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2008.09.29

サンフレッチェ優勝

昨日、サンフレッチェ広島、J2優勝しました!!!

本当は、もっと書く予定ですが、
今、大忙しなので、後からゆぅ〜〜〜〜〜っくり、じぃ〜〜〜〜くり
書きますね。
いずれにしても、
サンフレッチェサポーター、ファンのみんなぁ!!!
ともに喜ぼうね、
カンパァ〜〜〜〜〜イ。

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2008.09.26

中山発言

中山国交相が陳謝 不適切発言 『問題への認識不足』と言う事で早速の不祥事・失言ですか。
誰が最初かと思いきや、中山さんだったのですか?
と、思いきや天木さんのブログに麻生さん、自らの失言なんかが載っていて、、、
フッ〜〜〜
です。
それで、天木さんによると麻生さん。
「とてつもない金持ちに生まれた人間の苦しみなんて普通の人には分からんだろうな」
だそうです。
確かにこの言葉、庶民の私には腹立たしい。
のだが、
己の器以上のものを持たされた人間の焦慮ともとれて、
なんだか麻生さんのお顔を思い出しながら一人合点。
とてつもない金持ちに生まれた凡夫の苦しみと、本来なら言いたいところなのだろうが、
おっと、そこは留まって、普通の人には分からんだろうな、、、と精一杯矜持を示したものの、、、
やはりそこから透けて見えるものは小人麻生太郎と言う人の本音です。
そう言えば、総裁に選ばれたおりも、自らの出自を誇っていましたが、
それだって、薄っぺらで浅い己の器量を本当はとうに知っているのかもしれない。
麻生太郎、、、
その人が抱える苦慮は確かに私たちは分からないんだと、つくづく思います。
と、同時に麻生さんは国民の痛みは分からないということを自ら告白しているんですね、、、
前福田さんはご自分を「かわいそうなくらい苦労している」と言われました。
なんだかこの国の総裁・総理は「被害妄想」が強いのか???
と考えます。
いえいえ。
被害妄想ではありません。
一番、ご自分が可愛いというだけです。
ふっ〜〜〜〜〜
ため息ですね。

さて、そんなにとんでもない金持ちが大変なら、
もっと税金をバンバン払って、楽になってくださいよ、、、麻生さん。

と言うところで閑話休題。
先の話題に戻ります。
中山さん。
「成田空港反対闘争を「ごね得で戦後教育が悪かった」。
日本を「単一民族」などと発言。
大分県教委の汚職事件には「大分県教委の体たらくは日教組(が原因)ですよ。日教組の子どもは頭が悪い」。
ウッウッウッ。
ひどいですね、これは。
この方が文科省の大臣だった時もいろんな発言で頭を抱えていました。
教育と競争原理
あとから来るもののために
と言うタイトルで以前書きましたが、中山さんは教育の現場に競争を持ってくる事を主張していました。

〜〜〜〜〜〜〜
「努力して自分を磨く」
「秀でることへの憧憬の念」
などを教育で教えないから社会に出てから激しい競争に耐えることが出来なくて、
出勤拒否や離職者が増えて来ているのだ。
もっと競争原理を教育の現場に導入するべきだ。
(以前の記事より、中山さんの主張)
〜〜〜〜〜〜〜
あの時も書きましたが、
こうした競争原理が教育を荒廃していくことは、既に今迄の事実が明らかにしています。
この問題については後日、また調べて書きます。

さて、
野党は辞任要求していくと言っていますが、
なんと言うか、見識不足、偏見、独断、、、
あらゆるものがごった混ぜ発言で、どこから批判していいのかさえ悩んでしまいます。

いずれにしても、
こうした発言の一つひとつを丁寧に取り上げ、告発していくことが、
閣僚自らの襟を正す一つの指針になるものと思うので、
これからもその都度考えていきたいと思います。

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2008.09.25

麻生内閣発進

麻生太郎さんが第92代首相に選ばれました。
そして、内閣が麻生さんのもとで発足。
早速マスコミはワイノワイノと言っています。
上記朝日新聞では「選挙管理内閣」だそうです。
あと「ワンマン内閣」やらいろいろ言われています。
ここでは改めて閣僚の一人、一人を取り上げませんが、
国民庶民の暮らしに直接影響ありそうで、しかも国民の代弁者に本当になってくれるかどうか、要注意、いや、要注目の閣僚先生を見ていきます。

官房長官には、河村建夫元文部科学大臣。
教育基本法改悪法案の国会提出に反対し、改悪を阻止する運動に全力を尽くす決議を自由法曹団が提出した時の文部科学省大臣。
「教育勅語」を「大事な倫理力がある」と賛美していました。
中川昭一さん。
この人も過去には失言が多くていつもマスコミを騒がさせていました。ソフトな雰囲気とは別になかなかの強面な中川さんです。財務相兼金融担当大臣です。
中曽根さんは外務大臣。この方も強硬路線派です。

経済部門では、二階俊博経済産業大臣と与謝野馨経済財政担当大臣。
「消費税10%」の主張論者です。
舛添さんは厚生労働大臣続投。

防衛大臣は浜田靖一さん。
問題多き農水大臣は石破茂さん。

ザザッと見ただけでも、かなり改憲推進派が多い内閣ですね。
うううう=====ん。
これは、ちょいと今後をしっかり見ていく必要がありそうですね、、、

政府自身の調査でも「生活が苦しい」と訴える国民が6割近くになっている今、
本当にすべき事は何か?
輸入米問題。
金融ショック。
医療問題。
景気問題。
まだまだ山積みのこれらの問題に関して、表面的、つけ刃的な解決ではなく、
根本の問題を見据えて、じっくりと取りかかってほしいものです。


さてさて、
話は変わり、麻生さん 自民党政調会長時代の座右の銘は、
「天下為公 」です。
為公会と言う麻生さんの政策集団もあるくらいです。
もともとは礼記にある言葉です。中国革命の父と呼ばれる、孫文が好んで使ったと言われ、
「天下国家は君主の私物ではなく、公(そこに暮らす全ての人々)の為のものであるべき」と言うものです。

ふぅ〜〜〜〜〜ん。
改めて麻生さんの「公」の意味を考えると、
これは、そこに暮らす全ての人々というよりは、国家(しかもこの国家、ちょっとばかりちょっとばかり、、、なきがします)のような雰囲気ですね〜〜〜〜

ここで麻生さんご自慢の華やかなる先祖、祖父の座右の銘はいかなるものかと、調べてみました。
大久保利通は「為政清明」[堅忍不抜」です。
政治を行うものは清らかでなければならない死の直前に書いたと言う 為政清明。
また、どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと言う事で「堅忍不抜」。
私腹を肥やさなかった人として有名です。

祖父の吉田茂氏。
「大志を抱けば天下何ものか恐れるに足らず」。

ふっ〜〜〜〜〜
大志ですかぁ。
さてさて、この大志ですが、
どんな大志か、気になるところです。


と、言う事で麻生さん。
これからどんな政治を展開してくれるのか、注目です!!!

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2008.09.24

改めてサンフレッチェ

昨日昇格を決めたサンフレッチェ広島。
まずは厳しいリーグ戦、お疲れさまでした。

山形が負けるか、あるいは湘南が引き分け以下、そして勿論、広島が勝つと言う条件の下での昇格決定の日。
私たちは、テレビ観戦だったのですが、
キックオフの6時前に山形が負けたことを知っていました。
うわっ〜〜〜〜〜〜
プレッシャ。
なぜか、見ている方がプレッシャ。

そして、いよいよ本番の6時を迎え、
スタジアムを映し出すテレビからは紫のスタンドが目に飛び込んできました。
実に19.349人。
第37節愛媛戦の始まりです!!!

始めは広島は緊張からか、少々攻めあぐねています。
前節の横浜戦もそうでしたが、やはり「勝ち雨」を意識するのでしょう。
が、
均衡を破ったのは、やはり、
寿人。
前半25分、ストヤノフ→青山→佐藤。
このボールが右のポストに軽く当たりコロコロと内側に跳ね返りゴールラインの内側にちょこっと止まりました。
うわっ〜〜〜〜〜〜〜
やった!!!!!
やった=====
雄叫びを挙げる私、
と、寿人と、
イレブンと、
スタジアムのサポーターとファンと、
テレビ観戦の応援団です。

そして、
これで緊張感が吹っ飛んだのか、
素晴らしい服部のゴールが前半に飛び出しました。
これは凄かった!!!
後からテレビで槙野君が「まぐれ」なんて冷やかしていましたが、
いやぁ、、、あれはまぐれでも凄い。

その後、
後半で2点を入れて、愛媛も1点を入れ、
試合は4−1で終了。


うわっ=======
駆けつける寿人、
びっくりする服部公太、
躍り上がる槙野、
淡々としているカズに青山、、、、
ホッとしている久保。
などなど、それぞれの選手の一瞬の表情をテレビは捉えます。

何がなんだかわからないままに、
選手の写真撮影やら(子どもたちがかわいかった!)
場内一周やらと、しているうちに、番組はサッカー特集になり、
司会のノノさんと一緒に私たちも再び感動を味わいました!!!!

本当に辛い一年近く、
選手はよく耐え、鍛え、途中で気を抜く事無く、
全力で走って来たと、改めて思います。

こんな良いチームになって、素晴らしい。
そして、
これで満足する事無く、更なる精進を励み、
来年はJ1でご活躍ください。
応援しています!!!
これからもずっと、ずっと、、、

最後に、
感動をありがとうございました。

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2008.09.23

広島 昇格

サンフレッチェ広島。
J1昇格!!!

よかった!!!
感激です。

今は美しいお酒(つまり勝利の美酒)に酔っています。
詳しく感想は後日。

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25日横須賀に空母が来るのか?

米原子力空母ジョージ・ワシントン、25日横須賀入港と言うニュースがあるのですが、
リーマンやら汚染米やらに隠れて目立ちませんでした。
(自民党の総裁選は目立ったのだろうか?
国民の関心はあまり無かったように思います、、、)

さて、このニュース、世間では地味でしたが、
とても重大なニュース。
と、言う事で、ちょっと詳しく見ていきましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
在日米海軍司令部は12日、原子力空母ジョージ・ワシントン(満載排水量10万2千トン、ジョン・ヘイリー艦長)が25日に神奈川県横須賀市の横須賀基地に入港する、と発表した。5月に日本を離れた空母キティホークと交代する形で、第7艦隊の主力艦艇として展開する。
当初、ジョージ・ワシントンの横須賀入港は8月19日を予定していたが、5月下旬に南米沖を航行中に無断喫煙などを原因とする大規模火災が発生。米西海岸サンディエゴ基地で修理を受けたために入港が遅れた。出火当時の艦長と副長は解任され、乗組員ら計6人が処分された。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
では外務省のHPを見ましょう。
米原子力空母「ジョージ・ワシントン」の横須賀入港
ここには、歓迎の意が表明されています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日(9月12日)、米海軍は、9月25日(木曜日)に原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に入港することを発表した。
米国政府は、原子力艦の安全に関する従来のコミットメントを厳格に遵守し続けることを再確認し、すべての原子力艦について具体的な措置及び厳格な基準によりこれを維持することを改めて確約している。政府としても、引き続き、その安全性確保のため万全を期する考えである。
政府としては、我が国周辺に米海軍の強固なプレゼンスが引き続き維持されることは、我が国の安全及び地域における平和と安全の維持に寄与するものと考えており、今回の「ジョージ・ワシントン」の入港を歓迎する。
(上記HPより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

歓迎の条件として、
「原子力艦の安全に関する従来のコミットメントを厳格に遵守し続けることを再確認し、すべての原子力艦について具体的な措置及び厳格な基準によりこれを維持することを改めて確約している。」
と言う事で空母の安全が確保されていることは確約済みということです。
が、
が、
が、
はたしてそうでしょうか????


記憶に新しい火災。
そもそもは、当初、8月19日に配備される予定を、この5月の艦内で喫煙が原因の大規模火災が発生により、
艦内の80区画が損傷したため、修理を行っていて遅れた事は周知の事実。

米原潜ヒューストンが日本寄港時に放射能漏れを起こしたことも判明しているにも拘らず安全対策は横に於かれたままです。
前にも書きましたが問題は何一つ解決していない。
米原子力潜水艦ヒューストンが2年もの間、放射能を含んだ冷却水を垂れ流して日本への寄港をくりかえしていたのです。
この8月29日に日本に通報した最終報告で、ヒューストンから漏れた放射能物質が「酸化金属(コバルト)」であること、さらに2006年6月から今年の7月まで実に2年にわたり放射能を漏らしていたことを認めました。
しかし、アメリカの言い分はこうです。
「微量」なので健康に「悪影響を及ぼさない」といい、「更なる情報提供を行う予定はない」と。
三笠フーズの言い訳に似ていますね。
健康に影響は無い。
健康に影響がなければ今、何をしていもいいのか?
将来にわたり健康の保障はあるのか???
云々。
です。

そして、原子力軍艦の日本寄港をくりかえしています。
放射能を垂れ流し軍艦は、横須賀港(神奈川県)、佐世保港(長崎県)、ホワイトビーチ(沖縄県)に寄港していました。

先の記事にも書きましたが新原さん入手の解禁文書。
それによると、
なんと、原潜寄港をめぐる1963年の日米交渉でアメリカは、冷却水の放出が「必要」という一方で、放射能漏れの危険をあいまいにし、日本が原潜の安全性のデータを求めても「すべて関連データは機密扱い」としていたというのです。
なんと、
なんと、
1963年。
そもそものはじめから、
アメリカは「へぇん、安全なんて知らないよ」と堂々と主張していたのです。
ムムム。
日本がどんなに安全に対して慎重にと確約を迫っても相手は鼻先でせせら笑っていたのだろうか???
と、思うくらい、腹立たしい内容の解禁文書。

と、なると、先ほどの外務省HPに戻るなら、
アメリカの安全宣言は信じられないのだから、前提が崩れる訳です。
つまり、
つまり、
歓迎なんてノーテンキなことを政府自らが言っていいのだろうか?

なにしろ、地元では抗議の座り込みが連日行われています。

日本の安全どころか、日本の海を放射能でドロドロに汚す原潜や、あるいは戦地に赴く為の空母の寄港は絶対反対です!!!


 アメリカに堂々とものをいえない政府では国民の安全を守れるはずがありません。政治の中身を変え、自主・独立の平和な日本を切り開いていくことが急務です。

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麻生語録アレコレと

新総裁 麻生氏 発言録なぁんて記事を見つけました。
あらっ〜〜〜〜〜
これは、またまた。
ふっ〜〜〜〜〜
ため息ですぅ。

では、ちょいと記事の中身を見ましょう。
「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」(一九八三年二月九日、高知県議選の応援演説)
ううううう〜〜〜〜ん。
婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だったそうです。
ふっ〜〜〜

次。
「創氏改名は、朝鮮人の人たちが『名字をくれ』と言ったのが始まり」(二〇〇三年五月三十一日、東京大学での講演)
あっ、このニュース、覚えています。
創氏改名については族譜が今年の春は話題になり、あの折りも上の麻生発言が取り上げられました。


次。
「七万八千円と一万六千円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」(〇七年七月十九日、富山県高岡市での講演)
ああ、、、これも顰蹙をかいましたね。
ナァンて言うのか、、、、
あそうさん。

まだまだ出てくるお馴染みの失言。
(幹事長就任のあいさつで訪ねた江田五月参院議長に)「審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔、ナチスに一度(政権を)やらせてみようという話になった」(今年八月四日)
ありました。
ありました。

ついこの前の豪雨。
これはひどいですね。
「岡崎の豪雨は一時間に一四〇ミリだった。安城や岡崎だったからいいけど、名古屋で同じことが起きたらこの辺、全部洪水よ」(九月十四日、名古屋市での総裁選演説)


消費税やら靖国やら、まだまだ失言の山です。

さてさて、こんな麻生さんの昨日の就任会見。
方々でも言われていますが、
この空白のお詫びは最後迄ありませんでしたね。
総選挙の話ばかり。
でした。

天命は民主党に勝つ事。
らしい麻生さん。
おいおい、
天命は、国民の暮らしを守る事じゃないのです〜〜〜〜〜〜かぁ???

