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2008.03.26

室生犀星

今日は室生犀星と与謝野鉄幹の命日。
そしてベートーベンの命日でもあります。
まぁ、人の生き死には毎日のことゆえ、亡くなる人があるのだから
新しい命がどこかで生まれ、今日が誕生日の人もいらっしゃいます

そうは言うものの、室生犀星は私にとっては馴染み深い詩人の一人です。
彼の人生、そのものが壮絶で悲しくて、ということもあるのですが、
やはり犀星が金沢の人だからです。
美しき川は流れたりと言うエントリーで犀星を紹介したのは2004年のこと。
あのときは、
如何に犀星が高校時代の私の心を震わせたかを書いたのですが、
さらに4年の月日が流れ、犀星の命日の今日、詩人のことを考えると、
また違った感慨がわいてきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かもめ 

かもめかもめ
去りゆくかもめ
かくもさみしく口ずさみ
渚はてなくつたひゆく
かもめかもめ
入日のかたにぬれそぼち
ぴよろとなくはかもめどり
あはれみやこをのがれきて
海のなぎさをつたひゆく

砂丘の上

渚に青き 波の群れ
鴎のごとく ひるがえり
すぎし日は
海の彼方に死に浮かぶ
音もなく 砂丘の上に
うずくまり
海の彼方をこいぬれて
ひとり ただひとり
はるかに思い疲れたり


海浜独唱

ひとりあつき涙をたれ
海のなぎさにうづくまる
なにゆゑの涙ぞ青き波のむれ
よせきたりわが額をぬらす
みよや濡れたる砂にうつり出づ
わがみじめなる影をいただき去り
抱きさる波、波、哀しき波
このながき渚にあるはわれひとり
ああわれのみひとり
海の青きに流れ入るごとし


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

犀星が見た海は、私も間違いなく見ていました。
砂を踏み、
渚で足を濡らし、
そして遠くの水平線に思いを寄せたあの日本海。
波の音や風の香りがよみがえります。
私はあの頃は、あまり犀星を知らなかった。
砂浜に寝転んで、
北村透谷を思っていたのです。
そして、
その後、犀川から臨む白山の姿を目にして犀星と出会い、
「美しき川」の詩や「あんず」が好きになったのです。
が、
改めて犀星の海を思う詩を読み、
わけもなく涙が出てきます。

犀星が見た海は私が幼き日、見ていた海と同じはずだから、、、


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