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2009.05.31

サマヨイザクラを観て

昨日の夜は裁判員制度ドラマスペシャル
『サマヨイザクラ』
を観ました。
先日の月曜日は「量刑」というドラマも観たのですが、、、

つくづく、「人を裁くこと」って難しいと思いました。

「サマヨイザクラ」の方は、
タイトルの「サマヨイザクラ」のように、迷いながら、悩みながら決断を下す人々の姿が映し出されています。
裁判員制度で「人を裁く」と言う立場に立った普通の人たちの動揺を描きながら、
死刑か否かと決定するときの瞬間の緊張が観ている側にも伝わってくる迫力のあるドラマでした、、、
いろいろ感想はありますが、
特に私が気になったのは「量刑」を決めるとき「人何人殺したか?」を参考にして決定しろ、、、
と、言う裁判長、
それに対して疑問を呈した民間の人。
やりとりのアレコレを観ながら、
結局、
人を裁くことに「専門家」なんていない。
裁判官も悩みながら、悩みながら、それでも決断を迫られるのだと、言うことが伝わってきます。
このドラマ自体は、民間の新鮮な目が事件解決に繋がるという主人公補正がかかった結末だったのですが、、、
現実は、こんなに「簡単」なものじゃないでしょう。

裁判に民間の意見を訊くというのは、問題ないとは思うのですが、
それでも、この制度。
私たちに、もっと丁寧に浸透するように説明が欲しいなぁ、、、と改めて思うものです。

7月にも現実に裁判が行われる可能性があるという。
さてさて、、、
成り行きに注目です。

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2009.05.29

原爆症救済

原爆症救済 政治決断迫られていると言う社説を読みながらため息。
18連敗という国。
「今後は、積極認定の対象を5疾病以外に広げなければならないことは言うまでもない。専門家が個別に総合判断する2段階方式では審査が遅延するなどの問題も生じ、改善が求められていただけに、この際、司法判断に従って、被爆が原因でないことを国側が証明できない限り、一律に原爆症として救済する道を開くべきだ。」
と社説にも書かれているように一定の前進は獲得しつつも、
しつつも、、、
一括救済については、
歯切れの悪い麻生さんの答弁。
また面会についても消極的な回答です。
うううう〜〜〜〜ん。

「今年4月には米国のオバマ大統領が核兵器を使った唯一の核兵器保有国としての道義的責任を明言した。北朝鮮の核実験を批判する声も世界的に高まっている。唯一の被爆国として、核兵器の廃絶を訴えるためにも、被爆者対策の充実は急務である。」
と、
社説の結びにもあるように、世界は核兵器廃絶に動き出しています。
唯一の被爆国である日本のイニシアティブが発揮されるところです!!!
今後の動きにしっかり注目。

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敵基地攻撃論より対話を

敵基地攻撃論の扱いも論点にと言うことで、
またまた浮上した「敵基地攻撃論」。
これは、ついこの前の4月にも出てきたのですが、
あの時は、
敵基地攻撃論 「専守防衛」を捨てる気かと言う西日本新聞のコラムでは、以下のように結んでいました。
「戦後、日本は他国を攻撃できる軍備を持たないことで、国際社会の信を得てきたのではないか。敵基地攻撃などの強硬論を声高に叫ぶ前に、その歴史の重みをあらためて考える時でもある。
脅威に対する抑止力は、何も軍事力を強化することだけではないはずだ。」と。

私も全くそうだと思います。
あれから、一ヶ月あまり、
北朝鮮は核実験を行うという暴挙に出たのは事実です。
これは絶対、認めるわけにはいきません。
断乎、糾弾すべきと思います。
思います。
が、
が、、、
だからといって「敵基地攻撃論」については、いかがなものかと思います。
ここでも何回も何回も書いていますが、
今、すべきことは北朝鮮に対話のテーブルに着かせることではと考えます。
求められること、
求めることは、
北朝鮮に核兵器開発を放棄させること。
六カ国協議に即時無条件に復帰させること。
では、ないでしょうか???

本当に北朝鮮に核兵器の愚を改めさせようと考えるならば、
それは「力」ではなく「対話」であると私は思います。

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2009.05.28

栗本薫さん

栗本薫さん、亡くなったのですね、、、
昨日知りました。
残念です。
淋しくなりました。

栗本薫と言えば、やはりグインサーガ。
途中でへたれた私です。
かなり頑張ったのですが。
グインの強烈なファンというアッテンボローさんは今でも読まれているのかな???