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2008.09.22

麻生総裁

自民党の総裁に麻生さんが決まりましたね。
さてさて、今後どうなることか、注目です。
とりあえず今日はこれにて。
(これから、しばらくは、新聞やネットを見て、みなさんのご意見など伺いながら、
自分の意見も書きます)

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食の安全 行政と企業 その2

食の安全 行政と企業 その1より続けて。

次に企業と行政管理についてと過去の不祥事事件の検証。
不祥事事件、あまりに沢山あるのですが、まずは代表的な雪印食中毒について。
これは当然、企業の側の倫理欠如ですが、行政にも問題があります。
雪印はハサップ式導入ということを厚労省に認められていたのですが、遵守しませんでした。
ハサップ式を守らない場合は特段に重い罰則があるのですが、厚労省は認可条件のチェックも罰則を科すことも怠りました。

次にミスタードーナツの肉まん問題や協和香料、中国産冷凍ほうれん草の残留農薬、、、、、などなどいろいろあるのですが、
これらの特徴はいずれも内部告発や、事前に兆候があったことを厚労省は知っていたと言う事です(今回の三笠フーズでも事前に知っていたのでは、と言われています)。

こうした過去の経緯を見ていくと、
勿論問われるべきは企業の倫理なのですが、
企業の倫理を喪失させたのは何か?
とまで突き詰めると行政の対応が浮かびあがります。
食の安全に市場原理を持ち込み、安全管理は民間企業委託、またその企業委託の制度化、不法行為のチェックの怠り、罰則の軽減など、企業が倫理をバラバラと打ち捨て金儲けに走る要因を整えていたのは他ならぬ行政のような気がします。
そのくせ、行政は問題発覚後は冷たい。
責任はみんな企業です。

もう一度、食の安全を見直す時期が来ていると緊急に思う昨今。
まずは食を安全に供給する為の監督省庁が、しっかりとチェックしていくこと、
消費者の声を反映する事などが急務と考えます。

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食の安全 行政と企業 その1

三笠フーズに端を発した食の問題。
今や冷凍食品にメラミン混入まで、とどまることをしりません。
テレビに映し出される消費者も「何を食べていいのかわからない」「何を信じていいのかわからない」と戸惑いをみせてきますが、全く同感。
本当に、何を食べていいのだろう???

食のリスク管理と言うエントリーで行政のあり方について考えたのは今年の2月です。
以後も次々と出てくる不祥事事件。
何をどのように考えて、対策をしていかばいいのだろうか?
そもそも、この国がこんなにも安全な食べ物を国民に供給できなくなっったのはどうしてだろう?
と、言う事で、今日は「健全な食文化が崩れていったのはなぜか」を企業と行政から今一度みていこうと、いろいろ調べました。
まず輸入品、国産品の化学物質含有について。
次に企業と行政管理について、これは過去の不祥事事件を検証します。
この2項目にわたり、調べました。

輸入品、国産品の化学物質について。
化学物質・汚染物質専門調査会と言う委員会が食品安全委員会の中にあって、取り仕切っています。
また輸入品では残留農薬が一番気になるところです。
これに関しては輸入食品監視業務ホームページに詳しく実情が掲載されています。
詳しく見ると、やはり輸入品は国産品に比べて残留農薬は多く、違反も2倍以上です。
(2002年、国産では基準を超えた違反は0.01%、輸入は0.02%)
供給までに時間がかかる輸入品は燻蒸剤、ポストハーベスト、添加物、抗菌物質などなど、輸入品は国内品より多いのは当然です。
改めて食料自給率4割のこの国の悲哀が身にしみます。

さらに日本人のグルメ嗜好のためか、魚はサバやイワシ、サンマの大衆魚の消費は減り、
ハマチやタイなど高級魚の養殖が増えました。
養殖の為に、またまた抗生物質などの薬剤が使用されます。
思い出すのは有機スズの被害です。
また、海外にまで進出してマングローブ林を荒廃させたエビ漁。
この問題は心痛みます。
それとは別に、勿論、こうしたエビやウナギも抗菌剤使用の魚です。
次に食品添加物。
食品添加物の規制など厚労省のホームページに法的な規制が載っています。
この問題を見ていく前に、ちょっと委員会の歴史を見ます。
1996年、「食品添加物の指定および使用基準」というガイドラインが出て安全性と有効性を審査していたのは、厚労大臣の諮問機関の食品衛生委員会。
この基準では「食品のとK末胃、本質または品質を変化させ、消費者を欺瞞するおそれがある場合」「劣悪な原料、またはこのましからざる手段もしくは技術の使用による影響を隠蔽する目的で使用される場合」は食品添加物として指定できない、とされていました。
が、
内閣府に委員会が出来ると同時に総合的な審査が分断されました。
指定要請者(添加物事業者)→厚労省→委員会に意見聴取→委員会がリスク評価→ADI(1日摂取許容量決定)→厚労省→食品衛生分科会に諮問→使用基準など許可→大臣が指定。
上のような流れで普通は決まっていきます。
ここで問題は、初期品安全委員会に消費者代表がおらず、声が届かないと言う事です。

以上、食品の化学物質についてみてきました。

その2に続く

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10・15ショック

後期高齢者医療制度見直しと盛んにマスコミで言われています。
見直しねっっっっぇ〜〜〜〜〜

まぁ選挙対策とでは、と思いつつも、世論の反映と考えれば、
やはり「声をあげる」ことの大切さを改めて思います。
さてさてさて。
と、言う事で後期高齢者医療制度ですが、
たちまちに見なされるわけでもなく、
やってきますよ。10月15日。
いわゆる10・15ショックです。
最大1500万人の高齢者を対象に保険料の年金天引きが強行されます。
4・15ショック、8・15ショックに続き今回が3回目の天引き。
今回の対象は、これまで保険料負担がなかったサラリーマンの扶養家族などです。
組合健康保険などに加入しているサラリーマンの子らに扶養されている75歳以上の人(約200万人)は、初めて保険料負担を強いられることになります。
対象者は、後期高齢者医療制度が始まるまでは保険料を負担してきませんでした。
しかし、「負担の公平性」を理由に天引きされることになるのですが、
当面、本来の保険料額の1割に「軽減」すると言うものの、その後は重い負担となってのしかかってくる予定です。

また、企業などで働いていて、健保本人だった75歳以上の人(約35万人)の場合、3月まで保険料負担は今迄通りの事業主と折半。
しかし後期高齢者医療制度では、事業主負担がなくなるため、全額本人の負担となるというひどさです。

さらに後期高齢者の手前の65〜74歳の人(約300万人)は、市区町村で重い国保料の天引きが実施。

計625万人に重い負担がのしかかります。

ううううう〜〜〜〜ん。
唸りますねぇ。

では、ちょっとこの後期高齢者医療制度について見てみましょう。
その前に過去の記事ですが、お時間がありましたらご覧下さい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
医療制度改革の意味すること
医療制度改革の意味すること その2
医療制度改革の意味すること その3
医療の沙汰も金次第
後期高齢者医療制度
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こうして過去記事を追ってみながら思う事は、
医療制度が金の格差に連動してくるような世の中になりつつあるのだとつくづく思いました。
そのつど、つど、
私たちは「反対」の声を国会に届けていたのですが、
政府は私たちの声を振り切り、
ドンドン、悪法を強行していったのだと今更ながら思います。

後期高齢者医療制度は、何も75歳以上の方々の問題ではない。
国民、全体がこれから迎えるであろう劣悪な医療制度のその第一歩であるのです。

次の選挙対策とは言え、見直しと言わざるを得ない政府。
見直しではなく廃止へ。
そして、全ての国民が安全で安心な医療を受ける事ができるような制度を作ってほしいものです。
この問題、これからもしっかりと見ていきたいものです。


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2008.09.21

足踏みサンフレッチェ

足踏みサンフレッチェ。
昨日の横浜FCとの試合は1−1で引き分け。
ちょっと、足踏みですサンフレッチェ。

昨日は、山形やセレッソや湘南も引き分け。
と、言う事でした。

前の横浜選のときは、私は応援にスタジアムまで行ったのですが、
昨日は用事でテレビ観戦。
雨を心配していたのですが、
大丈夫なようで、応援に行かれた方にはホッと一安心だろうな、、、と思いながら、
お気楽テレビ観戦。

横浜は三浦カズやら、アツやら、お馴染みの選手がたくさんいて、
楽しい。
監督は都並さん。
テレビに大写しになると往年の選手の面影が残っていて、なかなかいいですね、、、

さてさて、
試合は前半に寿人が一点をいれてウキウキ。
だったのですが、
後半、私がちょいと席をはずしたときに横浜にゴールされていました。

実は、私って、ゴールのシーンを見る事って少ないのです。
なぜか、、、
クスンクスンです。
ちょっと、目を離したり、席を外していたときに限って、
敵、味方の区別なくゴールするんです。
なにを隠そう、前の横浜の試合での久保のスーパーなゴール。
わざわざ、スタジアムまで行っていたのに、
あのとき、トイレに行っていて、見る事ができませんでした、、、
くやしい、、、、、、、
こんなのデフォです。
W杯のときも、
それから、
それから、、、、
数え上げたらきりがない。

と、言う事で、昨日は、
「私が席を立ったら、寿人がゴールするか」と言う事で、
あの後(横浜のゴールのこと)、行ったり来たりしたのですが、、、
残念ながら、我がサンフレッチェは点を加える事ができませんでした。


まぁ、次の愛媛、
さらにセレッソとまだまだ緊張の試合は続きますが、
気を引き締めて頑張ってください。
応援しています!!!

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「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

今日9月21日は宮沢賢治の命日です。
上の詩は、あまりにも有名な「雨ニモマケズ」です。
始めの「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」と、
最後の「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ
サウイウモノニ ワタシハナリタイ」が、この詩を読む人の心にググッィ〜〜〜としみ込ませる力があります。

これが、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレナイ、
ワタシハ サウイウモノダ」
なぁんて書かれていたら「あっ、そう」となります。
(賢治がそんなこと書くわけないか、、、、すみません)

「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」という悲痛な叫び、心からの訴えが、胸にズドンときて、
何度読んでも、この詩、そして賢治の透明な思いに浸る事ができます。

さてさてさて、
そんな「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」ですが、
実は、とモデルと言われている人がいました。
その人の名は斎藤宗次郎さん
が、Wikipediaの項には、
「一部には「雨ニモマケズ」のモデルであるという説がある。これについては、岩波書店から刊行された日記「二荊自叙伝」の解説で賢治研究者の栗原敦が、「雨ニモマケズ」には賢治の嘆きや弱さがにじんでおり、安易に斎藤に重ねることは、迫害に耐えた斎藤の強固なキリスト者としての独自性を見逃すおそれがあると指摘している。」
とも書かれているので、本当のところは賢治その人しか知り得ません。
だがしかし、
賢治にしろ、斉藤さんにしろ、
そのように生きた人があった、
と言う事は私にとっては励みでもあり指針でもあります。
そのような生き方はできないであろう、
「サウイウモノニ 」私はなれない、
なれない、
が、
「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」とは思うのです。
東に行っても、病気のこどもは看病しないだろうな、、、
西の母には、私だって疲れているの、と言うだけかな?
南に行っても、どうしていいか、
北に行ったら、自分が巻き添えにあわないようにするだろうか、、、
とってもじゃないが、
ソンナ生き方は出来ないのですが、
それでも、
そんな生き方が出来たらいいなとは思うのです。

と、言う事で今日は賢治の命日。

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水伝汚染が広がりつつあるのか?

不見識と言うタイトルでTAKESANさんが挙げているエントリー。
中身はううう===ん、と唸ります。
『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)と言うブログで水伝の江本さんが学校教育者相手に講演、さらに美しい(?)冊子を配布という記事につてです。
この問題に関してはapjさん
poohさんもエントリーをあげていらっしゃいます。poohさんは別のエントリーで「迷信」について言及しているのですが、
この内容も面白い。
人は「不幸になりたくない症候群」「幸せになりたい症候群」から、
「迷信」や「一人ルール」をつくるのでしょうか?
さて、
さらにさらに国土交通省にも神戸市にも「水伝」汚染?と言う記事は渋谷の亀さんのブログ。調べまくっています♪
うわっ〜〜〜〜〜〜
もう、ウンザリするくらい蔓延っていますね。
めまい、くらくら。
それにしても、
由々しき問題です。
個人的にはこの問題、もっと煮詰めていきたいのですが、
今は、リーマンショックと後期高齢者問題と食の安全を調べだしたので、
まずはそちらを先に書き上げたいと思います。
と、言う事で、
この深刻で由々しき問題は、上記の分析深いブログをご覧下さい。


なおなお、
同じくTAKESANさん。
調べてみたでは、ゲーム脳について書かれています。
いわゆるゲーム脳。
信じやすくてとっかりやすく、まるで科学そのもののような装いをしながら、
立派な「偽もの」であることを、追求し続けているTAKESANさんです。
こちらもご覧ください。

それにしても、このエントリーで、
「ゲーム脳の方が教育の現場には親和性があるのかしらん」、と書かれている亀さんの言葉。
うううう〜〜〜ん。よく分かります。
私も考えてみました。
なるほど。
「水にありがとう」ってのは、ちょいと気恥ずかしい。
なぁんか、、、道徳って言われてもよ、、、なぁんて感じです。
が、
が、
「朝ご飯」やゲーム脳は「学力」と結びつけやすい。
と、いうことなのでしょうね。
本来、子どもは「知らない事を知りたい」という要求はもっているので、学校の順位づけのような勉強はご免だが、それでも「頭はよくなりたい」と思っています。
そんな思いに付け入ってくるんでしょうね、このゲーム脳云々論者は。
また、親にしても机に向かい勉強する我が子の姿には(たとえ勉強していなくても)安心するが、ゲームに興じる姿には「その時間に勉強しろ、、、」と思うものです。
親の気持ちにもフィットしていくんでしょうね、、、
そして、無批判に、いつのまにかゲーム脳を受け入れていくのだろうか?

つらつら考えると、
行き着く先は、やはり「ニセ科学」。
この問題、本当に根性をいれて取り組みたい物です。
ニセ科学フォーラム2008と言う講演会が 11 月 9 日 午後 1 時半から 5 時半まで 学習院大学・西 5 号館地下 B1 教室で開催されるそうです。
興味のある方、関心ある方は是非是非足を運ばれてください。
私も密かに検討中です♪
なお詳細はニセ科学フォーラム 2008 のお知らせ(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/nk08/)をご覧下さい。

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2008.09.20

再び景気後退期?

