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2008.12.12

今、真剣に考えるとき

大阪府、新卒採用は原則ゼロにという報道をみて暗澹たる気分になりました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「凍結は(新卒の)新規採用ということでね、採用の仕方っていうのは、僕は社会人採用が基本だと思ってるんですよ。(学生が)安定志向で公務員を選ぶ時代ではないです。もうそれはやめてほしい」(大阪府、橋下徹 知事)
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ううう〜〜〜〜んですね。これまた。
社会人採用かぁ、、、
つまり既に能力のある人材を即戦力として使う。
確かに効率はあがるかもしれない。
が、
生き甲斐や働き甲斐のない職場で、ひたすらロボットのようにモクモクと仕事をこなす労働者の姿しか浮かび上がってきません。
誰でもが最初から出来るわけではなく、時間と労力をかけて身に付くスキルってあるじゃないですか。
長い間時間をかけて熟成したものって、本物志向だから、やっつけの指導者の元で、良い仕事ができるとは到底思えない。
結果、アレモコレモの品質が落ちて来るように思えてなりません。
財政難、財政難って、何かと言えば財政難。
大切なものがズバズバと切り捨てられていくのでしょうか???橋下さん>

こうした新卒者採用ゼロだけでなく、内定取り消しや、正規・非正規社員のリストラが連鎖反応のように全国で行われています。
これまた、ううううう〜〜〜〜んです。
一口で言えば「政治の責任」なのでしょうが、
そんな一口で片付けられない深刻さです。

日本企業の生き残りをかけた国際競争力の強化というお題目の前に大きく変容を遂げた雇用労働の形態。その矛盾が今、噴出しています。
終身雇用、年功賃金、製造業や工場労働モデル、男性労働、正社員、労使協調、、、などなどサブシステムと言われるものの解体は1990年代後半から大きく行われるようになりました。
経済のグローバル化、技術革新などが構造的変容の立役者です。
また法的な解釈も次第に労働者の人権を守るよりは企業の経済活動を守るというものが大勢を示すようになりました。
これは現日本国憲法で保障されている職業選択の自由や、労働の権利、財産権などと、改憲構想との違いをみても明らかです。

日本国憲法では以下のように保障されています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第22条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。
2 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。

第27条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
2 賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める。
3 児童は、これを酷使してはならない。

第28条 勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する

第29条 財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
3 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一方、改憲案では民主党の「憲法提言」に労働者の権利について謳っています。
が、政府案は現憲法ほど詳しく保障をしていません。
労働力の流動化と雇用形態の多様化という今日的な問題が、いまほど大きくなった事はありません。
では、何をなすべきか???
と、言われたら、改めて労働権の問題や平等原則などを見直すとおう作業が大切ではと考えます。
すぐに結果が欲しい「今」であることは分かっているのですが、
それでも長期の見通しを持つ為に、法的解釈の今一度の見直しを求めます。
労働者個人と企業、そして国。
「公序」の下での個人の尊重と自由。
それを保障する労使双方の間に経つ労働組合の権利強化。
また国・自治体の経済政策、、、
などなど、、、
真剣に考える時です。

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コメント

こんにちは、せとさん。半分はジョークですけどね。

公務員の資質の一つってのは「融通の利かなさ」だった時代があるんですね。その根底には「公務員は国民全体の奉仕者である」があります。なんていうかな、例えば会社だと「いつも贔屓にしてくれるお得意様、とお得意様じゃない客」の注文が入ったときに、お急ぎならお得意様の方の発注が後でも、先に仕上げたりしますよね。要は「気が利く」訳です。でも公務員の場合は「お客は皆同じ」に思わなきゃいけない」という事だったんです。実際に民営化された建築審査では、かっては一連の書類が全て出てから審査だったのが、姉歯さんの時には「出てきた書類から審査」なんてとても気の利いた審査をしていましたよね。

かって公務員ってのはそういう「気が利いちゃいけない」って教育されたんですね。「誰が来ても順番通り、間違いがあったら書き直して再度列の後ろにならんでもらいなさい」なんですね。でも今の市民の皆さんは「気が利かない」ってお怒りのなんですよね。
かっての公務員は「安定志向」の方が良いとされていたんです。安定志向だと「下手に気を利かせたら叱られるかも」と思うくらいの方が「気が利かない」人間に育て易いのですよ。たぶん会社で鍛えられた「気が利く人」の方が良いと思われている訳です。

