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2009.01.13

天下り問題はどうなるか?

今や時の人となった渡辺喜美・元行革担当大臣。
2次補正予算案、午後に衆院委で可決 渡辺氏きょう離党と言う関連ニュースがここ何日もメディアに流れています。
さてさて、どうなるのでしょう?
渡辺さんと言えば私が思い出すのは温故知新の会とか「ぬれ手であわ」と有名なリクルート事件の父親の故渡辺美智雄元副総理とかとか、、、
政治資金問題や先物取引業界からの献金にと華々しい(?)お方です。

が、
一方で天下り問題などでは「まっとう」なことを述べている様にも思います。
が、過去の渡辺発言をチラチラと探してみるとアラアラなんてことを答弁したりしています。
天下り天上がり奨励と言う2007年の赤旗の記事では、時の人「渡辺さん」が吉井議員に以下のように答弁しています。
上記ニュースより一部掲載しておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
吉井氏は、渡辺喜美行革担当相が昨年十二月の就任直後の会見で「人事交流も徹底して進めていく場合には、むしろ天下り奨励、天上がり奨励になる」とのべていることをあげて、「官民交流の推進とは天上がり、天下りを奨励するものだ」と指摘しました。
「官民交流」で省庁に来ている職員の82%は大企業からであり、動機は「人脈」など企業活動のメリットを期待していることを指摘。「官民の垣根を低くして、天下りや天上がりを活発にすれば、腐敗が起きたり、公務がゆがめられる」とのべました。
渡辺氏は「各省庁のあっせんを禁止するから天下りではない」「人事交流は悪いことではない」と正当化しました。
吉井氏は、天下りが公務をゆがめている実態を見るべきだと批判。防衛省の調達実績(〇五年度)では、二千九百九十三億八千五百万円を受注した一位の三菱重工業には六十二人が天下りするなど、天下りが多い企業が受注額も多くなっていることを示しました。
談合事件の国土交通省でも「渡り鳥」と呼ばれる天下り先を転々と渡り歩く実態があるとのべ、天下りや「渡り鳥」を禁止すべきだと強調。「各省庁のあっせんを禁止するからなくなる」と答える渡辺氏に対し、「省庁の関与も残されており、癒着を断ち切ることはできない」とのべました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

フッ〜〜〜〜〜
ですね。
それにしてもこの天下り。
酷い、、、本当に。
その実態を掴むのは不可能かと思うくらい広く深く浸透しています。
 
さて、国会でも問題になったこの天下りですが、
先日、内閣府地下講堂で政府が官僚OBの「天下り」先をあっせんするために開いた「官民人材交流センター」の説明会が、企業・団体を招いて行われていたそうです。

以前は国家公務員法には、
離職後二年間は仕事と密接な営利企業に就職してはならない、」と明記。
が、
今はこの条文が削除されました。
そして移行措置として、三年間は、首相の了承を条件に、省庁による再就職あっせんを認めています。
省庁あっせんは原則禁止するものの、三年間は新設する「再就職等監視委員会」の承認を受けた場合は認めるとのこと。

先日の国会で昨年十二月の天下りを繰り返す「渡り」を政令として認める閣議決定を行ったことで野党からガンガン批判されていた最中に、地下でこんな説明会が堂々とされたいたのです。
うううううう〜〜〜〜ん。
この寒空。
職を失い、家を追い出され路頭に迷っている大勢の方々が未だ、なんら対策を打ち出されず放置されたままなのに、、、

いずれにしても、
天下り問題。
確りと注目です!

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コメント

 この「天下り問題」はその一人一人に省庁から予算がつけられているのが問題です。「渡り」もそうですが、無駄遣いの温床ですから。
 渡辺喜美氏は真の行革派とは違い、「人材交流センター」は公務員の天下りを公に認めたものであり、その法案が衆議院を通過したとき、閣僚席で頭を下げていました。
 何やら週刊誌によれば、民主党政権になれば、閣僚の一角を担うだろうとか言われているそうです。
 所謂似非行革派ということです。そんな人を大事な政権の閣僚にすることは出来ませんね。