昨年の民間給与、10年ぶり増加 国税庁調査と言うニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
民間企業に勤める人が昨年1年間に受け取った平均給与は437万2000円と、前年を0.5%(2万3000円)上回り、1997年以来10年ぶりに増加したことが19日、国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。
景気拡大がようやく給与の増加に結び付いた形だが、専門家は「すでに景気後退期で2008年は再びマイナス」と予想している。
昨年1年間を通じて民間企業に勤めた給与所得者は前年比1.3%増の4542万5000人。給与総額は同1.8%増の198兆5896億円だった。いずれも2年ぶりに増加に転じた
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

実感が伴わないのですが、、、
景気拡大かぁ????
一方、同調査では、
年収200万円以下の給与所得者の人数が昨年に続き1000万人を超えています。

給与所得者4543万人。
年収100万円以下の階層が366万人。
100万円〜200万円以下の階層が666万人。
前の調査では200万円以下の階層は1023万人。
約10万人増加。
また高額階層も前よりは増えています。
次第に中間層が少なくなり、格差が広がりつつあると言う事なのでしょうか?

さらに見ると、
平均給与を業種別。
最も高いのは金融・保険業の691万円で、次いで情報通信業の630万円となっており、最も低いのは飲食店,宿泊業の273万円となっている。(国税庁HPより)。
最も高いのは金融とか保険とか情報通信かぁ〜〜〜〜
低いのは飲食店や宿泊業だそうですが。
私たちの生活に直結している衣食住がいじめられているのかな?
集計に当たり、パート、アルバイト、正規・非正規等の給与所得者の従業上の地位は区分していないと言う事なのでパートやアルバイトの方々が多いのだと思いますね、この分野は。


で、
先のニッケイのニュース、
〜〜専門家は「すでに景気後退期で2008年は再びマイナス」と予想している〜〜
とのことですが、私もそう思います。
すでに景気後退期突入。
と、いうか回復期なんてあったけ???

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リーマンの綻びから見えてくるものは?

ガソリンの値上げで根をあげていたこの夏。
一時期はレギュラー1リットルが200円にもなろうかという勢い。
どうなるかと心配しましたが、今は落ち着いたようです。
が、
安心は禁物。
なぜなら、この原油高は投機マネーの産物だからです。
<ガソリン>180円台へと言うエントリーをこの6月に書きましたが、そこでも述べた通り、
今、有り余っている「金」が投機目的で原油や食料品へと注がれていこうとしているのです。

では、リーマン破綻の原因になったサブプライムローンとともに投機マネーについて、今日はチラリと書きます。
まずは、サブプライムローン。
これは、今迄も何回か書いていますが、自分自身のおさらいと新たな問題提起の為に書きます。

そもそもの発端は住宅ローン。
日本でもそうですが、住宅産業は基幹産業の一つなので住宅ブームを巻き起こす事は経済活性化につながります。
当然、住宅会社は全国民を対象にしたいのですが、みんながみんな、そんな高い物を買う事が出来るはずはありません。
そこで、ローンが登場。
住宅ローン会社は、住宅価格の上昇を見込んでローンを増やし、
返済能力が低いと評価された人々には、ローンが焦げ付く危険と引き換えに高い金利で貸し付けました。
まずは、借りやすくするため、当初は低い金利で固定し、数年後に変動制の高い金利に移る仕組みまでつくりました。(日本でもこのような形の住宅ローンはあります)
そして、貸した資金は当然、回収する必要があるので、
返済期限以前ローンの元本と利息を受け取る権利(債権)を売却。
そうして回収した資金をまた貸し付ける。
こうしてローン(借金)を雪だるま式に膨らませていきました。
このとき、債権の売却に使った手法が、証券化。
債権を株式のような証券にして、広く売りさばいたのです。
それがいわゆる住宅ローン担保証券。

しかし、
しかし、
当然の事ながら、ローンの焦げ付き。
次に起こる段階は、
住宅ローン担保証券の価格や格付けが下落。
さらに怖い事には、これはアメリカだけでなく世界中にばらまかれたことです。
つまり、住宅ローン担保証券に他のローンの債権などと組み合わせた別の証券がうまれ、世界にばらまかれたのです。

この行き詰まりの結果が今回のリーマン破綻になるわけです。

さて、次は投機マネーの行方。
機をみて敏なる市場は、当然、サブプライム問題で金融市場から逃げ出しました。
そして、
今度は、原油や穀物など実物市場に流れたのです。
世界で1日に必要な原油は約8500万バレル。
しかし、毎日、その何倍もが市場で売買。
 
バイオの原料になると言われるトウモロコシ。
小麦はオーストラリアで不作ゆえ商品不足。そこで投機の対象。
とにかく、
金になるものならなんでも投機の対象。

実際、
世界的に大金融機関、大企業、大資産家などの間で「金余り」が続いているといわれています。
金がさらなる金を生み出す仕組みが資本主義。
時間のかかる生産的な部門への投資に回るのでなく、手っ取り早くもうけようとして、投機マネーと化し、世界中を駆け巡っています。
ここで、いつも名前がでてくるのがヘッジファンド。
実態は明らかではありません。
資金を募って為替や株式や商品などに投入し、出資者にもうけを分配するファンドで、
投機的な取引に付き物のリスクを減らすために、リスクを打ち消す逆方向の取引を組み合わせて行うヘッジという手法から、その名が付いたということです。
実に大掛かりで、コンピューターを駆使した「金融工学」でリスクヘッジの手法を次々と編み出し、それを売り物にして出資者を募り、投機で荒稼ぎしているということです。
日本でも、ヘッジファンドに関わっている企業がありますが、実態はわからないそうです。
政府も、証券会社や銀行、生命保険などがヘッジファンドに資金提供などをおこなっている企業の把握は、
今後の金融システムに影響を考えると把握する必要を今頃になって感じているようです。
感じるだけでなく、実際にキチンと把握してもらいたいものです。

リーマン問題は、アメリカの事、金融市場の事、
庶民には無関係、
と言う事はないのです。
実は私たちの日々の生活必需品に根深くはびこっていたのです。
原油、食品、、、、
全てを投機マネーに変えていくこんな金融市場のあり方は長続きしないことを見せてくれたのが、今回のリーマンだったのです。
今後の動きにさらに注目です!!!

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2008.09.19

太田農水相辞任へ

太田農水相辞任へ 汚染米問題で引責だそうです。
まぁ、庶民感情としては「当然」です。
が、
頭や首をすげ替えることで幕引き、チャンチャンなぁんてことはご免です。

ついにコンビニのおにぎりまで汚染米、事故米だったというニュースが出て、
もう、ナンでもありです。

給食に使われていたそうですが、
子どもが学校に行っている頃は、給食問題では、常に安全が問題にされていました。
自校式かセンター式か、その長短は、などなどPTAが中心になって、給食問題には取り組んでいました。
今回の事故米については自校式かセンター式かと言う、それ以前の問題と言う事で、唖然。
業者も「100%国産米」と書かれてある表示を信用したというのですが、そりゃ、誰だって信用します。
ううううう〜〜〜ん。
もう手の施しようがないということかぁ。

性善説にたって、信用して、成り立っていた、いろんなものが、
次第に綻びて来ている。

「君子而詐善、無異小人之肆悪、君子而改節、不及小人之自新」

菜根譚の言葉です。
読みは、
「君子にして善を詐(いつわ)るは、小人の悪を肆(ほしいまま)にするに異なることなし、
君子にして節を改むるは、小人のみずから新たにするに及ばず」
意味は、
「道徳を売りものにする君子が偽善を働くのは、
良心のない小人が勝手ほうだいに悪事を働くのと変わらない。
理想をかかげる君子が変節するよりは、教養のない小人が反省して再出発するほうがよほどましである。」

フムフム。
教養のない小人が反省して再出発かぁ〜〜〜〜〜
太田さん、教養あるやなしや、、、は私は存じ上げません。
が、
「良心のない小人」である役人はいっぱいいたのだろうなぁ。
そしてバッチリ癒着していたのでしょうね、業者と。
ときに、福田さん。
理想をかかげながら変節した総理なのか???
なんだか、このごろ影が薄いです。
総裁選やら、事故米やらリーマンやらに隠れています。

さてさて、、、、
この先、どうなることやら。
トンネルの中はまだまだ続きそうです。

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2008.09.18

柔軟な発想

教育まぐまぐと言うメールマガジンに今回載っていた親子さんすう教室の問題。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある規則にしたがって数字が並んでいます。□に当てはまる数字はなんでしょうか。

2 9 4 11 6 □ 8 3 10 5・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは小学校一年程度の問題らしいです。

私はず〜〜〜〜〜っと考えていました。
等差数列にしたり、あるいは等比(?)、そんなわけないかぁ。
小学校一年の問題だよ。
とかとか言いながら、
やっぱり分かりませんでした。

で、
この問題、かなり有名なのでしょうか?
ネット検索で答えがありました。
答えを見て、
「はっはっは」
なるほど。
そういうことか。

私って頭、固い。
と、思う事しきり。
そういえば友人の津村さんのところで、
5年考えて解けなかった問題と言うエントリーがあって、頭の体操になった記事を思い出します。
まだ挑戦なさっていなくて興味のある方は是非試してみてください♪
私は津村さんのようにずっと考えないですぐ答えを見るタイプなのですが、津村さんはやはり凄いな、、、と感心。
そして、津村さんのエントリーに以下のような文があって、問題とは別に「学ぶ事の意義」を考えさせられる素敵な記事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大学に入って、数学が得意そうな知り合い(理学部の学生)ができた。その人にきいてみた。果たして彼はこの問題を解いたことがあって、自分の解法を教えてくれた。たしかに中学生レベルの知識で十分だ。でも、私には考え付かない解法だった。こんな人に出会えただけでも、大学に来た価値があると思った・・・とまで言っては大げさかもしれないが、何しろ5年以上考えて解けなかった問題だから、感慨は大きかった。
(津村さんの記事)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちなみに解答をスラスラと解いた人も私の友人です。
この人はパズルが大好きで、
私の中では「いつもパズル」をしている人です。
発想が豊かで、柔軟なのでしょうね。

今、子どもたちに求められている「学ぶ意欲」とか「関心」とかなんだか、そんなもののアレコレはともかくとして、
やっぱり、いくつになっても柔軟でありたいと思った次第。

算数教室から、いろんなことを考えて、
なんだか得した気分の私です。


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もう一度確認、食の安全を

毎月18日は「米の日」だそうです。
米を分解すると十八になるからだそうです。
「米の日」ねぇ〜〜〜
本当に安全でおいしいお米をいただきたいなぁ。
それから、事故米、汚染米なんて言葉が、不用になるように、と思わざるを得ない昨今。

さてさて。
今年2月食のリスク管理と言う記事を書きました。
その折は注目は餃子問題が端でした。
食品安全基本法について簡単に触れました。
そして、リスク管理とリスク評価について書きました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これから簡単に食品安全行政について見ていきますが、
まず科学と政治についてリスク分析という点に絞ると、3つのモデルが考えられています。
「テクノクラティック・モデル」リスクに関する政策は専門家による科学的な考慮だけで決定される。
「決断主義モデル」政策にはさらに技術的・社会的・政治的な考慮もされる。が、科学的作業は分けて考えられる。
「透明モデル」科学的なリスク評価も社会的・政治的な考慮を受ける。
の3つのモデルです。
では具体的にどの様な要素によって社会的考慮がなされるか?
と言うと、
「スコープ」(範囲)
「ベンチマーク」(基準)
が主です。
また政治性と言う意味では「有害性と無害性」があります。
(上記記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから7ヶ月後。
今、食品安全は「米」へと移りました。
三笠フーズを皮切りにドンドン広がりつつある被害。
遂に犠牲者が出ました。
悲しく残念な事です。
道半ばで死を余儀なくされた方に心よりお悔やみ申し上げます。
この方も犠牲者だったのに、、、
本当の悪はどこなのでしょうか???
今回の問題、農政省のバカバカしさに呆れ返ります。
なぁ〜〜〜〜んていうのか???
こんなやり方の下で犠牲になられた方のことを思うと悔しくもあります。

本当に、もうこんなことはゴメンです!!!
一体、この国の「安全」はどうなっているのでしょう?
上から下まで偽装、偽装、偽装、、、なのでしょうか。
ハリボテのような政治なのでしょうか?
そのくせ、アメリカには弱い(と、言うかアメリカ言いなりなのか)。
これに関しては輸入肉の一連の政府のやり方が如実に物語っていて、証明不要です。

しかし、政府も、
一応、食品安全はコーデックス委員会のマニュアルに準じているということなのですが、、、
本当に私たちの声は届いているのか?
届くのか???
はなはだ疑問ですが、
が、
諦めずに声をあげていきたいものです。
米の問題、輸入肉の問題、添加物の問題。
食の安全に関する問題は山積みです。
これからも、しっかりとみていきたいものです。

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カジノ資本主義の終焉か?

カジノ資本主義と言う言葉があるそうです。
由来はイギリスの国際政治経済学者、スーザン・ストレンジの同名の著書からきています。
意味は、以下のようです。
「現代資本主義は変動為替相場制へ移行して以来、外国為替や資本収支などの国際金融や国内外での金融取引において、あたかも巨大なカジノの賭博場への参加者のごとくマネーゲームを興じている様子を表現したもの。」
だそうです。
うううう〜〜〜ん。
なるほど。なるほど。
「あたかも巨大なカジノの賭博場への参加者のごとくマネーゲームを興じている様子」
ですかぁ。
ふと堀江さんの顔を思い出したり、その後ろの武部さんや小泉さんがチラリと浮かんだり、竹中さんがニンマリと笑ったりと、私の頭の中は走馬灯。

さて、カジノ資本主義の終焉か、、、と言う事で今回のリーマンの破綻が言われています。
経済は守備範囲ではない私。
ゆえに、いろいろ新聞やネットや雑誌を読んで勉強しました。
そして、カジノ経済の説明を落語で表している本の紹介を見て、納得。
その本の名はカジノ資本主義の克服。日米金融比較研究会発行、著者は相沢 幸悦さん。
落語の中身の要約は次の通り。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いま話題の「サブプライムローン」を落語にすると。
まず熊さんと八っつぁんが5合づつ計1万円分の酒をもっていると仮定。
で、熊さんがもっていた1000円で八っつぁんから1合買って飲む。
次は、八っつぁんが受け取った1000円で熊さんから1合買って飲む。
やりとりを繰り返し、1000円で1万円分の酒を飲む。
アメリカの住宅ローン会社の「サブプライムローン」におきかえると、
熊さんと八っつぁんの1000円はどうなるか?
住宅ローン会社が庶民に高い利子で1000円貸し付ける。
次に、証券会社がローン会社から1000円の債権を買い取る。
ローン会社は、戻ってくる1000円を別の人に、また高い利子で貸し付ける。
これがいつまでも繰り返す。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
????????????

