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2008.04.11

表現、言論の自由と稲田議員

一年前に「国会議員は選良」と言ったあの人が、またまた話題の中心人物です。
そう、その話題とは映画「靖国 YASUKUNI」です。
中心人物は稲田朋美さん。
この問題に関しては、お玉さんをはじめとして、発端からそうそうに多くのブログで取り上げられています。(今は有村さんが話題をかさっらていますが、、、)
私も当初から関心を持って、いろいろ拝見しながら学ばせていただいています。
とくにお玉さんは時系列で、時々の話題や課題を展開して下さいます。
エントリーもさることながらコメントもいろんな立場の方から寄せられていて、考えさせられます。
さて、この映画。
本来なら明日12日劇場公開だったそうですが、
延期になり5月に「とある劇場」(名前は未定)で公開されるそうです。
昨日は昨日でリ・イン監督、田原総一朗らが抗議「靖国 YASUKUNI」緊急記者会見などがあったようです。
これに先立ち稲田さんもご自分のホームページで「お知らせ」として、映画「靖国」の助成金問題について書かれています。
稲田さんは稲田さんの立場、つまり政治信条として今回の映画「靖国」の助成金問題について税金投入はおかしい、、、と考え、それを問題にした、との事だそうです。
上のお知らせの冒頭は以下のように始まります。
「表現の自由、言論の自由が保障されているわが国で、どのような政治的、宗教的宣伝意図のある映画を制作し公開しようと自由である。日本は政治的圧力により映画の上映を禁止し、書物を発禁にするような非民主主義国家ではない。」
本当にそうです!!!
そうです。
そうです、稲田さん。
もう一度、おさらい。
「日本は政治的圧力により映画の上映を禁止し、書物を発禁にするような非民主主義国家ではない。」
日本はそんな国ではありません。
また、そんな国にしてはなりません。

途中、稲田さんはお知らせの中で、映画「靖国」に対するご自分の評価を縷々述べられます。
これは、稲田さん個人のものですから、私はここでは検証と言及はしません。
が、
最後に稲田さんは次のように締められています。
「私は弁護士出身の政治家として、民主政の根幹である表現の自由を誰よりも大切に考えている。
中略
表現や言論は自由であり、最大限尊重されなくてはならないのは当然だが、そのことを理由に税金の使われ方の妥当性を検証する政治家の言論の自由を封殺しようとすることは背理である。」
と。

ここへきて、私は稲田さんが「表現の自由」「言論の自由」を乱打することへの違和感がモクモク、ワクワクと湧いてくるのです。
およそ似つかわしくない言葉。
「言論や表現の自由」。
いえね。
他の人がそのように言われるのなら、軽く笑えるのですが、
稲田さんが言われたら、私は凍り付きます。

一年前、私は貴女の夫婦別姓論議
夫婦別姓論議 その2と二回にわたり貴女の論理について書きました。
ここでは私は貴女から言論や表現の自由という考えを一切よみとることはできませんでした。
むしろ表現や言論の統制、国家への吸収という考えしか浮かびだせなかったのです。
そんな貴女が今、言う。
「政治家の表現の自由を規制していいのか」と。
もちろん、いけません。
いいはずがありません。
だがしかし、
同様に国民にも言論や表現の自由はあります。
夫婦別姓。
これは表現の自由ではないのでしょうか???
稲田さん>


さて、
今回の問題に立ち返るならば、
稲田さんはお知らせでも言われているように、あくまで税金の問題として、
映画「靖国」を上映する方向に積極的に行動なさればいいのではと考えます。
されば、皆、「あっっ、稲田さんは純粋に税金だけを問題にしていたのだな、、、」と思います。
税金の使途については、国民としても、おおいに国民のために税金を使っていただきたいと願っていますから、
映画云々だけでなく、道路特定財源やら、消費税やら、医療費やら、やらやら国民の声を聞いてください。
ぜひ、選良としてご活躍ください。
ところで、もう一度確認。
選良とは?
優れて優秀な人々、国会議員のことです。
しつこく、もう一度。
優れて優秀な人々、国会議員のこと。


いずれにしても、
稲田さんのお知らせの冒頭はありがたい。
「表現の自由、言論の自由が保障されているわが国で、どのような政治的、宗教的宣伝意図のある映画を制作し公開しようと自由である。日本は政治的圧力により映画の上映を禁止し、書物を発禁にするような非民主主義国家ではない。」
含蓄のある言葉です!!!