栗本の作品では、
私は、「さらしなにっき」が好きでした。
以前、作家の力量と言うエントリーで村上作品について少しだけ書いたとき、
栗本の「さらしなにっき」の事も書きました。
=============
先日、村上の「鏡」という掌編小説を読みました。
これが面白かった。
非常に。
と、いうか怖かった。
この怖さは、栗本薫の「さらしな日記」の怖さに相通じます。
日常に潜む、何気ない怖さ。
ゾクッときます。
誰でもが感じる不可解な日常のある部分を、
ゆっくり、ザックリと切り取り、
読み手は、作者以上に自分の想像に揺れる。
読み終わった後はひたすら「怖い」。
別におどろおどろしいモノは何一つ出ていないのに、、、
これぞ、まさしく筆力か、力量か
と唸ります。
==============

それから、グインについては以前傭兵と言う記事を書いたことがあるのですが、
あの時はイラク戦争に駆り立てられる民間人兵隊、つまり傭兵について、書いています。
「小説グイン・サーガなら豹頭王グインが解決してくれるのだろうが、
現実は、豹頭王ならぬライオン(?)総理はどのように、イラク問題を解決してくれるのか???」と。

豹頭王グイン。
いかなる出生の秘密があるのか、わからぬまま作者栗本薫は亡くなりました、、、
さびしいです。

栗本の冥福を祈りながら、
作品をもう一度、手に取ってみようかと思うものです。

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2009.05.27

百人一首の日

今日は百人一首の日

由来は以下の通り。
============
1235(文暦2)年、藤原定家によって小倉百人一首が完成されました。
藤原定家の「明月記」の文暦2年5月27日の項に、定家が親友の宇都宮入道蓮生
(頼綱)の求めに応じて書写した和歌百首が嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の障子に
貼られたとの記述があり、この記事が小倉百人一首の初出ではないかと考えられています。
=============

以前、白桃忌について記事を挙げたとき、コメントを頂いた方から「百人一首の日」を教えていただきました。
その折も、お返事で書いたのですが、
実は私は「カルタ部」でした。
と、言うことで百人一首については、かなりエントリーを挙げているのですが、
今日は先の白桃忌の縁で与謝野晶子と百人一首についてツラツラと。
与謝野晶子の「みだれ髪」。
手元の歌集を繙けば、一番目の歌は、
「夜の帳(ちやう)にささめき尽きし星の今を下界(げかい)の人の鬢のほつれよ」
あるいは、
「黒髪の 千すじの髪の みだれ髪 かつおもひ みだれ おもひみだるる」
などを詠むと、
百人一首の、
「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」と詠んだ待賢門院堀河に重なります。

待賢門院堀河。
〜〜神祇伯(じんぎはく)・源顕仲(みなもとのあきなか)の娘で崇徳院の生母、待賢門院(鳥羽院の中宮・璋子(しょうし))に仕えて「堀河」と呼ばれました。息子の崇徳院は天皇在位後政略で退位させられますが、その時に待賢門院も追放され、堀河も一緒に出家。〜〜〜
と、人物像にはあります。

当時は男性が女性のもとに通った時代。
「後朝」、きぬぎぬと読み、男と女が一晩を明かした翌朝と言う意味。
この歌は、「後朝の歌」と言われ、作者の女性らしい繊細で、ゆれるような思いを、
長い黒髪に託して詠っています。
官能的であり、美しいこの歌には、壊れるような儚げなものがあり、
同じく黒髪を詠んだ晶子のそれとは、かなり違ったものがあります。
時代ということでしょうか?
あるいは、
詠み手の個性ということか???
なおこの待賢門院堀川は歌人としての評価は高く才女として有名であったらしく、西行とも親交があったとされています。

待賢門院堀川に与謝野晶子。
そんな熱き歌人のことを思いながら、
今日、5月27日は「百人一首の日」。


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2009.05.26

北朝鮮の核実験

北朝鮮核実験、国会で「抗議決議」 全会一致で採択と言うニュース。
まったくです、、、
何を考えているのか???北朝鮮、
25日「地下核実験を成功させた」と発表。
それに先立って、北朝鮮国内で「人工的な地震」が起きたことを日本の気象庁や韓国政府、米国の機関が発表。
ニ度目です、2006年10月についで。

今、核兵器を開発するということは、世界中の世論に真っ向から挑戦するようなものです。
オバマ米大統領は4月にプラハで行った演説で、「核兵器のない世界」の実現を初めて米国の国家目標にする方針を発表したことは、記憶に新しい。
この演説を契機に、核兵器廃絶が国際政治の現実の課題にのぼり、具体的な目安が決まり、
もう手の届くところだったのです。
来年開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議で、「核兵器廃絶を達成する核保有国の明確な約束」を議題にすることも決まっています。

それなのに、、、
ですね、北朝鮮。
思えば、
この4月、ロケットを発射し、日本上空を飛行して太平洋に落下させました。
国連安全保障理事会は、これを「国連安保理決議違反」として非難する議長声明を全会一致で採択し、北朝鮮企業の資産凍結などの制裁を実施。
それを受けて、
北朝鮮はこの措置に反発。
そして、
朝鮮半島の非核化をめざす六カ国協議から離脱すると一方的に声明。
そして、そして、同じ4月29日には、北朝鮮外務省報道官声明の形で、安保理が謝罪しなければ「自衛的措置」として核実験とミサイル発射実験を行うと発表。
こうした経緯の中での今回の実験です。

北朝鮮の言い分は、
「自衛的核抑止力の強化の一環」だそうです。

自衛的核抑止力の強化の一環

手垢のついた言い分です。

核が抑止力にならないことは、今や国際社会の大方の見方です。
むしろ、核があるから、国際社会のバランスが崩れ、その隙間に紛争や戦争が入り込むという認識を強め、
国際間の関係は「対話と協調」へと動きつつあります。

時計を逆戻りするような、今回の北朝鮮の実験。
何も生の創造はなく、破壊だけへの道です。
核兵器を放棄して、
六カ国協議に戻ることを願ってやみません。

この問題、今後もしっかりと見ていきます。

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2009.05.25

何を教訓とするか?

