おくりびとを観て
昨日、「おくりびと」を見てきました。
米国アカデミー賞ノミネートと言うニュースが流れたのは1月の23日。
その前から見に行こうと思いつつ、つつ、
なにやかやと忙しくしていたのです。
が、
漸く、昨日、夫と観にいくことができました。
感想は、
とてもやさしい映画でした。
すべてが優しい。
縦糸は人の生と死。
横糸は親子と夫婦。
縦糸と横糸を紡ぎながら新しくできるものは「次代への伝言」では、と思いながら観ました。
いずれ訪れる死。
それは人によって様々な形で迎えるわけです。
死は、死んだその時から、その人を離れ生きている人間、遺されたものの課題となります。
どのように故人の死を受け入れるか???
どのようにその後の人生を生きるか???
そんな死を、送る仕事をしている人々の映画です。
しかし、
おくりびととは、なにもこうした仕事に携る方々だけではない。
私たち、すべてがおくりびとなのでしょうね。
家族や友人や、その他、かかわった方々を、いつかおくるものだから。
死は最後の瞬間まで、生き抜くことであり、
生きるためには食べること、たべるには美味しいもののほうがいい、そして生きるためには楽しいほうがいい。
では楽しいとはどう言うことか?
それは人それぞれによって違うのでしょうが、
ひとつだけ言えることは、
自分に対しても、向き合う人々に対しても、その時の誠実さで接すること。
これしか、人はできない。
そして、これが一番難しいことでもあるのですが、、、、、
いつでも人は死んだ人に「あああ〜〜〜もしてやりたかった。
こうもしてやりたかった」と思い、悔やみ、そしてまた思うものです。
そんな重ね、かさねが人をしておくりびとに成長させるのかもしれません。
いろいろ、
いろいろ、、、
考えさせられる映画でした。
また、内容の重さを重く感じさせない手腕は監督のものだろうとも思いました。
チェロの入り方が素敵でした!!!
山形、庄内地方の風景が素敵でした!!!
こうした背景が、静かで上品で豊かな映画を紡ぎあげたと、私は思います。
さて、アカデミー。
どうなるか、楽しみです!!!
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コメント
残念ながら私は観ていないのですが、女房殿は随分前に観て、いい映画だったと言ってました。
私の感では、この映画アカデミー賞の外国部門を獲ると思います。
投稿: scotti | 2009.01.27 01:00
scottiさん。
こんにちは。
お元気でいらっしゃいましたか???
今年もサッカー、頑張りましょうね♪
さて、映画。
そうですかぁ、奥様がご覧になられましたか。
本当に良い映画でした。
scottiさんも是非、ご覧になってくださいね。
さてさてアカデミー。
取ることができたらいいですね。
楽しみです。
では、またねヽ(´▽`)/
投稿: せとともこ | 2009.01.27 09:28