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2007.09.29

ミャンマーでは今

ミャンマーで大変、悲しい出来事がありました。
もう皆さん、御存知のようにAPF通信社の長井健司さんが銃撃で亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
それにしてもこのニュース、知れば知るほど「ひどい」の一言です。
ニュースでもその前後の映像が映し出されていました。
無辜の民を、それも背後から撃つという卑劣さがクッキリと浮かび上がってきました。
人の命をなんと思っているのか、その無造作な所作に、とても仏教の国とは思えない残酷さを思いました。そうか、、、あの国は今や「軍事国家」なのか、、、と改めて軍事政権が如何に人をして尊厳を奪うものかと思います。
改めて、亡くなった長井さんの無念を思うとともに、今後このようなことがないことを願うばかりです。
では、どのように願えばいいのか?
と、いうことで、今回の暴動を追ってみましょう。

そもそものデモの発端は、先月の8月15日。ガソリンなど燃料費が大幅に値上げに端を発します。
燃料費値上げにともなって物価も上昇。国民生活は耐えられないほど苦しくなりました。
そして4〜5日後から値上げに抗議するデモが頻発。
そんななか、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)メンバーの拘束も相次ぎました。
そして9月5日には中部パコックで燃料費値上げに抗議する僧侶のデモに兵士が威嚇発砲し、拘束の際に僧侶に暴行、負傷させる事件が発生しました。
これに関して僧侶たちは同事件に憤慨、軍政に謝罪を要求。
学生や一般市民が支援・合流。
ついに24日25日には最大都市ヤンゴンで10万人規模にまで膨れ上がりました。
デモの要求は、先に書いたように僧侶への暴行に対しての謝罪要求、燃料費値下げだけでなく、今では「スー・チーさん解放」「民主化を」が加わり、軍政打倒の声もあがっているといいます。

国際社会はこうしたミャンマー政府に対して何回も注意勧告を行いました。
今後の成り行きに注目です。

また日本政府の動きもしっかり見ていきたいものです。
なにしろ日本人の記者が「戦争の実態を暴くために」体を張って犠牲になられたのだから、
その意思を引き継ぐのは私たち日本人であり日本政府です。
「今後、この様なことが起きないように」と。

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2007.09.28

やっちゃん内閣

「やっちゃん湯飲み」って(今もあるのだろうか?)ご存じですか?
ジュースのなっちゃんソックリの体裁にいろいろパロディーを盛り込んだ湯飲みでお土産屋さんなどで以前は見かけました。
同様のシリーズに「おっちゃん湯飲み」もあります。
さてこの「やっちゃん湯飲み」。
==========
『まな板使わず、すっきりおとしまえをつけるのが仁義です』とあり、その名も「桜吹雪入りやっちゃん」
原材料…義理、人情
内容量350人斬り
賞味期限…いつでもきれる
製造元 酒乱おやじと浮気性のおふくろ
使用上の注意 切れたらすぐにお逃げください
===========
とあります。
なかなかユニークなやっちゃん。
我が家ではお気に入りの湯飲みです。

さてさてさて、
友達のこれまたお玉さん情報で「やっ君饅頭」なるもの知りました。
この饅頭の能書きは知りませんが、
新登場のその名も「やっちゃん内閣」にご祝儀もこめて、
ちょっとぱろって見ました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっちゃん内閣
『まな板使わず、すっきりバッサリ斬っていくのが国政です』
品名 仁義なきやっちゃん内閣
原材料 金 欲 陰謀
内容量 国民の血と汗 
賞味期限 すぐそこです
製造元 アメリカと大企業
販売元 古き自民党
使用上の注意 信用しないでください

==========
こんなところで如何でしょう???
さてあなたはお口になさいますか?

それにしても福田内閣。
早々にアレコレのボロが出ています。
まずはご自身も。

自民党群馬県第四選挙区支部の支出の透明度が33・5%にすぎないことが群馬県選管が公表した2006年分の政治資金収支報告書で判明。
あらあら。
同報告書によると、同支部は約3394万円の収入。
内訳は、党費が47万8000円で、個人献金は42万円、
企業・団体献金計千七百五万円、政党助成金を原資とする自民党本部からの交付金が1600万円など。収入の97・4%が、企業・団体献金と、税金である政党助成金に依存しているそうです。

と言うことで既にこれを認めアセアセと汗顔だそうです。福田さん。
前の内閣の問題をご存じないことはないはずだが、
だからといって「きれいなひと」がいるわけじゃなし。
まぁ国民の「善意」にお縋りしてここはきれいに忘れてもらおう、、、ということか???