大阪・兵庫で学校再開、生徒らの笑顔戻る 新型インフルと言うことで、子どもたちが学校に戻り、生活が活気づいたことと思います。
しばらくはマスクは着用を強いられるのでしょうが、
それも、もう少しの辛抱。
楽しい学校生活が待っていると思います。
子どたち、がんばれ〜〜〜〜


さて、このインフル騒動ですが、多くのブログでも取り上げていらっしゃいます。
科学的な見地から、
社会的・経済的見地から、
そして、風評、バッシングが残念ながらあったことへのご意見などなど、、、
私も、そうしたご意見をいろいろ拝見しながら、自分の思いなども、重ねて書きました。

結局、「怖れず、侮らず」と言う対応へと、導かれるのですが、
そのためには、ウィルスの事を、もっともっと、知る必要があるんでしょうね。
ウィルス研究と言うことで京大ウィルス研ya
国立感染症研究所あたりのサイトを見たりするのですが、
思うことは、今回の騒動に限らず「基礎研究」の充実です。
麻生さんはCMにまで出演なさり「冷静に」と言われるが、
冷静であるために、正しい知識は必要です。
正しい知識の保障は、不断の研究ではと思います。

私もここで知的財産立国政策は大学に何をもたらしたか?
ノーベル賞は基礎研究からとして、基礎研究の大切さをを書いてきました。
実際、
基礎研究の予算は日本はじり貧状態。
総務省によると、自然科学に使用した研究費のうち、基礎研究費の占める割合は、2003年度の15%から、07年度には13・8%に減少。
また、日本の基礎研究費の割合は、フランスやドイツ、米国などに比べて最低だそうです。
国際競争力、国際競争力というが、
基礎研究が盤石の基盤をもち、広く深く豊かであることが肝要です。

今回のインフルエンザ対策を見ながら、
これを経験として今後に活かすためにはどうするか???
と、考えながら、
その一つとして、基礎研究の充実があるのでは、と思ったものです。

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2009.05.24

大分戦

昨日の第13節、大分戦。
1−0で勝ちました!
前半終了間際の佐藤の見事なゴール。
本当に素晴らしいゴールでした。
私は、何回もテレビで見て、
見るたびにため息。
いいですね、、、ヒサト。

そして、その値千金の一点を守りきって、広島は勝ち、暫定順位を5位としました。

大分も苦しい台所事情ながら、本来は力があるチームなので、
試合は、ヒヤヒヤしながら見ていた私です。
何回も、広島にゴールのチャンスはあったのですが、
大分の強い守りに阻まれ、得点を加えることはできません。
また、
大分の攻めは、機能的で、こちらがヒヤリとする場面も何回もありました。
GKの中林君の素晴らしい判断で、ゴールを守りきることができたのですが、
それにしても中林。
成長していて、本当に楽しみです。

と、言うことで、
広島、この調子で頑張っていきましょう〜〜〜
応援しています。

最後に槙野選手。
代表、おめでとうございます。
頑張ってくださいね!
それから、
ヒサトや柏木や高萩などなどの選手も、
次のチャンスがすぐそこに来ていると思うので、頑張ってくださいね。

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2009.05.23

国内総生産速報値から

内需拡大と政府はさかんに言うのだが、、、
だが、、、
結局、お題目だったのか???

内閣府はこの20日1〜3月期の国内総生産(GDP)速報値を発表。
それによると、
物価変動の影響を除いた実質GDPは前期比4・0%減。
そして、
この増減率が1年間続いた場合の換算値(年率)は15・2%減。
昨年10〜12月期が年率14・4%減に下方修正されたため、減少幅は第一次石油ショック後の1974年の1〜3月期(年率13・1%)を上回り、なんと2期連続で戦後最悪を更新。

内訳をみると、
実質GDPを需要項目別で、
個人消費は前期比1・1%減。
設備投資は前期比10・4%減。
輸出は自動車、電機、半導体などが不振のため、前期比26・0%減。

また、
実質GDP減少率への影響の大きさを示す寄与度は、内需がマイナス2・6%で、輸出から輸入を差し引いた外需がマイナス1・4%。

これに対して、
与謝野経済財政担当大臣は「景気が急速に悪化し、厳しい状況にあることを反映したものと考える」との談話を発表。

うううう〜〜〜ん。

こうしてみると、消費の冷え込みが、やはり苦しいですね、、、
そりゃ、消費者にしたら、そうそう簡単に財布の紐は開けられません。
ぎゅっ〜〜〜〜〜と締めています。
締めていても、生活費はかかるのだが、、、

所得 20年前の水準 07年、世帯は556万円に減なんてニュースを読めば、さらに納得。

そう言えば、
公務員の夏のボーナスを0.2ヶ月カットと言うニュースが出ていましたが、
公務員のボーナスカットは、民間へもはね返っていくので、結局、ゼェ===ンブの労働者に影響が及びます。
ますます消費は冷え込み。
そんな定額給付金なんて、ことで誤魔化しても、
なんだか、、、なぁ。

