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2008.08.18

秋の田の

万葉集巻ニ
但馬皇女が高市皇子の宮にありながら、穂積皇子を思ってお作りになった歌一首
114 秋田之 穂向乃所縁 異所縁 君尓因奈名 事痛有登母
読みは、
あきのたの ほむきによれる かたよりに きみによりなな こちたくありとも
意味は、
秋の田の稲穂が一方に偏って靡くように、私もあなたに寄り添いたいわ。人の噂がうるさくとも。


先のエントリーでも書きましたが日本の風景としての田圃を詠んだ歌は65首。
秋の田が16首。
田が10首。
田居が8首。
早稲田が5首。
その他、小田、山田などなどがあります。
秋の田と言えば、天智天皇が有名です。
〜〜秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ〜〜
まぁ、百人一首の一番めだから、すぐに覚えるお馴染みさんです。
と、言うことで今日は天智天皇には失礼をして、
但馬皇女が主人公。
但馬皇女。
なかなか恋多き人だったのでしょうか?
万葉集では上の歌に続いて2首があります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂積皇子が勅命によって、近江の志賀の山寺に遣わされた時、但馬皇女がお作りになった歌一首
115 遺居而 戀管不有者 追及武 道之阿廻尓 標結吾勢
読みは、
おくれゐて こひつつあらずは おひしかむ みちのくまみに しめゆへわがせ
意味は、
ひとり残って恋いこがれていないで、あなたを追って参りましょう。道の曲がり角に道標をつけておいてくださいね、愛しいあなた。

但馬皇女が高市皇子の宮にありながら、密かに穂積皇子と通じ、その事が露見した時にお作りになった歌一首
116 人事乎 繁美許知痛美 己世尓 未渡 朝川渡
読みは、
ひとごとを しげみこちたみ おのがよに いまだわたらぬ あさかはわたる
意味は、
人の噂がうるさく煩わしいので、これまで渡った事のない朝の川を渡ることですよ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、言うことで人妻でありながら恋したう人に熱き思いを素直に伸び伸びと詠った但馬皇女。

その後、巻8では穂積皇子の歌も載っています。
これでは、夫の高市皇子があまりに可哀想な気がするのですが、
実際の所、高市皇子と但馬皇女が夫婦だったかどうかは定かではない、養女だったのではという説もあります。

いずれにしても、折々の自然がもたらす妙と、
自分の中の内在する思いを巧みに表現する万葉人の歌に接する度に、驚きと感嘆で一杯になります。


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コメント

「秋の田の・・・」 五穀豊穣ねがう各地のお祭り・・・
それがITやら農産物や海産物を地道に作るよりかっこいい、儲かる社会にかえてしまったのが、偽装表示(食品)や自給率の悪さの要因だと誰かが言ってました。
それだけじゃないでしょうけど、一理あるかも。

投稿: あゆ | 2008.08.28 08:41

あゆさん。
ご無沙汰しています。
お元気いらっしゃいましたか?
私は、もう忙しい日々でパソコンの前に座ったのは、本当に久しぶりです。
コメントを頂きながらお返事遅くなりごめんね。


さてさてさて。
それにしても、偽装。
バンバン続きますね。
懲りない連中です。
もう一つ頂いたコメントもそうですが、
政治家も偽装なのでしょうか?
まったく「やれやれ」です。
国民にばかり痛みを押し付け、、、、

これからも、ドンドン、悪法を出してくるのでしょうね。
目が離せません。
あゆさんの新鮮なエントリー、楽しみにしています。
どうぞ、ジャンジャン書いてくださいね。
刺激になります。
お互い、体だけは気をつけましょうね。
どうぞご自愛を。
では、またね!

投稿: せとともこ | 2008.08.31 14:58

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