そうはいかない、福田さん。
私たちはもうその手には簡単に騙されるほど生活に余裕がない。
こんな国民に誰がした?
と問われれば、答えは政府与党。
自分たちには甘くて、甘くて、甘くて、、、、
国民の財布ばかりあてにするこんな政治にはもう飽き飽きしているのです。
福田さん。
国民の意思を見誤っちゃいけないよ。
私たちは、しっかりと見ているのです!

福田さん。
見るべきは国民の生活。
聞くべきは国民の声ですよ〜〜〜〜
これが私からのご祝儀です。
賞味期限、すぐそこ、、、にならないために何をすべきか?
よ〜〜〜く弁えてくださいね。
お願いいたします。

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2007.09.27

罪と赦し

加害者になるかも知れないと感じるとき というドッキリするタイトルでトラックバックを下さったのはブログ仲間のお玉さん。
早速訪問。
戦争という非日常が人間の尊厳を奪うことから始まり、
では、日常で「人は人を殺さないか?」と自問。
ノーと言いつつも極限におかれてもノーと言えるか。
お玉さんはさらにさらに自分の内面へと突き進む。
最後に以下のように結ぶ。
〜〜〜〜〜〜〜〜
お玉はどうしても性善説なので・・根っからの悪人はいないと信じているので・・・・だからこそ逆におもう。
私は本当にどんな状況でも狂わず、人も殺さず一生を終える事ができるのだろうか。
自分が被害者になる想像ではなく、自分が加害者になるかも知れない事を想像しているお玉は極悪で、冷血だからでしょうか?
〜〜〜〜〜〜〜〜
お玉さん引用させていただきました。もし不都合ならお申し付け下さい。

さてさて、こんなお玉さんの「心」にお付き合いさせていただきながら親鸞で有名な『悪人正機』を思い出しました。

「善人なほもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや。しかるを世のひとつねにいはく、「悪人なほ往生す、いかにいはんや善人をや」。
歎異抄 第3条


簡単に
現代訳を見れば以下のとおり。
ーーーーーーーー
善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありません。
 ところが世間の人は普通「悪人でさえ往生するのだから、まして善人はいうまでもない」といいます。(略)
 あらゆる煩悩を身にそなえているわたしどもは、どのような修行によっても迷いの世界をのがれることはできません。阿弥陀仏は、それをあわれに思われて本願をおこされたのであり、そのおこころはわたしどものような悪人を救いとって仏にするためなのです。ですから、この本願のはたらきにおまかせする悪人こそ、まさに浄土に往生させていただく因を持つものなのです。
 それで、善人でさえも往生するのだから、まして悪人はいうまでもないと、聖人は仰せになりました。
ーーーーーーーーー
「善人でさえも往生するのだから、まして悪人はいうまでもない」
有名な言葉です。
では、
善人とは如何様に生きることで悪人とは何か、、、と歎異抄は続くわけです。
そして歎異抄はさらに13条へといきます。
長いので割愛します。
興味のある方は是非「歎異抄」をご覧下さい。
では13条の有名な一部分だけご紹介します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
またあるとき、聖人は「唯円房、私の言うことが信じられますか?」と仰せられたので、「はい、信じます。」と申し上げたところ、「それでは、私の言うことに決して背かないか?」と重ねて仰せられたので、謹んでお受け申しましたところ、「それでは人を千人殺してみなさい、そうすれば必ず浄土に往生することは間違いがありません。」と仰せになりましたが、その時私は、「お言葉ではございますが、この私の器量では千人はおろか、一人も殺せそうにはありません。」と申したところ、「それではどうして、親鸞の言うことに背かないと言ったのですか?このことによって思い知らねばなりません。どんなことでも心に思うままになるのであるならば、浄土往生のために千人を殺せと言われたら殺すことができるはずです。しかし、殺さなければならない業縁がない以上一人も殺せないのです。自分の心が良くて殺さないのではありません。またその反対に、殺さないつもりであっても、百人・千人の人を殺してしまうこともあるのです。」と仰せられました。これは自分の心が良ければ往生ができて、自分の心が悪ければ往生ができないと勝手に思い、不思議なご本願により往生させていただくということを知らないためにおこる誤りへのおさとしのお言葉であります。
(歎異抄 第13条一部)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