しかも、
しかも、、、
麻生さん。
20日の参院予算委員会で、「鉱工業生産指数などは上向き」と述べているのですが、総選挙への対策、リップサービスなのでしょうか?
実感として景気の上向きは感じられない。

同じく東京新聞のニュースに日銀総裁 景気『最悪期脱した』 GDP大幅改善期待なんて楽天的な日銀総裁の見方が載っていますが、
「輸出や生産の急速な悪化が下げ止まりつつあるとの判断が背景にある。」との総裁の弁です。
輸出と言っても、
現実には、
鉱工業生産の持ち直しは、輸出大企業がかつてないスピードで国内外の在庫を減らしたためなのです。
従来型の輸出主導の一時的な「回復」にすぎないのです。
そして、これは言うまでもなく、
外需頼みと言うことか???


麻生さんが、本当に内需拡大を考えているのなら、
今、すべきことは、やはり、雇用の拡大と保障ではないかと思うのですが、、、
個人消費拡大を図ることが、結局は経済の底辺を厚く、広くしていくものでは、と考えます。

さてさて、、、どうなることか、今後の動きに注目です。

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2009.05.22

インフルエンザ問題から

インフルウイルス:増殖酵素の構造解明 横浜市立・筑波大と言うニュース。
上記ニュースによれば、
「インフルエンザウイルスが、自分の遺伝子を増やすのに使う酵素「RNAポリメラーゼ」の構造を解明。」
そして、この構造に基づいて、ウイルス増殖を抑える2種類の化学物質の候補が見つかり、その上、酵素の構造は人や鳥のさまざまなウイルスに共通すると言うことで、ウイルスの変異に関係なく効果のある薬剤開発に役立つ可能性があるという嬉しいものです。
今後の研究に期待。

さてさて。
それにしても、インフルエンザ。
国内での感染が急激に広まり(?)、社会生活にいよいよ影響が出てくるのだろうか???
と、危惧している私ですが、
いつものように内田さんのブログを読みに出掛けたらゾンビの教訓と言うエントリーが挙がっていました。
いつもながら軽妙な語り口で内田節が炸裂。
こうした話題では、内田節が頭にスンナリの私です(経済に関しては、些か疑問があるのですが、、、)。

内田さんは、今回のアタフタ騒動を、詰まるところは、
〜〜「公衆衛生」か「経済活動」という比較考量しがたい二者択一を迫られるような機会がときには訪れる。〜〜
と、分析。
そして、こうした局面で、マニュアルは存在しないが「物語」を人は創出する。
ここでタイトルのゾンビが登場。
つまり、
「ゾンビも怖いが、死なない兵士も捨てがたい、さて、どちらを取るか」となる。
内田さん自身はいずれをより好むかと、言えば、解答は自らも答えず、相手へも多分、不問に付すのだろうが、
結論はなかなか味わい深くて面白い。
〜〜〜「我が身の安全よりも、利益を選んだ人間はたいへん不幸な目に遭う」ということである。
私はこういう種類の説話原型の含む人類学的知見に対してはつねに敬意を以て臨むことにしている。〜〜〜と。

一方、きくちさんは機内検疫、水際防疫と言うエントリーで、
機内検疫偏重(に見える報道)の実質的効果についての疑問と、そこから浮かび上がるも発想は、
「防災よりも地震予知」とか「ゼロリスク幻想」に通じるのではないかと、書かれています。
なるほど。
確かに当初の舛添さんの意気込みは「ゼロリスク信仰」とも言えるような意気込み(?)ではありました。
また、その意気込みゆえ、
各地の自治体や教育機関の対応が今日に反映されているのかとも思います。
今後もますます拡大していくであろう感染者数と、感染者が出たとされる自治体。
結局、当初の政府の取った対策では、
ウィルスには対応出来ないということでしょうか???

パンデミックと言う耳慣れなかった言葉が、
今では流行語になった気がします。
輸送能力の発達で、以前は見られなかった病気が、またたくまに広がる危険性を伴いながら、
私たちは経済活動を行い、生活を営んでいるのだと、改めて思うものです。
先の内田さんが言われるように、人類の知恵として編できた物語を片手に、
同時に、きくちさんの言われるように片手に握っていたゼロリスクという幻想を放り出し、
進んでいく、、、
そんな時代が来たのだと思います。

さて、
今日、5月22日は国際生物多様性の日
地球環境の変化で生物界にもいろんな変化が出て来ています。
生物の特有の性質が失われたり、
あるいは変異したりと、、、

生態系の変化とともに、
予想される諸々の一つにパンデミックもあるわけですが、
今、私たちは大きく試されている時期では、と思います。
絶滅していくものと生まれてくるもの。
多様な生物と共存していくために、何が出来るのか???
何をすべきか???
その行方を丁寧に見ていくことを感じながら、
今回のインフルエンザ蔓延が意味することを見ていきたいと思います。
同時に、現在感染されている方の一にも早いご回復を祈りながら、、、
この記事を書いています。


