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2008.12.17

規制緩和のもたらしたものは?

連日連夜、テレビでは正規・非正規社員のリストラ問題が報道されています。
この年末の寒空に職と家を失う人々の苦悩が伝わってきます。
これに対して政府はなんら対策らしい対策を打ち出す、出てくるのは言い訳とも思える様な発言ばかり。
麻生さんは補正予算を出さなかったのは民主党が新金融法案を阻止したからだ、、、との一点を言いつのるだけ。
そもそも新金融機能強化法案は、「大銀行や金融機関向けのものです。
投機的な運用であけた穴を国民の税金で埋めるもの。
今、一番困っている中小企業への貸し渋り対策になんら役立たないもので、何故この時期にこんな法案を通すのかと訝り、疑問を呈するのは国会議員として当然だと思うのですが、、、
とにかく麻生さんは、それを人質ならぬ法案質(こんな言葉ないけれど、、、)にとって、政府与党の無策を民主党以下野党の責任に押し付けるという、いつもの常套手段で、ここまでやってきました。
また、
この頃、よくテレビに出演する自民党の若手ホープ後藤田正純さん
まぁ、切れる方なのかもしれませんが、このところの政府の後手ごての対策の責任を、
ひたすらひたすらひたすら、、、
民主党のせいにするのには辟易。
「今、私たちが聞きたい事、してほしい事は、民主党の悪口ではなく、実行ある政策なんだよなぁ、、、」とぼやきながらテレビを見ています。

大企業には減税だよ。
米軍には湯水のように税金を使うよ。
という来年度予算を編成している政府与党ですが、
ソニー社長「需要減これほどとは」 雇用より業績優先なんて発言を読むと、本当に暗澹たる気持ちになります。
〜〜〜「雇用を優先して損失を出すことが、私に期待されていることではない」と収益改善を急ぐ姿勢を強調した。〜〜〜
と、上記ニュースにはあるのですが、
企業の社会的責任ってなんだろう???と考え込みます。
企業に期待する事って、収益改善なんだろうか???
どうなんだろう。


雇用の行方というエントリーを挙げたのは2006年11月。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「労働経済白書」の2006年版でも企業の雇用方針に要因があり、その転換の必要性を示しています。
グローバル経済化による国際競争の激化。
そのためコスト切り下げ、リストラ推進。そこから必要なとき必要な技能をもつ人材を雇用する体制が強化。
こうした循環の中に組み込まれていったのが多くの若年労働者です。
(2006年の記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このとき、私は主に若年労働者の雇用について調べたのですが、
今、読み返したら、2年前の事態よりさらに深刻になり、その深刻さは労働者全てに当てはまる事を実感として感じています。
ホワイトカラーエグゼンプション労働契約法と政府は規制緩和のもと、企業を守り労働者を使い捨てにする法をドンドンと通してきました。

規制緩和。
この4文字の悪魔が跳梁跋扈。
ジワリジワリと私たちの生活にしのびより、首を絞め、二進も三進もいかなくなりました。
麻生さんもその前の福田さんも、もう一つ前の安倍さんも、
規制緩和のレールをただ走っているだけかもしれません。
規制緩和がもたらした「必然」なのではないでしょうか???
本当に責任あるのは誰か?
背後で高笑いしているのは、一体誰なんだろう???
規制緩和の生みの親は,一体だれ???

勿論、今は緊急の対策も急務なのですが、
長い目で経済を見ていくとき、この規制緩和の罪は決して見過ごしては行けない事だと考えます。

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コメント

企業や役人にとって都合のいいだけの規制緩和。
私たちも規制緩和という言葉の響きだけで、何も検証をしなかった。
国民年金と厚生年金の差を知った若かりし頃に、政治家や官僚は会社の味方だと知った。
尾崎豊や浜田省吾の曲を聴いては、死んだ顔したサラリーマンにはなりたくねぇって叫んでた。
いまでは、会社に人生を滅茶苦茶にされるなって叫んでる。
経営者は作ってくれる人の顔も、消費してくれる人の顔も見ていない、何も生産性のない株主の顔色を伺うだけ。
世界は必死に汗して働く労働者が一番貧しい生活をしてる。

うちの母は65歳で介護の仕事をしています。
65歳は介護の世界では若い方です。
仕事の大変さをいつも聞くたびに、この国のあり方にとても腹が立ちます。

投稿: mossarin | 2008.12.17 12:16

mossarin さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
お声を聞くことが出来て嬉しく思っています。
お元気でしょうか???

さてさて。
それにしても、なんと言うか、、、
ため息ばかりの時勢ですね。
この規制緩和。
本当に生活の隅々まではいってきています。
先日,タクシーに乗ったら運転手さんが規制緩和のおかげで誰でもがタクシー経営、それも家族経営でやり始めた。それはそれでいいのだが、
運転手同士のモラルとか取り決めなんてみんなぶっ飛ばしての個人経営も多くなって、それが渋滞を生み出したり、いろいろ問題になっているとか言っていました。
個人タクシーそのものは問題ないのですが、
やはり規制緩和で、考えられなかった問題が浮かび上がったそうです。
いろんな業種に波及しているんでしょうね。
この規制緩和。
今,この事態もある意味、必然かもしれません。
そういう意味でも、しっかりと根本を見ていく必要を感じています。

mossarin さんのお母様もお元気でいらっしゃると思いますが、どうぞ宜しくお伝えくださいね。
お大切にしてさし上げて下さいね。(*^-^)
では、、、またね!!!

