携帯電話と電磁波
教育再生懇談会が第三次報告。
児童生徒の携帯電話の在り方について、まず書いてあります。
携帯電話かぁ、、、
ううううう===ん。
どうなんだろう???
これに関しては、実のところ私には良いとも悪いともその是非がわかりません。
自分の子どもの時は勿論なかったし、
我が子が学校に行っていたときもありませんでした、、、
と、言うことで、あんまりわかりません。
が、
そう言えばこの1月にきくちさんのブログでエントリーに挙がっていて、興味深く読んでいたことを思い出しました。
あの折、私もちょっとこの「携帯電話利用者の脳腫瘍リスク」についてIARCのサイトなど周辺をゴチャゴチャとROMしていたものです。
いまだ結論は出ずさらに疫学的な調査はすすむものと思います。
と、言うことでちょっと電磁波の健康への影響について私もアチコチと調べたことをここに書きます。
ICRP2007年勧告などにもみられるように電離放射線に関しての規制はかなり徹底されています。
おもには白血病との関連です。
が、非電離放射線についてはまだ健康との相関が明らかでないこともあって、規制も不十分です。
しかし、同じ2007年。
WHOは環境保健基準を発表。
そこには低周波についても言及。
これを受けて世界的に低周波の健康障害について注目がさらに高まりました。
日本でも電波ばく露による生物学的影響に関する評価試験及び調査 などがあります。
2008年には、ANU KARINENがFinland: Mobile phone radiation might alter protein expression in human skinと言う論文で10名の被験者の皮膚蛋白発現異常を報告しています。
「using proteomics approach,」とあるので、ちょっと調べてみました。
ゲノム医科学にとってのバイオインフォマティクスの意義など関連を読むと分子レベルまで同定できるようですね、、、この技術は。
そして先の論文では内皮細胞EA.hy926を対象として8種類の蛋白発現異常を報告しています。
10名の被験者ということで、ちょっと検体数が少ないし、これだけでは即結論は導かれません。
引き続き研究しているものと思います。
また、
電磁波は本当に有害か?などを見ると、
人間がもつ修復機能にスポットを当て、in vivo研究 でも発がん性や無精子症候群について未だ解明されていないことが多岐の論文にわたり紹介されています。(勉強になります)
先日、高周波関連では、きくちさんがエントリーに挙げられた脳腫瘍との関係論文などは、2008年の論文なので、このサイトよりは、さらに新しいものではありますが、、、
次に、
胎児への影響を調べたコホート研究(デンマークが有名)などもあります。
コホートに関しては多くの国で追跡調査をしているものと思います。
いずれも直接的な関係については、いまだ調査の段階です。
が、
個人的には、これは健康に関しての項目です。
「危うい可能性のあるものは規制」の方向が正しいのでは、と考えます。
と、言うことで、
IARCの「インターフォン計画」の結果が出るの待ってから決めると言うよりは、
「予防医学」という視点にたち
より充実した法律の完備が望ましいのではと考えます。
そして、
結論が出た時点で、全く健康に関係なければ、それはそれで良し、とすればいいのではと、思います。
ただ、ここで一つ留意すべき点は、
「だから携帯は悪い」とか、
「だから電磁波はいけない」とか徒に過敏になることでは決してありません。
しっかりと疫学調査の結果が出るまでは、
その使用基準を明らかにして整備していきましょう、ということです。
行きすぎ規制とか、迷信的なとらわれから開放されるためにも、、、
さてさてさて。
冒頭の教育再生会議に話を戻すなら、
今回の報告の携帯電話に関しては、個人の使い方や家庭の指導にまで立ち入っているのですが、
それは、ちょっと疑問や異論が出るところだと思います。
寧ろこれを受けて文科省には、何回も書いていますが、、、
「非電離波についてさらに充実した疫学調査を進めること」
を願ってやみません。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント
こんにちは、せとさん。