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2009.05.21

裁判員制度スタート

今日から裁判員制がスタートです。
テレビでも大いに報道されていましたが、
本来の目的であるという「裁判に市民感覚を反映し、司法への信頼を高めるの」ことが出来、
私たちに信頼できる司法が約束されているものだることを願っています。

ここでも何回も裁判員制について言及してきました。
主には選ばれた方々の物理的、精神的負担についてです。
この制度が積極的な意味で定着するには時間がかかるものと思いますが、
いずれにしても、今後の成り行きを見守っていきたいものです。

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2009.05.20

世界計量記念日

メートル条約と言うのがあります。
「度量衡の国際的な統一を目的として、1875年5月20日に成立したメートル法に関する条約である。14ヶ条の条約本文と附録規定から成る。当時、17ヶ国の代表によりフランス・パリで締結された。現在の条約加盟国は51ヶ国。1921年10月6日にセーヴルで署名した改正条約により一部が改正されている。」とwikipediaは説明しています。
つまり、
今日5月20日は「世界計量記念日」だそうです。

なんだか、当たり前のように使っているメートルとかグラムとかの単位ですが、
こうした記念日に、その歴史を見てみると、味わい深いものがあります。

技術系サラリーマンの交差点の津村さんが、分析化学の入門書を出版と言う分析の入門書を出されました。
今度、本屋さんで求めようと、今から楽しみにしています。
そして、この内容に関して先日、
5を切り上げるか切り捨てるか(数値の丸め)と言う記事を書かれていて、とても面白く読みました。
この時も「四捨五入」って何気なく使っていたし、
余り気にしていなかったのですが、
分析と言う観点で見た場合、凄く大きな意味があるんだと、新しい感動を覚えたものです。

以前、沸点と温度計と言う記事を書いたとき、いつもコメントを下さる技術開発者さんからも、
「フランスが苦労して1メートルという長さを定め、10cm角の立方体の水の重さから1kgの原器を作った物語なんてのは、一般人に話すと、結構聞いて貰える壮大な物語だったりするんですね。」と言うコメントを頂きましたが、
本当に技術開発者さんが言われるように、
「単位のもと」の話って、壮大なのでしょうね、、、

と言うことで、今日は「世界計量記念日」。
身近な単位に思いを寄せてみたいものです!!!

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核兵器廃絶にむけてアメリカ政府も前進

共産・志位氏、オバマ米大統領から返事もらいおおはしゃぎ!と言うニュースを読んで、
ちょっと赤旗の記事を読んでみました。
志位書簡に米政府から返書
核廃絶への「情熱うれしく思う」
と言うことで。まぁ、先のニュースのタイトルのように「おおはしゃぎ」というほど浮いたものではありませんが、
アメリカ大統領の解答に期待を寄せていることは伺えました。

赤旗ニュースにアメリカ政府の返書が掲載されていましたので、私もここに転載しておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米国政府の返書全文

 志位委員長の書簡に対する米国政府の返書全文は以下の通りです。

 親愛な志位様

 あなたの四月二十八日付の書簡で、オバマ大統領のプラハ演説についての感想と、どうすれば私たちが最良の方法で核兵器のない世界を実現できるかについての考えを伝えていただきました。大統領は、その書簡に感謝する返書を、大統領に代わってしたためるよう、私に指示しました。

 この問題にたいするあなたの情熱をうれしく思うとともに、私たちは、この目標に向かって具体的な前進をつくりだすために、日本政府との協力を望んでいます。世界の国々が核不拡散条約の強化と、核兵器用の核分裂性物質生産禁止条約交渉の速やかな開始、包括的核実験禁止条約の発効を確約するならば、私たちは認識を変え、核兵器のない世界に向けて新たな機運をつくることができます。

 思慮に富んだあなたの書簡に重ねてお礼を申し上げます。

敬具
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


なるほど。
核廃絶。
これは、今や世界的な規模で共通の課題ということでしょうか???
返書にもあるように、
具体的な前進を得るために、
私の平和を願う声が不断に、そして大きくなっていくことを望むものです。

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2009.05.19

鳩山民主党誕生

インフルエンザ記事で、遅くなりましたが、
民主党代表に鳩山さんが就きました。

さてさて。
どう変るのか???

誰でもが思うのは小沢さんの黒子の姿です。
いえいえ、黒子ではありません。
執行部に堂々の登場です。おざわさん。
これを見ながら、
「はて???
小沢さんってどうしてやめたんだっけ???」
と、思ってしまう私です。

あっ、ポンと膝をうつ私。
そうそう西松でした。
西松。
うむうむ。
 
小沢さんは辞任にあたっても「やましいところはない」と言いましたが、
当事者の一方である「西松建設」はこの15五日の株主総会に提出した報告で、小沢さんらへの献金が政治団体を隠れみのにした違法なものだったと認めました。
あらあら、、、ですね。
 
世論は、もっと明らかにして欲しいと願い、私も何回もここで書いたのですが、
民主党は積極的に調査せず、ひたすらひたすら小沢さんの無実(って言うのかな???)を訴えていたのですが、
が、
突然の辞任。
そして代表は降りたものの執行部。
しかも、選挙対策ということですが、、、
なんだかあ、これって「朝三暮四」のような感じで、国民・有権者を阿呆にしているように思えてなりません。


鳩山さんは。
今回の代表にあたり、
「企業・団体献金の禁止」と言うのだが、
ならば、まずは魁より始めよと言いたい私です。
小沢さん問題をウヤムヤにしては、どんなに美しい愛のある言葉で述べても、
うすっぺらな、表面しか見ることができないのでは、、、ないでしょうか???
鳩山さん>
さらに、
衆院比例定数の削減や改憲への姿勢などなど、、、
かなり不安材料もある鳩山民主党。
今後の動きに注目です!!!