親鸞は弟子に1000人殺せば往生出来るという、そして殺せという、
が、弟子はできないという。
そこで親鸞は弟子に言う。
「人を殺す、殺さないというのは、別にその人間が善人か悪人かということではなく人を殺さない縁、殺すという縁なのだ」と。
自分が人よりも殊更に善人でもなければ悪人でもない。
ただ「あるがまま」である。
この後親鸞は阿弥陀への教えと導いていくわけです。

人は誰でも「環境」の中で生きているのでしょうね、、、
それぞれの重荷を背負って。
時には恨み、時には嘆き、またある時は呪い、、、
それでも人は生きていく。
そんな中で、
善人にでも悪人にでもなれる、、、
誰でもが同じであるということでしょうか。
なら私たちは如何に生きていけばいいのか???
「出家とその弟子」で倉田百三は親鸞に次のセリフを言わせる。
「人間の心にもし浄土のおもかげがあるならば、それはまさしくゆるした時の心の相(すがた)であろう。」と。

赦す、、、
罪を犯すかもしれない自分と、
あらゆる状況を赦し受け止める自分との葛藤が「生きる」と言うことなのかもしれません。

お玉さんのエントリーから実に多くを学ばせていただきました。
ありがとうお玉さん!

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2007.09.25

福田総理

福田さんが総理になられたようですね。
予想通りだから、今日の新聞のテレビ欄はまだ決まってもいないのに、
「福田内閣発足」の見出しがひしめいていました。
やれやれ、、、

今回のドタバタ劇。
一体だれが得して、
誰が貧乏くじをひいた???
と、聞かれれば、
そりゃ、一番の貧乏くじは「国民」。
ふと金子みすずを思い出しました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 大漁

朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバいわしの大漁だ

浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしの弔いするだろう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
永田町は祭りのようだけれど、
市井では何万の国民が喘いでいるのだろうか???
国民にとって今回の騒動がハッピーだなんて思ってはいない。
むしろ同じようにみすずさんの詩から引用することが許されるなら、
今回のことは国民にとって「石ころ」でした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

石ころ

きのうは子どもを
ころばせて
きょうはお馬を
つまずかす。
あしたはたれが
とおるやら。

いなかのみちの
石ころは
赤い夕日に
けろりかん。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あああ〜〜〜
だれもかれも蹴飛ばしてころばせて、つまずかせ、
明日は誰を転ばせるかとケロリンカン。
そんな石ころと、
夕日に浮かぶあのお顔が重なります。

最後にみすずさんにもう一回登場していただきましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
星とたんぽぽ
        
青いお空のそこふかく、
海のこいしのそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。

ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ。
見えぬものでもあるんだよ。 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私たちは見ているんですよ。
言わなくても思っているんですよ。
しっかり、しっかり感じているんですよ。
福田さん。

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2007.09.24

福田さん新総裁に

予想通り福田さんが自民党の総裁に選出されました。
このままいけば福田総理は明日誕生か、、、

それにしても山積の難問を以下に捌いていくのか福田さん。
捌くだけならホッタラカスという方法もアリとした前代未聞の前総理のやり方も一つの捌き方。
そんな無節操な方法はもう通用しません。
アメリカや大企業ばかりみていても、もうだめ。
国民の目線で見てください。
国民と言っても、
田原さんやみのさんではありませんよ。福田さん。
私たち、庶民のことですよ、、、

いずれにしても福田丸。あす出港。
しっかりと舵取りをしていただくために、
私たちの声を風として送らねば、、、

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2007.09.23

自民党総裁選雑感

自民党総裁選とやらで、このところテレビはまた金太郎ならぬ麻生さんと福田さんの顔ばかり。
どちらがなっても、
国民にとってはハッピーにならない政策を披露。
消費税あげるのか?
テロ特措法は通すのか?
福祉はみぃんな切り捨てで、
税金だけ納める国になるんだよねぇ、、、

そう言えば安倍さんのほっぽりだしで、
国会停止、これも一日三億円の損失だって。

無駄使いを省くとか見直そうとか、小さい政府とかとか、
言っているけれど、この国会停止こそが最も大きな無駄使いだなぁ〜〜〜

いずれにしても、国民には痛みだけがド===ンとおぶさってくる自民党総裁選。
今日、決まります。

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2007.09.21

吉原手引草

吉原手引草を読みました。
そう、第137回直木賞受賞作の作品です。
吉原という遊郭で花魁が失踪するという事件を追う人物と、その事件を知る人たちの証言でなるミステリー仕立てのこの本。
ネタバレにならないように、これ以上書きませんが、
面白かった、というのが最初の印象です。
「読ませる」というか、作者の構成にいつのまにか引き込まれて、すぐに読める本です。
当時の遊郭の実態とかが垣間見えて、なかなか粋な本です。
が、
が、、、

