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2008.09.21

「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

今日9月21日は宮沢賢治の命日です。
上の詩は、あまりにも有名な「雨ニモマケズ」です。
始めの「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」と、
最後の「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ
サウイウモノニ ワタシハナリタイ」が、この詩を読む人の心にググッィ〜〜〜としみ込ませる力があります。

これが、「ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレナイ、
ワタシハ サウイウモノダ」
なぁんて書かれていたら「あっ、そう」となります。
(賢治がそんなこと書くわけないか、、、、すみません)

「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」という悲痛な叫び、心からの訴えが、胸にズドンときて、
何度読んでも、この詩、そして賢治の透明な思いに浸る事ができます。

さてさてさて、
そんな「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」ですが、
実は、とモデルと言われている人がいました。
その人の名は斎藤宗次郎さん
が、Wikipediaの項には、
「一部には「雨ニモマケズ」のモデルであるという説がある。これについては、岩波書店から刊行された日記「二荊自叙伝」の解説で賢治研究者の栗原敦が、「雨ニモマケズ」には賢治の嘆きや弱さがにじんでおり、安易に斎藤に重ねることは、迫害に耐えた斎藤の強固なキリスト者としての独自性を見逃すおそれがあると指摘している。」
とも書かれているので、本当のところは賢治その人しか知り得ません。
だがしかし、
賢治にしろ、斉藤さんにしろ、
そのように生きた人があった、
と言う事は私にとっては励みでもあり指針でもあります。
そのような生き方はできないであろう、
「サウイウモノニ 」私はなれない、
なれない、
が、
「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」とは思うのです。
東に行っても、病気のこどもは看病しないだろうな、、、
西の母には、私だって疲れているの、と言うだけかな?
南に行っても、どうしていいか、
北に行ったら、自分が巻き添えにあわないようにするだろうか、、、
とってもじゃないが、
ソンナ生き方は出来ないのですが、
それでも、
そんな生き方が出来たらいいなとは思うのです。

と、言う事で今日は賢治の命日。

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コメント

瀬戸さん お久しぶりです。

>サウイウモノニ
>ワタシハナリタイ
おそらく、そういうものになりたいを実現している人などはいないのだと思います。
モデルになった人が仮に実際にいたとしても、その人自身は、その人が思う「ソウイウモノ」にはなっているとは思っていないだろうなと思う。

でも、このように思っている人に囲まれて生きることができれば、誰しも、そのうちのいくつかが「なりたい状態」に少しばかり近づくことができる・・・そんな気がします。

近くにいる人が
そのようにできない、でも、そのようになりたい。
なんて思ってくれていたならば、ただそれだけで、そのようになりたいと思っている私もそのように思い続けられる、思い続けられるから「そのように」はなれないけど近づける。

到達は無いけど近づいている。
間違いはあるけど修正できる。

それが、希望だったりするのかもしれませんね。
そして、このような「素直な思い」というものが、もしかすると「良心」なのかもしれないななんて思いながら読ませていただきました。

投稿: fairness | 2008.09.22 14:03

fairness さん。
こんにちは。
お久しぶりです。
その後、如何お過ごしですか?
いろいろお忙しくしていらっしゃることと思いますが、
どうぞお体だけはご自愛くださいね。


さて、
「サウイウモノニ ワタシハナリタイ」ですが、
私も仰るように、「到達は無いけど近づいている。
間違いはあるけど修正できる。」ものだと思いますね、、、
人はいっぱい、いっぱい、間違いを犯す。
恨んだり妬んだり、怒ったり、そして悔いたり。と。
だがしかし、
人はそれだけではない。
ささやかな喜び、何気ない日常の何気ない幸せ。
そんなバランスの中で「おっと、おっとおっと」と生きているんでしょうね。
褒められもせず、けなされもせず、苦にもされず。
それは仏教では「大愚」と呼ぶのかもしれませんね。

なかなか深い詩です。
歳を重ねれば重ねるほど、埃や垢の多い私。
受け入れていきます。

と、言う事しかできないのでしょうね、、、

投稿: せとともこ | 2008.09.22 17:15

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