投稿: せとともこ | 2008.12.17 16:40

 新金融機能強化法は前法が今年の3月に期限が切れたので、今度の新法で補うものと承知しています。
 しかし、前法のとき、それを利用した金融機関はたったの1行のみでした。日本にはこの法律は馴染まないものです。アメリカでは50行の利用が有るそうです。
 こんな法律云々で雇用の促進を謳ったものを早く出すのが筋です。ほんとに野党のせいにするのは許されません。
 それからソニーは外人の社長ですから、アメリカ式の経営をやっているので従業員の解雇などは朝飯前です。
 そういったことを念頭に日本の経営者は踏ん張らないといけないと思います。

投稿: hitoriyogari | 2008.12.17 16:44

hitoriyogari さん。
こんにちは。
このところ、テレビは連日、雇用と金融です。
なんだか胸が詰まります。
この寒空に家をたたき出される人々の事を思うと、、、
それに引き換え、
政府のチンタラチンタラとしてやり方。
一体,誰の方をみているのか明らかですね。
さて、
アメリカはいよいよオバマ政権。
来年はどうなるのか、、、
ますます不安が募ります。
目がはなせませんね、、、

ではまた!!!

投稿: せとともこ | 2008.12.18 15:35

こんにちは、せとさん。

私は良く「江戸時代は誰でも医者になれたし、公事師といわれる弁護士も成りたければなれたよ」なんて言います。つまり、規制緩和ではなくて規制そのものが無かったんですね。その時代の人は医者も自分の目で選ばないと酷い目にあったし、奉行所に何か訴え事したくて、公事師を頼むにしても「自分の目で選んだ」訳です。

もともと、規制というのは「国民が楽をしたいから、政府さん規制して」と生まれるものなんですね。労働者の権利を守りたければ、自分たちで経営者と対立して守るのが基本線だけど、それってとても大変な苦労が居るから、法律でいろんな規制をして、税金を払って労基署の監督官を養って規制を守らせる方が「楽だから」そうしてきただけです。でもって、「規制緩和は良いことだ」と言う政治家を、皆さんが自分の手で選んだのだから、労働関係の法律はどんどんと規制緩和された訳です。つまり、皆さんは「自分たちは自分の事は自分でできるから、規制をするな」というお考えなんだろうと思ってきました。それはとても良いことですね。

なんてね、こんな皮肉をここのところずっと言っている気がします。皆さんは「楽をしたい」のか「自分でやる」と言われているのか、その考え方が規制緩和という事の根底にはある訳です。

投稿: 技術開発者 | 2008.12.18 18:20

技術開発者さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。


「規制というのは「国民が楽をしたいから、政府さん規制して」と生まれるものなんですね。労働者の権利を守りたければ、自分たちで経営者と対立して守るのが基本線だけど、それってとても大変な苦労が居るから、法律でいろんな規制をして、税金を払って労基署の監督官を養って規制を守らせる方が「楽だから」そうしてきただけです。」


そうですよね。
こうした楽したいと言うその場しのぎがいずれ自分に跳ね返ってくるんだとつくづく思います。
だからこそ。
そうだからこそ。
今、大きく訴えていきたいと思う私です、、、

投稿: せとともこ | 2008.12.19 16:07

こんにちは、せとさん。

>こうした楽したいと言うその場しのぎがいずれ自分に跳ね返ってくるんだとつくづく思います。

必要は発明の母、無精は発明の父なんて冗談がありますが、「楽をしたい」という意識そのものは、そんなに悪いものではないんですよ。或る意味で「文明の元」ですらありますからね。私は「道徳というのは公式の様なもの」なんて言ったりしますが、円の面積とかを求めたいときに一々そのたびに円の面積の求め方の式を考え出さずに、公式を覚えて仕舞えば、その式の算出法を忘れても円の面積が出せるでしょ。社会にはそんな風に「大元を忘れても、ある決まり事に従えばうまくいく」と導入されている事が沢山あるんです。

社会にある規制というのも、導入時には「こういう規制をすることでうまくいく」、つまり社会で暮らす人が「楽をする」ためのシステムとして導入されているものも多いわけです。例えば、私なんかが関係している計量という世界でも、「重さを量って商売するなら、その時に使う秤は半年に一回は狂っていないか確かめなくてはいけない」なんて決めていますでしょ。狂っていないか確かめるのも自分で勝手に確かめたのではだめで、計量士にたのんで確かめて貰わなくちゃ成らない。でもね、こういう「特定計量器の校正」なんてシステムがあることで、せとさんがスーパーでお肉を買われる時に、「あのスーパーの肉屋の秤って本当に確かなのかしら」と毎回、お肉を買うたびに心配しなくて済む訳です。

