムを作り、消費者は悩みながらも住宅購入。
多くの方はローンを組むときいろんな銀行の商品を検討(ここでも住宅会社の意向が反映される場合が多いのですが)。初めの5年間は金利が低いのですがその後高くなって返済額が一挙にアップ。
その時バブルがはじけ不況と重なりリストラの憂き目に遭った方は泣く泣く住宅を手放した、、、と言う事を見てきました。
テレビでも「これ以上ローンが高くなったら払えない」と困惑している方の声が映し出されていました。
住宅バブルの犠牲者はますます増えていくのでしょうか?
問題の本質は、膨らんだサブプライム・ローンを債権を担保に証券化→住宅ローン担保証券など債務担保証券として売り出したことです。もともとの資産が不良債権になるリスクを含んだ高金利の債権ですから、リスクの大きい金融商品にならざるを得えないと言うことです。住宅ローン会社の融資リスクが証券購入者に転嫁されていったのです。
投機性の高い、高利回りの証券はヘッジファンドを中心に、各国の銀行や証券会社などに広く浸透していったのですが、上手くいっているときは問題なくても、そもそも危険一杯の商品故、崩壊する時期も早くやって来ました。2006年初めあたりから歯車が狂います。住宅市場の減速とサブプライム・ローンの焦げ付き急増。
予想されていた事がやってきたのです。
世界の金融市場の投機的なあり方が限界に近づいているということでしょうか?
この現象は一時的なものか永続的なものか?
あるいは仕掛人である金融機関の収益拡大の構図が多くの犠牲の上に成り立っている現仕組みは経済・社会の流れでどの様な意味があるか?
それこそグローバルな視点に立って考察していくことが肝要だと思いました。

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2007.08.14

日米軍事情報包括保護協定

日米軍事情報包括保護協定:調印し発効と言うニュースがありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
麻生太郎外相とシーファー駐日米大使は10日、外務省で軍事機密の第三国への漏えいを防ぐための包括的な枠組み「日米軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)に署名し、同協定は即日発効した。ミサイル防衛(MD)など日米両国の秘密情報の共有が進む中、米国防総省と防衛省が新たに指定する「秘密軍事情報」の保護義務を相互に負うことで、防衛関連情報の交換を円滑に進める狙いがある。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これは、
これは、
なんなのだ?
如何様に判断すればいいのか?
と悩んでしまうのですが、庶民である私の立場からすれば「ノー」ですねぇ。
さて何が、と問われれば
日米軍事一体化のいっそうの加速と情報保全の強化で国民の知る権利が侵害されるという虞があるからです。
私たちの行動や情報は逐一、把握され一方当局の軍事活動は全て秘密裏に闇のうちになされるとしたら、これは恐怖以外の何者でもありません。
同協定の締結は今年5月の日米安保協議委員会(2プラス2)ですでに合意されていました。
さてさて中身を見るならば「秘密軍事情報」と言う言葉が目に飛び込んで来ます。
「秘密軍事情報」
なにやら淫靡でさえある「秘密軍事情報」。
実際は、
(1)米側と同じ秘密指定を行い、「機密」「極秘」「秘」の三段階に区分する
(2)アクセスできる者を制限する(3)政府が企業に「秘密軍事情報」を提供する場合、守秘義務契約などを行う—などの措置が明確に定められています。

いよいよアメリカが上陸、乗込んで来るということです。
既にアメリカは六十数カ国とGSOMIAを締結していると言われています。
アメリカ行政の出張機関となるわけです。
GSOMIAが締結されると、「秘密軍事情報」の取り扱いが米国と同一のものとなります。
すると、これまでは認められなかった米艦船の日本国内での修理や装備品の購入などがアメリカ「本土」同様に進めやすくなる→利益拡大を狙う軍需企業がウハウハと言う仕組みです。
また国民の知る権利については上記ニュースは次のように述べています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本政府は、協定締結に伴う自衛隊法など国内法整備について「現行法を改正する必要はない」(外務省幹部)と説明している。ただ運用が始まれば、米国からより厳しい秘密保護に関する国内法整備を求められ、政府の情報統制がさらに進む可能性もある。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いいですか。
もう一度おさらい。
「政府の情報統制がさらに進む可能性もある」
と、言うことです。