本当にリーマンさん。
こんな方法が永遠に続くなんて本気で考えていたのだろうか???
本気だったのでしょうね。ある時期までは。
昨年夏、一挙に問題になったサブプライム。
私もサブプライム・ローンの背景と言うエントリーを昨年の夏挙げたのですが、
その結びを今、読み返して、現実は変わらなかったのだと改めて思いました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
投機性の高い、高利回りの証券はヘッジファンドを中心に、各国の銀行や証券会社などに広く浸透していったのですが、上手くいっているときは問題なくても、そもそも危険一杯の商品故、崩壊する時期も早くやって来ました。2006年初めあたりから歯車が狂います。住宅市場の減速とサブプライム・ローンの焦げ付き急増。
予想されていた事がやってきたのです。
世界の金融市場の投機的なあり方が限界に近づいているということでしょうか?
この現象は一時的なものか永続的なものか?
あるいは仕掛人である金融機関の収益拡大の構図が多くの犠牲の上に成り立っている現仕組みは経済・社会の流れでどの様な意味があるか?
それこそグローバルな視点に立って考察していくことが肝要だと思いました。
(昨年の記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この商品が出た時から予想されていた事だったのです。

今や「ブラックボックス化」と言われ実態把握は既に困難だそうです。
世界の金融機関の損失は約119兆円。
大恐慌以来最大の金融危機。
当然、日本にもその影響は波及しています。
日本では2300億円ほどの損失が見積もられているそうです。
日銀も短期金融市場で資金を供給。
沈静化を計ろうとしていますが、「焼け石に水」のような感がします。

この問題、今後も拘り続けてみていきます。
今日はここまで。

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2008.09.17

消費税と法人税、それぞれについて

経産省研究会、「法人税30%に」引き下げを提言と言うニュース。
内容を読むほどに腹立たしい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
法人税引き下げを柱とする提言をまとめた。企業の国際競争力を高めるため、国と地方を合わせた法人課税の実効税率を10%程度下げ、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、言いつつ庶民には消費税の税率引き上げを提言。
これじゃ、生活、楽にはならない。

「国際的な整合性がとれる水準まで引き下げていくことが最大の課題である」として、
あるいは、
多国籍企業が減税の恩恵を受ける外国税額控除制度の「抜本的見直し」や「移転価格税制の見直し」などと言いながら特定の大企業向け減税。
一方、
私たちの生活直撃、消費税については、09年度から3年間にわたる「税制改正」を念頭に社会保障財源として「消費税を含む税制抜本改革が待ったなしの状況」と強調。


誰も言わない消費税率を下げる事には。
みんな、言うのは「高齢社会」「福祉」云々、、、
でも本当にそうなのだろうか???と疑いたくなるような今迄の消費税の使い道。

さて、
今、自民党総裁選まっただ中。
結局5人の候補者がでました。
が、
みんな口を揃えて「消費税率を上げよう」です。
麻生さんに至っては、消費税10%を提案。

与謝野さんは、「2015年までには、段階的であっても消費税を10%まで上げないと年金、医療、介護を守れない」と持論を展開。
石破さん、「消費税を上げる環境をわれわれがつくっていかなければいけない」。

また、社会保障予算の2200億円削減問題では、
小池百合子さんは「(削減路線を)堅持すべきだ」。
石原さんは、「年金、医療、介護の国民負担率を、いまの4割弱から5割程度までもっていかざるを得ない」。

大企業には優しく庶民には痛みを押し付ける候補者たち。

どうも、変わりそうにもありません。

結局は総選挙で、国民、庶民の声を届けるしか私たちに今、出来る事はないのでしょうか???
思えば、次の総選挙、本当に重要です!!!

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リーマンブラザーズ破綻

アメリカがくしゃみをしたら日本は風邪をひくのだろうか???
誰でもこの先どうなる?と不安になるニュースが出ましたね。
リーマン破綻、負債63兆円、過去最大額と言うニュースがそれ。
経済に詳しくない私でも知っている名前、アメリカの大手投資銀行のリーマン・ブラザーズ。

影響は方々に出ているものと思います。
ニューヨーク市場の15日の下落幅は500ドルを超え、なんとその下落率は2001年の9・11同時テロ以来のもの。
16日の東京市場では、日経平均株価が600円余りも値下がり。
外国為替市場ではドル売りが進み、大幅な円高・ドル安となっているとのことです。

リーマン・ブラザーズの今回の破綻は原因はいろいろあるのですが、
やはりサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅ローン)の破たんが大きいのでしょうか。
これに関してはサブプライム・ローンの背景と言うエントリーを以前挙げた事があります。
さて、
企業の株式・債券の発行や合併・買収で稼ぐ「投資銀行」と呼ばれる金融機関であったリーマン・ブラザーズ。
1850年からの老舗だそうです。
報道によれば、リーマン・ブラザーズが抱える負債は60兆円。
「ハイリターン ローリスク」と言い、世界中に繰り広げてきた結果です。

1980年代から国際金融市場の自由化に乗り出し、投機マネーが国境を超えて膨張する経済の推進力であったリーマン・ブラザーズ。
この投機マネーは東アジアでは通貨危機を引き起こし、
アメリカでも大手ヘッジファンド(国際投機集団)の破たんやIT(情報技術)バブルの崩壊など経済危機を招いてきました。
そして、行き着いた先が、サブプライムローンによる証券バブル。
調べれば調べるほど、
知れば知るほど、その杜撰な演出が明るみでます。
当然の結果、時間の問題だったのですね、、、


一歩、メリルリンチ(米投資銀行三位)は、商業銀行に吸収合併されることになったそうです。
また、保険の世界最大手・米AIGなどの経営危機が表面化する恐れもあるとのこと。

さらに広がる影響にアメリカ政府の打つ手は何か?
ブッシュ大統領は「短期的には痛みを伴うが、長期的には調整に自信を持っている」と述べていますが、
が、
今月の7日に、サブプライムローン問題の影響で業績不振に陥っていた政府系住宅金融会社と、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)それに連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に公的資金注入枠を設定するなど救済策を発表したばかりのアメリカ政府。
また、リーマン・ブラザーズに対してもポールソン財務長官や民間金融機関首脳が協議し、救済策が検討されていましたが、合意には至らなかったそうです。
それから一週間余で老舗証券会社が倒産。
短期にドンドン痛みがきたというのでしょうか?
短期の痛みはそれとも大企業?
国民は長期にわたり痛みを押し付けられるのでしょうか?
アメリカ経済の産業を空洞化に、
財政赤字と貿易赤字に、
貧富の格差。
これらの問題が今後解消されるというのだろうか?


今後、日本経済がどの方向に進むか注目です。
が、
はっきりと言える事はアメリカ式のやり方ではいずれ破綻がくる、と言う事は確かなのでしょうね。

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2008.09.16

山寺の旅

「静けさや岩にしみいる蝉の声」
芭蕉がこの有名な俳句を詠んだ山形県立石寺、別名山寺
行ってきました。
天童から車で20〜30分。
道路脇にはリンゴ園があって、「山形ってリンゴもとれるんだ、、、」とか感心。
道路沿いには、いっぱい果物屋さんがあって、いろんな穫れたて、もぎたての果物がならんでいました。
山形というだけあって、周りには山々。
近くに遠くに見えます。
そんな山の見える風景の中でもさらに田舎を思わせるひっそりとした所に目指す山寺はあります。
(名前からして山寺だもんね〜〜〜)
雰囲気的には京都の神護寺あたりの風情があります。
すぐ近くまで駐車場があって、
方々で駐車場の呼び込みのおじさんが手を振っていて、と。
私たちはかなり早い時間に着いたので、お寺のすぐ近くのバッチリな所に車を止めることができました。

事前に調べた情報では奥の院まで1000段。
うわっ〜〜〜〜私に登る事ができるか????
登る前から不安がよぎります。
いざとなれば夫の背中、、、なぁんて気楽に思いながら登るとするかぁ。
家族には「いつものように観光パワーを出せ」と言われ、全然心配してもらえません。

もう、ここ迄来たからには行くしかない!と決意。
まずは登山口迄、ゆっくりと周りを見渡しながら歩きました。
そして、登山口に入り、いよいよ一段一段登ります。
登るごとに煩悩を払っていかなければならないそうです。
69段。
ふっ〜〜〜〜〜

109段。
ふっ〜〜〜〜〜〜
煩悩。
煩悩。
同じ方向に登る人、もう帰る人。
狭い階段を登りながら、「あっ手摺によしかかりたい」と思いながらも、上を見ると降りてくる方が手摺を握っています。
チラリ。「いやだな〜〜〜私も手摺もちたい」。
ああああ〜〜〜〜〜
煩悩は消えませんね。

途中には、いろんな見るべきところがあります。
せみ塚。
芭蕉の有名な冒頭の俳句。
耳を思わずしまします。
「あっ、この歌知っている」
「フッ〜〜〜〜疲れた」
「まだまだあるよ〜〜〜」
聞こえてくるのは人の声、声こえ、、、、
蝉の声はしません。
そうか、、、もう季節じゃないかぁ
(我が家の周りにいる蝉は今でも日中は鳴いていますが、、、、)
岩にしみ入るかぁ〜〜〜
フムフム。
確かに石灰岩のアチコチに穴が空き、奇妙な景観をしている岩に蝉の声はまっすぐにしみ入ったのでしょう。
が、
静けさや、、、と言うのにはほど遠い山寺でした。

そして、
そして、
途中、とちゅうと休みながらも、遂に奥の院到着!!!!
やりました!!!!
私でも自力で登ることができました!!!
やった!
です。
感無量。
遠くには山々が連なり、眼前に広がるパノラマを見ると、
山好きの夫の両親の言葉が思い出されます。
「山からエネルギーをもらい、元気になる」と言い、日本百名山突破を目標にしている両親の言葉です。
本当に、自然からエネルギーをもらいます。
ふと気がつくと、煩悩の一つくらいは削ぎ落としたかもしれない、、、と思ったりして。

芭蕉の句で有名な立石寺ですが、実は、正式には宝珠山阿所川院立石寺と言われ、
清和天皇の勅願によって貞観2年(860年)慈覚大師円仁が開山したと伝えられている伝統ある格式の高い寺です。根本中堂には、千年以上の昔から火を灯し続ける法燈があります。
これは慈覚大師が立石寺開山の際、比叡山から分けて貰ったものであるが、大永元年に戦乱により一山が焼かれたことから、比叡山より改めて火を貰い受け、その50年後の元亀2年、織田信長によって比叡山が焼き払われ、その再興の折、逆に立石寺から延暦寺に分火されたと言われています。
こうして「千年不滅」の法燈は今も山寺にあって火を灯し続けているそうです。この話は比叡山延暦寺にも残されています。


私も遂に立石寺を訪れたのだと感無量で、下りは一段一段ていねいにおりました。

静けさや岩にしみ入る蝉の声。
さてさて、芭蕉の思いには遠く届く事はありませんでしたが、
それでも孤高の俳人の思いはいかばかりかと想像の翼は羽ばたいたものです。
そもそもの初案は、「山寺や石にしみつく蝉の聲」(『俳諧書留』曾良)だそうです。
そして、次に「さびしさや岩にしみ込む蝉の聲」(『初蝉・泊船集』)となり、
推敲を重ね、さびしいという自分の思いを超えて、現在伝えられている句になったそうです。
なるほど。
山寺や石にしみつく蝉の聲
だったのですか。
これは、かなり直感的ですね。
映像を素直に詠み込む芭蕉らしいです。
そして、それを推敲に推敲して芸術に極める俳人芭蕉。
その心は、やはり寂しかったのでしょうか???
どうなんだろう。
遠い昔の歌詠みの心を思いながら、私は山寺を後にしました。

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旅先の味

夫の父母が住んでいる家。
私たち家族が車で出かけると、父は自分の車を別の駐車場に移して、
私たちのために車庫をあけて待っていてくれます。
まずは、そうした心遣いから歓迎をうけて、
次に私たちのために部屋を掃除していろんなものを細々と用意してくれています。
どんな時間に行っても、食べ物をいっぱい作って待っていてくれる父と母。
夕飯も普段の我が家の二倍もある品数で、どこから食べていいのか、、、
私もお嫁さん業で、母と二人で台所に立ち、
いろんなことを教わります。
自分流の簡単、手頃なやり方ではなく、きっちりと教わりながら、
料理のお手伝い。
「家に帰ったら、まずは掃除からしなくちゃ」と思いながら、奇麗に整頓された台所に立っていました。
整頓されていると無駄がないんですよね、、、
私は、アチコチにものを置くので、何かするとき、まずは探し物から。
無駄なことしています。

主婦業歴○十年。
ベテラン主婦の母から学ぶ事はしっかり学んで、真似して。

そして帰りは帰りで、
なんだかいっぱい(乾物とか漬け物とか、果物とか布巾とか、、、、)を持たせてくれるのです。
ありがたい事です。

父と母の家を後にして、私たち家族はいよいと山形路へと向かいました。
山形って、ガイドブックで見ると、いっぱい、いっぱい食べ物があるんですね♪
山形の人ってラーメンが大好き。
おいしいラーメンがあると言う事で、まずはお薦めの龍上海というお店を目指しました。
本店は赤湯温泉。
11時半から開店ということで11時前に着いた私たちは、時間調整にコンビニ前で待っていました。
そして11時半が過ぎたので、いよいよお目当てのラーメン屋さんへ、、、、と向かいました。
ちょっと車で走ると狭い路地があって、
なぜか、
なぜか、
人の列があるのです。
しかもその列が長い。
「うううううう〜〜〜〜ん、もしや」と思ったら、
その「もしや」でした。
ウワッ〜〜〜〜〜〜。
こんなに人が並んでいるぅううううう

うわっ〜〜〜〜〜
これはこれは。
とため息。
どうしよう????
これじゃキックオフに間に合わなくなるかも。
と、言う事で諦めて、山形に向かいました。
スイスイと走りながら、
アチコチと見ていたら、龍上海の別の店が見つかり、
「じゃ、、、ちょっと見よう」ということで覗いてみました。
確かに人は並んでいるのですが、本店ほど並んでいなかったので、
折角だから、ここにしようと。
と、決めて、少々待ちましたが、
お目当てのラーメン、食べる事ができました。
自慢の辛みそラーメン。
おいしかった!!!
スープは魚介からとったのでしょうか、ちょっとカニ風味。
そして辛みそが上に乗っていて。
辛みそが次第にスープに溶けて、溶けるたびにスープの味が変わってくるような、そんな感覚のする「楽しいラーメン」でした。
京都人もラーメンにはこだわりがあるのですが、
ちょいと違った感じの新鮮な味を楽しむ事ができました。

後から、タクシーの運転手さんに聞いたところ、「各店によって味が違う」とのこと。
機会があれば別の店も行ってみたいものです。
それから、コンビニでカップラーメン「龍上海」も買い込みました♪

その夜は天童温泉に宿をとったのですが、
そこでもおいしい料理を頂く事ができました。
山形って、おいしい食べ物が盛りだくさんなのですね。

いつもの事ながら、
知らない事って多いなぁ〜〜〜〜と思う事ばかり。
母からも沢山学び、
旅先では新しいものに触れ、
充実の3日間。
新しく知った事に喜びを感じいています。
機会があれば、また足を伸ばそう、、、新しい出会いを探しに。


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山形戦

遅くなりましたがサンフレッチェ広島。
家族で山形まで出かけました。
しっかり応援してきました♪
後から書く予定ですが、夫の父母が待つ実家に前日(9月13日土曜日)は泊まり、
そして、14日日曜日。
いよいよ山形戦にむけて、いざ出発!!!
天気予報はまずまず、、、と言う事で雨具の心配はしないことにして、
バックスタンド席にしようと決めました。

夫の実家から車で一時間。
昼前に山形に入り、
お昼を先食べようと、、、ということで、
モリッツァお薦めの龍上海ラーメン目指して、赤湯温泉へと向かいました。
あっ、閑話休題。
この話は、また後のエントリーで。