あれでいいのだろうか???
とフツフツと疑問が湧いてくるのです。

なんというか、やはり人間観察とか洞察力というか、
その辺りの粘りがないように思えてなりません。
結局、作者は何がいいたいのか???
花魁や周りの諸事情、時代考察をミステリー仕掛けで教えてくれたということか、、、
あっ、なるほど。
本の名も、「吉原手引書」。
手引書だったのか???

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2007.09.19

シッコを観て

本当はもっと早く書くはずあったのですが、
先週は安倍さん辞任、さらにそれに引き続くゴチャゴチャで書けなくなった記事があります。
記憶の隅に埋没する前に書きたいのだが、ちょいと鮮度は落ちたかも、、、

話題の映画シッコがそれ。
この映画、ご覧になった方もそうでない方もアメリカの医療の現実を訴えた映画であるということはご存じではと思います。
またアメリカの凄まじい医療の現実は来るべき日本の姿であるとも想像されます。
あの映画を観て多くの方は「年取ったらいい国に行きたい」と思われたのではないでしょうか。
実際、私も先行き不安な日本の医療を考えると出来るものなら日本脱出を試みたいと思ったものです、、、

さてそんな映画のメインテーマは別にして私の心にひっかかったのは、
アメリカ人とフランス人の政府に対する考え方、と言うか政府が国民をどの様に支配(?)しているかということでした。
フランスでは「政府は国民を怖がっている」そうです。
一方、アメリカは「国民が政府を怖がっている」とのこと。
その違いが国民の諸々の生活に反映しているのでしょうか?
福祉。
教育。
医療。
国は国民に与える物なのか。国民が当然うけとるものなのか。
この正反対の意識が映画の画面いっぱいに映し出されています。
そして観る私たちは誰だって「日本はどうだろう、、、日本人はどうだろう」と思うのです。
すると、やっぱりみんなここ最近の政府の過酷なまでの税金の取り上げに福祉の切り捨てを思わざるをないわけです。
「日本はアメリカのようにいずれなる、、、」と思う背景は、
日本の医療が将来(今でも十分)新自由主義に侵されていくと言うよりは、
日本人が政府に唯々諾々と従わされている現実を見ると言う方が的確ではと思います。
映画は言うのです。
「国民を支配するには教育と健康と希望を奪えばいい」と、、、

なるほど、
教育。
やっぱり、
医療。
そして
希望。

次第に私たちの生活から消えていっているのでしょうか???
「愛国心」とか「美しい国」とか「国際社会」とか、そんな言葉にかき消されていっているのでしょうか?
そんな不安がフツフツと沸き起こる実に問題作品シッコでした。

「国民を支配するには教育と健康と希望を奪えばいい」。
教師から教えることの喜びを奪い、
医師から病気克服の使命感を奪い、
国民から気骨を奪う。
そんな国が待っているのだろうか???
いや、そんな国にしてはならないと思います。

余談ながら先日から愚樵さん papillon9999さんとも話題にしている医療と心。
papillon9999さんは詳細に医療の現実分析と将来のあり得るべき姿も示されています。
またトラックバック下さったポチさんも日本の医療の実態について危惧を表明していらっしゃいます。

まだまだ私たちは赤ひげを手放してはなりません。

過去の記事です。
お時間がありましたらご覧ください。
医療制度改革の意味すること
医療制度改革の意味すること その2
医療制度改革の意味すること その3
医療費と消費税

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2007.09.18

芙蓉鎮を観て

劉暁慶 りゅう・ぎょうけい主演の芙蓉鎮を昨日、観てきました。
映画の内容はネタバレにならないように感想のみを記しておきます。
時代は文化大革命前とその最中の中国を舞台に、
権力という暴力に翻弄される一人の女性の物語です。
墨絵のような中国の自然と雑駁な村の様子。
そこに生きる人々のしたたかさ、素朴さが実に克明に描かれているのですが、
うるさく押しつけてこないのです。
淡々と流れていくのです。
主人公の悲劇は当時、至る所で見られた光景だったのでしょう。
誰が敵で、誰が味方か?
誰を信じていいのか?
誰の庇護に下れば安泰か???
人々は昨日も、今日も、明日もひたすら耐え忍ぶ。
「これはおかしい」
「これは間違いだ」と少しづつ気がつく人が増えてくる、、、
そしてやがて悪夢は去り、
中国は「元」に戻ろうとする、、、何事もなかったように。
しかし、
しかし、
人々の失ったものは大きかった、、、
が、
が、
得た者も同様に大きかった。
愛する者のために、
自分の信じるものを守るために、
「生きること」「生き抜くこと」
「牛のように、豚のようにでも生き抜くことの大切さ」を映画は伝えてきます。