先の参議院選挙の「ねじれ」国会でアメリカは、さらに力づくで日本をねじ伏せようと今後益々要求してくるものと考えられます。
アメリカ詣でをして「マダムスシ」なんて燥いでいる小池さんですが、一部では「日めくりカレンダー」と揶揄されているようです。
(余談ながら人気マンガ「ワンピース」じゃないですが、マダムスシの破廉恥な言動にスシ自ら気がついて欲しいと願いながら鬼斬り=オニギリと叫んでいる私です)
こんな小池さんに長期の展望に立って政局を見極める力があるのか些か不安さえ感じる私です。
大体、安倍さんの内閣って、なんなのだろう?と頭を抱えます。
だってそうでしょう。
「美しい国」「瑞穂の国」かと思えば「マダムスシ」と此方が赤面する防衛大臣がいる内閣。
笑っちゃうね。
いやいや、笑ってはいられません。
この内閣の混迷は国民に跳ね返ってくることだから、、、

安倍さん。
小池さん。
見るべきところは「国民」ですよ。

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2007.08.11

時代と憲法9条

日本国憲法
国民主権と基本的人権の尊重と平和を謳った憲法。
私はこの憲法を誇りに思っています。
だがしかし、この憲法を変えよう、変えようと考えている人がいるのも事実です。
成立当時から改正の論議の俎上に乗せられて来た憲法です。
何故?
どうして?
と言う思いが湧いてきます。
その理由は時々の状況によって様々です。
今日は日本を取り巻く情勢と改憲の理由の変遷を見ていきます。
時のカレンダーの順番により以下の流れで論を進めていきます。
1旧安保条約
2現安保条約
3ガイドラインと有事立法
4湾岸戦争と国連→PKO協力法→周辺事態法→テロ特措法→イラク特措法
5安倍内閣登場→集団自衛権→美しい国


1旧安保条約
安保条約締結でアメリカは小規模でも再軍備開始を日本に迫りました。
これに答え「ゆっくりやる」というのが当時の政府の見解でした。
1951年の旧安保条約と54年の自衛隊の創設は憲法9条の「一切の軍備を持たない」ことと齟齬することは当然でした。
そこで時の政府は「極東における国際平和と安全」のためと「外部からの攻撃に対する日本国の安全」に寄与するという解釈に立ちました。
1954年12月22日衆議院予算委員会大村清一防衛庁長官が述べたように「独立国としての自衛権」と言う解釈は今でも続いています。

2現安保条約
1960年に成立した現安保条約はさらに日米軍事同盟にひた走るものでした。
背景としては59年の砂川事件や沖縄基地反対闘争に手を焼いていたアメリカに対して「片務性の解消」と「対等の同盟化」を岸内閣は迫りました。
5条で米軍の日本防衛義務が明確になりました。
憲法との関わりで当時の赤城宗徳防衛庁長官は「共同防衛の際は集団的自衛権ではなく個別的自衛権を発動」と答弁。

3ガイドラインと有事立法
背景はベトナム戦争によるアメリカの通貨危機と日本の高度成長期があります。
同盟国に軍事負担を迫ることになんら躊躇しないアメリカは日本に露骨に軍事費分担増額苦を要求してきます。
「武力攻撃がなされる虞」がある場合と解釈をさらに拡大させて安保条約5条の枠を逸脱。日米軍事同盟の性格はさらに色濃くなっていきます。


4湾岸戦争と国連→PKO協力法→周辺事態法→テロ特措法→イラク特措法
1991年、イラクによるクウェート侵略に対してアメリカ主導で「多国籍軍」による武力行使が行われました。
当時自民党幹事長の小沢一郎氏は、自衛隊を国連に提供して海外で活動させることは合憲と主張。その理由は「国連の指揮に基づいて活動することは国権の発動でなく憲法前文の理念を実践すること」と述べました。
そして「国際安全保障」の重視を再度述べPKOへの協力、国連軍への参加、多国籍軍への協力を説きました。
1992年のPKO協力法では「武力行使」と「武器使用」の区別論や自衛隊の活動が外国軍隊と「一体化」か否か論が盛んに行われました。
1999年の周辺事態法ではアメリカの日本への後方支援強化がますます明らかになりました。
背景はさらなる市場を求めたアメリカは「ならず者国家」と名指しして新しい脅威となる国を指定。その延長で日本に対してアジアでの軍事行動に対する効果的案支援を約束させました。この法律は「アメリカが武力紛争の当事者になっている場合、あるいは仕掛けた場合でも」排除しないというものでした。
アメリカに対して補給・輸送・修理・整備・医療・通信・空港・港湾業務・基地業務を提供。しかも民間まで巻き込んで行わせるというものです。

