「技術系サラリーマンの交差点」から、ちょっと考えたこと。
分析屋と「誇らしげな態度」と言うエントリーを「技術系サラリーマンの交差点」の津村さんが挙げています。
凄く面白いテーマで、つい読み込みました。
食品偽装は現代的な問題なのですが、
それを暴くための科学技術の発展も大切なんでしょうね。
そう言えば、
和歌山のカレー事件ではスプリングエイトがヒ素の同定をしたんだったな、、、、と思い出したり。
先日終了したドラマの『ヴォイス~命なき者の声~』でも科学捜査から割り出していく真実と人間が面白く描かれていたのですが、
こうした分野での技術開発の大いなる飛躍を期待しています!!!
津村さんは最後にこのエントリーで以下のように纏めています。
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持続可能な社会が実現し、貧困が無くなれば、食品偽装も環境汚染も犯罪もぐっと少なくなり、「悪」に関する分析は減って、未知の世界を探るための分析が増えるでしょう。そういう社会のほうが分析屋も嬉しいに違いない。
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と。
そうですね。
私も全く同意見です。
「悪を告発する業種」として現場で頑張っている方々の思いが伝わってきます。
貧困や格差が抱える問題は、日々深刻さを増しているわけですが、
どんな社会であっても「人間」を大切にすることが、
最優先であることを祈らずにはいられません。
いずれにしても、
科学技術と、それを駆使する人間について、
ちょっと物思いに耽ったものです。
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コメント
智子さん、こんにちは。過分なご紹介ありがとうございます。
故意または過失による汚染などなどがあって商売が成り立つ分析稼業も結構多いわけですが、そういうものが全部無くなったら何を分析しようかと考えて楽しめる分析屋でありたいものです。
投稿: つむら@分析化学 | 2009.04.01 22:38
こんにちは、せとさん。
つむらさんが言われる「過失による汚染などなどがあって商売が成り立つ分析稼業」の技術開発者です。あるんですよね、不具合製品を出しちゃった会社の人が相談に来て不具合部分を分析すると、そこに有るはずのない成分が出てしまうなんてね。混入原因を一緒に考えたこともありましたよ(笑)。
なんていうか「長期的な視点」というのが社会から失われている気がするんですね。上で言った不具合品の不具合原因をひたすら調べるのだって「長期的視点」なんですね。その不具合品が出た原因が分からないと、また起こるかも知れない。たまたま本野一度なら製品取り換えて、ひたすら謝れば許して貰えるけど、何度かやったら取引して貰えなくなる、だから必死に原因追及した訳です。
なんていうかな、真面目にコツコツと部品を作っていれば10年先でも相手の会社はきっと部品を買い続けてくれる、みたいな意識が無いと、真面目にコツコツなんてできないのかも知れないと思うんですね。真面目にコツコツやっていても、数年先に「海外から買うよ」で取引が打ち切られるかも知れない、なんて思いながら真面目にコツコツはできないと思うんですよ。
投稿: 技術開発者 | 2009.04.02 09:12
つむらさん。
技術開発者 さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
つむらさん。
お元気ですか???
ご活躍のようで、嬉しく思っています。
今回の記事、今にピッタリですね。
美少年酒造もなんやかんやと言われていますが、
本当に「あく」の種はつきません、、、困ったことだ。
またみんなであいたいですね。
お会いする日を楽しみに。
技術開発者 さん。
poohさんちが何やら盛り上がっていますね、、、
こちらも小沢さんで盛り上がって(?)います。
先日のコメントでは、ちょっと民主党の今回の対応に疑問だらけで、Sさんとのやり取りにギャンギャンやっていたので、開発者さんにも、失礼な物言いをしたのでは、、、とチョット心配していました。つい開発者さんにも、失礼な物言いをしたのでは、、、とチョット心配していました。
こうして、また暖かいお声を聞くと嬉しく思います。
真面目にコツコツ。
本当に。
そんなコツコツを思えば思うほど、、、
悪いやつには、、、、と怒る私です。
ははっは。
と、言うことでこれからも宜しくお願いいたします。
投稿: せとともこ | 2009.04.02 15:21
こんにちは、せとさん。
>先日のコメントでは、ちょっとSさんとのやり取りにギャンギャンやっていたので、開発者さんにも、失礼な物言いをしたのでは、、、とチョット心配していました。
別に失礼とか言うことは無いんです。普通の人が不正に対して普通に感じる怒りですからね。ただね、私みたいに、その怒りを利用したこともある(若い頃はずいぶんとアジテーションにそういう怒りを利用しましたからね)人間によく分かっている事として、そういう怒りは「とても都合良く利用しやすい」ものなんです。なんていうか、物事の本質から目をそらさせ、自分の都合の良い方向に話を持っていく上でね。それを心配してしまったのですよ。
>真面目にコツコツ。
>本当に。
>そんなコツコツを思えば思うほど、、、
>悪いやつには、、、、と怒る私です。
変な話をすると、真面目に大企業の部品を作っていた小さな会社の技術の人が、突然、「こんな話があるんです。部長が乗り気になりかけて居るんです」なんてニセ科学的な商品開発の話を相談に来たりするわけですよ。もちろん「ニセ科学商品だから止めなさい」と色んな話(PL法の話もします)をして止めるんだけどね。でもね、本来、コツコツと部品を作っていた会社の部長がそんな話に引っかかりはじめるには理由がある訳です。それは「先行き不安」なのね。単に儲けたいじゃないわけです。今、コツコツ作りコツコツ改善して少しずつ性能やら価格をいじっている部品が突然「いらないよ」と言われる不安に駆られて、「何かうちが作れて売れる物を増やしておきたい」なんて意識でいろいろと探しているから、そういう変な話も舞い込むし、またニセ科学と見抜く力も弱まるのね。
なんていうかな、例えば浄水器のうちで「ニセ科学」的なのでも、作っている会社(たいてい売っている会社とは別ね)の中には「あれ、この会社、そんなのに手を出す会社じゃ無かったはずなのに」なんてのが結構あってね。普通の人の普通の怒りからすれば、売る奴もけしからんし作る奴もけしからんが当たり前だし、それはそれで良いとは思うんだけど、そんな経験ばかりしていると、普通に怒るということができなくなって、大きな流れ(この場合で言うと小さな製造業が皆、先行き不安を抱えていることとかね)の中で考えたくなるのですよ。
投稿: 技術開発者 | 2009.04.02 16:51