この映画は涙がボトボト落ちてたまらない、というような泣かせる映画ではないのですが、
気がついたらやっぱり泣いているんですね。
悲しい涙だったり、嬉しい涙だったり、、、
ハラハラ・ドキドキ。
来る日も来る日も道路掃除をする光景が、
時間の長さを思わせます。
貧しく猥雑な町で生きる人々のしたたかさと活気は、力では抑えきることができないと映画は伝えます。

どんな時代であろう、
どんな所であろうと、
人は生きなければならない、、、

そんなメッセジーをもらい、映画が終了したときはもう5時近く。
「うわっ〜〜〜3時間も見ていたのかぁ、、、」
時が止まっていたのかもしれません。
それくらい、いつのまにか映画に入り込むことができます。
まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。


それにしても主人公の劉暁慶。
いいですね。
その後の生き方がまさに映画の「米豆腐店」胡玉音。

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2007.09.15

安倍さんの脱税

FAIRNESSさんからトラックバックを頂いて、早速立花さんの記事、週刊現代が暴いた“安倍スキャンダル”の全容を見ました。
内容を読んで唖然、呆然、、、
驚き、
怒り、
脱力、、、
もう言い難い。

とにかく是非立花さんの記事をお読みください。
また週間現代も必読かも。

いずれにしても退院次第、説明責任は必要だよね。
安倍さん。

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2007.09.14

セプテンバー・バレンタインは自民党に

今日はセプテンバー・バレンタイン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3月14日のホワイト・デーから半年後、今度は女性から別れ話を切り出してもよい日。ルールは、紫色の物を身につけ、指には白いマニキュアを塗り、緑色のインクで書いたサヨナラの手紙を手渡しすること。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は自民党政治とお別れしたいので、
自民党と書いて緑色のサインペンで「さようなら」ですねぇ、、、

さようなら自民党。
グッバイ自民党。
と、言いながら。

昨日、今日とマスコミはポスト安倍で持ちきり。
どの局も金太郎飴。
あっさり麻生さんに禅譲と言うわけにはいかなかったのだから、そりゃマスコミには美味しいネタなのでしょうね。

どの局でも、ゲストの議員やコメンテーターは時々思い出したように言うんですよね、
国民のため
って。
私はその言葉を聞く度にため息。
ふっ〜〜〜〜〜
こう言うのって多分「おためごかし」って言うのかな???
国民のために。
ねぇ、、、
なかなか都合のいい言葉だね。
ねぇ、ところで国民ってだぁれ???

私は昨日から安倍さんのやってきた負の遺産、
小泉さんのやろうとした負の遺産。
調べ直しただけで頭がクラクラしました。
こんなものどこが「改革だぁ〜〜〜
誰のための改革だぁ〜〜〜」と独り言。

安倍さんの強行・強硬・凶行採決についてもっと語って欲しい。
年金のことや消費税、それから教育。それからそれから、
何よりも予算。
みんな、宙に浮いたまま、そのうちう雲散霧消となるのか???

そう言えば内田さんのブログも昨日・今日と「甘い」ねぇ〜〜〜
この人はマスコミ以外の何者でもないのかと、これまたため息。
内田さん。
もっと、もっと国民の目線で書くということして下さい。
あっ、でもこれも八つ当たりか。
内田さんならこんなものか。
読み物としては面白い。ということか。

と、言うことで自民党の総裁選はマスコミのおかげでさらに劇場化、
政治もやがて舞台のようになるんだろうが、
シナリオを書くのはアメリカ。
観客は大金持ち。
国民が舞台の上でガレー船を漕いでいる、、、なぁんてのはゴメンです。

