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2008.09.20

リーマンの綻びから見えてくるものは?

ガソリンの値上げで根をあげていたこの夏。
一時期はレギュラー1リットルが200円にもなろうかという勢い。
どうなるかと心配しましたが、今は落ち着いたようです。
が、
安心は禁物。
なぜなら、この原油高は投機マネーの産物だからです。
<ガソリン>180円台へと言うエントリーをこの6月に書きましたが、そこでも述べた通り、
今、有り余っている「金」が投機目的で原油や食料品へと注がれていこうとしているのです。

では、リーマン破綻の原因になったサブプライムローンとともに投機マネーについて、今日はチラリと書きます。
まずは、サブプライムローン。
これは、今迄も何回か書いていますが、自分自身のおさらいと新たな問題提起の為に書きます。

そもそもの発端は住宅ローン。
日本でもそうですが、住宅産業は基幹産業の一つなので住宅ブームを巻き起こす事は経済活性化につながります。
当然、住宅会社は全国民を対象にしたいのですが、みんながみんな、そんな高い物を買う事が出来るはずはありません。
そこで、ローンが登場。
住宅ローン会社は、住宅価格の上昇を見込んでローンを増やし、
返済能力が低いと評価された人々には、ローンが焦げ付く危険と引き換えに高い金利で貸し付けました。
まずは、借りやすくするため、当初は低い金利で固定し、数年後に変動制の高い金利に移る仕組みまでつくりました。(日本でもこのような形の住宅ローンはあります)
そして、貸した資金は当然、回収する必要があるので、
返済期限以前ローンの元本と利息を受け取る権利(債権)を売却。
そうして回収した資金をまた貸し付ける。
こうしてローン(借金)を雪だるま式に膨らませていきました。
このとき、債権の売却に使った手法が、証券化。
債権を株式のような証券にして、広く売りさばいたのです。
それがいわゆる住宅ローン担保証券。

しかし、
しかし、
当然の事ながら、ローンの焦げ付き。
次に起こる段階は、
住宅ローン担保証券の価格や格付けが下落。
さらに怖い事には、これはアメリカだけでなく世界中にばらまかれたことです。
つまり、住宅ローン担保証券に他のローンの債権などと組み合わせた別の証券がうまれ、世界にばらまかれたのです。

この行き詰まりの結果が今回のリーマン破綻になるわけです。

さて、次は投機マネーの行方。
機をみて敏なる市場は、当然、サブプライム問題で金融市場から逃げ出しました。
そして、
今度は、原油や穀物など実物市場に流れたのです。
世界で1日に必要な原油は約8500万バレル。
しかし、毎日、その何倍もが市場で売買。
 
バイオの原料になると言われるトウモロコシ。
小麦はオーストラリアで不作ゆえ商品不足。そこで投機の対象。
とにかく、
金になるものならなんでも投機の対象。

実際、
世界的に大金融機関、大企業、大資産家などの間で「金余り」が続いているといわれています。
金がさらなる金を生み出す仕組みが資本主義。
時間のかかる生産的な部門への投資に回るのでなく、手っ取り早くもうけようとして、投機マネーと化し、世界中を駆け巡っています。
ここで、いつも名前がでてくるのがヘッジファンド。
実態は明らかではありません。
資金を募って為替や株式や商品などに投入し、出資者にもうけを分配するファンドで、
投機的な取引に付き物のリスクを減らすために、リスクを打ち消す逆方向の取引を組み合わせて行うヘッジという手法から、その名が付いたということです。
実に大掛かりで、コンピューターを駆使した「金融工学」でリスクヘッジの手法を次々と編み出し、それを売り物にして出資者を募り、投機で荒稼ぎしているということです。
日本でも、ヘッジファンドに関わっている企業がありますが、実態はわからないそうです。
政府も、証券会社や銀行、生命保険などがヘッジファンドに資金提供などをおこなっている企業の把握は、
今後の金融システムに影響を考えると把握する必要を今頃になって感じているようです。
感じるだけでなく、実際にキチンと把握してもらいたいものです。

リーマン問題は、アメリカの事、金融市場の事、
庶民には無関係、
と言う事はないのです。
実は私たちの日々の生活必需品に根深くはびこっていたのです。
原油、食品、、、、
全てを投機マネーに変えていくこんな金融市場のあり方は長続きしないことを見せてくれたのが、今回のリーマンだったのです。
今後の動きにさらに注目です!!!

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