ミャンマーでは今
ミャンマーで大変、悲しい出来事がありました。
もう皆さん、御存知のようにAPF通信社の長井健司さんが銃撃で亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
それにしてもこのニュース、知れば知るほど「ひどい」の一言です。
ニュースでもその前後の映像が映し出されていました。
無辜の民を、それも背後から撃つという卑劣さがクッキリと浮かび上がってきました。
人の命をなんと思っているのか、その無造作な所作に、とても仏教の国とは思えない残酷さを思いました。そうか、、、あの国は今や「軍事国家」なのか、、、と改めて軍事政権が如何に人をして尊厳を奪うものかと思います。
改めて、亡くなった長井さんの無念を思うとともに、今後このようなことがないことを願うばかりです。
では、どのように願えばいいのか?
と、いうことで、今回の暴動を追ってみましょう。
そもそものデモの発端は、先月の8月15日。ガソリンなど燃料費が大幅に値上げに端を発します。
燃料費値上げにともなって物価も上昇。国民生活は耐えられないほど苦しくなりました。
そして4〜5日後から値上げに抗議するデモが頻発。
そんななか、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)メンバーの拘束も相次ぎました。
そして9月5日には中部パコックで燃料費値上げに抗議する僧侶のデモに兵士が威嚇発砲し、拘束の際に僧侶に暴行、負傷させる事件が発生しました。
これに関して僧侶たちは同事件に憤慨、軍政に謝罪を要求。
学生や一般市民が支援・合流。
ついに24日25日には最大都市ヤンゴンで10万人規模にまで膨れ上がりました。
デモの要求は、先に書いたように僧侶への暴行に対しての謝罪要求、燃料費値下げだけでなく、今では「スー・チーさん解放」「民主化を」が加わり、軍政打倒の声もあがっているといいます。
国際社会はこうしたミャンマー政府に対して何回も注意勧告を行いました。
今後の成り行きに注目です。
また日本政府の動きもしっかり見ていきたいものです。
なにしろ日本人の記者が「戦争の実態を暴くために」体を張って犠牲になられたのだから、
その意思を引き継ぐのは私たち日本人であり日本政府です。
「今後、この様なことが起きないように」と。
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