まずはサンフレッチェについて♪

第35節山形戦。
NDソフトスタジアムで、午後4時キックオフ。「敬老の日優待デー じいちゃん・ばあちゃんと一緒にモンテさいぐべ」と言う企画が功を奏したのか、
なんと観客は1万4千人以上が集まり、なかなか壮観な風景でした。
私も庄内地方に住んでいる甥に声をかけて誘いました。
甥は楽天ファンでサッカーはどこのファンでもないので、私が無理矢理広島のバンダナやマフラーを渡して応援させていました、、、
さて、
結果は4−0で広島が勝ち、2位山形との勝ち点差を19に広げました。
代表帰りの佐藤寿人、疲れを心配していたのですが、老婆心でした。
もえていました、寿人!!!
攻めに守りに走りまくり蹴りまくり、、、
ボールのあるところ寿人あり(ちょっと褒め過ぎかな???)。
そして、
そして、
33分、高萩のスルーパス→佐藤寿人が強引に突破してシュート。
そのボールが、ポストに当たり、上手に内側に跳ね返ってゴール!!!
うわっ〜〜〜〜〜
寿人!!!!
パチパチパチ。
甥にも無理矢理喜ばせていました、ハッハッハ。
前半は1−0で終わり後半。
後半は3点を加え、4−0で山形に勝つ事ができました。

なんと言うか、チーム全体が落ち着いて勝ちに向かってひたむきにプレーしていると言う感じの試合でした。
一方、山形は多分、緊張したのではと思うのです。
ホームで沢山の観客、サポーター、ファンを前にして、プレッシャーがかかったのかもしれません。
ノビノビとしたプレーが出来なかったのは、実力を発揮する前に緊張したのかな、、、と思いました。
本来は実力のあるチーム。
なんといっても、サポーターやファンが心から選手を信頼して、負けてもそのプレーに惜しみなく拍手を送り、
次は頑張れと励ます姿は、とても学ぶことの大きいものがありました。
山形サポーターのみなさん、
本当にありがとうございました。


さてさてさて、、、、
次は横浜です。
気を抜かず、この調子でしっかりとプレーしてもらいたいものです。
応援!!!!
しています。

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2008.09.12

イラク空自撤退

イラク空自撤退と言うニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
政府は11日午前、イラクの復興支援活動に派遣中の航空自衛隊を年内に撤収する方針を明らかにした。会見で町村信孝官房長官は「イラクの航空自衛隊の任務を年内をめどに終了させることで検討に入る」と語った。約5年に及ぶイラクへの自衛隊派遣がこれで終結することになる。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遅きに失した。
撤収が当然。
と野党はコメントしています。
一方、政府は、「各国はアフガンへの取り組みを強化している。日本も、少なくともインド洋での給油活動はぜひとも継続する必要がある」と強調しています。
また、政府はイラクの事態が「改善している」と相変わらず主張。
???????????
どうなのでしょう?
イラク情勢についての特集をみても、
いまだ爆撃は続き、安全とはほど遠いのが現実のようです。
「改善している」のだろうか???
イラクをこんな国にしたのは誰なのだろう?
フセイン?
いや、彼はもう過去の人。
ただいま現在、この国に自爆テロが耐えないのは何故でしょう?
他国の軍が駐留をつづけ、
テロのなんのと言いながら爆撃を繰り返していることであるのは、送られてくる最近のニュースでも明らかです。

グチャグチャになったイラク。
もう手の施しようがないことを一番知っているのはアメリカ。
イラク駐留米軍8000人削減方針 09年2月までにと言う事でアメリカも撤退、削減。
(その兵力はアフガンに向かうらしい、、、、が。)

そして日本もついに撤退を決めました。
イラクに派兵する根拠にしてきた国連安保理決議が今年12月で終了。
また、地位協定交渉も見通しがたたないためです。
この背景にはイラク国内の外国軍撤退要求がかつてなく大きくなったことがあるのです。
イラクのマリキ政権は国連にたいして、安保理決議を今年限りにすることを求めています。
アメリカ軍など多国籍軍の撤退を求めるのはイラク議会をはじめ、国民の声に押されてのことです。
つまりイラクでもイラク国民は「もう外国軍はいらない」という声が大きくなり、
その世論に政権も突き動かされたのです。
イラクの人々にとって、あのイラク戦争とはなんだったのか?
フセイン政権が大量破壊兵器をもっていると言い、アメリカが始めた無法な先制攻撃戦争。
しかし、大量破壊兵器は見つからなかった。
時間が経過するなか、アメリカ政権中枢からも「あれは嘘であった」との声が出てくる中。
アメリカは攻撃をやめるどころか、無差別に無差別に、無差別に罪のない国民を何十万人も殺し、何百万人もの人々を難民にしたのです。
こらえにこらえ、
我慢に我慢をしていたイラクの人々もついに、「もういやだ」の声を挙げだしました。
当然です。

こうした流れの中での今回の空自撤退なのですが、
それでも政府は
「インド洋での(アフガン戦争のための海上自衛隊による)補給支援活動」には継続の意思を強調しています。
そして来年1月期限切れの新テロ特措法の延長に固執する考えです。

昨日は同時多発テロ7年目の9月11日でした。
昨日も書きましたが、
もう一度書きます(何度でも書きます)。

軍事力ではテロはなくならない!!!
テロを一掃するのは国際社会の対話と協力なのです!!!

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2008.09.11

7年目の9月11日

もう7年。
あれから7年なのですね。
アメリカ「同時多発テロ」。
あの時の事は今でもまざまざと思い出される方も多いと思います。

何年たっても傷は癒されない。
いや、時が経つほどに悲しみと怒りは大きくなるものかもしれない、、、

そうだろうと思います。

そして、その後繰り返される報復のテロ、テロテロ、、、の連鎖。
アフガニスタンやイラクでいまなお続いています。

ある意味、あれから世界の動きが変わりました。
「同時テロ」の翌日、ブッシュ大統領はテロを「米国への戦争行為」と呼び、この戦争で「勝利する」と明言。
勝利、、、、
7年経って、いまだ「同時テロ」の首謀者とされる人物の行方は分からない。
兵力増派に隣国パキスタンまで巻き込む越境攻撃。
アフガン国内ではアメリカの空爆が民間人に多数の犠牲者を出している現実。
 
アメリカはどうする????
もう、軍事力で解決できないことをアメリカ自らが知っている。
にも拘らずアメリカは立ち止まる事ができないのか?
アメリカ軍部のシンクタンクといえる「ランド研究所」の報告が記憶に新しい。
テロに「戦争」という観念をあてることで、戦場で問題の解決が見いだせるかのような幻想を抱かせたと、ブッシュ政権を批判したそれです。

世界も同時に変わってきました。
もう軍事力では手に負えない。
平和と対話で国際社会を構築しようという流れが大きく唸りだしています。


さてさて、そんな9月11日。
日本の政府は自民党総裁選で大忙し。
世界の動きや国民の生活。
そんなもの眼中になし、、、なのか?
マスコミも踊り、
候補者も踊り、、、
しかしテロ特措法や給油や自衛隊海外派兵や、思いやり予算は、
絶対にやりまっせ、、、という本音を隠しながらの昨日、今日です。


忘れてはならないことはなんだろう?
亡くなった方々の為にも、やるべきことはなんだろう?
伝える事は一つ。
軍事力による制裁や報復を、次代に渡さないということ。

もう、
憎しみの連鎖は断ち切ろうということ。
です。
戦争に勝利はない。
ということです。

改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしつつ、、、

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2008.09.10

もう一つの安全もガラガラと崩れていくのか?

こちらの安全も偽装だったのでしょうか???
米原子力潜水艦。
本当に安全なのでしょうか?
安全と日本政府、アメリカは言います。
が、このところ、放射能漏れのニュースなど取りざたされています。
安全と主張するその根拠とされているのは、
米政府発表の「合衆国原子力軍艦の安全性に関するファクトシート」です。

そこでは、「安全性」の理由の一つとして、
米国が「日本国の港も含め、沖合十二海里以内においては、一次冷却水を含む液体放射性物質を排出することを禁じている」ことを挙げています。

しかし、アメリカ側は日本領海内での放射性物質の放出は必要との立場を表明していると解禁文書ではあります。
この解禁文書を入手したのは国際問題研究者の新原昭治氏。
それによると、
米原子力潜水艦の日本初寄港(1964年11月)をめぐる日米交渉で、日本側が領海内での一次冷却水などの放射性物質の放出を行わないよう求めたのに対し、米側がかたくなに拒否していたことが分かりました。
一応、日本政府は領海内の放射性物質の放出は拒んだのです。
が、アメリカは応じなかった。
そして、勿論、応じなかった事を日本政府は知っていたのです。

また同文書によると、
日本側は原潜の「安全性」を検討するためデータを提供するよう要請。
しかし米側は「すべての関連データは機密扱いとなっている」と、軍事機密を盾に拒否。

うううう〜〜〜〜ん。
日本政府も頑張ったのです。
が、アメリカは軍事機密と言う事で安全については保障しなかったのです。
そこで、冷却水の放出を「例外」として認める日米間の合意文書も発表
日本政府はうすうす(本当はハキッリ)安全について訝しがっていたのです。
でも、まぁ国民には「安全」と言う事にしましょうや、、、と合意。
していたのですね。

今年8月初め、日本への寄港を繰り返していた原潜ヒューストンから2年以上にわたり放射能が漏れていたことが発覚。
政府にしたら、こんな事で驚いちゃイケナイヨ。
米原潜寄港以来44年間にわたり、米原子力艦船が日本の領海内で放射性物質を放出していたかもしれないんだよ。
なぁんてことなのでしょうかね?政府の皆さん>

安全かぁ〜〜〜〜
当たり前のように思い、安心していたことの一つひとつがガラガラと崩れていくような感がする私です。
安全。
とてつもなく大きく大事な事なんですね、今更ながら。

 

 

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三笠問題、波紋つぎつぎと

三笠フーズ長期保管で農薬薄める 費用抑え計画的転売と言うニュース。
もうなんでもアリだった三笠フーズ。
グチャグチャだったのですね。
社長自ら危険性を認知していたのだからタチが悪い。
言い訳無用です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
農薬やカビ毒で汚染されたコメを不正転売していた米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が、農薬のメタミドホスに汚染されたもち米を1年から1年半保管した上で出荷していたことが10日、分かった。
財務担当者は「農薬が自然に消滅するのを待てば、加工費用がかからなかった」と証言。農薬濃度を下げるのが狙いだったと認めている。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
三笠フーズの皆様は決して焼酎は飲まなかっただろうな、、、なぁんて事を思いながら、
「この人たちは、この米がいずれ人の食するものになる」なんて思わないで、タンタンと作業をしていたのでしょうね。
成人した我が子がいる場合は「おい、絶対に焼酎は飲むなよ!」と言っていたのだろうか???
農薬のメタミドホス
うううう====ん。
怖いですね。

汚染は各地に広がっているようです。
しっかりと追求してもらいたいものです。
なにしろ「食べるもの」に関する事なのだから。

さてさて、三笠フーズ。
労基署が三笠フーズから事情聴取なんてニュースもあったりして、ヤレヤレとため息です。
悪い経営者のもとで、罪を行い、揚げ句は解雇。
うううう〜〜〜ん。
なんともはや。
解雇された方々の保障に関しては、しっかりとしてもらいたいものです。
労基署の監察、指導が万全である事を望みます。

さらに、今、注目、話題になっているのはミニマムアクセス米

ミニマム・アクセス米の輸入が始まって13年、
1993年、WTOの前身であるGATT(関税貿易一般協定)のウルグアイ・ラウンド交渉で導入。
米の輸入。
当時、この問題は大きな話題になりました。
農産物のうち日本が唯一自給できる米ですよ。
その市場に風穴を開けるものとして、農家をはじめとして多くの方々が危惧しました。
当時、政府は「国産米の需給に影響を与えない」と主張。
当然ながら外国米の需要が殆ど無く、多くが倉庫に積み上げられました。
管理に多額の税金が投入と言う事で、マスコミでも何回も報道されました。
そして、政府は農家に「こめが余っている」という理由で厳しい減反を強制。

時代は移り、2007年度には、
農水省は米の輸入を約7万トン残して打ち切りました。
ついに日本国内の現実が、ミニマムアクセス米をスンナリと受け入れる事が出来なくなったのです。

今や、この輸入を見直すべきだとの主張は、農業関係者と国民、さらに農水省の官僚にも広まってきています。
それにも関わらず、拘らず、係らず、政府はこの3日。
外国産米の輸入のための2008年度初の入札を9月17日に実施することを明らかにしました。
この入札で、主に主食用として消費される外国産米2万5000トンを輸入する予定です。
いいですか、主食用ですよ。主食用。
ふっ〜〜〜〜

農水省は「この間、外国産米の輸入を求める業者からの要望もあり、米国政府などの関係機関と調整してきた」(食糧貿易課)と説明しています。
つまり、米国政府や輸入業者からの圧力が、入札決定強行の背景にあることを示唆。
国民や農業従事者からの願いとは遠いものです。
こうした背景で起きた今回の事件は、悪が隙間をビュービューと狙ってきたのでしょう。
日本の農業をつぶし、
世界では食料危機の国が多数あるにもかかわらず、いたずらに輸入する、
それは結果として米の値の高騰にも寄与することになるのです。

今回の事柄は、体制の見直しをはかる時期だと警告しているのでしょう。

三笠問題。
深く広く見えていく必要があります。

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2008.09.09

BSE肉検査もまだまだ杜撰です

もう一つ「食の安全」で憂慮すべき杜撰さについて書きます。
輸入禁止のひき肉見つかる 米産、BSE防止で認めずと言うニュース。
先月の8日の記事です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
農林水産省と厚生労働省は八日、米国から輸入された牛肉の中に、牛海綿状脳症(BSE)の感染を防ぐため輸入を認めていないひき肉が見つかったと発表した。両省はこの牛肉を出荷した米施設からの輸入手続きを一時停止。BSEと関係する特定危険部位がひき肉に混入していないかどうかなど、詳細な調査を米農務省に求めた。
ひき肉には特定危険部位が混入する恐れがあるため、日本は輸入を禁止している。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
うううう〜〜〜ん。
ですね。

国内業者による発見が8件にも及んでいると言う事です。
つまり、
厚労省と農水省の検査をすり抜けていたということです。


これに関して、厚労省の担当者は
「輸入時の検疫所の検査は、米国の対日輸出工場からの輸入実績を考慮した省内の規定で、届け出十回のうち一回の割合ですればいい。今回は、検査する回に該当しなかったので、肩肉と表示された箱は一箱も開けていない」(食品安全部企画情報課)と言っています。

これまたビックリの言い分ですね。
「届け出十回のうち一回の割合ですればいい」と言う事らしいです。
また、
「今回は、検査する回に該当しなかったので、肩肉と表示された箱は一箱も開けていない」とのこと。
うわっ〜〜〜〜〜
ナンと言う事か。


また、農水省の担当者は、
「輸入時の動物検疫所の検査は、内規に従って298箱のうち55箱を開けて実施した」(動物衛生課)といいます。
いいですか、内規に沿ってということです。
別にこの担当者がさぼったのではないのです。
誰がやっても内規に従えば、検査率は18%と言う事です。
残りの82%は箱を開けての検査は、まったくしていなかったことになります。

更にその検査も問題です。
(1)特定危険部位が除去されていること
(2)二十カ月齢以下の牛の肉だと米国が証明していること
などを検査官が業者の倉庫に出かけていって箱の中を「目で確認するだけ」です。
「目で確認するだけ」なのです。
18%は目で確認するだけ。
あとの82%はそれさえしない。と言う事です。

そもそも、
アメリカの肉牛輸入再開の条件をほとんど圧力に近い形で受け入れた日本政府。
再開後の違反に関しても断乎、抗議する事も出来ず、
だからといって水際で止める事が出来るかと言うと、それも出来ず、、、
出来ず、できずの政府の姿がまたまた浮き彫りになりました。

