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2008.09.05

地獄から帰った敏行と篁

「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」

9月ともなると、風の音によらなくても、すっかり「秋」です。
さて、この有名な歌を詠んだのは藤原敏行です。
百人一首では「すみの江の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」を詠んだ人です。
私はカルタ部だったので、この歌は「ムスメフサホセ」と言って一字決まりの一つとして覚えました。

藤原敏行。
知ればしるほど、なかなか剛毅な人物だったようです。
宇治拾遺物語によれば、敏行は、多くの人から法華経の書写を依頼され、200部余りも書いたが、魚を食うなど、清浄 潔斎せずに、女性に触れと言う生活をしながら写経したために、地獄に堕ちて苦しみを受けた ということです。
その後、生き帰り、
反省して、心を入れ替え、今度こそは清廉潔白に写経しようと思いつつ、つつも、
生来の性格がいつの間にか出て来て、
結果、成し遂げる事が出来ず、亡くなりました。
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一年あまりの後、敏行は、いきさつと、罪を償うために金光明経を写経して供養すると発願したのに生前に果たせず、死んだ後に地獄でさいなまれていることを、泣く泣く語った。さらに写経しようと思って用意した紙は、まだ妻の家にあるはずなので、三井寺のなにがしという僧に頼み、写経し供養してくれまいか、と言う。

 哀れに思った友則は、望むようにしてやったので、またしばらくすると、晴れ晴れとした顔をした敏行が、夢に現れて礼を言ったと言う。
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このように愚かな人は、遊び戯れに心引かれて、罪の報いを知らないから、 このようなことになるのだと語り伝えられているのです。
ただ今昔物語では橘敏行となっているそうです。

フムフム。
果たしてどうなんでしょう???
地獄から帰るという意味では、同じく宇治拾遺物語や今昔物語に出てくる小野篁(おののたかむら)が有名です。
「わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣り船」でも有名ですが、
「子子子子子子子子子子子子」を「猫の子の子の子猫、獅子の子の子獅子」と咄嗟に読んだという逸話が残っている人物です。反骨精神旺盛で「野狂」とも言われていました。
後に閻魔大王とも言われ人々に恐れられたそうです。
生前の行いを、キッチリとえんま帳に記されて、人は死んでいく。
地獄に行くか、天国か?
決めるのは閻魔。
いや、己の生前の行いということです。
生きているうちから善行を積めということなのでしょうね、、、、

閻魔さまからご覧になったら、今の政治家センセイ方はいかばかりか???

小野篁。
藤原敏行。
ともに地獄から帰って来た男たち。
そして、1000年を越えて今、彼らはいまだ地獄にいるのだろうか???
秋の風に吹かれながら、そんな思いに耽っています。

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コメント

みんないいとこあるし、みんな天国にいけますように。

投稿: あゆ | 2008.09.10 10:23

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