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2009.05.18

新型インフルの感染者拡大

新型インフルの感染者計121人に 兵庫・大阪ということで、ますます拡大しています。

教育機関は休校が相次ぎ、
イベントなども中止など、大きな影響が出て来ています、、、

うううう〜〜〜〜ん。

それにしても今回の校内での感染。
ルートが不明と言うことで、今後、さらに大きく拡大していく危険があると思われ、心配です。

感染経路、高校生起点に枝分かれ? 新型インフルと言うことで、疫学的観点からも「高校生・若者」に多い今回の新型インフルエンザです。
記事を参考にすれば、
確かに高校生の年代は季節インフルエンザの予防接種の狭間にあるのでしょうか?
幼児や、小中学生は毎年、必ず接種。
受験生も、多くは11月頃から12月の初めには接種。
高齢者も、接種される方は多いと考えます。

〜〜〜通常のインフルエンザでも感染を繰り返すうちに免疫がつくので、若いほど免疫がない。「子どもたちは免疫の面でも、新型ウイルスに無防備なのかもしれない」と、CDCの担当者はいう。〜〜〜
と、記事にはありますが、果たしてどうなんでしょうか???

いずれにしても、要注意です!!!
今回の型は弱毒ですが、変異が起こるかどうか、あるいは、起きた場合、どうのように変異するのか、
しっかり、追跡をすることと、
予防を徹底的にするも、過剰に陥らないように心がける必要もあります。
今後の動きをきっちりと見ていきましょう。


最後に、
今回感染なさった方は、どうぞゆっくりと治して下さいね。
お見舞い申し上げます。

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2009.05.17

山形戦

昨日のサンフレッチェ広島。
山形を相手に3−1で勝ちました。

森崎選手がお休みということで、ちょっと心配だったのですが、中島選手の活躍で、
大丈夫、杞憂でした!!!

キックオフとともに序盤からゲームを支配したのは広島。
8 分、柏木がシュート。
ボールはGKの脇を抜いてゴールネッへ。
やった!!!
ようちゃん。
久しぶりにようちゃんのゴールを目にすることができました。
更にその2分後、槙野くんがゴ〜〜〜ル。
うわっ〜〜〜
やるじゃん。
マキノ。
誕生日を迎え新生マキノです!!!

こうして2点リードで試合は進み、
広島は、押しながらも次の点へと結びつかなかったのですが。
ロスタイムにまたまた素晴らしいゴールが用意されていました!!!
それは高萩君でした。
佐藤のポストプレーで前を向いた高萩がミドルシュート。
これが、
これが、、、
見事な軌跡を描いてゴールネットに吸収。
思わず、やった!!!の雄叫びがわが家にはあがりました。
まさか、、、
のゴールでした。
すごい!!!
感動です。


後半は、山形に一点とられ、結果は3−1でした。

と、言うことで、
素晴らしい試合を昨日は観ることができて幸せでした!!!
うんうん。

次節は大分です。
気を抜かず、頑張っていきましょう!!!
応援しています。

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2009.05.16

最近の郵政事情

アッテンボローの雑記帳のアッテンボローさんの記事を読みながら、最近の郵政事情を垣間見ました、、、
ふっ〜〜〜
ですね。
郵政民営化で、こうなることは予想されていたのだが、アッテンボローさんの記事を読むと、
ため息ばかりです。

以前、郵便局に行ったら、
窓口が3つに分かれているんです。
それで順番待ちの札がそれぞれにあるのですが、この順番札出し機(?)が分かり辛いところにあるんです。
で、
初めて訪れる客は、そんなことは知らないので、一番手前の札を取って、順番を待つ。
たいていは、切手とか小包のところです。
それで、やっと自分の番になり、「あのぅうううう、郵便貯金のことでっぇえええ===」なんて言ったら、一言。
「こちらは○○です。貯金はあちらの会社です、もう一度札をとってお並びください」と冷たく言い放ちます。
「えええええ〜〜〜〜そっそんなぁ===」とブツブツ言いながら、順番札を探しに、
と、言う光景を見ました。
確かに、案内が不親切。
しかし、これは、この郵便局だけなのかと思っていたのですが、他所の郵便局はどんななのか?と思ったりします。

また、私は仕事でEXPACK500を利用することが多いのですが、
これまた先日、郵便小包を届けてくれた職員が、「EXPACK500、如何ですか?」と営業。
私は必要なので、これ幸いと買い求めました。
そして、しばらくすると夕方ピィイイン、、、ポォオオオン。
出てみると、以前の職員の方が「EXPACK500、まだありますか?無いなら如何ですか?」と営業。

ううううう====む。

縛りが厳しくなったのでしょうか???

