海外の友人から学んだこと
昨日、海外の友人たち(夫同士が友人)を連れて京都観光をしました。
私が案内をするときは決まって大雨。(一番、凄かったのはドイツの方を御所に案内したとき。バケツをひっくり返すような雨でした)
前日は晴れていた空も、
いよいよの当日はお決まりの雨。
まぁ、デフォか、、、と諦めて、
待ち合わせの場に出向きました。
昨日はスペインから見えた方とイスラエルの方、そしてイギリス在住の中国の方と3人を案内しました。
どこへ行きたいかと希望を聞いて、
特にないということなので、
世界遺産巡りがいいかなぁ、、、と考えました。
で、
まずは誰でもが行く金閣寺へ行きました。
雨にも拘わらず、人の山。
この時期は修学旅行の学生さんでいっぱいなのです。
雨にうたれる金閣と、雨を受け入れる鏡湖池。
それはそれでなかなかの風情を醸し出しています。
豪華で絢爛なこの寺に、そぼろふる雨は、なんとかなんとか侘びや寂びを垣間見ようという観光客には可成ピッタリか、、、と一人ごちしていました。
友人たちは、「オオオオ〜〜〜ビユティフル!!」とか「エクセレント」とか、
まぁ、およそ誰でもが上げる感嘆の声を上げながら喜んでくれていました。
人、
人、人、、、
の列を拭いながら、観光スポットのアレコレを案内。
中国の方は漢字の意味をそれとなく理解してくださるので、
立て札を見ながら、私より上手にガイドして下さり、私の面目は一切なし。
はっはは===と得意の笑いで誤魔化しながら、
次は等持院へと行きました。
ここで抹茶を頂き、静かに時を過すつもり。
だったのですが、
4人でペチャクチャペチャクチャ、、、しゃべりっぱなしで、
侘び・サビは、どこかへ吹き飛びました。
いえいえ。
本当は中国と日本の侘び・サビの考え方について、煩くかまびしいくらいに喋っていたのです。
また、イスラエルとスペインの言葉の違いとか、、、
かなり盛り上がりました。
次に、竜安寺で石庭を案内。
虎の子渡しの説明を、拙い、つたない英語で説明したのですが、
分かって頂けただろうか???
なんや・かんやと喋りまくっているうちに、
時間が過ぎて、もうお別れ。
名残を惜しみつつサヨナラしたのですが、
楽しんで頂けただろうか?
尤も、私は大いに楽しんだのですが。
そうそう、帰る頃には雨はすっかり上がっていました、いつものように。
海外の友人と観光をするとき、いつも、いつも、いつも思うのですが、
ものすごく難しいことを聞いてくるのです。
以前、フランスの友人家族を平等院にお連れしたときは、
「日本人にとって、お寺にお参りするとは、どんなことなのか?」
なぁんて聞かれました。
そっそんなぁ、、、
日本人に説明することさえ難しい質問をしてくるなぁ〜〜〜〜
と、思いながら汗拭き拭き答えていました。
極楽とか浄土思想とか、日本の神道とかとか、、、
次々と尋ねてくるんです。
うわっ〜〜〜〜
日本人だからって、みんながみんな神道に詳しいわけじゃないんだぁ、、、、
と、言い訳しながらしながらの説明。
ふっ=====
と、言うことで、
言葉が違うので、お互いに理解しあおうと必死なのですね。
まず、言葉の意味からお互いに納得しあって、
次にやっと、その話題についてお互いの国の考え方や、自分の思いを伝える段階にはいります。
それでも、何度もなんども誤解しあっているので、
「おおおお〜〜〜ノーノー」と言いながら振り出し。
こんな作業を続けながら、意思の疎通を図っています。
同じ言語を使いながらも、
行き違いや誤解、分かったつもりってことはよくあります。
違う言語なら尚更。
だがしかし、
尚更であることをお互いに知っているので、
なんとか理解しようと必死なのですね。
一つひとつの言葉の意味を丁寧に説明(すごく簡単な単語で)
そして、辞書以外の意味を表情や動作で理解したり、
もう一度確認したり、、、と。
このところのネットでのアレコレを思いだしながら、、、
同じ言語を使っているから「分かる」のではなく、
相手を分かろうとすることがまずは第一歩なのかなぁ、、、と、
海外の友人たちと一緒に話ながら、その様に考えました。
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コメント
うわ~これは案内しがいありますねえ~。
次は妙法の山の登山とか(爆)
うちなら超有名な所以外にも連れていくかも。
投稿: あゆ | 2008.06.04 21:58
あゆさん。
こんにちは。
コメント、いつもありがとうございます。
そうか、、、
妙法ですか。
かなりの通ですね(^.^)
今度のときは提案していみます(^.^)
投稿: せとともこ | 2008.06.05 16:27
お寺巡りばかりもねえ。
ハイクできて、展望で、おまけに仏教や霊魂とか日本の思想の話のネタになりますよ。
ついでに大黒天の七福神とか。
ていうか妙法知ってるんですか!すごいですねえ。
投稿: あゆ | 2008.06.05 23:16
いや、ほんと難しいです(爆笑)。
でも、京都でなら、場所が語ってくれる分、感覚的な深まりがあって、楽しいでしょうね。
それにひきかえ、沖縄は…。
尚巴志の墓は、うっそうと茂った森の中に、打ち捨てられてるし、阿摩和利の墓を訪ねたら、小学校の裏に、レンガ一個に適当に文字が彫ってあった。こっこれが…、まさか!。
となりの学校の先生すら、その高さ20センチの墓石が、かの『阿摩和利』の墓だと知らなかったらしい(苦笑)。
城跡ばかり『世界遺産』になるけど、その城を作った人の墓がこれでは…。
霊魂も、儒教も、思想もへったくれもないです(><)。
投稿: naoko | 2008.06.06 17:53
あゆさん。
naokoさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
あゆさん。
大文字を始めとして五山の送り火が好きです。
とくに「妙法」がいい。
何というか言葉がいいですよね、音の響きというか、、、
それにしても、
あゆさんは蘊蓄が深いですね(^.^)
またいろいろ教えてくださいね(^.^)
naokoさん。
沖縄ですか。
素敵ですね。
青い海と青い空。
悠久の地ですね、ステキ!!!
私も何回か訪れたことがあります。
人がやさしい。
大好きです。
さて、
明日は県議会選挙ですね。
沖縄もいろいろ大変なことを抱えているとは思います。
が、
沖縄の人々の大きく温かい思いはいつの時代も変らないのでしょうね〜〜〜〜
また、聞かせ下さいね(^.^)
楽しみです。
投稿: せとともこ | 2008.06.07 14:31