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2008.03.03

桃の節句

今日は3月3日。
ひな祭りです。
以前の記事では、
ひな祭りの歴史を軽く紹介しました。
いよいよ春がやってくるという喜びと、子どもたちの健やかな成長を願った日なのでしょうか。

「草の戸も 住み替わる代ぞ 雛の家」
奥の細道に出てくる芭蕉の有名な句です。
芭蕉が住んでいたときは、寒々とした家も、
別の人、それも女の子のいる楽しい家族に代わった様を描写していながら、
明るいはずのこの歌、なんだか切ないですね、、、
最初は
「草の戸も住み替る世や雛の家 」(真蹟短冊)
だったそうですが、
「ぞ」と「や」が変っただけで随分雰囲気が違います。
「ぞ」の方が圧倒的に無常観が漂っている、そんな気がします。


「雛あらば 娘あらばと 思いけり」
正岡子規の歌です。
子規は芭蕉の批判者としても有名ですが、
この歌は、なんとも素直な思いが滲み出ています。
子規、その人は生涯独身でしたが、
母や妹への感謝と尊敬と、そして自分には作ることができないであろう家庭の団欒へのまっすぐな思いが伝わります。

またひな祭りは「桃の節句」とも言われています。
この時期は桃の花が爛漫に咲く時期であることからこの名前がついたと思われます。
一説には、
「桃」の字は中国から伝わったのですが、
旁の方の「兆」は”妊娠の兆し”を意味しており、
桃が「女性」や「ひな祭り」と関係があるとしたらしいです。
なるほど、、、
きざしですか。

「春の苑 くれなゐにほふ 桃の花 した照る道に 出で立つおとめ 」
 大伴家持(万葉集巻29)です。
いかにも万葉人の家持らしい伸び伸びとした乙女の姿に、優しい愛を感じます。
「春の苑、紅にほふ桃の花下照る道に、出でたつ少女(おとめ) 」
この歌は、作者: 不明(万葉集巻19)だそうです。
いずれも、桃の花の下を軽やかに歩く乙女の歌声が聞こえてきそうな、
楽しい歌です。
春にふさわしい。
そう言えば桃の花は恋の成就を意味するそうですが、、、

そして、今日3月3日の誕生花は当然と言えば当然すぎるくらい
”桃の花”(誕生花がレンゲソウということもある、、、)
さて、
この桃の花言葉は、恋の奴隷・あなたの虜です。
うううう〜〜〜ん。
これは私としてはどう感想を述べたらいいか???
恋の奴隷ねぇ〜〜〜
あなたの虜ねぇ〜〜〜
まぁ、若い二人のこと故、黙っておこう。

そもそも、桃は花を愛でるというよりは、
実を食用としたり、核を薬用にしたりと実用的に使われていたようです。
またお風呂なんかにも葉を浮かしたりと、生活に密着している桃。
かわいい花と働き者の実と葉。
あああ〜〜〜なかなか桃にはなれないなぁ〜〜〜私。

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