大学も競争化
教育再生会議は学校間格差をさらに広げる方向へと突き進む報告を提出しました。
それは大学においても例外ではありません。
1990年代以降、大学は国の総支出削減のスキームの中に置かれました。
公的資金の恒常的な減少により競争的資金(科研費など)に頼らざるをえない現状です。
さらに今年度(2007年度)は財政制度審議会が公的資金さえ競争的に配分するという案を提出しました。それによれば13国立大学法人は増額、74法人は減額というのです。これに対しては流石の文科省も反対。
次に内閣の「骨太方針2007」が6月に出されたわけです。
が、そこでも「競争的資金(科研費など)の拡充と評価に応じた適正な配分」が盛り込まれていました。
さらに大学再編等も提起されています。
「聖域なき財政改革」のもと、国立大学が法人化、そして予算削減、大学の差別化と突き進んでいったわけです。
当然、大学のそもそもの研究、とくに基礎研究は日があたらなくなりました。
基礎研究がないがしろにされれば、またまた理の当然で、積み上げられる研究も底の浅いものになります。
教育は長い時間をかけて花が咲き、実が残ります。
今、その教育が小学校から大学に至るまで、
競争原理に貫かれ、促成栽培のようにすぐに結果が出るものだけが重視されるような流れが出来ています。
大切なものがドンドン失われていくようです。
この国の未来を思うとき、
本来の教育のあり得るべき姿に早く経ち戻すことが急務と感じます。
つまり、
教育の独立と財政の保障です!!!
教育はすべからく深く、広く、豊かに
です。
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