気が利く奴みたいに言われる私が言うのも変だけどね。実のところ「気が利いて上昇志向が強い」って言うのは、「相手を見て、態度を変える」も行い易いものではあるんですよ。私は試験所と言われた時代の公務員で、技術相談とか受ける事の多い人だったんだけどね。誰が来てもやることは同じにしようとしていたんです。小さな町工場の親父さんがきても、大企業の人が来ても、市会議員の名刺を持ってきた人にも(この時は少しだけ冷たい対応をしたかも知れない)、困り事を真剣に聞いて、私に分かる範囲の事を誠実に答えるだけね。でもって、今は公務員じゃないんですよね。でもって、うちの幹部の方では平気で言いますよ「将来共同研究でお金を出してくれそうな相談は大事にしろ」ってね。冗談じゃない、私は変えませんよ、まだ私の給料は皆さんの税金から出ているのだし、心は全体の奉仕者のつもりだからね。

投稿: 技術開発者 | 2008.12.12 18:07

せとさん。今晩は。

「今、真剣に考えるとき」。 ずしりと、来ます。 生産やサービスの労働に従事している人たち、その家族が疲弊したり、過労死したら社会は滅びてしまいます。 今、私もそんな危険な時かなと危惧します。 即効の対処療法の手立てを取るとともに中、長期を展望した方策が必要です。 基本は日本国憲法のせとさんが指摘されている条項等など。 それと、大変励まされたのですが、あのせとさんご紹介の世界人権宣言中の、社会権的諸権利(第22~27条)もあるんですね。 これまた、国際的権利として宣言されているのですから。 ワオーです。

紹介していただいた谷川俊太郎の「世界人権宣言」も読みました。 まさに名訳です。 しかも分かり易いです。 紹介に感謝、感謝です。 このような素晴らしい宣言、憲法が存在する時代に生きられることに、命がけで権利獲得のためにたたかってくださった先達たちにも感謝です。 後はその実行に、私達後輩が一肌も、二肌も脱ぐことだと思います。 

自民党、公明党、民主党、共産党、社民党、国民新党、日本新党等などには是非とももう一度、これら条項を熟読玩味して、原点に返って、生産労働、サービス労働の重大さ、その社会的意味を認識してもらって、労働法の立法に真面目に取り組んでもらいたいと思っております。

戦争直後、日本では憲法の理念、該当条項、戦前からの労働争議の教訓等に基づいて労働基準法、労働組合法等が制定されました。 旧教育基本法と同じように、それはそれは民主主義の社会に相応しい素晴らしいものでした。 もう一度これらを勉強しなおして、悪しき方向に修正され原点から外れてきている現行の労働に関わる諸法律も見直したいと思っております。

世は資本主義の時代ですから、資本家と労働者の存在は否定できません。 そして両者は相互に関係しあっております。 それを本質的にどう見るか。 両者は矛盾・対立した関係にあるのか。 それとも協調的関係にあるのか。 それらをどのように捉えるか。 その辺が原点になるのではないかと思っております。

とにかく、今晩食べる米、あるいはパンが無かったら。 現に今そのような、食べられない労働者、その家族が生み出されているのです。 これは重大なもんだいです。 ほんとうに 「今、真剣に考えるとき」ですね。

#橋本氏は弁護士のくせに、ほんとうに歴史、憲法、労働法を勉強しているのでしょうか?
昔は弁護士は三百代言として軽蔑されていたそうですが、彼は先祖がえりをしたようです。 


投稿: hamham | 2008.12.12 19:30

自民党案の前文みて怖くなりました。憲法理念3本柱の一つ人権のかんするのは個の尊重の一言だけで、りねんだもない道徳・愛国心・社会秩序云々がちりばめられていました。改憲はありですけど、理念は守ってね!て感じです。ていうか理念まもるの義務ですよね。
これ違憲の疑いが・・・?
中立でいたいけど、それより「生きる」ほうが大事だもの。生きることあやうくする考えには反対しちゃいます。