そして2001年のテロ特措法では我が国の周辺さえとっぱらって自衛隊が米軍支援に行くことになりました。
2003年イラク特措法では「人道復興支援活動」と銘うたれて自衛隊は戦闘地域へ派遣されることとなりました。


5安倍内閣登場→集団自衛権→美しい国
カレンダーはついに現代、安倍内閣へとやってきました。
安倍さんの特徴は「憲法改正」です。
集団自衛権にとりわけ固執している安倍内閣の主張は「国際法上、自国と密接な関係にある外国に対する武力行使を、自国が直接攻撃されていないにも関わらず実力を持って阻止する権利」と述べた1981年の稲葉誠一答弁」がその後の政府統一見解とされたことです。
2000年の第一次、2007年の第二次アーミテージ報告のアメリカからの圧力などを受け憲法を変えようと躍起の安倍内閣です。

むきだしの軍事同盟化、国民の納得を得ないままの相次ぐ強硬採決は、参議院選挙での大敗、草の根運動「9条の会」の根強く幅広い運動など国民の平和を守る、望む声に今、大きく阻まれています。
しかし、アメリカを背景に改憲勢力は今後ますます私たち国民におおいかぶさってくるものとも思われます。
そもそもの憲法9条から逸脱して牽強付会、おもうままに憲法を解釈してきて自衛隊を軍隊と化し、海外にまで派遣するようにしてきた時の権力者に「ノー」の声を上げ続けることの大切さを思う者です。

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2007.08.09

62年目の長崎

今日は長崎の日<です。
62年前の今日、長崎は史上二番目の核兵器・原爆の投下で一瞬のうちに廃墟と化しました。
ジージーと蝉が鳴く中、迎えた平和祈念式典。粛々と行われました。
私も家族とテレビを前に黙祷。
伊藤前市長が凶弾に倒れたことや久間さんの「しょうがない発言」などが挨拶で述べられました。
また安倍さんも、核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けて全力で取り組む決意を表明。「憲法の規定を遵守、国際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓い申し上げます」と述べました。また、被爆者に対しては「切実な声に真摯に耳を傾け、諸施策を誠心誠意推進していく」と語りました。
憲法の規定を遵守。
国際平和を誠実に希求。
非核三原則を堅持。
いいじゃないですか。
いいじゃないですか。
安倍さん。
是非、是非、是非。
絶対にそうしていただきたい。
あなたの口から聞きたかった「平和」の言葉、誓い、約束。
是非、そうしていただきたい安倍さん。
そうそう、安倍さん。
憲法の規定って現日本国憲法のことですよ。
そうそう、安倍さん。
国際ってアメリカ以外にもいっぱい国はあるんですよ。
それから、それから安倍さん。
非核三原則って「光の三原色」」とは違うのですよ。
相手によって、見る方向によって様々な色が変わるような「玉虫色」の「お誓い」ではダメですよ。安倍さん。
アメリカへはアメリカ向きに。
アジアではこの顔で。
国民にはこの演説で。
使い分けはなりません。今日の誓いこそが真実であることを願っています。

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2007.08.08

国会は秋

今日は立秋。
暦の上は秋です。
各地で真夏日と言うことで実感として「秋」を感じるにはまだまだです。
空を見上げても十分「夏」です。
子規は「春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く」と言いましたが、
私の家の窓から見ることが出来る雲は岩です。
ドッサリと岩のような雲がある所は白く、またある場所は灰色に重く垂れています。
セミも十分に夏を楽しんでいるようにジュージュー、、、ジワジワと鳴いています。