kikulogの議論にも書いたのですが、私はこの種の話を「社会と学問の関係」として整理しています。社会が或る程度の資源(といっても、社会から見るとたいした量ではない程度)を学者や学会に無条件で与えるなら、社会は学者や学会がきちんと確かめた後のものを受け取る事ができ、その途中段階の情報に振り回されることは避けられるのですが、社会が学者や学会に出す資源を「事細かく無駄にならないようにしよう」とするなら、当然ですが、確かめる前の情報を社会が聞き取り、評価しなくてはならなくなります。
poohさんのところに「ガンコ村のオッチョコチョイ宿(やど)」というおとぎ話を書きました。
http://schutsengel.blog.so-net.ne.jp/2009-02-15-1
この話では、オッチョコチョイ宿という村の資源の提供を受けたオッチョコチョイたちは村の意向と関係なく、勝手に自分たちで「食べても大丈夫でおいしい食べ物」を探す訳です。ガンコ村の人たちは、ときどき、宿を覗いて「何か見つけたか」と成果を提供させるだけで良いわけです。途中で「今何を試している」なんて情報を提供させる必要は無いわけですね。でもね、もしも村人が「村の資源であるオッチョコチョイ宿に住ませてやっているのだから、今何を試しているのかをきちんと言え」と言うと「あの山の麓に咲く百合の根がおいしい食べ物ではないかと試しています」という情報が村に入る訳です。宿を追い出される心配をするオッチョコチョイの中には、「私はあれがおいしいと確信しています」くらいの言い方をするものも出てくるでしょうね。村人が充分にガンコであれば、そんな情報が宿からでてきても、宿が確かめる前にその百合の根を食べる村人はいないので何も問題が無いのですが、村人のガンコさが弱まっていると、そういう事も出てくる訳です。
この、おとぎ話では「食べても大丈夫でおいしい食べ物」という話しにしていますが、心配事に関する事でもオッチョコチョイ宿というのは充分に成り立つわけです。「この前大丈夫と言って、村人も食べ始めたあの植物は、実は大量に食べると危険かも知れない」なんてのも、オッチョコチョイを無条件で宿に住まわしておくと、「オッチョコチョイ1号が大量に食べるのを試して死にました」という結果報告として村人に提供されますが、「何を試しているのかを村人が納得しないとオッチョコチョイ宿に住まわせない」と村人が言うと「私は大量に食べたら危ないと思っている」という予想情報として村人に提供される訳です。村人がガンコなら問題は無いけど、その情報でとても心配になるようなら、問題なんです。
なんていうか、今の社会に関して言うと「オッチョコチョイ宿の連中が何を試しているかは村が常に聞き取りをして、ろくでもない事を試す奴は追い出す」という村に成っている訳です。当然ですが、試した後の結果報告ではなく「自分はこうだろうと思うから、これから確かめます。村の役に立とうとしています」という情報が次々と村に入ってくる訳です。その分村人はガンコになって、「まだ試す前の情報だから、それで右往左往しないよ」と言得るようでないと困る訳です。
投稿: 技術開発者 | 2009.02.20 17:06
この問題は私も関心を持っています。
と言うのは娘が百貨店で、20年以上レジを打っていることです。そして40代になって目を気にしたり、2週間前からは40肩のような症状が出て、それが段々重くなり、左手が首筋から指の先までしびれるような痛みを覚え、謎の病かと医者も不思議に思い
今日コーラスを休んで、MRIを撮ってきました。
結果は1週間掛かりますが、心配であります。いまのレジはパソコンと同様の画面らしく、一日中面と向かっているのですから影響は大だと思います。結果はまたと言うことで、・・・・・
投稿: hitoriyogari | 2009.02.21 17:31
技術開発者さん。
hitoriyogari さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
技術開発者さん。
poohさんちに書かれたコメント、拝見しました。
そうですね、、、
「「社会と学問の関係」として整理しています。社会が或る程度の資源(といっても、社会から見るとたいした量ではない程度)を学者や学会に無条件で与えるなら、社会は学者や学会がきちんと確かめた後のものを受け取る事ができ、その途中段階の情報に振り回されることは避けられるのですが、社会が学者や学会に出す資源を「事細かく無駄にならないようにしよう」とするなら、当然ですが、確かめる前の情報を社会が聞き取り、評価しなくてはならなくなります。」