笑い話をしますとね。この前、ホームセンターで長さ量り売りの布を買ったんですね。係員を呼んで「3メートルほど」というと、係員が展示台の下から出して来たのが、ちゃんと検定マークの入った竹のモノサシなんですね(笑)。私なんかは「ああ、まともに商売をしているな」なんて安心するのね(笑)。普通の人は、適当に測られたってきにしないと思うし、どのみち10cmくらいはおまけをしてくれるのだから、モノサシが少々狂ってたって実害はないみたいな事だけどね。でもね、規制ってそういうものだろうと思うんですね。「測って売る限り、正しいモノサシで測る」なんて意識こそが世の中の根底を支えているものだろうと思うんですね。

なんていうか、世の中は変わっていくから、昔はきちんと意味のあつた規制も意味を失うものだってあるのね。そういう規制は「用済み」にしても良いのだけど、「規制はすべからく緩和しよう」なんてのは、とても問題なのね。まだ、皆さんが「楽をする」のに役立っている規制をゆるめちゃったら、その分、皆さんが苦労しなきゃならないだけのことだからね。

投稿: 技術開発者 | 2008.12.22 09:17

技術開発者 さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

今日も,凄く判りやすい例で、私としたら大いになっとくしました。
そうですよね。
規制ってそもそも何かと言うと、
それこそ開発者さんがいつも言われる「いきやすさ」のための知恵なんですね。
こうした知恵の上に、経験の積み重ねの上にある「規制」。
それを、なんでもかんでも壊す乱暴なやり方のツケが今,出ていると思います、、、
ふっ〜〜〜〜
ため息です。

年末が近くなるにつれ、ダンダンと厳しさも増す事と思うと、本当に辛いですね。
政治の貧困を思い、次はこの様な事のないように、しっかりと選挙をしたいものだと思います、、、、、
最後にもう一回。
ふっ〜〜〜〜

投稿: せとともこ | 2008.12.22 13:18

こんにちは、せとさん。

なんていうか、私は歴史の中をさまよう能力を身につけてしまった人間なんですよね。だから、皆さんが「こんな規制なんて意味無いんじゃない」という時、私はその規制が始まった頃とかそれよりもっと昔まで時間の中を旅して、その時代の空気を呼吸してしまうんです。

>こうした知恵の上に、経験の積み重ねの上にある「規制」。
>それを、なんでもかんでも壊す乱暴なやり方のツケが今,出ていると思います、、、

「人を雇う以上きちんと責任を持って生活が成り立つように雇え、基本的に期間を定めない雇用を原則とし、期間を区切った雇用は例外とする」なんて経営者を縛っていた規制についても、1700年代の後半から1800年代のイギリスの労働争議を頭に浮かべて仕舞うわけです。そこから20世紀の半ばまでの長い長い血の流れる争いを思い浮かべてしまうんです。なんていうか、カウチに寝そべってポテトチップをほおばりながらできた規制じゃないんですよ。厳罰を持って臨んでも止むことの無い労働者の暴動、そのたびに壊される機械、燃え上がる工場、私はそのふるわれるハンマーの音さえ聞いてしまうし、工場の焦げ臭い匂いもかいでしまう。その次の時代に起きた労働者による工場の封鎖、怒声も聞こえるし、ぶつかり合いで流される血の色も目に浮かぶ。労働者の血も経営者の血も流れる争いなんです。そんな中で一つ一つ勝ち取られる賃金、雇用の安定、まさに血みどろの労働者の権利であり、経営者の「壊されるより、燃やされるより、殺されるよりはマシだ」の合意なんです。それが経営者を縛っていたさまざまな規制なんです。

なんていうかな、「こんな規制があるから産業が伸び伸びと発展しない」と労働の規制緩和を唱える政治家が現れ、国民が「そんなものかな」と合意を与えるとき、私はやはり流れる血を思い浮かべてしまうのです。血みどろで確保した権利を平気で捨て去るとき、歴史という奴は、また同じだけの血を求めるものなんです。同じだけの血が流れないと同じだけのものを取り戻すことは許さないものなんです。

私はここ数年、なども何度も歴史に問いかけてきました、「お前はまだ血を必要とするのか」ってね。でもって歴史と言う奴が私に答えるような気がするんですよ、「まだ、お前たちの血は流れ足りないのだよ、だからこそ平気で規制を捨て去っただろ」ってね。私は誰も聞いてくれなくても「流血の歴史」を語ろうと思うんですよ。そうすることで、少しでも流れる血が減るのかも知れないと思うのでね。

投稿: 技術開発者 | 2008.12.22 16:02

技術開発者さん。
こんにちは。
コメント,深刻に受け止めました、、、

歴史はまだ「血」を求めていますか、、、、
ふっ====

そうですねぇ。
なんとも言いようが無い。

まだまだ人は歴史から学ぶ事がないのか、
あるいはこれくらいの歴史じゃ学びようが無いと言う事か????

ふっ〜〜〜〜

開発者さん。
私は開発者さんの語らんとすること、
望まんとする事、
真剣に聴きます!!!

少しでも来る未来に希望を持って!!!

投稿: せとともこ | 2008.12.24 09:51

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