さてこんな世間とは別に国会はもう秋風が吹いているようです。
自民、やまぬ首相退陣論 『総裁リコール』に言及もと言うニュースが伝わってきます。
安倍さん。
いよいよ身内からの反乱の憂き目にあっているのでしょうか?
参議院戦での自民党の大敗は当然と言えば当然と私は個人的には思います。
国民、庶民から逸脱した突出政策は何ら共感を呼ぶことはなかったのだから。
大敗か頽廃かわかりませんが、自民党のこれまでを振り返り生まれ変わる時期に来ているということでしょう。
この際、自民党自身が国民と同じ目線で生活者としての原点に立ち返って頂きたいものです。
大臣の失言や大臣の使途不明金の続出。
使い放題、やり放題の強行路線はノーと言うことです。
芭蕉は「物言えば唇寒し秋の風」と詠みましたが、
安倍さんのそれは「わぁたしの内閣」と叫ぶたびに秋風が吹くのでしょうか???

窓近きいささむら竹風ふけば秋におどろく夏の夜の夢(藤原公継)
安倍さんにとっては「辞めろ」コールは風になびくいささ群竹のようにざわざわ、ざわざわと聞えるのだろうか?
夏の世の夢ならぬ「わぁたし」の夢はもうすでに過ぎたと知るのはいつだろか???
安倍さんの秋はどんなだろう???

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2007.08.06

二〇〇七年版 労働経済白書

厚生労働省は二〇〇七年版「労働経済白書」を発表しました。
テレビでも「あなたは働きすぎですか?」というタイトルで町ゆく人々の声を取りあげていました。

白書の中身をみてみましょう。
1980年代には労働生産性が2・8%上昇し、そのうち1・6%が実質賃金の上昇に、0・2%が労働時間の削減分に使われたと分析。
1980年代には労働生産性上昇1・4%分が実質賃金上昇に0・2%、労働時間削減に1・1%使われる。
2000年代には労働生産性が1・7%上昇したのに、その上昇分のうち、実質賃金ではマイナス0・1%となり、労働時間の削減分で0・1%が使われたにすぎない。

毎日新聞では以下のようにこのニュースを紹介。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
仕事と生活の調和を図るワークライフバランス(WB)と雇用システムを分析のテーマとして、「労働者への(成果)分配を強化することが大切」と異例の提言を盛り込んだ。経営者側には耳の痛い内容になり、好景気の実感が薄いとされる中、注目を集めそうだ。
中略
若年者は非正規の不安定雇用で結婚をためらう層と長時間労働で異性に巡り合う機会がない層とに二極化していると指摘。少子化対策には「正規雇用を拡大し若者の自立を促し、働き過ぎの是正に取り組むことが求められる」と主張している。
 厚労省は「分配は労使関係のことでもあり、これまで口を挟んでこなかった。白書をきっかけに労使の真剣な議論に期待したい」と話している。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

現政権は、“格差を固定化しないためにも経済成長が必要”などとこれまでは格差を是正せずに経済成長、経済成長と太鼓を叩いていましたが、現実には、たとえ経済成長してもその成果が労働者に分配されていないことを政府が認めたということです。

景気の回復期間が戦後最長とされ、企業の売上高経常利益率がバブル期のピークをも超えるもとで、労働者の賃金が抑制され、「成長のために痛みを」と庶民に痛みのみを押しつけてきた小泉さんから安倍さんの政権。
一方、株主への配当、役員賞与と内部留保は急増。
結局いつも言われるように二極化がますます進んでいる構造を白書で数字的に見ることができたというものです。
貧困と格差の問題。
この問題を考えるにあたり何を重点的に据えることが大切か、と問われれば「利益の分担の公平性」ではと思います。
成果・利益を労働者にも応分に分けること、
そのために企業は何をすべきか、政府は何を守らせればいいか、、、
こうした事柄の一つ一つを丁寧に討論・議論すべきではと考えます。
格差は何も「金くれ〜〜〜」願望が生み出す妄想ではなく、厳然と社会に横たわっている事実です。
現実を見、分析し、評価していく中で、その底流に潜む本質が明らかになることはままあります。
レーニンは哲学ノートで次のように言います。
「泡は上に浮き、深き流れは下に。だが泡と言えども本質の一つである」と。
様々な現象、一つ一つの事柄から本質を抽出することは容易ではありません。
特に今、ここで話題にしている格差や貧困は一人として同じ境遇ではないと思います。
だからこそこの問題を見据える視点は階層内の「差」とするべきではなく「階級問題」として考えていくことが大切ではと思うのです。
この問題、今後も考えていきます。
なお、このところ内田さんの「格差社会って何だろう」というエントリーが方々で話題になりました。これに関してはブログ仲間のわどさんのエントリーが実に優れていますので、紹介しておきます。
内田樹先生の過去ログを拝読しつづける(15)

