罪と赦し
加害者になるかも知れないと感じるとき というドッキリするタイトルでトラックバックを下さったのはブログ仲間のお玉さん。
早速訪問。
戦争という非日常が人間の尊厳を奪うことから始まり、
では、日常で「人は人を殺さないか?」と自問。
ノーと言いつつも極限におかれてもノーと言えるか。
お玉さんはさらにさらに自分の内面へと突き進む。
最後に以下のように結ぶ。
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お玉はどうしても性善説なので・・根っからの悪人はいないと信じているので・・・・だからこそ逆におもう。
私は本当にどんな状況でも狂わず、人も殺さず一生を終える事ができるのだろうか。
自分が被害者になる想像ではなく、自分が加害者になるかも知れない事を想像しているお玉は極悪で、冷血だからでしょうか?
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お玉さん引用させていただきました。もし不都合ならお申し付け下さい。
さてさて、こんなお玉さんの「心」にお付き合いさせていただきながら親鸞で有名な『悪人正機』を思い出しました。
「善人なほもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや。しかるを世のひとつねにいはく、「悪人なほ往生す、いかにいはんや善人をや」。
歎異抄 第3条
簡単に
現代訳を見れば以下のとおり。
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善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありません。
ところが世間の人は普通「悪人でさえ往生するのだから、まして善人はいうまでもない」といいます。(略)
あらゆる煩悩を身にそなえているわたしどもは、どのような修行によっても迷いの世界をのがれることはできません。阿弥陀仏は、それをあわれに思われて本願をおこされたのであり、そのおこころはわたしどものような悪人を救いとって仏にするためなのです。ですから、この本願のはたらきにおまかせする悪人こそ、まさに浄土に往生させていただく因を持つものなのです。
それで、善人でさえも往生するのだから、まして悪人はいうまでもないと、聖人は仰せになりました。
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「善人でさえも往生するのだから、まして悪人はいうまでもない」
有名な言葉です。
では、
善人とは如何様に生きることで悪人とは何か、、、と歎異抄は続くわけです。
そして歎異抄はさらに13条へといきます。
長いので割愛します。
興味のある方は是非「歎異抄」をご覧下さい。
では13条の有名な一部分だけご紹介します。
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またあるとき、聖人は「唯円房、私の言うことが信じられますか?」と仰せられたので、「はい、信じます。」と申し上げたところ、「それでは、私の言うことに決して背かないか?」と重ねて仰せられたので、謹んでお受け申しましたところ、「それでは人を千人殺してみなさい、そうすれば必ず浄土に往生することは間違いがありません。」と仰せになりましたが、その時私は、「お言葉ではございますが、この私の器量では千人はおろか、一人も殺せそうにはありません。」と申したところ、「それではどうして、親鸞の言うことに背かないと言ったのですか?このことによって思い知らねばなりません。どんなことでも心に思うままになるのであるならば、浄土往生のために千人を殺せと言われたら殺すことができるはずです。しかし、殺さなければならない業縁がない以上一人も殺せないのです。自分の心が良くて殺さないのではありません。またその反対に、殺さないつもりであっても、百人・千人の人を殺してしまうこともあるのです。」と仰せられました。これは自分の心が良ければ往生ができて、自分の心が悪ければ往生ができないと勝手に思い、不思議なご本願により往生させていただくということを知らないためにおこる誤りへのおさとしのお言葉であります。
(歎異抄 第13条一部)
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親鸞は弟子に1000人殺せば往生出来るという、そして殺せという、
が、弟子はできないという。
そこで親鸞は弟子に言う。
「人を殺す、殺さないというのは、別にその人間が善人か悪人かということではなく人を殺さない縁、殺すという縁なのだ」と。
自分が人よりも殊更に善人でもなければ悪人でもない。
ただ「あるがまま」である。
この後親鸞は阿弥陀への教えと導いていくわけです。
人は誰でも「環境」の中で生きているのでしょうね、、、
それぞれの重荷を背負って。
時には恨み、時には嘆き、またある時は呪い、、、
それでも人は生きていく。
そんな中で、
善人にでも悪人にでもなれる、、、
誰でもが同じであるということでしょうか。
なら私たちは如何に生きていけばいいのか???
「出家とその弟子」で倉田百三は親鸞に次のセリフを言わせる。
「人間の心にもし浄土のおもかげがあるならば、それはまさしくゆるした時の心の相(すがた)であろう。」と。
赦す、、、
罪を犯すかもしれない自分と、
あらゆる状況を赦し受け止める自分との葛藤が「生きる」と言うことなのかもしれません。
お玉さんのエントリーから実に多くを学ばせていただきました。
ありがとうお玉さん!
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