大変ですね。

アッテンボローさんの臨場の厳しい現実を読みながら、
郵政民営化がもたらしたものを、改めて考えています。

今からでも、正常な形に戻すことが出来ると、信じて、
いや、
郵政事業を私たち国民の本当の意味で手に返してもらうために、
この記事を書いています。

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2009.05.15

ポスドク問題

ココログニュースで
博士でもつらい『ポスドク』
と言う記事がしばらく前にありました。
それを読みながら、思い当たる沢山の顔、カオ、かおを思い出していました。
ふううう〜〜〜〜
ですね。

ほたるいかの書きつけのFSMさん経由で原田あきらさんのブログの記事を読みながら、改めて教育基本法を変えたあの頃を思い出しました。
私も教育基本法については、随分記事にしました。
あの折は主には愛国心教育と、行政の介入について述べました。
が、
当時も原田さんのエントリーにあるような事柄は多々語られ、討論され続けていました。
学ぶ喜びを取り除けられ、
ひたすら暗記と反復の苦行を強いられるような教育。
そして、真理探求という高邁な目的は榧の外におかれ、
それでも大好きな学問のためにひたすら研鑚して、学問を修めても、
その成果を活かす道は閉ざされている現実。

こんな現実を前にして、
当事者はたたずむばかり。
これから続く若者、後に控えている若者たちは、
先輩の経験を見ながら、先行きの不安は拭えない。
こんな状況で学を志すしていけるのか????と。

基本法改正当時より、さらに劣悪な状況になっていることを、先のココログニュースは伝えます。

ポスドク問題。
その背景にあるものは何か?
政府が「院生の倍加」政策をすすめながら、大学や研究機関の研究職を増やさなかったこと。
博士を増やすことを求めながら、その採用を増やそうとしない大企業。
この2つです。

FSMさんもエントリーで
製薬業などバイオ産業の要求と、その後の展開に振り回されて来たポスドクについて書かれていますが、
民間企業による博士やポスドクの採用は、今は冷えきったままです。
さらにこうしたスペア可能、取り替え自由の人材という考え方は、教育の大きな目的である「人格形成」へも真っ向から挑戦するものではないかとエントリーでは述べていらっしゃいますが、
私もまったくそうだと思います。

そもそも「教育」とはなにか?
読んで、書き、計算が出来るようなスキルを身につけさせることだけではなく、
物事を判断、解釈するための考えを構築できるような力を育てること。
その過程で人は、いずれ身につけたいと願う「人としての深い思い」などが自ずと身についてくるものでは、と私は思うのです。
FSMさんの言葉をお借りするなら「人格」というものでしょうか?

広く、深く、長い視点にたって、教育が保障されていないとしたら、それは、将来大きな禍根を残すものと危惧します。

先のココログニュースは、こうした状況が長く続けば、頭脳の海外流出にもなりかねないのでは、と危惧を表明していますが、
実際、私の周りにも、多くの人(ポスドク以外で、海外に新たな就職先を見つけた人も多くいますが)がアメリカに渡り、日本に帰りたいが、日本の劣悪な研究状況では、帰りたくないし、、、と矛盾を抱えながらの海外生活を送っています。
また、彼らは家族とともに海外に渡ったので、子どもたちの教育についても悩むこと大です。


教育。
今までは、当たり前で、すぐ手に届くものとしていたものが、
今、手薄になっている気がしてなりません。
この問題、今後も追求です!!!


なお過去の記事で教育基本法について書いたものの一部を如何に掲載しておきますので、お時間があるときでもご覧頂けると嬉しく思います。
科学教育と教育基本法
科学教育と教育基本法 その2
科学教育と教育基本法 その3
新自由主義と教育基本法
教育基本法をもう一度
教育基本法の精神

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2009.05.14

09年度補正予算案

09年度補正予算案:衆院通過 終盤国会波乱含みと言うニュース。
通りましたね、、、
参議院で否決されても、結局、成立するのですが。

それにしても、民主党の対応には疑問です。

民主、社民、国民新の各党が本会議を欠席と言う事でしたが、
これってアリなのでしょうか???
確かに自民党は徹底討論、審議は尽くさず、強固採決の感は否めません。
が、
が、
やはり本会議には出席して、反対意見の主張や、反対の意向を明らかにすべきではと思うのです。
西松問題もしっかりと審議をしてもらいたいし、
景気対策にしても、もっと具体的対策を討論して欲しかったものです。

相変わらず、大企業に対しては減税、大型公共事業などの大盤振る舞い、
国民に対しては定額給付金、一回の引き換えに、待っているのは消費税の大増税。
ふっ〜〜〜〜〜
ですね。

今、テレビ・マスコミは民主党の代表選挙云々で盛り上がって(?)いますが、
やはり
国民不在です。

なんだか、
ガッカリの民主党ドタバタ劇を見せられながら、いつのまにか私たちは、国会そのものの動きを見失っていくのではと思います。
しっかりと注目ですね!!!