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2007.08.04

世界の政治経済の変動 その2

先に書いた「世界経済の動向」を参考に今一度レーニンの「帝国主義論」をみていきます。
確かにレーニンの理論は現実とは乖離しました。
その最大の物は「列強による領土分割」という植民地支配と「領土分割のための更なる戦争」の二点です。
ではレーニンの理論は古く使い物にならないかというと、そうではありません。むしろ極めて新しい。
今、アメリカがおはこにしている「他国への介入と改造」「そのための覇権争い」。
その追求のためには戦争やあらゆる暴力とていとわない。
植民地支配と言う言葉は額面通りに受け取れば、レーニンのそれは否であるが、
現実、アメリカ主導の市場原理は資本主義的帝国主義とも言え、それがレーニンの指摘した成長・増長した姿であることを知る必要があるのです。
これは帝国主義自体が一極覇権に向かう性質を内蔵しているからです。
社会主義体制が崩壊しても、植民地が解体してもなお覇権主義は必要だったのです。
アメリカの中心の国際的枠組みを考えるためにギャラハー=ロビンソンによる自由貿易帝国主義(Imperialism of free trade)があります。
非公式帝国という概念を用い、自国の植民地以外への投資を説明している。彼らの論によれば、自由貿易の堅持や権益の保護、情勢の安定化といった条件さえ満たされるのならば、植民地の獲得は必ずしも必要ではなく、上記の条件が守られなくなった場合のみ植民地化が行われたとされる。(wikipediaより)
アメリカ帝国主義とはなにかの著者であるレオ・パニッチ やサム・ギンディン も次のように言う。
「帝国主義とは国家間の領域を媒介してはじめて確定できる問題である」と。
植民地支配は階級的力関係や文化、軍事行政能力など国家固有の要因によって多様でもあると述べています。
市場原理を公式の秩序としてアメリカはヨーロッパ・日本、発展途上国へと軍事をもちらつかせながら進出の歩をとめることなく止めることなく進めます。
アメリカにとっては理想は日本で成功したように他国も従属させることです。
そのために突出した軍事力を備えることは理の当然です。
つまり今日の世界経済の構造は帝国主義の発展・成長した姿なのです。
「アメリカ一極覇権の下での外交・軍事を使い資本の自由な活動交換の世界」「アメリカのもとでの各国の資本の相互浸透」。
この二点に集約されます。
アントニオ・ネグリはマイケル・ハートとの共著『<帝国>』で、
グローバリゼーションの進展に伴い出現しているこれまでとは異なる主権の形態を<帝国>と捉えました。<帝国>の特徴は、その脱中心性かつ脱領域性にあり、アメリカが現代世界で特権的地位を占めていることを認識しつつも、世界はアメリカによって支配されているといった「アメリカ帝国」論とは一線を画する理解を示しているとwikipediaには書かれています。
事実ヨーロッパの理論家の多くは先進国による世界の共同統治を描いています。
が、アメリカ自身は自国の経済が膨大な赤字を抱えようが、世界経済が不均等に発展しようがおかまいなく他国を覇権下におき、そこから依存・寄生しようとすることが目的であるので、弱体化することなく一極化に突き進んでいます。

こうした中で日本の果たす役割が何か?
アメリカ覇権の世界戦略の急先鋒になることか?
あるいは別の道を見つけることか???
今、私たちはその分岐点に立っていることは間違いありません。
ゆっくり、じっくり、しっかりと討論、議論しながら未来を決めていくときです。