胃袋をしっかり握られ、
その上、税金はバンバンとアメリカにつぎ込み、
そりゃ、国民を馬鹿にしている政府とアメリカ。
食の安全を再び考え、輸入を考え、日本の食料事情を考え直す時期だと思います。

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杜撰な体制だったのか事故米問題

有害米1800トン、全量転売目的か 三笠フーズ
ううううう====ん。
このニュース、ひどすぎますね。
なんというかぁ、、、言葉もありません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
三笠フーズ(大阪市北区)が政府から工業用に限定された有害米を食用に転用していた問題で、同社が仕入れた事故米は過去5年に政府が売却した事故米全体の4分の1に上ることが分かった。農林水産省は、帳簿や関係者の証言から、その全量を食用と偽って売ろうとしていた可能性が高いとみている。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
5年間もやっていたのですね。

輸入米のうち、残留農薬やカビで汚染された「事故米」を、工業用のりなどの原料にするといって購入。
実際には焼酎などの原料として、食用にも転売していたとのことです。

これらの事故米には、発がん性の強いカビの成分「アフラトキシンB1」や殺虫剤「メタミドホス」に汚染されたものも含まれているということです。

三笠フーズ。
今回の不正を積極的に行った会社の名前です。
フーズなんて名前にしてほしくありませんよね。
社長自らが指示していたと言うから、もう最悪です。
発がん性のカビや殺虫剤。
承知の上で食料にしていたなんて、殺人罪だと私は思いますよね、、、
不特定多数の人々を狙い撃ちして、
この会社、言い訳無用です。

しかし、さらに見るならば、三笠フーズを野放しにしたのは誰?
と、言う事にもなります。

そもそもコメの輸入。
今は、日本国内では必要ないのですが、WTO(世界貿易機関)の取り決めで日本に押し付けられている現状。そこで当然、輸送中や消費されない分の長期間にわたる在庫によって、カビなどが発生することも多くなります。
まず、この輸入米のそもそもについて見直す時期であろうかと思います。

次に、
本来、事故米は食用として販売してはならないものでありながら、非食用ならばOKというシステムに問題ありと考えます。
農水省は事故米として販売したコメが工業用として加工される時には、農水省自らが立ち会うことになっています。
が、勿論、そんなことはしていませんでした。
農水省の管理の甘さも露呈したのです。

次に、
三笠フーズから事故米の転売を受けていたのは、焼酎メーカーなど多数。
このメーカーが事故米だと知って買ったのか、事故米はどう処理されたのかなどについても気になります。
農水省と各企業は速やかに調査し、結果を公表すべきです。

「食の安全」が叫ばれて久しい今日。
消費者はやかましい、なんて感覚で、おざなりな仕事、やっつけ仕事をしていた農水省。
この問題に関しては大きな責任がありそうです。
私たち、国民は「やかましく、やかましく、やかましく、、、、」
徹底的に見ていく必要がありそうです。
なにしろ命にかかわることだから。

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重陽の節句にアレコレと

今日9月9日は重陽の節句です。
以前の記事ではその謂われなどについて触れたので、今日はなぜか芭蕉について書きます。
〜〜山中や 菊はたおらぬ 湯の匂 〜〜
奥の細道の山中温泉で詠んだ歌です。
この歌の前に那谷寺で詠んだ有名な「石山の石より白し秋の風」があります。
この俳句、大好きです。
特に声に出して読むと、ますます石山の白と秋風の白が重なり、
その上、芭蕉の心にソッと吹くすきま風がなんとも白く孤高を感じさせます。
那谷寺と言えば、
随分前に兄嫁の祖母に是非行きたいと言われ、
母と兄嫁、兄嫁の母に祖母、そして私と5人で訪れました。
あの時の様子は全然、覚えていないのですが、そのとき着ていたベストスーツの色と緑の蛇の形をしたボタンを鮮明に覚えています。
その服、実は裁縫の苦手な私が這々の体で作ったものなのです。
多分、お世辞とは思いながらも、みんなに褒めてもらって、喜んでいたことが私の中での那谷寺です。
当時、90歳を超え、なおかわいいお顔のおばあちゃん。
亡くなって、既にひさしくなります、、、、
思い出す事も供養なら、今、おばあちゃんのこと、思い出しながら、
菊の節句、長命の節句に、あの瑞々しかった面影を思い出すとしましょう。

さてさて、
それはそれとして、
次に山中温泉で芭蕉が詠んだのは上に挙げた「山中や 菊はたおらぬ 湯の匂」。
ううううう====ん。
いいですね。
「菊はたおらぬ 」から「湯の匂」に一気になだれこむところが慌ただしくリズミカルです。
温泉の喧噪と静かさ、そして長寿の菊に頼らなくても効用あるといわれる泉質に、
芭蕉は10日以上逗留したそうです。

山中温泉。
古き良き温泉です。
北陸本線を京都から金沢まで旅する事が多い私にとって、
沿線沿いの温泉は、どれも耳に親しいものです。
この道をはるか昔、旅人芭蕉は歩き、そして歌に詠んだと思えば、さらに旅の情緒は深まります。
(尤も、たいていはボッと乗っている私ですが、、、もったいない事ですね、思えば)

さてさて、もう一度さて。
それにしても芭蕉の俳句、どれをとっても唸ります。
17の文字に、あらゆる思いを乗せ、
広く深くそして羽ばたくように、また凍るように、言葉を操った芭蕉。
生涯で詠んだ俳句は約千句。
蕪村が三千に一茶に至っては二万近くあるそうです。
芭蕉が「推敲の人」であったことは広く知られています。
推敲に推敲を重ね、なお推敲する芭蕉。
そこには「言葉」に対する思いと、
己の心の中を観察する力とがあったのでしょうね。

残っている句の中にも数多くの推敲の後があります。
「雪薄し白魚しろき事一寸」。
有名な句です。
これは後に「あけぼのやしら魚白きこと一寸」となります。

あるいは、
「何とはなしになにやら床し菫草」
が、
「山路来て何やら床しすみれ草」になります。


芥川龍之介、正岡子規に滅法評判が悪かった芭蕉。
同時代の人々からも、疎んじられたり、
あるいは、同門でのいざこざなど、、、、
いろいろありつつも、
やはり芭蕉は芭蕉。
作為を嫌い、ひたすら言葉自身に命を吹き込もうとした、その作風は、今に新しいと私は思います。

さてさてさて。
何度もブログで書いていますが、
私が一番好きな句はこれです。
「よく見れば なずな花咲く 垣根かな.」
です。
読めば読むほどイイ。
観察の喜び、自然の何気なさ。
そして溢れるのは生への讃歌。
およそ芭蕉らしくない私個人の読み方ですが、
それはそれで良いとして。

よく見れば なずな花咲く 垣根かな.。
つくづく思うに、
対象からは「よきもの」を見つけ出していきたいものです。

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2008.09.08

ビジテリアン大祭から賢治をちょっとだけ見ると、、、

9月の初めともなるとベジタリアンウィーク(9月2日から18日まで)。
「私は昨年九月四日、ニュウファウンドランド島の小さな山村、ヒルテイで行われた、ビジテリアン大祭に、日本の信者一同を代表して列席して参りました」で始まるビジテリアン大祭(宮沢賢治)の本がその発祥です。
温暖化防止へ肉食減らして IPCC議長が提言なんて記事もありますが、
畜産業から発生する温室効果ガスの削減については以前から論じられています。
果たしてどうなのでしょう?
さて、それはそれとして、本について。

ビジテリアンと言う事で勿論テーマは菜食主義について、
菜食主義者と、そうでない人との考え、主張をディベート方式で書き連ねている本です。
縦糸は菜食主義。
横糸は宗教観。
なかなか読ませます。
まだご覧になっていない方は、青空文庫ですぐに読む事ができるのでお薦めします♪
最後にどんでん返しなんかもあって、ちょっとお茶目な作品です。
さて、賢治。
よだかの星と しあわせ切符という記事を以前、書いたことがあります。
戦う者の内的心情と言うエントリーでは「烏の北斗七星」と言う本について触れました。
賢治の作品の多くがどこが切ないと思う私ですが、
このビジテリアン大祭は明るくて陽気で笑える作品。
ついうっかり最後の罠にはまって、
「ははは〜〜〜」
で終わってしまいそうですが、
だがしかし、
そこはやはり賢治。
彼が対峙していた「自己」、それもあくまで透明で自己犠牲を是とし、罪多い自分が人間で生まれた事を恥じ、
それでもなお人間を愛した賢治が脈々と流れているのです。
「討論や議論なんてそんなものさ」と、ディベートを揶揄する中に討論や議論で分析して積み上げていかなければおれない己の性をも揶揄しているのでしょうか???
「そんなものなりたい」と詩では絞り出すように書き連ねたが、
そんなものになりきれない自分を見つめ、喘ぐ作家(詩人)賢治。
烏の北斗七星あたりには、賢治の焦燥が映し出されています。
「注文の多い料理店」でも、自らが「食べるもの」ではなく「食べられるもの」として描かれつつも、最後は紙くずの顔になりつつも「生きる」人間を描いています。
「よだか」では星になりました。
一連の作品を読むにつけ、賢治の「救いを求める声」がしてなりません。
さて、彼は春と修羅と言う詩の中で心象スケッチという詩を残しています。
いかにも賢治らしい「序」だけ以下に紹介しておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
心象スケツチ
 春と修羅


わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
 みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです

これらについて人や銀河や修羅や海胆は
宇宙塵をたべ または空気や塩水を呼吸しながら
それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが
それらも畢竟こゝろのひとつの風物です
たゞたしかに記録されたこれらのけしきは
記録されたそのとほりのこのけしきで
それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで
ある程度まではみんなに共通いたします
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
 みんなのおのおののなかのすべてですから)

けれどもこれら新生代沖積世の
巨大に明るい時間の集積のなかで
正しくうつされた筈のこれらのことばが
わづかその一点にも均しい明暗のうちに
  (あるいは修羅の十億年)
すでにはやくもその組立や質を変じ
しかもわたくしも印刷者も
それを変らないとして感ずることは
傾向としてはあり得ます
けだしわれわれがわれわれの感官や
風景や人物をかんずるやうに
そしてたゞ共通に感ずるだけであるやうに
記録や歴史 あるいは地史といふものも
それのいろいろの論料(データ)といつしよに
(因果の時空的制約のもとに)
われわれがかんじてゐるのに過ぎません
おそらくこれから二千年もたつたころは
それ相当のちがつた地質学が流用され
相当した証拠もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいつぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大学士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を発掘したり
あるいは白堊紀砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません

すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます

大正十三年一月廿日
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

夜空が美しくなる秋。
宇宙を愛した賢治は、その中に虚無をみたのでしょうか?
未来への憧憬と今、生きる事の責任がシンシンと伝わり、
そして思いは、たわわに実っています。
そんな賢治を、今日はちょっと偲んでみました。

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防衛白書と概算要求

林芳正防衛大臣は9月5日の閣議に2008年版「防衛白書」を報告し、了承されました。34回目の白書です。
毎日新聞社説にもあるように、主には防衛省の不祥事がらみについての分析が多く、「新たに「防衛省改革」を第4部として追加した点だ。大きな項目を立てて一連の不祥事と組織改編を含めた対策を説明するのは、極めて異例である。」としています。
昨年1月の省移行以来、不祥事が頻発。
これに対し、大臣自ら白書冒頭で「心より申し訳なく思っております」と陳謝。
そして、「国際社会の平和及び安全に資するために、防衛省・自衛隊は、新たに生まれ変わらねばならない」としています。
不祥事一掃と国際社会貢献の為に、より強く。
と、いうものです。
うううううう〜〜〜〜ん。
です。
さて、白書の中身は、防衛政策については、
安定的に洋上給油が可能な国が限られており、海自の活動は「わが国に相応(ふさわ)しい貢献」だと主張していることが特徴です。
インド洋で海上自衛隊が行っている米軍などへの補給活動について
「この海域で各国艦艇が海上阻止活動を実施する上での重要な基盤」であり、「資源の多くを中東地域に依存するわが国の国益にも資する」などとして、その“意義”を強調。派兵延長をめざす考えを強くにじませました。
が、
防衛省自体も、白書でアフガニスタン戦争の現状を「タリバーンなどによる攻撃事案が増加し、不安定な治安情勢が継続」と指摘せざるをえないようです。
海自が給油している米軍などが行っている活動は、米主導の対テロ報復戦争の一環であり、この戦争は、「国益」や「平和」どころか、報復の連鎖を引き起こしていることを認識しつつ、不安定な現場に自衛隊員を送ることを分析しているのでしょうか?
海外派兵をいつでも地球規模で可能にする恒久法について「迅速かつ効果的に国際平和協力活動(=海外派兵)を実施していくために望ましく、有意義」だとし、制定に強い期待感を示しました。

この白書に先立ち、先月29日、総額4兆8449億円で今年度当初予算に比べ2・2%増の来年度概算要求を提出ている防衛省です。
この内訳は主には、2006年5月の米軍再編に関する日米合意を実施するのが眼目と言われています。
陸上自衛隊のCH47輸送へリに防弾板をとりつける。
偵察用小型無人機の導入。
最新型のクラスター爆弾調達。
沖縄海兵隊のグアム移転のための米軍基地の建設費。
などなど。
頭がクラクラします。
ここまでやるかぁ=====自衛隊。
そして日本????
と、いうくらいアメリカに卑屈な概算要求。

その中での今回の白書での
海外で戦争できる能力の強化を読むと、
なにやら暗澹たる気分になります。

先の記事も書きましたが、
アメリカの中からも、紛争よりは平和的解決の方が将来的に「得」である。
と、言う意見も出て来ています。
世界の中でも、そうした動きは大きな渦になろうとしている今、
日本政府も、アメリの言う通りに、
お金と命を投げ出すような政策は、もう止めにしてもらいたいものです。
自国民のために、
もっと税金を使ってほしい。
国民は、もう疲弊しています。
ヨタヨタでボロボロです。
膨大な概算要求をして、獲得した税金で、
役人の不祥事やら、アメリカのための基地とか、アメリカのために給油とかとか、、、
するなんて。
どこかオカシイと思うのです。
以前の記事を掲載しておきます。
今防人(いまさきもり)たちの歌

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岐阜戦

昨日の日曜日はサッカー観戦で忙しい一日でした。
朝早くから代表を観て、3−2の白星発進にまずはホッ。
寿人、頑張っていましたね。
ここだけの関係ない話(と、いうか度に書いているが)某解説者の解説ってトホホな感じですね、、、相変わらず。
終了間際の2点取られたのにはヒヤヒヤしました。
昨日は「中村エンド中村」の活躍の日でしたね♪
寿人、、、頑張れ!!!!
と、当然、広島ファンの私はテレビの向こうに声をかけていました。

そして、
午後はテレビでナビスコをちょっと観て、
夕方6時からはいよいよサンフレッチェ。

サンフレッチェ、7−1で岐阜に勝ち、勝ち点74。
あともうちょっとです。
が、
が、
気は抜けません。
「勝って兜の緒を締めよ」です。

それにしてしても寿人が代表で抜けて、どうなるか心配したのですが、
選手は、凄い頑張りました。
イキイキとスイスイと、流れるようにボールをまわし、
シュートをして、
走り抜け、
揚げ句にリハンジェもゴールを決めて、結果7点(オウンゴールも2つあるのですが、、、そういえば代表でトゥリオの見事?なオウンゴールもあり、昨日はオウンさん活躍の日だったのかなぁ???)
ハンジェの嬉しそうな顔を観て、こちらもホカホカとしました。

