« やっちゃん内閣 | トップページ | 郵政民営化 »

2007.09.29

ミャンマーでは今

ミャンマーで大変、悲しい出来事がありました。
もう皆さん、御存知のようにAPF通信社の長井健司さんが銃撃で亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
それにしてもこのニュース、知れば知るほど「ひどい」の一言です。
ニュースでもその前後の映像が映し出されていました。
無辜の民を、それも背後から撃つという卑劣さがクッキリと浮かび上がってきました。
人の命をなんと思っているのか、その無造作な所作に、とても仏教の国とは思えない残酷さを思いました。そうか、、、あの国は今や「軍事国家」なのか、、、と改めて軍事政権が如何に人をして尊厳を奪うものかと思います。
改めて、亡くなった長井さんの無念を思うとともに、今後このようなことがないことを願うばかりです。
では、どのように願えばいいのか?
と、いうことで、今回の暴動を追ってみましょう。

そもそものデモの発端は、先月の8月15日。ガソリンなど燃料費が大幅に値上げに端を発します。
燃料費値上げにともなって物価も上昇。国民生活は耐えられないほど苦しくなりました。
そして4〜5日後から値上げに抗議するデモが頻発。
そんななか、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いる国民民主連盟(NLD)メンバーの拘束も相次ぎました。
そして9月5日には中部パコックで燃料費値上げに抗議する僧侶のデモに兵士が威嚇発砲し、拘束の際に僧侶に暴行、負傷させる事件が発生しました。
これに関して僧侶たちは同事件に憤慨、軍政に謝罪を要求。
学生や一般市民が支援・合流。
ついに24日25日には最大都市ヤンゴンで10万人規模にまで膨れ上がりました。
デモの要求は、先に書いたように僧侶への暴行に対しての謝罪要求、燃料費値下げだけでなく、今では「スー・チーさん解放」「民主化を」が加わり、軍政打倒の声もあがっているといいます。

国際社会はこうしたミャンマー政府に対して何回も注意勧告を行いました。
今後の成り行きに注目です。

また日本政府の動きもしっかり見ていきたいものです。
なにしろ日本人の記者が「戦争の実態を暴くために」体を張って犠牲になられたのだから、
その意思を引き継ぐのは私たち日本人であり日本政府です。
「今後、この様なことが起きないように」と。

|

« やっちゃん内閣 | トップページ | 郵政民営化 »

コメント

 えらいことになってきましたね。
 私はミヤンマーではなく、「ビルマ」と言ってますが、19年もの間、軍政が続いたことに、また、世界が続けさせてしまったことに怒りを覚えます。これは今も軍政に賛成している中国、ロシアの役割が大きいとおもいます。
 これからは世界が協力してこの軍政を止めさせるよう圧力を掛けていくべきだと思います。

投稿: hitoriyogari | 2007.09.29 12:12

hitoriyogari さん。
おはようございます。
本当に大変なことですね、、、
報道では、あの辺りに大きな資源があるようで、
その利権がからんでロシアや中国の反応が鈍いと言っていましたが、どうなんでしょう。
いずれにしても無辜のたみに犠牲を強いいることは許されません。
今後の展開に注目ですね。
では、また。

投稿: せとともこ | 2007.09.30 10:49

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ミャンマーでは今:

» 経済効果が期待できない民営化にかまけすぎれば、日本が沈む [晴耕雨読]
昨日(水曜日)発売の「ニューズウイーク日本版9・7」の記事を紹介する。 「ニューズウイーク」は、記事でも出てくるが、衆議院解散後に総選挙で小泉与党の勝利を切望したワシントン・ポストの関連子会社である。 その「ニューズウイーク」が、日本版ではあるが、小泉郵政民営化のまやかしをけっこう鋭くさらす記事を掲載した。 内容的に言えば、郵政民営化法案の成立を期す自民党・郵政資金の縮減をめざす民主党への批判であり、共産党・社民党・国民新党・新党日本へのエールともとれるものである。 (この記事は2005 年 ... [続きを読む]

受信: 2007.09.29 18:30

» テロリズムそして国際テロリズムとは何か [晴耕雨読]
前からアップしようかなと思っていた文章のなかから抜粋したものです。 全体の文書も参考として添付しますが、世界情勢はそんなレベルを超えて動いているので、どれほどの意味があるものかと思っています。 ----------------------------------------------- ■ テロリズムそして国際テロリズムとは何か 9・11米本土空爆テロ以降、テロリズムやテロリストは、“とんでもない悪”であるという意識だけが広く浸透しているように見える。 今では、テロリストであるという烙印... [続きを読む]

受信: 2007.10.02 13:02

» [民主主義の危機]「テロ特措法&ドーピング」問題に共鳴する軍需利権型資本主義の暴走 [toxandriaの日記、アートと社会]
平和宮[国際司法裁判所/International Court of Justice](2006年8月、撮影) EU-Dictrictにある欧州委員会ビルの風景(2006年8月、撮影) ・・・これらの画像は、当記事内容と直接の関係はありません。 ・・・・・・・・・・ ●ドーピング(スポーツ選手の禁止薬物汚染)... [続きを読む]

受信: 2007.10.11 08:25

« やっちゃん内閣 | トップページ | 郵政民営化 »