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世界の政治経済の変動

レーニンは帝国主義論で帝国主義を以下のように定義します。
帝国主義とは、資本主義の独占段階であり、高度に資本主義が発展することで成立する独占資本が、市場の確保や余剰資本の投下先として新領土の確保を要求するようになり、国家が彼らの提言を受けて行動するとされる。いくつもの国家が帝国主義に従って領土(植民地)を拡大するなら、世界は有限であるから、いつかは他の帝国主義国家から領土(植民地)を奪取せねばならず、世界大戦はその当然の帰結である。(wikipediaより)
しかし、現実の世界はレーニンの想定をはるかに超えた変化をしたのは周知の事実です。
確かに第一次・第二次大戦は帝国主義間の植民地争奪の戦いでした。
しかし、第二次大戦後から70年代までは世界の枠組みはまず東西対決。次に西側世界間のIMF=GATT体制によるアメリカ盟主型の形成。そして第三に植民地体制の崩壊という三つによって特徴づけられています。
ここで見るべきはこの3点はすべてアメリカの戦後構想の賜物であることです。
そもそもアメリカ自身が第二次大戦で武器輸出などで1930年代以来の大不況を回復、目を見張る経済成長を達成。
IMF=GATT体制を盤石の物にするために、旧ブロック圏解体、旧植民地体制解体を目指し世界史上に一大ドル圏を構築することでした。
イギリスやフランスはIMF=GATT体制に抵抗するも、戦後の復興にアメリカの力が必要であったであったであったことから譲歩をよぎなくされました。
敗戦国である日本、ドイツは言うまでもありません。
こうして各国の利権が解体、アメリカに吸収されていくのです。
また対ソ連問題も戦後構想への挑戦ということで積極的に取り組みます。
植民地も東側同盟への参加を表明しない限り積極的に支援、こうしてアメリカ中心の体制を作っていきます。
しかし、1971年の金・ドル交換停止、74年の変動相場制への移行により事実上のIMF体制の崩壊、73年と79年のドルショック。
日本、ヨーロッパ諸国の成長によりアメリカの国際競争力の相対的低下などアメリカは徐々に転落、ついに1985年には債務国になります。
一方、80年代はアジアNIEsなどが目覚ましい発展をとげ、帝国主義と言う言葉さえ消えていきます。
では次に80年代以降今日までの経済の特徴も見てみましょう。
大企業の多国籍的展開と統合された国際金融市場、いわゆるグローバリゼーションと呼ばれる事態が進展したことが顕著な特徴です。
一方、91年の冷戦体制の崩壊でアメリカの軍事面での一極覇権構造ができあがりました。
軍事ではアメリカの一極、経済では資本の海外展開と言う構造が同時に展開されたことがこの間の特徴です。
こうして80年代以今日までアメリカは常に国際市場、軍事の主役になってきました。
「資本が自由に活動できる世界規模の創出」のため、あるときは平和的・友好的に、またあるときはアフガン戦争・イラク戦争などのように、あらゆる手段を講じています。

さて我が国が日米安保同盟の下、アメリカの経済政策に組み込まれて久しくなります。
その間、アメリカは日本に対して経済だけでなく軍事面でもアメリカの肩代わりできる部分はさせようという動きのもと、憲法9条の揺さぶりもきて何年もたちます。
近年、憲法9条問題に関していろんな意見が出ています。
その中には北朝鮮や中国脅威論もあります。
しかし、こうした問題を考える上で世界の中の日本やアメリカを見ることが大切です。
その時、何に注目すべきかというと軍事よりは経済の動きであることは言うまでもありません。
アメリカ主導の新自由主義が果たして長期、維持可能な経済システム化否か、
あるいはそれに代わるものは何か、、、、、
こうした視点で討論・議論を進めることが大切ではと考えます。
この問題、また考えていきます。