やっぱり今日は自民党にさようならをキッパリ言う日としよう。
セプテンバー・バレンタイン 9月14日。

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2007.09.13

安倍総理辞任劇から学ぶこと

昨日は安倍さんの突然の辞任で日本列島揺れに揺れました。
マスコミ・ネットでも大勢の方がこのニュースをそれぞれの立場で発信。
私はと言えば、昨日はテレビの前で釘づけ。
次から次に伝わる情報に翻弄される自分にやや苦笑。
今日は、ネット界隈の皆さんのご意見をROMしながら「そうね、、、そうね」と肯くことしきり。
で、あなたの意見はと聞かれれば、そりゃ言う事はこれしかないでしょう。
「見ていたのはアメリカだったのね」と。
実に分かりやすい辞任表明。
一言も国民へのお詫びなし。
あるのはテロへの対応と国際社会への責任だけ、、、
そして最悪極まったのは小沢さんへの責任転嫁と先の内閣(小泉さんの内閣)への恨み節。
子どもに見せたくないものの一番でしたね。
尤も強硬・強行・凶行採決も子どもたちには見せたくなかったが。
それにしても安倍さん。
最後までKY安倍さんは引き際さえ赤面ものでした。

その理由は明らかです。
アナタは肝腎の国民を見ていなかったのだから。
国民が今、何を求め、どの様に政治に期待しているかサッパリわからなかったアナタ。
引き際まで飾ることの出来なかったアナタは日本版ジョン王かぁ〜〜〜〜
===============
ジョン
ジョン(John, 1167年12月24日 - 1216年10月18日または10月19日)はプランタジネット朝第3代イングランド王(在位:1199年 - 1216年)。イングランド王ヘンリー2世の末子。ヘンリー2世が幼年のジョンに領土を与えなかったことから、欠地王(Lackland)と呼ばれる。
大陸領土喪失、教皇への屈服、諸侯の反乱と軍事的・外交的失政が目立ち、強制されてマグナ・カルタを認めたことのみが強調され、イングランド最悪の君主と評価されることが多い。

無能、暴虐、陰謀好き、裏切り者、恥知らずと評され、大陸領土喪失、甥殺しによる信望の喪失、教皇への屈服とイングランドの寄進、重税、諸侯の反乱と失政が続き、唯一評価されるのは「強制されてマグナ・カルタを認めイギリスの民主主義の発展に貢献した」ことのみと、在位当時から後世の評価まで徹頭徹尾、評判の悪い王である。

wikipedia.より
===============

「大陸領土喪失、教皇への屈服、諸侯の反乱と軍事的・外交的失政が目立ち、強制されてマグナ・カルタを認めたことのみが強調され、イングランド最悪の君主と評価されることが多い。」

似ている、、、安倍さん。
沖縄をさらにさらに米軍基地へと化し、ブッシュに一も二もなく屈服。
閣僚の不祥事に軍事・外交失政。
強制されたテロ特措法でついに失脚。
かぁ〜〜〜〜

「無能、暴虐、陰謀好き、裏切り者、恥知らずと評され」

似ている???
かどうかは分かりません。
安倍さん個人の人格は知己ではないのでここで書くことは出来ません。
そういやお玉さんが安倍さんの脱税疑惑書いていましたがどうなんでしょう???
以前から欠知総理(失礼)と心ひそかに安倍さんのことを思っていたのですが本当に「ケチ総理」だったのですねぇ。
いずれにしても、目指していた「美しい国」はカラカラと空回りしていたことを強く感じます。

今日、病院に入院なさったとか。
早く
回復なさることは願っています。
安倍さん、そして小泉さんが目指したものは国民とはかけ離れたものであったことを、ゆっくりと病床で見てください。知ってください。

ねじれていたのは、
参議院で多数をとった民主党ではなく、
国民とであったことを是非、おわかり頂けることを祈っています。


そして私たち国民はいよいよ明日から始まる総裁選。
大きな、おおきな関心をもって見守っていきたいものです。
なにしろ国民の声は政治を動かすことが出来るという当たり前のことを今回の安倍さん辞任劇は教えてくれたのだから。


学んだことはただ一つ。
「国民を欺いてはいけない」。
私たち庶民にとっても政治家士にとっても、
今回の安倍辞任は教訓となります。

民主主義の原則は何か???
誰のための政治か???
改めて考え、学ぶものでした。
そして学ぶだけではなく行動を伴うことが大切です。
つまり、
「国民の目線に立つ」という。