来週は山形戦。
気が抜けません。
私も家族と応援に行こうと、今から計画しています。

最後にいつものように。
サンフレッチェ、、、チャチャ、、、チャ

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2008.09.05

地獄から帰った敏行と篁

「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」

9月ともなると、風の音によらなくても、すっかり「秋」です。
さて、この有名な歌を詠んだのは藤原敏行です。
百人一首では「すみの江の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」を詠んだ人です。
私はカルタ部だったので、この歌は「ムスメフサホセ」と言って一字決まりの一つとして覚えました。

藤原敏行。
知ればしるほど、なかなか剛毅な人物だったようです。
宇治拾遺物語によれば、敏行は、多くの人から法華経の書写を依頼され、200部余りも書いたが、魚を食うなど、清浄 潔斎せずに、女性に触れと言う生活をしながら写経したために、地獄に堕ちて苦しみを受けた ということです。
その後、生き帰り、
反省して、心を入れ替え、今度こそは清廉潔白に写経しようと思いつつ、つつも、
生来の性格がいつの間にか出て来て、
結果、成し遂げる事が出来ず、亡くなりました。
===========
一年あまりの後、敏行は、いきさつと、罪を償うために金光明経を写経して供養すると発願したのに生前に果たせず、死んだ後に地獄でさいなまれていることを、泣く泣く語った。さらに写経しようと思って用意した紙は、まだ妻の家にあるはずなので、三井寺のなにがしという僧に頼み、写経し供養してくれまいか、と言う。

 哀れに思った友則は、望むようにしてやったので、またしばらくすると、晴れ晴れとした顔をした敏行が、夢に現れて礼を言ったと言う。
============
このように愚かな人は、遊び戯れに心引かれて、罪の報いを知らないから、 このようなことになるのだと語り伝えられているのです。
ただ今昔物語では橘敏行となっているそうです。

フムフム。
果たしてどうなんでしょう???
地獄から帰るという意味では、同じく宇治拾遺物語や今昔物語に出てくる小野篁(おののたかむら)が有名です。
「わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣り船」でも有名ですが、
「子子子子子子子子子子子子」を「猫の子の子の子猫、獅子の子の子獅子」と咄嗟に読んだという逸話が残っている人物です。反骨精神旺盛で「野狂」とも言われていました。
後に閻魔大王とも言われ人々に恐れられたそうです。
生前の行いを、キッチリとえんま帳に記されて、人は死んでいく。
地獄に行くか、天国か?
決めるのは閻魔。
いや、己の生前の行いということです。
生きているうちから善行を積めということなのでしょうね、、、、

閻魔さまからご覧になったら、今の政治家センセイ方はいかばかりか???

小野篁。
藤原敏行。
ともに地獄から帰って来た男たち。
そして、1000年を越えて今、彼らはいまだ地獄にいるのだろうか???
秋の風に吹かれながら、そんな思いに耽っています。

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福田総理 最後のメールマガジン

龍蛇無鱗。
福田総理のお好きな言葉だそうです。
意味は、「龍には数十万枚ものうろこがある。しかし、その中にたった一枚でもヘビのうろこがあれば、それは本物の龍ではなく、ヘビが龍に化けたニセの龍である。」だそうです。
私はこの言葉、初めて知りました。
と、言う事で少し調べてみたのですが、出典はどこなのでしょうか?
ご存知の方がいらっしゃったらお教え頂けると嬉しく思います。
それにしても「龍蛇無鱗」を「龍に蛇の鱗なし」と読ませるのですか?
これまた疑問。
この言葉に似た感覚としては、空海の言葉があるそうです。
(http://r-ac.okwave.jp/qa1877744.html)
〜〜〜〜『般若心経秘鍵』に曰く「龍之蛇鱗有るが如し」<龍に蛇の鱗があるからといって両者が同じでないように、般若心経と大般若経に同じような文面があるからといって、同じ物とはいえない>)〜〜〜〜〜
ちょっと福田さんのソレとは違いますね。
この言葉についても、私自身は知らなかったので、機会があれば図書館ででも調べてみます。


さてさてさて、そんな出典やら言葉のアレコレはともかくとして、福田さん。
「本物の龍ではなかった」と自ら認めたということでしょうか?
ゴチャゴチャ、パサパサと鱗がいっぱいありましたねぇ〜〜〜
農水相の疑惑。大きなウロコでしたね。
サミットやら、ガソリン国会やら後期高齢者医療制度やら、やらやら。
またテロ特措法やら、
なぁんかいっぱい、いっぱいありますね。
ウロコが。

結局は、
「画竜点睛をかく」
の方がピッタリだったのか、、、なぁ?福田さん。

また、最後のメールマガジン
「永遠の今」でした。
うううううう〜〜〜〜〜〜ん。
なぁんというか。
================
「過去のものは古いと蔑み、今のものは新しいと愛でる、しかし今の新しさが真に新しければ、その新しさは必ず時間を貫いて、いつまでも新しい。」

1万年前の人類は、今と全く同じ太陽を見ています。海辺へ打ち寄せる波は一つとして古いものはなく、常に新しい波です。千数百年前の日本人と今の日本人は、今も昔も変わることのない、常に新しい伊勢神宮を見ています。

太陽と海と伊勢神宮、この三つは、宇宙、自然、人が創ったもの、この違いはありますが、永遠の今です。

福田総理メルマガより一部引用)
=================

ここで私は悩んでしまうのです。「うううううう〜〜〜〜ん???????」
伊勢神宮って、たしか「太陽神=蛇信仰」だったのでは????

なぁん〜〜〜て。
まぁ、いいかぁ。
このさい、気にしないでおこう。
きっと、福田さんご自身も気にしていらっしゃらないだろうから。

いずれにしても、福田さんの最後のメルマガジン。
国民目線ではなかったように思います。

さてさてさて。
これからどうなることやら、総裁選。
4人の方が現在立候補なさっているとか。
目が離せません。


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2008.09.04

対人距離 とりとめなく

電車内で、端っこの席が空いたら移動する?と言う記事を読みました。
フムフム。
やっぱり似ている人は多いと言うか、同じようなことを感じている人って多いのでしょうか?
実際、私もたいていは電車の端っこに移動します。
夫は移らないので、しばし離ればなれに座っています。
端っこの方が落ち着くのと、降りるとき楽なのが理由です。

そう言えば、
対人距離 (interpersonal distance) についての研究ってありましたね。
早速、wikipediaをみると、ありました。ありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
E. T. ホール (Hall)[1] は動物と人間との観察にもとづいて人間がつぎのような対人距離に関する意識をもっていると主張している。
密接距離 (intimate distance) - 15 ~ 45 cm。愛撫、格闘、慰め、保護の意識をもつ距離。
個人的距離 (personal space) - 45 cm ~ 1.2 m。相手の気持ちを察しながら、個人的関心や関係を話し合うことができる距離。
社会的距離 (social distance) - 1.2 m ~ 3.6 m。秘書や応接係が客と応対する距離、あるいは、人前でも自分の仕事に集中できる距離。
公衆距離 (public distance) - 3.6 m 以上。公演会の場合など、公衆との間にとる距離。
各距離はさらに近接層と遠隔層とにわけられ、あわせて8通りの分類がなされている。 具体的な距離範囲は民族や動物の種類などによってことなるが、距離が4通りまたは8通りに分類できることは共通しているという。
上記wikipediaより。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


また、
西出和彦さんという方も研究しているようで、その結果は以下の通り。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
西出[2]は対人距離をつぎのように分類している (松原ら[3]から引用)。
排他域 - 50 cm 以下。絶対的に他人を入れたくない範囲で、会話などはこんなに近づいては行わない。
会話域 - 50 cm ~ 1.5 m。日常の会話が行われる距離である。 このゾーンに入ると会話することが強制的であるような距離圧力を受ける。すなわち会話なしではいられない。もし会話がないときは何らかの「居ること」の理由を必要とする。
近接域 - 1.5 ~ 3 m。普通、会話をするためにこのゾーンに入るが、会話をしないでこのゾーンに居続けることも不可能ではない。距離圧力としては微妙なゾーンであり、しばらく会話なしでいると居心地が悪くなる距離である。
相互認識域 - 3 ~ 20 m。このゾーンでは、知り合いであるかどうかが分かり、相手の顔の表情も分かる。普通、挨拶が発生する距離である。特に、3 ~ 7 m の距離では、知り合いを無視することはできない。

(上記wikipediaより。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど、
対人距離から相手との関係を類推することって出来るのですね〜〜〜〜
先の電車の中では、空いている場合は、公衆距離を保ちたいのだが、満員電車はそうもいきませんね、、、

そういえば、「京都の賀茂川沿いのアベックの距離」。
見事ですよ。あの等間隔。
もう名物になっています。
京都検定にも出たりして(嘘ですよ♪)

なんというのか、
お互いに暗黙のうちに「プライベート距離」を見いだしていくところが、
野性的です。
例えば、ここに一組、アベック(今はカップルというのでしょうか?)が参入したら、
自然に、みんなが、同じ間隔だけ動いて、
5分後にも何事もなかったように、距離は等間隔。
凄いですよ。
見事です。

私は三条大橋からじっと見ているのではないのですが、、、、
(そんな暇ではないと言いつつ、)

もし、京都にお出かけのことがあれば、ぜひ一度はご覧になってください。
なんというのか、川辺にとけ込み、それ自体が、とても心温まる風景ですよ。

と、言う事で「対人距離」、面白いですね。
ところで、ブログでの距離って、あるのかしらん???

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労働者派遣法改正

厚生労働省は8月28日、労働者派遣法改正の骨格となるたたき台を、労働政策審議会部会に示しました。
さて、その中身を見ていきましょう。

積極的評価としては、
低賃金と不安定雇用が問題となっている日雇い派遣を規制するため30以内の短期雇用を原則禁止とするなど規制強化の方向が盛り込まれました。
が、
現行法で規制している労働者委員が求めてきた登録型派遣の原則禁止や、違法派遣をすれば派遣先が雇用したとみなす「直接雇用のみなし規定」、派遣先の労働者との均等待遇などは盛り込まれませんでした。

また、日雇い派遣については原則禁止の一方で、職業紹介で日雇い仕事をあっせんすることも加わりました。
そして政令で定める例外としては、現在、期間制限がない専門26業務に「労働者保護に問題のない業務」も加えています。

派遣先の努力義務として、
不安定な登録型派遣は常用化をすすめるという理由で、一年以上の派遣労働者は期限のない派遣労働者に雇い入れることを示しました。
さらに、待遇について派遣先の同種の労働者の賃金を考慮するよう指針に定め、派遣料金などの情報公開を義務付けます。

行政が勧告する場合については、
違法派遣については派遣先が従前以上の条件で雇用契約を申し込むようにすること。
脱法行為と指摘されているグループ企業内派遣は、グループ企業に派遣する人員の割合を8割以下とする規定も盛り込まれました。

一方、消極的なところでは、
派遣先の雇用契約の申し込み義務や、派遣先が派遣労働者を特定する行為(現在禁止)については、期限の定めのない雇用契約の派遣労働者については問題がないとして適用除外とすることなどがあります。


派遣労働。
わずか20年前の法律「労働者派遣法」が施行されてから、年々増え続け、今では労働人口1割以上を示しています。(320万人以上です)
とくに、ここ10年は派遣労働自由化で、ドンドン増えています。
実際、企業の代表は、「日雇い派遣は電話一本ですむので便利で使い勝手がいい。同程度に使いやすい制度を」
と言い、さらに「日雇い派遣はイメージが悪いので呼び名を変えてほしい」と主張ています。
手前勝手な企業の理屈です。
労災や各種保険を割愛。
労働者に低賃金と不安定な雇用を押し付けた元凶ともいうべき派遣法ですが、
「ワーキングプア」(働く貧困層)拡大の原因とも言われています。

法律にさえ禁止された危険な職種への派遣。
大幅なピンはね。
そして、ついに低賃金でアパートも借りられずネットカフェなどに寝泊まり。
携帯電話で仕事の連絡を待つ「ネットカフェ難民」。
また、働く意欲に関しても「労働白書」は、非正規労働者の増大が、正規労働者への成果主義賃金の導入と並んで、労働者から労働への満足感を奪い意欲を低下させていると指摘しています。

派遣労働はかつて「人貸し」ともいわれ、派遣元企業が派遣先企業の求めに応じて安上がりで不安定な労働を提供するしくみだったのです。
が、
戦後は原則的に禁止されました。
しかし、1999年の「原則自由化」以降急速に拡大していったのは既に述べた通りです。
使い捨てで不安な雇用形態を維持しつつ、肥大していった日本経済ですが、
ここへきて、そのツケが回ってきています。
先に書いたように、今や社会問題となった派遣問題やワーキングプア問題。
能力とか特性を越えて、資本の思うままに飲み込まれた一人ひとりの労働者を、
資本や企業の論理から守り、そのあり方を保障していく事こそが「成熟した社会の役割」であることに、
多くの方々が気がつきだしました。
それは大企業の中からも声があがり、
政治家も、
政府も、遅まきながら腰を上げだし、今日に至っています。
その中身は、まだまだ抜本的なものではありませんが、
まずは第一歩を歩みだしたことも事実です。

派遣労働やワーキングプアは、
私たち、全ての問題なのです。
決して「個人」の問題ではありません。
成熟した社会を願い、自分に出来る事は何かを考えたとき、
この問題を正面から見据え、しっかりと注目していく必要を強く感じます。
今後もずっと、ずっと拘っていきたいものです。


最後に「貧乏物語」の作者として有名な河上肇の詩を書いて締めようと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
老後無事

たとひ力は乏しくも
出し切ったと思ふこころの安けさよ。
捨て果てし身のなほもいのちのあるままに、
飢え来ればすなはち食ひ、
渇き来ればすなはち飲み、
疲れさればすなはち眠る。
故人いふ無事これ貴人。
うらやむ人は世になくも、
われはひとりわれを羨む。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うらやむ人は世になくも、
われはひとりわれを羨む。」
人はどんな環境でも人を信じ、自分に誇りをもって毅然と現状を打開していくと、いうことでしょうか?
本当に貧しいのは「政治」であって、
断乎「人ではない」!!!

見えにくく、生きにくい世の中だけど、
こんな状況、いつまでも続かない。
と、信じて私はこの問題を多くの人々に伝えていくつもりです。

 
==================
以前の記事です。お時間がありましたらご覧下さい。
派遣法改正へと
労働者派遣法論点整理

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2008.09.03

軍事より外交を

イギリスの新聞オブザーバーによると、国連特別報告官のフィリップ・オールストン氏は「アフガンでの連合軍の努力は、まさに庶民の支持が不可欠というところにまで達している」と指摘しました(8月31日付け)。
民間人、庶民の支持と理解が不可欠。
と、言う事は分かっている。
分かっているが、、、
しかし、
犠牲になるのは、多くがその民間人。
実際、米空軍の情報として、今年6、7月にアフガンに投下された爆弾は272トン。
そして、外国軍の軍事作戦で今年死亡したアフガン民間人は500人以上。
同報告官はまた、民間人犠牲の増大にNATO軍の交戦規定の変更があるとして、開示を要求していますが、NATO高官がこれを妨害しているとのことです。

さらに続けて言うには、アフガン政府の関知しないところで外国の情報部隊による夜間作戦が行われ、住居襲撃などが起きているそうです。こうしたとき、女性がレイプされることもあると報告しています。

戦争、紛争。
犠牲になる多くは弱き者や無関係な庶民。
ただ、そこに生まれたと言う理由で、爆撃の恐怖やレイプにおびえる人々。

アメリカは、イラクやアフガンに対して、どのような政策を持って、未来を描いて介入、干渉しているのだろうか???


