« 日本の農業 | トップページ | 9・11から6年目 »

2007.09.08

土を喰らう日々

今日は水上勉の命日です。
記事を書こうと思いながら、どの本がいいかと思って本棚をみていました。
アレコレと手にとりながらふと「そうだ、土を喰ふ日々」にしようと思って、捜すのですが、
これがない。
土に喰らう〜〜がない。
あの素敵な表紙の挿絵に、本文の水上の優しいまなざし満載のあの本が見つからない。
家族にはいつも「音楽の出来ないノダメ」と言われている私。
そう、片付ける能力はのだめカンタービレなのです、、、(のだめちゃんは音楽は天才だけれど、、、)
まぁ、のだめはいいとして、
このところ農業問題であゆさんやLadybirdさんからコメントを頂き、
愚樵さんからも頂いていたので、これはいい。
と、思ったのですが、、、

おおおxxxx−−−い。
どこへいったんだい???
ドラえもんの道具があればすぐに見つかるのに、
なぁんて思いながら、結局今まで捜したのですがみつかりません。
ある時、どっていうことのないところにあるんでしょうが。

まぁ、そう言うわけで土に喰らうをやめて、では何を書こうか???
と、思ったのですが、
何を書こうかわからない。
実は本音で書けばいまだ「あの世界」は書ききれないくらい深いのです。
何回読んでもため息。
樋口一葉もそうなんです、、、

水上のやさしさを書こうと思ったのだが、、、
うううう????
やっぱりもう一回捜します。

と、言うことで、
今日は水上勉の命日。

|

« 日本の農業 | トップページ | 9・11から6年目 »

コメント

「土を喰ふ日々」ですか、いいですねぇ、このタイトルが出るだけでなぜか和んでしまいます。

「土を喰ふ日々」というとどうしても出てくるのが「畑と相談」という言葉です。今、ふと思ったのですが、この言葉は農業のあり方を示すものであると同時に「もてなしの心」、人とのお付き合いのあり方を示した言葉でもあるんですよね。
農業、つまり暮らしの基本と人付き合いが密接に関わりあっている関係。
私の言葉で言うと【private】領域ということになりますか。

農業、農家という言葉があります。これらはもう言葉からして【pubulic】です。流通を通じて販売するという前提がある。【private】自家消費ですべてを完結させるなら農家という言葉はいらない。農業は「野良仕事」でしょう。

今の世の中はどんどん【pubulic】領域が広がってしまっているんですね。そして【private】領域が痩せ細る。人々の心が荒廃してしまっているのも【private】領域の縮小が原因だと私は思っています。心が痩せ細ったことの自覚から都会を捨て、田舎で土をいじりだしたおかげでまた再び心が豊かになっていく。そうした土と人間との関係は間違いなくあると思うんです。

流通(商業)を基礎にした【pubulic】領域を全否定することは出来ないでしょう。でも蔓延りすぎると問題も多い。要は【pubulic】と【private】のバランス問題なんですね、きっと。

投稿: 愚樵 | 2007.09.09 05:05

うちに科学の常識で考えなさいと教えてくれた先生が、
土の味がわかる農家の人がいると言っていました。
ちゃんと土を守り続けてきた農地は味がちがうそうです。

投稿: あゆ | 2007.09.09 22:15

こんにちは。

水上文学はいいですね。
図書館のラベルが「ミナ」になってるのを見るたびに
「ミズ」なんですが…と、ご注進しているけれど、
どこも張り替えしたのを見ない。

「土を喰らふ日々」これは、舞台になってない(私の記憶では…。まあ、難しいわなー)けれど、
舞台用の脚本にするとき、必ず水上さん自身で書き直すんだとか。

投稿: goldberg2006 | 2007.09.23 22:36

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 土を喰らう日々:

» 歓迎!日本共産党路線変更! [kimera25]
自民撃退のもう一つの幸明が見えてきた。次の衆院選で、な!何と!あの共産党が全選挙区立候補の前提を廃止する!という!!!!!これまで日本共産党票+野党候補票で幾つかの自民候補に勝利できた幻の選挙区が沢山あった。少なくとも今回のこの英断で幾つかの選挙区は廃頽自民の腐れ議員をぶちのめすことが出来る。全国組織維持上で譲れなかった路線を現実組織の維持のためにかような英断をされた日本共産党に感謝の意を表意します。*******「時事通信」******http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_... [続きを読む]

受信: 2007.09.09 00:45

» 「サブプライムローン」と「美しい国の格差」に共通する“タコの自食 [toxandriaの日記、アートと社会]
※[原理主義の罠]「サブプライムローン」と「美しい国の格差」に共通する“タコの自食行動(Autophagy)”のイメージ ・・・この【画像】は、http://www2.plala.or.jp/kamkamkam/gimon2/no93/tako.htmより転載 いささか古い話ですが、2006年3月11日の読売新聞によると自民党... [続きを読む]

受信: 2007.09.10 10:23

» 『ウリハッキョ』観て来ました! [前を向いて歩こう!]
『ウリハッキョ』(紹介ページはここ http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2007/06/0706j0601-00001.htm) ( ̄へ ̄|||) ウーム…いろいろな問題を浮き彫りにしている作品だと思います。 現在の日本の多くの学校で忘... [続きを読む]

受信: 2007.09.10 18:55

» [暴政]「美しいヘタレ内閣」の“公正”大臣が露(あらわ)にした“新・いかさま師”の本性 [toxandriaの日記、アートと社会]
【画像1】これぞ、正統“桝”のイメージ≠「¬公正」“桝”(¬は、〜に非ずの記号) ・・・この画像は「木桝(桧製)の専門店、fukuji.net」様より/下記URL(★)をクリックすると日本伝統の正統“桝”(各種アリ)をネットでお求めになることができます。 ★「木桝(桧製... [続きを読む]

受信: 2007.09.12 05:28

» 水上文学 「ブンナよ木からおりてこい」 [ストップ !! 「第二迷信」]
 じつは私が水上文学にはまったきっかけが、 '80年頃、当時の友人(元カノともいう)と見た、劇団青年座の舞台、「ブンナよ木からおりてこい」 「飢餓海峡」は映画の放送で初めて知ったし、「五番町夕霧楼」や「越前竹人形」などは、名前しか知らなかった。 ちなみに私...... [続きを読む]

受信: 2007.09.23 22:27

« 日本の農業 | トップページ | 9・11から6年目 »