投稿: hitoriyogari | 2009.01.13 17:18

こんにちは、せとさん。実のところ、私も昔の公務員上級試験(今のⅠ種試験)で公務員になった口なので、うかつなことを書くと一緒に叩かれそうなんですけどね。まあ、私自身は公務員試験組とはいえ天下りとは無縁な試験所採用だけどね。

ただね、「天下り」というシステムは「若くて活きの良い秀才を活きの良い内に使いきる」みたいな話と深く結びついて居たわけです。少しそういう話をさせてください。30年くらい前の官僚の世界の話ですけどね。

例えば私の知っている省庁では、実際にいろんな話を動かしていたのは課長補佐から若手課長のレベルだったんですね。年齢で言うと、30歳の少し前から40歳の前くらいですね。それこそ、家には「ちょっと寝に帰る」程度で働いていたのね。行政のプランを練ったり、国会の大臣の答弁を徹夜で作ったりとかね。毎年30人くらいキャリアを採用するから10年分で300人くらいがかなり過酷な仕事をしていたわけです。でもって、そいつらが40歳を越えると古手の課長やら地方局の部課長やら大使館付きやらグルグルと回して50歳の手前くらいまでは省内においておくんだけど、その時点で「椅子取りゲーム」が起こる訳ね。つまり局長レベルになるのをが選ばれる訳ね。局長レベルというのは、だいたい10くらいしか席がなくて、2~3年くらいはやるから、2年分として60人から10人が椅子に座るわけ。残りは「放り出す」のね。そして、その数年後に「官房長から事務次官」という椅子取りで一人を残して、後の9人も「放り出す」訳です。つまり、軍隊で言うと尉官レベル300人をこき使うためには、人数の限られた佐官・将官レベルを選んだ時点で残りを放り出すというシステムが必要とされたということね。

本来はこの椅子取りゲーム方式をきちんと改めないと天下り問題というのは無くせないと思うんだけどね。

投稿: 技術開発者 | 2009.01.14 10:00

hitoriyogari さん。
技術開発者さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

hitoriyogari さん。
「 渡辺喜美氏は真の行革派とは違い、「人材交流センター」は公務員の天下りを公に認めたものであり、その法案が衆議院を通過したとき、閣僚席で頭を下げていました。」

あああ===
そんなこともありましたね。
今朝も民放のテレビで「政権をとりたい」なんて仰っていました。
いやぁ、、、本性は新自由主義の人物だから、危ないな、と思いながら見ていました。
さてさて。
どうなるか???
ですね。


技術開発者さん。
お元気でしたか?
お声をきかないと淋しく、また心配もしていました「お風邪かな?」と、、、

そうかぁ、、、開発者さんはキャリアだから、この問題、かなり微妙なお立場ですね(゚ー゚;
なるほど、なるほど。

「本来はこの椅子取りゲーム方式をきちんと改めないと天下り問題というのは無くせないと思うんだけどね。」

はい。私もそう思います。
目先の改革や思いつきでは、結局元の木阿弥ですよね、、、
困ったことに、政権がこうコロコロ変っては、じっくり腰を据えることはなかなか大変ですね、、、
フッ〜。

投稿: せとともこ | 2009.01.14 15:15

こんにちは、せとさん。

>そうかぁ、、、開発者さんはキャリアだから、この問題、かなり微妙なお立場ですね(゚ー゚;

まあ、私の場合キャリア組といっても技術系の試験だし、すでに公務員では無くなっているからね(みなし公務員だから、悪い事したときの罰則だけは公務員と同じだけど・・・:笑)。

ただね、最近、「愛の反対語は憎しみじゃなくて無関心だ」なんて言葉を知ったのね。多くの人が公務員のシステムがいろいろと良くないことになっているのは知っていると思っている訳だけど、じゃあ、そういうシステムがどういう理由でできあがってきたのかは知らないというか、関心が無いわけです。あるのは、「今が良くない」というだけね。なんていうか、私は中に居たから、彼らを「キャリア」という記号で見ることができなくて、どうしても人として見てしまうわけですよ。一人の成績の良かった若者が、何を思って公務員試験を受けて公務員になり、30歳前でいろんなことに自分の考えを出せる立場を与えられて40歳くらいまでどれだけ真剣に仕事をやっていたかとかね。その若い奴が一番活きの良いときに仕事させるシステムをうまく動かすために、年寄りのキャリアを放り出した方が都合が良かったというシステムがあつたということなんです。それが良かったと言っている訳じゃあないんですけどね。

