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2008.11.10

麻生邸ツアー、釈放されましたね

麻生邸のツアーで逮捕された3人の方、
釈放されたそうです。
まずはよかった。
実際、拘留する理由がなかったのでしょう、、、

この事件はいろんなブログでも紹介され、話題になりました。

権力の濫用。
私はそう思いましたが、
いつもコメントを下さる技術開発者さんから、冷静で示唆にとむ内容のコメントをいただき、
一考したものでもあります。
麻生邸見学ツアー逮捕劇  さらに感じた事と言うエントリーに対して技術開発者さんから、丁寧にお教え頂いた内容の一つを以下に挙げます。
(ご本人には了承を得ています)。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なんていうかな、もともと労働運動の集まりなんてのは、不満のある人が集まるものなんですよ。円満に満足している人は集まらない(笑)。そして、運動のエネルギー源というのがその不満であることも確かなんです。でもね、例えば蒸気機関のエネルギー源が石炭火力だからといって、ピストンがうまく動くようにしてから火を焚かずに、ただどんどんと石炭をくべるだけなら蒸気機関が動かないだけじゃなくて、圧力だけが上がってボイラーが爆発しかねないのです。公安はいつだって、「お前らのボイラーは何時爆発するかわからない」と思っているだけね(笑)。でもって、実際にそのエネルギーを使って何かを成し遂げようとしている方だって必死になって統制しないと制御しきれなくなりかねない思いはあるのね。」
(原文ママ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど、、、
なるほど。
確かに、いきなりの逮捕に出た今回の公安のやり方には、正当性は認められませんが、
権力に向かって、自分たちの要求を掲げる側には、相手とは何か、、、をしっかりと見極めていく慎重さが必要とされるのでしょうね。
技術開発者さん曰く。
「そもそも労働運動、デモは円満解決、話し合で解決出来ると思っている人は集まらない。
ならば、一触即発の危険を内包していると、取り締まりが思う」ことも、至極当然なのですね、、、

そういう意味では、今回の事件は、
教えられる事大でした。
庶民が庶民である事は、本来は些かの瑕疵もあってはならないのだが、
だからといって、ただその立場に安住してはいけない。
本来の要求を通す為には、
エネルギーの使い方を十分に検討することが肝要ということなのでしょう。

「どうしても「公安に捕まった」といったことでショックを感じられると思うんだけど、そういう見通しの無い不満を吐き出すだけのデモそのものが、実際に社会を動かす上ではエネルギーの無駄遣いであり、暴発の危険性を生むだけの面があるんです。つまり貴重なエネルギーなんだから無駄遣いするな、うまく使えという思いがあるわけです。」と纏められた技術開発者さんの言葉を刻みながら、、、、


最後に、
なにはともあれ、釈放された3人の方々には、「身をもって」権力の不合理をお教え頂きました。
お身体・心のお疲れを思い、
心から敬意とお喜びを申し添えさせてください。

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コメント

こんにちは、せとさん。

なんていうかな、私は今の日本をビデオを逆回しで見ている様に感じる事があるんです、歴史というビデオですけどね。

何度か書きましたが、まず産業革命後のイギリスで、低賃金長時間労働で安定雇用の保障もない労働者の暴発が起こるわけです。そして労働者の集会を禁じる「団結禁止法」なんて法律すらできて、暴動の首謀者は死刑になったりする訳ですね。でもね、たとえ首謀者死刑だって、本当に不満が高まれば、暴動は起きる訳ですよ。そんな暴動と弾圧の繰り返しの中で、「自分たちにも参政権を」なんて動きがおきて、労働者が選挙権を持つようになり、自分たちの代表を議会に送り込んで発言させ、そして、団結禁止法の撤廃と、逆に労働者の立場を保護する各種の労働法が成立する様になるのね。

でもね、歴史はそれだけでは終わらなかったのね。実はその後というか一部時代はかぶって居るんだけど「トレードユニオニズム」の時代というのもあるのね。そうやって労働者は自分を守る法律とかが作られる様になったんだけど、次は労働者が2段階に分かれた時代があるのね。労組の中心として法的な保護をきちんと受ける「熟練労働者」と、法の保護が受けにくくて比較的使い捨てにされやすい「非熟練労働者」に分かれていた時代ね。

やがて、ニューユニオニズム運動というのが起こって、全ての労働者の権利保護を目指す運動となって、やがてイギリス労働党が成立するんだけどね。

この歴史を逆回しすると、まるで今の時代が、トレードユニオニズムの時代まで巻き戻した様に見える訳です。でもって、この先は、たぶん「団結禁止法の時代」に向けて動くんじゃないかなんて思ったりするんですね。

私は、結構長い間労組の世界に首を突っ込んで居ましたでしょ。そうすると、私より若い世代が「労組は政治的な事に首を突っ込むな」とどっかの政党と政治的な関係を作ることを、それこそ蛇をつかむこと見たいに嫌悪するというのを経験してきた訳です。労働者の意向に従うのが労組というものだから、私の関与している労組もできるだけ政治とは距離を置こうとしてきたよね。そうしたら、労基法とかが「経営者に都合の良いように書き換えられる」という事も起こったのだけど、なにせ組合員の意向が「政治とは距離をおけ」だから、なんら有効な運動はできないまま労働法は書き換えられた訳です。そして、今でも「政治とは距離をおけ」という組合員の意向はあまり変わっていないんですね。たぶん、やがて労働法が撤廃されて団結禁止法が成立する時代に鳴るんじゃないかと思います。その時、そういう法案の根拠となるのは、なんらかの労働者の暴発というじじつなんだろうなと思います。

投稿: 技術開発者 | 2008.11.10 13:50

こんにちは。
こうした経験をお聞かせくださり、本当に嬉しく思います。
なんというか、、、
歯痒さと同時に、そこをしっかりと理解し、めげず、そして理性を発露なさる開発者さんに、敬意を表さずにはおれません。
いつも教えていただけること、本当にしの大切さをしみじみと、感じます。

労働運動しかり、
政治運動しかり、
そして教育や経済。
すべからく、通じるものは、開発者さんのように「観察」する目のように改めて思った者です。

これからも、いろいろ、いろいろご忠告やアドバイス、くださいね!!!
楽しみにしています。
そして糧にしていきたいものです。

投稿: せとともこ | 2008.11.11 14:26

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