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2007.08.03

知・情・意の統合

「情」が分離された時代と言うエントリー名でブログ仲間(私が勝手に思っているんですが)の愚樵さんからトラックバックを頂きました。
音楽、とりわけクラシックに造詣深い愚樵さんゆえ内容もゲーテのベートーヴェンから始まり、憲法9条で結ぶという手際の良いエントリーの縦糸を紡いでいるのはベートーヴェン。横糸は「知・情・意」と「時代の精神」と言うとても深い洞察に富だ内容に、身から湧き出るエネルギーを感じた私です。
改めて愚樵さんありがとうございます。

さて、記事を読みながら彷彿と真下信一の「青年と読書」を思い出して早速本棚を漁りにいきました。
「教養は知識の量に関わることではなく、精神の質の問題である」と真下は言う。
マスコミによる細切れの知識の氾濫が受け手の精神を蝕み、次第に主体性がそがれ、受け身に慣らされていく。まさに過剰な情報の社会は教養を奪う時代であるとも言う。
そして、真の教養とは自分で考えることである。
そのために本に親しむことを作者は若者たちに奨めています。

愚樵さんのエントリーに立ち返るなら、以下のように書かれています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
狂気といえば、普通は「知・情・意」の「情」が暴走した状態を考える。だから理性を保てなどというのだが、ここでの狂気はそれとは違う。暴走しているのは「知」の方である。「知」と「意」の相乗効果による暴走が生み出す狂気。これが第五交響曲の終末であり、現代の「時代の精神」のありようではなかろうか。
(愚樵さんのエントリーより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど、暴走しているのは「知」であるからこそ、そこから生まれる狂気の凄まじさがしのびよるように感じられます。
「知」の暴走。
知、そのものが放つエネルギー、真理を探求しようというなみなみならぬ底からの力を暴走という方向ではなく正の軸に放つには何をもってすればいいのか???
それは芸術だろうか?
宗教だろうか?文学か???
私にはいまだわからない。
わからないが、わかることができれば、なんと幸せかと思うのです、、、
私自身は私の中での統合を探っていきたいと願いながら、、、

世界中では、現実に「知・情・意」の統合があるいは憲法九条であり、あるいはラッセル・アインシュタイン宣言であり、
あるいはパグウォッシュ会議でありと、様々な形で具現化していることはとても嬉しくもあり未来に繋がるものでもあります。

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2007.08.02

タカに絆創膏

八百円大臣とか絆創膏大臣とかA級戦犯大臣とかいろいろ異名をつけられた赤城農相。
ついに辞任なさいました。
ニュースなどを見れば、その辞任劇さえ一悶着(?)ならぬ一もめがあったようで剣呑な雰囲気での記者会見でした(赤城さんも総理も)。
ところで、ここでも国民不在を感じた私です。
赤城さんの辞任の理由。
「参院選で私に関するさまざまな報道があり、与党の敗北の一因になった」のが「大変申し訳ない」から辞めるというのものです。
事務所費問題をはじめ「政治とカネ」の疑惑で政治不信を頂点まで高めた赤城氏。
アナタがするべきことはファイルを高々と掲げることではなく領収書類を示して国民に説明責任を果たすことです。
それを回避したまま、とにかく辞める、が自分は悪くないという思いはいっぱい、いっぱいの記者会見でした。
と、言うことで
もう一度おさらい、赤城語録。
「参院選で私に関するさまざまな報道があり、与党の敗北の一因になった」のが「大変申し訳ない」から辞める。

おいおい、赤城さん。
国民をなめちゃいかんよ、、、と私は思わず、あの絆創膏が以前張ってあった額やらほっぺやら食い入るように見ました。
「あなたねぇ〜〜〜アナタの不祥事で与党が敗因するほどアナタは大物じゃないよ」。
あのね〜〜〜
私たち国民がどうして怒っているか、
それは、不透明な事務所費問題をはじめとして税金の私物化、さらには法律を都合よく作り(そりゃお手盛りだよね)「法にのっとっている」と開き直り。
揚げ句は海外に逃亡。
そんなチャチな大臣がワンサカといる内閣に国政を任すことが出来ないと判断したから、
ノーモアアベの票を投じたのです。
憲法。
教育。
国民監視。
税金の限りない徴収に自分たちの限りない無駄使い。
健康保険に介護に年金、福祉、、、、、
どれをみても、
とんでもない内閣の方針にストップをかけたのです。

そんな、赤城さん。
あなたの不祥事のことが直接の原因なんて、ちょいとご自分の罪を過信しすぎ。
尤も、アナタは一言もご自分の罪は認めていないのだが、、、

それにしても、この頃とみに思うことは小泉さん以降、政治家の言葉が軽くなったと言うか、
何を信じていいのか分からなくなりました。

「小沢さんか私か」と公衆の前で公然と言い放った安倍さんだが、国民はノーモアと意志表明をしても、「国民の声」は我にあると頑なに言い張る安倍さん。
何がそこまでアナタに言わせるのか???