投稿: あゆ | 2008.12.12 21:23

技術開発者さん。
hamhamさん。
あゆさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。


技術開発者さん。
そうですかぁ、、、
公務員って、そのような教育を受けていた時代ってあったんですか?
「やすまず、おくれず、はたらかず」なんて悪口を言われていた公務員ですが、本当はそうではなくて、筋を通すために「融通」をはかっちゃいけなかったんですね、、、
その融通のなさを先の言葉のように悪口雑言で言い表していたりしていたのでしょうが、、、
なかなかお互いの立場と言うものがあったりと、一言では言い表せない諸事情を考えさせられます、、、、

hamhamさん。
今朝、日曜討論をみましたが、
やはりテーマは雇用と経済ですねぇ、、、
お集まりの議員さんは、
切羽詰まっている状況はお分かりなのですが、
それでも「すぐにやる」という手だてを持っていないのか、チンタラチンタラでした。
とくに与党である自民党と公明党ですね、、、
隔靴掻痒って言葉がありますが、
あの方達の言い分を聞いていると、本当にもどかしいものがありました。
本当に労働者の痛み、今の生活の辛さなんてちっとも分かっていません。
他人事。
とにかく大企業にご機嫌伺いをして、自分たちの立場を守る事だけなんだと思います。
あの方達から「国民のため」なんて言葉は聞きたくない、、、
と思いながらテレビを見ていた私です。
ふっ〜〜〜〜
です。
でも、hamhamさんのコメントでまた元気になりましたヽ(´▽`)/
いつも本当にありがとうございます!!!

あゆさん。
「中立でいたいけど、それより「生きる」ほうが大事だもの。生きることあやうくする考えには反対しちゃいます。」

良い事、言われますね、、、
本当にそうですね。
あゆさんの言葉は、いつも書いていますが、
本当に胸にピシリときて、私は大好きです!!!

そうそう、
つくいさんもブログであゆさんを紹介なさっていましたね。
私も嬉しく思いましたよ!!!
また、その鋭い感性でジャンジャン書いてね。。
楽しみにしています。

投稿: せとともこ | 2008.12.14 11:53

こんにちは、せとさん。

世の中には「筋の通った話」でも、その筋を強く追いすぎると、逆に怖い話になってしまうものも有るんですね。その話をすこししましょう。

「国民の税金だから国民のために使う」これはとても筋の通った話なんですね。でもね、「自分たちが出したのだから自分たちのために」を強く追いすぎると逆に怖い話になったりするんです。例えば累進課税とこの考え方が結びつくと、「沢山の税金を納めている金持ち」と「ほとんどの税金を控除されている貧乏人」では行政に対する発言力が違って当然みたいに思われたりするんですね。本来、そういう考え方に落ちこんではいけないわけです。

実は、国家財政という場合にこういった「誰が主に出した財源だから」を意識しにくくするための装置が「歳入と歳出の区分」だったわけです。誰から沢山集めようと「国家歳入」というプールの中に入れて、「これは行政運営のための財源」として「誰が出した」を意識しにくくしていおいて、使うときには「国家歳出」として使うという考え方です。この装置が実のところ誤動作すると、歳出に関して「国民の皆様から預かった大事な税金である」という認識が薄れ、「何考えて居るんだ」という使い方に成ってしまうわけです。「国民の出した税金」という意識を持つことは大事なんですが、政治家が、「うわ~、歳入が足りない」なんて状態で行政財源を眺める時が長くなりすぎると、「沢山治めてくれる会社さんを大事にしなきゃ」なんて意識が強くなってしまうんですね。

投稿: 技術開発者 | 2008.12.15 08:43

技術開発者さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

そうですよね、、、
お金に名前は書いてないから、どうしても、国民一人ひとりのお金という意識は薄れますよね、、、
わかるような気がします。
年度末なんて、不用なものでもドンドン買ったり、出張したりといろんな事がありましたね。
この頃はさすがに空出張は無いようですが、、、
筋を通せば、とおしたで、なかなか難しいのでしょうね。
うううう〜〜〜んですね!!!
夏目漱石でしょうか。
「知に働けば、、、、、」ですね(;ω;)
では、、またね!

投稿: せとともこ | 2008.12.15 12:20

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