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2007.09.11

9・11から6年目

今日は9月11日。
そう6年前の2001年・9月11日。
忘れもしない対米同時多発テロが起こりました。
あれから世界が変わったのか?
あるいは始まりだったのか?
いずれにしても世界は、いよいよ危なっかしげになりました。
実際、9・11に端を発したブッシュ米政権のアフガニスタンへの報復戦争とイラク侵略戦争は、同時テロをはるかに上回る多くの民間人の犠牲者を既に出しています。
テロとその脅威を世界中に拡散させたことは事実です。
9・11犠牲者の方、その遺族の方。
また大義なき戦争で命を亡くされた多くの多くの方々に改めて哀悼の意を表します。

それにしても、「大義なき戦争」は一体どこまで続くのか?
アメリカ国内でも既に「早く戦争を終結させたい」と望む声が48%となって世論は「戦争」にあきあきしています。
その理由の一つは「イラク戦争」であることは言うまでもありません。
9・11の後始末もそっちのけでブッシュ政権はその年の10月にアフガニスタンに対し報復戦争を開始。
そして03年3月、フセイン政権が「大量破壊兵器を隠している」「アルカイダとのつながりがある」としてイラク侵略戦争開始。
ルビコン川を渡りました。
この時の出来事を私は
三年目
に総括しました。
つまりこの口実がでたらめだったということを。
日本に住んでいる私が思うのだからアメリカ人が思わないはずはありません。
「あの戦争は間違いだった」と。
と、言うことでガタガタ、ガタガタと落ち続けるブッシュ支持。
これはもう国際的にもそうです。
多くの、多くの国が「その嘘」を見破りイラクに関してはアメリカと距離をおくようになりました。
派兵国は最大時の39カ国から22カ国になりました。
四面楚歌?
いいえ。
いいえ。
ここに涙がでるくらい律儀な国がありました。
いえ、今ではその現状をみると独立国と言えるのかも危ぶまれるくらいアメリカ言いなり、べったりの国が。
そう、それは美しい国、日本です。
泣けますねぇ〜〜〜

罪なき無辜の人々が犠牲になろうが、
憎きビンラディンを捕まえるまで戦うぞ、、、
とね。

アフガンでは攻撃開始から3カ月間だけで米軍の空爆によって民間人400人前後が死亡。
そしてタリバンが復活。米軍や北大西洋条約機構軍への自爆攻撃は勿論、民間人を標的にした自爆テロや外国人の誘拐事件もあとを絶ちません。
 
イラクの現状も闇です。
国内外の撤退を求める世論に挑戦する形でイラクへの米軍増強は続きます。
民間死者数は、イラク保健省が昨年11月に発表した推定でも、10万人から15万人。
別の情報では65万人とも言われています。
いいですか。この数字は民間人の犠牲者です。
テロは新たなテロをうみと、
憎しみの連鎖はとどまることをしりません。

そんな中、
われらが安倍さんのシドニー宣言。
もう皆さんご存じと思いますが、
そして既に皆さん、この発言を俎の上に乗せて十分、料理なさったのではと思いますので、
私は敢えてここではシドニー発言には触れません。
が、
が、
臨時国会も始まった今。
国会がまず議論・討論する中身は来年度予算であり、年金であり、
と、国民の今日・明日の生活の保障ではと思います。

安倍さん。
見るべきところは国民の生活の実際ですよ。
安倍さん。
聞くべきことは国民の真の声ですよ。
間違ってもアメリカの、それもブッシュさんの声ではありませんよ。

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2007.09.08

土を喰らう日々

今日は水上勉の命日です。
記事を書こうと思いながら、どの本がいいかと思って本棚をみていました。
アレコレと手にとりながらふと「そうだ、土を喰ふ日々」にしようと思って、捜すのですが、
これがない。
土に喰らう〜〜がない。
あの素敵な表紙の挿絵に、本文の水上の優しいまなざし満載のあの本が見つからない。
家族にはいつも「音楽の出来ないノダメ」と言われている私。
そう、片付ける能力はのだめカンタービレなのです、、、(のだめちゃんは音楽は天才だけれど、、、)
まぁ、のだめはいいとして、
このところ農業問題であゆさんやLadybirdさんからコメントを頂き、
愚樵さんからも頂いていたので、これはいい。
と、思ったのですが、、、

おおおxxxx−−−い。
どこへいったんだい???
ドラえもんの道具があればすぐに見つかるのに、
なぁんて思いながら、結局今まで捜したのですがみつかりません。
ある時、どっていうことのないところにあるんでしょうが。