いえね。
ひょっとしたら軍事オタクだけの「いいひと」だけの安倍さんかもしれませんが、
総理としての資質、それも政治を見極め、動かす冷静な判断に欠いているという致命傷を負ったアナタに、この国を任すことはいかにも危ない。
アナタの瑕疵はあまりに大きく絆創膏の一つ二つ貼ったくらいでは覆いようもない。

安倍さん。
能あるタカは爪を隠すというが、
爪を研ぎとぎ、誰の前でもその爪を隠さず見せつけていたタカの行く先はどんなものなのだろうね、、、
「雉も鳴かずば打たれまい」というが爪をむき出しにしたタカはどうなんだろう???
と思ったものです。
慌てて爪に絆創膏しても、もう遅いのか、、、

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2007.08.01

八月です

早いもので、もう八月。
暦の上では秋になります。
と言っても旧暦なので実際は梅雨明け10日。
ジュアワジュアワ、、、
ジィ、ジ〜〜〜〜ィと蝉が鳴き体感の暑さに一役買う夏本番。
昨日、内田樹さんの鼓腹撃壌のしあわせと言うタイトルのブラックユーモアたっぷりエントリーについてつらつらと書きました。
ところで昨年の8月1日、私は、
今日から八月という記事を書いたのですが、
そこでは物価が高くなり、さらに混合医療導入で命の格差について嘆息記事を書きました。
その最後で、あらら撃壌歌を引用。
いやぁ〜〜〜内田さん。
気が合いますねぇ、、、なぁんて思ったりして。
昨年は以下のように文を纏めています。
〜〜〜〜〜〜〜〜
日出でて作(な)し、
日入ていこう
井をうがちて飲み
田を耕して食らう
帝力、なにか我にあらんや
(撃壌歌より)

日が昇れば起き上がり、沈めば帰る。水が欲しければ井戸を掘り、食べるものが欲しければ田を耕す。それだけのことである。
政治の力はなんの関わりもない。
おおらかな古代中国大陸の農民の生活を謳ったものです。
現代の私たちには、ここまでおおらかな生活は出来ませんが、
自然と共にあるささやかな庶民の生活を見守るような静かな政府だったらなぁ、、、と贅沢な願いを思っています。

(昨年の記事)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この記事を書いて一年。
あの時は小泉さんが総理。
安倍さんの「美しい国」は未だ登場はしていませんでした。
「自然と共にあるささやかな庶民の生活を見守るような静かな政府だったらなぁ、、、と贅沢な願い」と書いていますが、
あの当時願った贅沢は今では到底叶うことのない夢なのではと思います。
相次ぐ強行採決に凶行採決に、
今や政府や政治が私たちを静かに見守ってくれるものではないことを実感として感じているからです。

この先、政府はどんな無体を国民に押しつけてくるのだろう???
だってそうでしょう。
安倍さんは「わかっちゃいない」のだから。
国民の生活の苦しさとか不安を。
分かろうとしないのだから、、、
そして国民の方も然り。
安倍さんの「美しい国」の全容がどうにも分からない。
と言うか、彼の目指す国作りを美しいと共感できない。
つまり、
安倍さんと多くの国民に「政治に対する格差」が在るのでは、、、と思います。
庶民から取り上げることができるものは何でも取り上げ、自分たちは贅沢三昧・したい放題では、
やはり国民は納得しない。
まずは安倍さんご自身が身をやつし、市井の民の声を直にお聞きなることをお勧めします。
あの賢帝尭のように(間違ってもみのさんや田原さんの声を民意と思われないように、、、)

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