さてさて、
表現や言論の自由とは何か???
本当に考えさせられる今回の問題。
今後の成り行きに注目です。

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コメント

あの映画、作品として、世の中とらえていてよかったかもしれません。http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-05-16

投稿: あゆ | 2009.08.17 12:00

こんにちは、せとさん。

>表現や言論の自由とは何か???

私は良く「思想の自由は完全な自由だけど、表現の自由というのは制約を受ける自由です」みたいな事も言ってきたのね。悪徳商法批判とかしていると「営業妨害で訴えてやる」みたいな話にも良く巻き込まれるものだからね。

なんていうかな、表現の自由は制約を受ける事もある自由だけど、その制約は何故受けるかというと「人の権利を侵害する場合がある」からなのね。よく使っていたたとえ話として、昔ぐれて警察に捕まったこともある太郎君が今は更正してまじめに生きていて、花子ちゃんとの間に縁談が持ち上がったとしてね。花子ちゃんに片思いの次郎君がやっかみから「太郎は昔、警察に逮捕されたことがある」と近所で言いふらしたとする。それは名誉毀損罪になるんだよ、なんて話ね。なんていうかな、次郎君の表現の自由が、今は更正して真面目な太郎君の「過去をほじくり返されて今の社会的評価を下げたりされない権利」を侵害してしまっている訳ね。ついでに言うと、太郎君が一市井人として生きているときに過去をほじくった様な表現の自由は太郎君の権利を侵害してしまうけど、太郎君が国会議員に立候補したときに対立候補の次郎君が過去を暴いても、それは「公共の利益(候補者の人格を判断するため)の情報発信」として名誉毀損罪は成立しないなんてことも説明していたのね。

余談になるけど、難しい判断を要求されることも多くてね。昔、警官への贈賄罪で捕まった奴が今も悪徳商法をやっていてね、調べているうちにその昔の逮捕歴が浮かび上がってきたりした時に、その情報を出してもかまわないかどうかなんてね。実はその贈賄罪の元になったのがやはり類似の悪徳商法の手入れを免れる為だったので、「これは公共の利益のために出すべき情報だ」と判断して出すとかね。

話を戻すと、法治国家では権利を規制する直接の権限はどうしても司法にゆだねられてしまうのね。そのため「国家権力が権利を規制する」という風にみえてしまいやすいのだけど、その規制の根拠をきちんと追いかけると「他者の権利を守る」という部分が浮かび上がる訳です。

以前に「権利メタボ」なんて馬鹿な事を言った政治家が居たのね。「権利を振り回すことではた迷惑な人」というのが居るとして、それは「権利意識が強すぎる」からではないのね。「権利意識が弱すぎる」のね。権利が万人に平等にあって他人の持つ権利を自分も尊重しなくてはならないという意識が弱いから「はた迷惑」ができるだけだからね。

或る意味で、「きちんとした強い権利意識」を皆が持つことが、正しい権利行使が行われる様になる前提条件なんです。

投稿: 技術開発者 | 2009.08.17 17:14

あゆさん。
技術開発者さん。
コメントありがとうございます。

あゆさん>
拝見しましたよ。
とても考えさせられました。コメント入れておきましよ♪


技術開発者さん>
フゥム。
難しいですね。これって。

「法治国家では権利を規制する直接の権限はどうしても司法にゆだねられてしまうのね。そのため「国家権力が権利を規制する」という風にみえてしまいやすいのだけど、その規制の根拠をきちんと追いかけると「他者の権利を守る」という部分が浮かび上がる訳です。」

なるほど。
他者の権利を守るという了解の上での自己の権利に獲得ですね。
そして、それが何と難しいことか、と改めて思います。

「「きちんとした強い権利意識」を皆が持つことが、正しい権利行使が行われる様になる前提条件なんです。」


はい。
とても分かります!!!
本当にそうだと思います。
そして、その前提を伝えることは「教育」なのかとも思うのです。
フゥム。
長い目で、広い視野で、深い見識をもって、物事を捉えることが大切だと、今日も教えていただいたようで、本当に嬉しく思います!!!
また、いろいろお教えくださいね。
では。

投稿: せとともこ | 2009.08.18 15:57

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受信: 2008.04.11 16:17

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