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2008.06.19

桜桃忌

今日は桜桃忌です。

昨年はさくらんぼと言うタイトルで太宰の「御伽草子」について書きました。

太宰治かぁ、、、

ガラスのような印象の人。
朽ちて行く者の限りない美しさを感じさせる人。
哀しい人。

まぁ、私の中ではいろんな面をキラキラと見せてくれる作家の一人です。

実は「走れメロス」が嫌いでキライで、
教科書に載っているのを見るたびに「噴飯物」と声に出していたことがあります。
なんだか「偽善」。
人間失格は「偽悪」。
と、勝手に決め込んでいたのです、、、

が、
年齢を重ねるうちに、作家太宰治の破天荒でグチャグチャで、
それでいて心の襞を一つひとつ丁寧に掬いとるような小説の数々が好きになっていました。
件の「走れメロス」。
かなり知られたエピソードは壇一雄によるものです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は後日、『走れメロス』という太宰の傑れた作品を読んで、おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。あれを読む度に、文学に携わるはしくれの身の幸福を思うわけである。憤怒も、悔恨も、汚辱も清められ、軟らかい香気がふわりと私の醜い心の周辺を被覆するならわしだ。
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」
と太宰の声が低く私の耳にいつまでも響いてくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うううう〜〜〜ん。
グッときますね。
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」。

いつも夫を待ちながら「待つ身」の私。
いつも夫を待たせるのもやっぱり私。

さてさて、、、
どっちも辛いですぅ。

と、言うことで今日は「桜桃忌」。

 

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コメント

 「桃桜忌」とか「菜の花忌」など文豪にはそれぞれありますが、何時もエントリーされて大変参考になります。

 さて、自分史の事ですが、最初は100部位の出版を考えていました。しかし、採算が取れず会計畑の者にとっては遣ってはならないこととして、家内と娘への遺言の積もりでいます。
 ところが、あなたのブログは圧倒的多数のアクセスがあり、ここなら私の拙い話を語れるのではないかと思ったのです。
 勿論、350枚の全部を載せる事は出来ません。小説形式で書きましたので、最初の書き出しは昨日の様なものではありません。先ず、「はじめに」があり、目次をつけて、第一章 我が愛しの故郷、第二章 青春時代、第三章 転職癖、引っ越し癖、第四章 家庭生活と苦難、第五章 独立独歩、第六章 第三の人生、「おわりに」という構成です。
 「はじめに」の書き出しは、「人は誰でも一生に一つは小説が書ける」と何かの本で読んだことがある。そこで私にも当然、小説の一つや二つは書けるものと思いこんでいた節がある。このたび、・・・・・と言う風に。
 出版は諦めるとして、別枠と言うのはどういうものなのでしょうか?

投稿: hitoriyogari | 2008.06.20 17:59

こんにちは。

別枠と言うのは私がエントリーの一つに、
「ひとりよがりさん人生論」とか言うものを作って、
そこにひとりよがりさんだけが、
次々とコメントを下さる。
そうすると、お話が拡散しないのでは、、、と思うんですが、
いかがでしょうか???
お返事いただけたらエントリーを作ります。
先日のコメントも一番目に貼ります。

と、言うことですが。
どうでしょうか?

投稿: せとともこ | 2008.06.21 16:20

 了解しました。それで結構です。色々お手間を掛けて済みませんが、よろしくお願い致します。    
                            ではまたね。

投稿: hitoriyogari | 2008.06.21 17:26

hitoriyogari さん。
はい。
わかりました。
私も楽しみです!!!

では、
先に書かれた構成にもとづき、進めていきましょうね!!!
週末はワサワサするので、
来週の適当な日にエントリーを挙げます。

それにしても、
中身によっては、出版か、あるいは同人誌とかに載せる事ができたら素敵ですが、
出版は、やはり難しいのですか???

いずれにしても、
素敵なエントリーになりそうです。
楽しみにしていますが、
お寄せいただくコメント、ゆっくりでよろしいですからね。
hitoriyogari さんのペースに合わせて下さいね。

では、、、またね。

投稿: せとともこ | 2008.06.21 18:45

こちらでははじめまして。
太宰はむかしむかしに一度読んですぐ忘れていたのですが、彼が死んだ歳とほぼ同い歳になってから突然読みあさりだすという通常とは異なる読み方をしております。
10代の頃に読まないでよかったかなという気もします。
あるいはその頃に似た感性をもっていたポップミュージックをしこたま頭とお腹に詰め込んだので、作品にも人物にも耐性ができていたのかもしれません。
なんやかんや言っても太宰の小説は、すぐれたポップミュージックと同様、それが「弱さ」や「甘え」であっても、決して情緒の垂れ流しではなく、持てる限りの技術を駆使した、人前に出しておカネの取れる「芸」に仕上がってました。

一方で壇一雄「漂蕩の自由」に描かれる「老ヒッピー」のあり方にも惹かれますし、織田作之助「夫婦善哉」での、起こった事実のみを丹念に描写し続けた上に立ち現れるエモーションに、言葉本来の意味でのハードボイルドを感じます。

投稿: なめぴょん | 2008.06.22 22:55

なめぴょんさん。
初めまして。
お名前は私の行く先々で、いつも拝見しています(^.^)

さて、
中身の濃いコメントを頂き、嬉しく思っています。
そうか、、、
なめぴょんにとっての太宰。
それは「すぐれたポップミュージックと同様、それが「弱さ」や「甘え」であっても、決して情緒の垂れ流しではなく、持てる限りの技術を駆使した、人前に出しておカネの取れる「芸」に仕上がってました。」ですか、、、
ふむふむ。
なめぴょんさんの感性を通して語られる言葉を読んで、
改めて、作家、太宰。そして芸術、しかもキリキリと胸が痛むような思いをして生まれる作品のあれやこれやが身近になりました。
お玉さんのブログでなめぴょんさんが語られる音楽と、そして叫びにも似た魂に思いを馳せています、、、

また、清冽で透明なコメントを頂けるととても嬉しく思います(^.^)
では、、、またね!!!

投稿: せとともこ | 2008.06.23 15:50

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