11月の米大統領選候補を指名する共和党の全国大会が一日、ミネソタ州セントポールで開幕。
大会では、
イラク戦争の継続、アフガニスタンへの増派など戦争・軍事強化路線を盛り込んだ政策綱領を採択。

政策綱領の中身をみると、
イラクの現状について「安定し、統一し、民主的なイラク国家は手の届くところにある」と規定。
「イラクにおけるわれわれの成功とは、過激主義とたたかう戦略的同盟を得ることにある」と指摘。

アフガニスタンについては、「まだやり残していることがあり、増派が必要である」とのこと。
NATO諸国からの軍の増派とアフガン軍の増強が必要だと強調。

また、米本土や米国民とともに、国外に展開している米軍基地を守るためにミサイル防衛が必要とのこと。


うううううう〜〜〜〜〜〜ん。
タカですね。
まさに。
タカです。

あおりを食うのは、もちろん日本です。

報復に報復を重ねるアメリカに追随して、
日本も軍事国家への道をひた走りにはしるのでしょうか?

テロは憎むべき犯罪。
許しがたい犯罪です。
徹底的に根絶すべきものと考えます。
が、
だからといって、スワッチィとばかり報復攻撃をして問題解決になるとは思いません。

アメリカでもテロの影響や対策についての研究があるようです。
サンディア国立研究所(エネルギー省所属)のゲアリー・リクター博士がまとめたのがそれです。
今回の報告「ウサマ・ビンラディン―事例研究」。
そこでは「イスラム過激派の脅威の根本原因は、個人や集団の扇動ではなく、イスラム世界の多くに広がる根深い不満にある」として、
「外交的選択肢が最も広範・有効に長期的に脅威を削減する」と提言しています。

外交的選択肢。
なるほど。
そうなんですよね。
この外交的選択肢をなんとか有効に活用できないものでしょうか?

上記報告では、
米軍による報復攻撃について、「法的に疑問がある(特に国際法の下で)」「同盟国との関係を傷つけた」などの「損失」があると指摘しています。
そうなんですよね。
報復攻撃や戦争、紛争って「なんの利益」もないのですよね、、、
資源は無駄に使われるし、生態系は崩れるし、、、、
いいことなんて、何もない。
のですよね。

先日「あっと驚く辞任劇」を演じた福田さん。
インド洋への自衛隊派兵のための新テロ特措法延長をめざしているようですが、
次の総理は、さてさて如何お考えか?


アメリカ自身も、実はとうの昔に気がついている「イラク戦争」の矛盾。
そろそろ日本政府も手放すときではないかと思います。
「軍事より外交を」です。

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グルジアはどうなるのだろう?

G8からの追放恐れない=グルジア政権は破綻−ロシア大統領と言うニュース。
ううううう〜〜〜〜〜〜〜ん。
なんと言うか、、、、
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ロシアのメドベージェフ大統領は2日、イタリアのテレビ局のインタビューで、ロシア軍のグルジア侵攻を受けて、ロシアを主要8カ国(G8)から追放すべきだとの声が欧米で出ていることに対し、「われわれはG8首脳会議から除名されることを恐れてはいない」と述べた。
(上記ニュースより)
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対立は深まるばかりです。
グルジア紛争 双方引けない理由として毎日新聞が特集記事を掲載しています。
ちょっと読んでみると、、、、
◇依然ナゾ、開戦の発端、として、まずは「そもそもの開戦」について何故?と書いています。
これに関しては、誰でもが思う事。
唐突と言うかいきなりと言うか、、、、双方にはそれぞれの言い分があるようですが、食い違っています(尤も、紛争とは食い違いなのだろうが)。
記事はロシアの言い分、欧米の対応と続きます。
欧州連合(EU)特別首脳会議も、なんとか問題解決の緒を導きたいとは考えて努力はしているようですが、、、
グルジア領内に残るロシア軍が紛争開始前の地点に撤退するまで、EU・ロシア間の新パートナーシップ協定についての交渉を凍結することを決定など案を提出。
ロシアによる南オセチアとアブハジアの独立容認を「強く非難」し、他の国々に対し、追随しないよう呼びかけもしました。
欧州安保協力機構(OSCE)の停戦監視団への人員派遣や財政支援を行うことも表明。

だがしかし、
上に書いたようにロシアが硬直しているようで、ますます混迷。
まったく!
一体、どうなるのか、ため息をつきながら今後の行方を見ています。
本当にどうなるのだろう???

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すさまじきもの  

テレビをはじめとして次期総裁は麻生さんなんですかね????
国民の生活をそちのけにしてヤンヤヤンヤのお祭りが、またまた繰り返されるのですかね????
ヤレヤレです。
フッ〜〜〜〜〜〜。
懲りない麻生さん、四度目の挑戦だそうです。総裁選出馬に。
昨年は、突然の福田さん出馬に油揚をとられた麻生さんだったのですが、今回はどなたが立つんですかね?

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除目に官得ぬ人の家、今年はかならずと聞きて、はやうありし者どもの、外々なりつる、片田舎に住む者どもなど、皆集り來て、出で入る車の轅もひまなく見え、物まうでする供にも、われもわれもと參り仕うまつり、物食ひ酒飮み、ののしりあへるに、はつる曉まで門叩く音もせず。「怪し」など耳立てて聞けば、さきおふ聲して上達部など皆出で給ふ。ものききに、宵より寒がりわななき居りつるげす男など、いと物うげに歩み來るを、をるものどもは、とひだにもえ問はず。外よりきたる者どもなどぞ、「殿は何にかならせ給へる」など問ふ。答には、「何の前司にこそは」と、必いらふる。まことに頼みける者は、いみじう歎かしと思ひたり。翌朝になりて、隙なくをりつる者も、やうやう一人二人づつすべり出でぬ。ふるきものの、さもえ行き離るまじきは、來年の國々を手を折りて數へなどして、ゆるぎ歩きたるも、いみじういとほしう、すさまじげなり。

枕草子第22段「すさまじきもの」より抜粋。
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読み込めば込むほど「ふむふむ」です。
「今年はかならずと聞きて、はやうありし者どもの、外々なりつる、片田舎に住む者どもなど、皆集り來て、出で入る車の轅もひまなく見え、物まうでする供にも、われもわれもと參り仕うまつり、物食ひ酒飮み、ののしりあへるに」
と、言う事で自民党のアレコレの先生方やご当地の方々、慌ただしいのでしょうね?
「ちょっとはいい目を見ようと」と言う魂胆か、、、なぁ?

「翌朝になりて、隙なくをりつる者も、やうやう一人二人づつすべり出でぬ。」
と、言う事で人とは真、かくなるものでしょうか?

「來年の國々を手を折りて數へなどして、ゆるぎ歩きたるも、いみじういとほしう、すさまじげなり。」
なるほど!
麻生さん。
いみじういとほしう、すさまじげなり、、、かぁ。
お気の毒で期待はずれ、、しらけていらしたのでしょうね。
しかし、
諦めず、あきらめず、あきらめず、、、、、、
だった麻生さん。

さてさて、今回四度目の挑戦はいかなることやら。


それにしても麻生さん。
貴方が総理になった暁には、一体この国はどうなるんでしょうか?
小泉さんの時よりも、さらにさらにさらに、この国は「ぶっこわれるのだろうか?」
と、危惧する私です。
なにしろ、貴方から出てくる発言の色々、とても政治家のそれとは思えない。
国民の現状を知っているとも考えられない、、、、

なんだか、
先が見えてきそうな予感がします。

いずれにしても庶民である私の出来る事は「生活防衛」です。
それだけです。
今後の行方、しっかり注目です。


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2008.09.02

福田さんを追い込んだのは?

まぁ、、、ナンと言う事か。
昨夜から今日にかけて福田さんの突然辞任ニュース、ブログなどをずっと、ずっと見たり眺めたり。
またまた新聞も読んだり。
「ううううう〜〜〜〜〜ん」です。

どなたでも思い、感じられたように私も「無責任きわまりない」「無節操」福田さんの退陣と、
選挙だけしか考えない政治のあり方と、
誰がしても同じか、、、という諦めに似た思いが交錯していました。
思い出すのは一年前。
自民党総裁選雑感
福田さん新総裁に
福田総理
などの記事を読みながら思い出しています、、、、

「光而不耀(ひかりてかがやかず)」
意味は、光るものがあっても外には出さない。
です。
福田さんの座右の銘だそうですが、どうなのでしょう、福田さん。
ついに外に出る事は無く、だったのでしょうか?

さてさてさて、、、、
次はどうなるのやら。
いずれにしても、今日の「果」を招いたのは、
自民党の大企業とアメリカよりの政治姿勢が「因」。
「縁」は小泉内閣だったのでしょう。
規制緩和の嵐が日本列島を吹き荒れにあれ、
国民の生活を困窮のどんぞこに落とした、そのツケが今、政府与党に回って来たということでしょう、、、、
それにしても、改めて思う事は、

国民の支持率。

そうなんでしょうね、、、
私たちの声って実は政治を変えていく大きな力なのだと
改めて、
改めて、
改めて強く思うものです。
福田さんは、会見で民主党への恨み節なんてグチグチと言われていましたが、
その民主党を突き動かしているのは「庶民の願い」なんですよね。
もう、これ以上物価高は耐えられない。
消費税率も辛い。
医療制度や福祉の貧困も日々、劣悪さを増してくるのにウンザリ。
などなどなどなど、、、、、、、
こうした私たちの声を反映しているのが支持率であり野党なのです。
(勿論、野党とて万全ではありませんが、、、ね)
しかし、
福田さんを追い込んだのは「支持率」です。

そう、
諦めてはいけない!!!
のですね。
ふむふむ。
と、言う事で、このニュースに関しては、もっと状況が進んだら新しくエントリーを挙げていきたいと考えています。
まずは思うままに。

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2008.09.01

消防本部の広域化?

今日は第一弾で防災についてチラリと書きました。
備えあれば憂いなしで、主には「自己責任部分」自分の努力でなんとかなる部分については、
なんとか、備えておきたいものです。
が、
が、
消防とか救急とかとか、こうした所は、行政に整備の徹底やきめ細かい配慮を期待します。

ところが、
総務省消防庁がすすめる消防本部の広域化と言う問題が浮上。
総務省消防庁のホームページをご覧ください。
これまでに全国の35都道府県が広域化推進計画を策定し、そのうち10県では全県で消防本部を一つに統合する方向で進んでいるとのこと。
うううう〜〜〜〜ん。
これはどう言うことだ。
「全県で消防本部を一つに統合」だって????
なんと「とんでもないこと」を画策しているのでしょう。
同庁は、消防本部の規模は大きいほど望ましいと言明しているようですが「大きいことは良い事だ」ってのはやめて小さい政府と言いながら、、、
言いながら、、、、
バサバサと私たちの生活ラインを切り捨てて、切り捨てて、
そして揚げ句には消防も切り捨て。
るのだが、その理由が「消防本部の規模は大きいほど望ましい」じゃ、チョイト納得はできません。
「たくさんの消防車を現場に投入できる」
「指令や管理部門が効率化」
「高額な設備の導入」
これらのことは大規模な消防本部では出来ないというのです。
が、
実際、現場では、
「本部と現場の距離が遠くなる」
「小規模消防署の統廃合につながる」
「消防の現場では「広域化で火災現場の地理が不案内になる」
「消防署のリストラにつながり、現場到着の遅れで火事を消せなくなる」など反対や不安や危惧の声が挙がっているそうです。


さてこの「35都道府県計画」。
みてみましょう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
消防の広域化は、2006年に施行された消防組織法の改定によるもので、
管轄人口10万人以下の小規模消防本部を解消。30万人以上に統合再編する消防広域化基本指針を打ち出し、今年3月までに統合の推進計画を策定するよう都道府県に求める。
12年までに、市町村議会の議決を経て広域化を実現すれば、施設整備費などに国の援助を得る予定。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、言うことで「合併がさきにありき」ということはミエミエです。
消防という、最も大切で現場と密接した仕事が、
遠いコンピューターの画面だけの事柄のように処理されていくのでしょうか?
これは大変!
絶対、大変!
この問題、もっともっと住民である私たちの声を大にしていくことが肝要です。
しっかりと訴えていきたいものです。

 

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九月です

今日から九月。
長月と言われる九月は、人の気持もさることながら自然さえも「秋」を感じているのかと思うくらい昨日までのそれと様子が違ってきます。
まず蝉。
昨日までは確かにミンミンミンと鳴いていました。
勿論、今朝も鳴いているのですが、妙に静かになりました。
次に雲と風。
もう秋ですね、、、
二年前の9月1日には蕪村と一茶の俳句を紹介しました。
山鳥の 枝踏みかゆる 夜長哉  蕪村
夕汐や 艸葉(くさば)の末の 赤蜻蛉  一茶

さて今日は、枕草子風についてを紹介させてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
風は嵐。こがらし。三月ばかりの夕暮にゆるく吹きたる花風、いとあはれなり。

八九月ばかりに、雨にまじりて吹きたる風、いとあはれなり。雨のあし横ざまに、さわがしう吹きたるに、夏とほしたる綿絹の、汗の香などかわき、生絹の單衣に、引き重ねて著たるもをかし。この生絹だにいとあつかはしう、捨てまほしかりしかば、いつの間にかうなりぬらんと思ふもをかし。あかつき、格子妻戸など押しあげたるに、嵐のさと吹きわたりて、顏にしみたるこそいみじうをかしけれ。
九月三十日、十月一日のほどの空うち曇りたるに、風のいたう吹くに、黄なる木の葉どもの、ほろほろとこぼれ落つる、いとあはれなり。櫻の葉、椋の葉などこそ落つれ。十月ばかりに、木立多かる所の庭は、いとめでたし。
(第188段より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
八九月ばかりに、雨にまじりて吹きたる風、いとあはれなり。
とありますが、これは旧暦なので今の9月10月頃です。
「雨にまじりて吹きたる風、いとあはれなり。」とありますが、清少納言の頃の雨は長雨で細々と繭の糸のように静かに降っていたのでしょうか?
このところのバケツをひっくり返すような雨ではないのでしょうね。
尤も次に「雨のあし横ざまに、さわがしう吹きたるに、夏とほしたる綿絹の、汗の香などかわき、生絹の單衣に、引き重ねて著たるもをかし。」と書いているので、作者はジャンジャカ降る雨が好きだったのかもしれません。
「この生絹だにいとあつかはしう、捨てまほしかりしかば、いつの間にかうなりぬらんと思ふもをかし。」
というところに清少納言のちょっとした洒落を感じて、私はこの下りは好きですね、、、

そして枕草子の作者は次に「野分の又の日こそ、いみじう哀におぼゆれ。」と続けるのですが、
この文は有名です。
台風って、ドキドキ・ハラハラするも、そのダイナミックな有り様に思わず見とれてしまうことってあります。
作者が表わす頽廃の美、欠けた美しさ、綻びこぼれる美しさは源氏にも共通のものがあります。
(夕霧が野わけの翌朝、紫の上に見る美しさ)

が、
が、、、
やはり現在にあって野わけはダイナミックでエネルギッシュで魅入るものと同時に、
できれば防ぐものとなりました。
今日、9月1日は「防災の日」。
備えあれば憂いなし
今、一度、お手元の防災グッズの見直し、周りの防災チェック、批難場所などの確認をする日でもあります。

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