はい。
よくわかります。
そして、受け取る側の社会のリテラシーを向上させる必要を強く感じます。
その関わりからいくと、ますます理科教育についてその強化という充実を願うものです、、、
hitoriyogari さん。
そうですか、、、
お嬢様、大変ですね。
心配です。
が、
絶対大丈夫です。
今、多いんでしょうね。
筋肉痛は心痛といって心療内科が大はやりだとか、以前聞きましたが、、、
いずれにしても、
どうぞお大事になさってくださいね。
宜しくお伝えください。
投稿: せとともこ | 2009.02.22 11:04
こんにちは、hitoriyogari さん。
> と言うのは娘が百貨店で、20年以上レジを打っていることです。そして40代になって目を気にしたり、2週間前からは40肩のような症状が出て、それが段々重くなり、左手が首筋から指の先までしびれるような痛みを覚え、謎の病かと医者も不思議に思い
今日コーラスを休んで、MRIを撮ってきました。
私は衛生工学という、いわゆる職業病(職業性疾病)に関する専門的な資格も持っているのですが、VDT(ビデオ・デスプレイ・ターミナル)症候群の可能性が高いと思います。これは、仕事場にディスプレスが導入された30年ほど前から問題となってきていまして、基本のメカニズムは電磁波の影響などではなく、ディスプレイを見る事による眼精疲労から、首筋から背中の筋肉の凝りが誘発されて、血行障害に発展するものです。労働安全衛生法のガイドラインでは、「ディスプレスを見る正しい姿勢の確保」と「適度な休息」が求められています。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0405-4.html
投稿: 技術開発者 | 2009.02.24 09:12
この記事から色々考えさせられます。
しかし、すんなり読むだけでは意味が逆に成るようですよ。
菊池誠氏は『陰謀論』で凝り固まっている人で、現在の体制を如何にして守るかだけが関心が有り、科学的真実には興味は無いようです。
信用するにたる人物とは思えない。
今回も一見すると、基本的に携帯の危険性を問題にしているようですが『1万人に1人が1・5人になる程度』と、無視してもよい程度の確率であると、巧みに危険性がないと言う方向に印象操作しようとしている。
一万人に一人でも一億人なら一万人ですよ。しかも運悪く発病した本人にとっては一分の一の割合。
彼の話は何時でもこのような有様で、善良な人の盲点を利用してインチキ(印象操作)を働く。
自身の9・11事件での『アメリカ命』の態度を批判された時には何時でも自分がイラク戦争に反対していた事を理由に相手の主張をはぐらかしマトモには答える気が無い。
イラク戦争に対してなら、米軍のエリック・シンセキ陸軍参謀総長までも反対していた。
討論相手に対して真剣に答える気が元々無い。菊池氏の態度や主張には不真面目さしか感じられませんね。
しかし、調べてみると、私も携帯電話については一年前に、 『携帯電話は悪魔の発明かもしれない 』社会 / 2008年02月16日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/303fff5dccdc87c6964205cc802538b7
を書いたことがあるが、何しろコメント欄にあるように、携帯の科学的解析を目的としたものではなく「携帯電話会社と携帯電話使用者への嫌がらせ」が目的。
記事の最後の一行、
『今の若者達にとっての携帯電話は、精神を支配し、金や、身体までも支配しようとする、悪質なカルト宗教の神と、非常に良く似ている。』を、何としても言いたかった。
投稿: 逝きし世の面影 | 2009.02.25 17:25
逝きし世の面影さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
いただいた情報、また見てみますね。
ここ2〜3日は出先なので、ゆっくりと書けなくてごめんね。
また時間をかけて考えますね。
此れに懲りず、またコメントくださいね。
ではまた。
投稿: せとともこ | 2009.02.26 11:15