なんていうかな、例えば「試験を受かった者しか公務員にしない」なんてシステムがあり、その試験が無茶苦茶難しかったりすると多くの人は「賢い奴を選ぶため」と思うでしょ。もちろんそういう目的は半分あるんだけど、もう半分の目的があったの、それは「コネでは幹部官僚に成れないようにする」って目的ね。役人ってのは結局のところ権力を持つのね。例えば政治家が、「俺の息のかかったのをあの省庁の上の方に揃えよう」としたってコネでは幹部級の役人になれないようにしようという目的が有った訳ね。政治家のコネがあってもあの試験を通らなきゃ成らないんだからね。もちろんコネがあるのが成績良くて試験に受かっちゃう可能性だって有ることはあるけど、少なくとも入った本人は「コネ」とは思わないよね、試験に通っていれば。そうやって、官僚の中立性を守ろうとした働きが試験採用というのにはあったのね。でも多くの人が「あれは頭の良いのを選ぶため」としか思わないと、「頭が良くて仕事ができれば良いじゃないか」と官民の人事交流も良いこととなる訳です。

投稿: 技術開発者 | 2009.01.14 18:06

こんにちは、せとさん。連投になるけど少し難しい行政法学の話をさせてください。

皆さんは、学校で三権分立ということを習われたと思います。議会という立法府、内閣という行政府、裁判所という司法府が互いに権力を掣肘し合うように組むことで、民意から離れた独裁が起こらない様にするというシステムです。

でもって皆さんは行政府の長を直接選ぶことができなくなっているのが日本のシステムです。皆さんは立法府を構成する議員を選ぶことで、間接的に行政府の長を選ぶことしかできない訳です。実は、行政府の長が行政府の職員を自由に雇ったり罷免したりもできないというかやりにくくしているのは、この行政府の長が直接的に国民に選ばれていないという事とも大きく関係しています。米国の場合、大統領という国家元首にして行政の長を国民が選挙で選びますから、大統領が替わると各省庁の幹部級が入れ替わるという事も起こる訳ですね。

この根拠法は憲法第15条第2項になります。「公務員の任命罷免の権利は国民固有の権利」となっている訳です。つまり、行政府の長は、国民固有の権利の運用を一部任されているにすぎないので、好き勝手にできない訳です。そのため「人事院」というこの国民固有の権利の部分の運用を行う組織が行政府の中にあって、行政府の長と言えども「じゃあ、こいつを雇おう、こいつは気に入らないから首にしよう」を簡単にはできなくしているというシステムになっていた訳です。

私が公務員で無くなったときに考えたのは、実はこの憲法第15条との整合性ね(笑)。第1項はみなさんも良く知っている「公務員は国民全体の奉仕者である」です。私は「ということは、これからは私は国民全体の奉仕者でなくとも良いと言うことですね」と質問してみたんですけどね(笑)。まあ、結構長い間、「自分は国民全体の奉仕者」という事がこころのどこかには常にひかかっていたのでね、縛りが減るのは個人としては良いことなんだけどね(笑)。
でもって第2項も気になってね。「これは国民の皆さんにとっては、いままで人事院という所を通じて内閣に運用させていた自分の固有の権利を、独立行政法人の理事長に差し上げちゃうと言うことだよな、良く納得したものだ」なんて思いですね。

投稿: 技術開発者 | 2009.01.15 08:55

技術開発者さん。
こんにちは。
とても詳しいコメント、ありがとうございました。

読んで、ため息です。
ふっ=====

とくに最後のコメントは、なんだか切ないくらい、
バカだな、私たち国民って、なんて思います。↓
「「これは国民の皆さんにとっては、いままで人事院という所を通じて内閣に運用させていた自分の固有の権利を、独立行政法人の理事長に差し上げちゃうと言うことだよな、良く納得したものだ」なんて思いですね。」

ことほど左様に、いろんなことがドンドン、取り上げられ、そして同時に負担がおいかぶさるんですね。

ふっ〜〜〜〜
です。

だからこそ、今回の渡辺騒動、しっかり注目ですね。

投稿: せとともこ | 2009.01.15 11:44

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