まぁ、そう言うわけで土に喰らうをやめて、では何を書こうか???
と、思ったのですが、
何を書こうかわからない。
実は本音で書けばいまだ「あの世界」は書ききれないくらい深いのです。
何回読んでもため息。
樋口一葉もそうなんです、、、

水上のやさしさを書こうと思ったのだが、、、
うううう????
やっぱりもう一回捜します。

と、言うことで、
今日は水上勉の命日。

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2007.09.05

日本の農業

今や鬼門と言われる農水相。
それにしても前任の遠藤さん、ひどかったですね。
「このポストだけはいやだった、、、」なぁんてこんな言葉よく言うよなぁ、、、と思いながらテレビを見ていました。
日本の農業、未来はあるのでしょうか???
ご存じのように日本の食料自給率は低迷、4割台。
と、言うことで今日は日本の農業行政、主には担い手政策について調べたのでエントリーとしてあげます。

2005年3月「食料・農業・農村基本計画」が改訂されました。
1,食の安全、食生活
2,消費者のニーズ
3,多面的機能や農村への期待
などが書かれています。

特に担い手政策に対してはアメリカや財界の要求する輸入自由化、市場任せをさらにすすめ、政策対象を重点化・集中化するとしていることが特徴です。
政府が言うところの担い手とは現状300万の農家を2015年には40万強増大させ前の内の7割から8割を経営するという構想です。そして「経営所得安定対策」が講じられました。
しかし現実にはこの対策は農家を選別する役割を担っただけです。
そして法人化した少数の「超大規模経営」の農業形態が担い手となりそれ以外の農家は全て集落営農組織に組み込まれていくという図式が鮮明になりました。

食料自給率目標について、達成の期限を2010年から15年に先送りしてカロリーベースで45%と前計画と同じ水準にしています。
成果が上がらない理由は、
加工・業務用需要を含め消費者のニーズの把握・対応不足と担い手の育成・確保の不十分さとされています。
多くの生産者に大きな打撃を与えている輸入野放し状態や、生産や価格を市場任せにした政策で、自給率目標も農業の多面的機能も「絵に描いた餅」以外の何者でもないということでしょうか?
実際、今までもことあるごとに、自民党農政の不備、つまり
農業貿易の拡大を最優先、助成政策による増産を否定するWTO(世界貿易機関)農業協定を全面的受け入れ、国境措置(輸入規制や安全確保)や価格政策を放棄など声高に言われていました。
今回の農水大臣の辞任劇の数々。
しかし本当に私たちにとって大切なことは農業制その物のゆくえです。
適切な国境措置や生産者価格の下支えなど、国が本来果たすべき政策の確立することや市場原理だけで動く大規模経営や法人経営だけを優遇する政策からさよならして、現実に生産を担っている多くの農家と産地が意欲をもてるように指導、
担い手の育成そして自給率の向上が大切だと改めて考えます。

WTOと日本の農業
肉用牛経済も併せてお読み頂けると嬉しく思います、、、

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2007.09.03

おめでとう!ドラえもん

今日はドラえもんの誕生日。

おめでとう!!!ドラえもん。
で、さぁ。
ドラえもんっていくつ???
確か2112年生まれだよね。

2112年、9月3日。

と、いうことは、
と、いうことは、、、


まぁ、いいや。

どっちにしても、
おめでとう!!!ドラえもん。

私はいつだって「どこでもドア」を本当に欲しいと思っている
昔からのファンだよ。
どら焼きも大好きだよ!

これからも元気でいてね。
ドラえもん。

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ジィ・エンド 終わりの始まりか

ジィ・エンドと言うことでここらで打ち止めになるのか、
あるいは終わりの始まりか???
遠藤農相が辞任と言う予想されたニュースが今日の午前、届きました。

打ち止めなんて甘い幕引きは許されないくらい、次から次と役者がそででまっています。
坂本さん。辞任しました。
高村さん。
額賀さん。
与謝野さん。
岸田さん。
冬柴さん。
岩城さん。
荻原さん。
二階さん。
玉沢さん。
そして安倍さんその人も、、、

はぁぁああああ
ナンタルチア・サンタルチア。
(なんたるさんざんな)
言葉もありません。
この「美しい内閣」には。

終わりの始まりか???
そうだね、小池百合子さんが逃げたその時から閣僚お歴々は気がつかなきゃならなかったのだね。
安倍丸の行く末に。

ただね。安倍さん。
国民も一緒に泥船には乗せないでねぇ後生だから。

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