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2009.05.13

竹酔日

今日は竹酔日。
竹を植えると良い日だそうです。
尤も旧暦なので、本当なら6月の23日頃だそうですが、、、

降らずとも竹植うる日は蓑と笠と詠んだのは芭蕉です。

古代より馴染みのあるは、
生活のいろんな場面に登場。
今ではバイオ燃料としても注目されています。
一見では同じように見える竹でも実は多くの種類があるそうです。
日本では150種類もあるとか、、、

京都は竹が多いのです。
嵯峨野の竹が有名ですが、山科や宇治あたりにも竹林が多くあります。
京阪宇治線に乗って、黄檗あたりまで行くと車窓から竹林がドンドン見えてきます。
そんな時、必ず思い出すのが水上勉「越前竹人形」。
京都にまで竹を求めてやって来た情景が思い浮かびます。

スクスク、ドンドン、と伸びる竹に、人は自身の成長の姿を重ねたのでしょうか?
目でたき物と、親しまれている竹。
旧暦の5月13日は、そんな竹を植えるといいとされた日です。
ところで、竹って酔うのですか???

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憲法解釈の変遷

連休中はバタバタしていたので憲法記念日もアッと言う間に過ぎました。
憲法にはこだわり続けているので、ちょっとばかり、調べたことを、記事に掲載しようと思いつつ、今日に至っていますが、
今日は「政府の平和主義解釈」と言うテーマでエントリーを挙げます。
Wikipediaによれば、
平和主義とは「持続的または永続的な平和を志向する思想的な立場を意味する」とあります。
概説にもあるように、一口で平和主義とは言え、その立場や考えはさまざまで、またいろいろの変遷を辿っている「平和主義」です。
政府の対応もまた然りです。
日本国憲法に謳われている平和主義は、前文の平和生存権と9条の戦争放棄ですが、今日的な問題としては、やはり9条をしっかりと見ていく必要があるので、このエントリーも9条を中心にすえていきます。

もともとは、国連憲章2条4項を前提として日宇宗平和主義の立場をとったのですが、次第に高まる再軍備の方向から変遷。
一番の基は「自衛論」です。
自衛隊発足から今日まで多くの支持を獲得してきた「自衛のための必要最小限の実力」という解釈から発生して、
基地の提供や後方支援は認めるものの集団的自衛権は認めないというものだったのです。
が、
が、
今はその制約さえ取り外すため、集団的自衛権の解釈が新たに出てきました。
そもそも公権力による憲法解釈は最終的には最高裁判所に委ねられ確定されます(81条).
が、行政や立法も解釈の提示は可能です。
内閣では内閣法制局が法制の専門部局として置かれています。
また安倍内閣では「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」などが設置されています。
そこでは具体的に、公海におけるアメリカの艦隊の護衛や弾道ミサイル迎撃、武器使用、後方支援などが検討されました。
そして、ここで大きく問題とされることは、国民である私たちに詳しく中身が知らされていないということです。
解釈、またその変更などの経緯を知る機会が極めて少ないにもかかわらず、実質として憲法9条の下では認められないようなことが行われようとしていることは不安です。
つまり、
手続きなどの堀津を踏まえず集団的自衛権が行使される。
国会で承認なしでも武器使用がなされる。
そして、なによりも国民に知らされないまま行使される。
などなどが明らかにされていません。
改憲という手続きさえ踏まず「解釈」と言う手法で、現憲法の下で集団的自衛権が発動されることは、とても危険な気がしてなりません。
立憲主義への挑戦とも思われます。
私は護憲派ではありますが、
未来永劫にわたり、これを守り抜くというものではありません。
時々の国民が、その願いや要求のもと、ルールに沿って改憲が必要というならば、それはそれで認めるものです。
が、
が、
今回の「解釈」の在り方については、正式手続きを踏まえず、
憲法を変えていくことではないかと考えます。
今、私たちがすべきことは、
正確で、明らかな情報を知らされ、公開してもらい、
多くの場で憲法について語り考える機会を与えられることを政府に要求することでは、と考えます。

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2009.05.12

宇宙基本計画案について

政府の宇宙開発戦略本部がこの4月末に発表した、宇宙基本計画案
上記コラムのタイトルのように「平和原則」を忘れないように、、、、と、強く思います。

有人宇宙活動、
天文衛星や惑星探査機
そして、
その裏での自衛隊による軍事衛星の活用。
また、これまで軍事とは無関係だった研究の分野にまで防衛省との連携を迫り、軍事機密の網が張り巡らされ、
自由な研究活動が大巾に制限されそうな事への危惧。


1969年、参院特別委員会で、
 「我が国における宇宙の開発及び利用に係る諸活動は、平和の目的に限り、かつ、自主、民主、公開、国際協力の原則の下にこれを行うこと」と、日本の宇宙開発利用の原点であるような決議がなされました。
あれから40年以上が経ち、
「平和の目的に限り」がすっぽり抜け落ちました。
代わって「自主、民主、公開、国際協力の原則を尊重しつつ推進する」と明記。
陸域・海域観測や気象、通信、有人宇宙活動といった9つの分野のうち、天文衛星などの「宇宙科学」分野のみ。しかもあくまで「尊重」という位置づけです。他の8分野には、原則は一切明記されていません。

こうした中、
日本の宇宙開発を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA)の軍事研究を引き受ける可能性が大きく浮上。
「事案ごとに具体的な話があれば政府と相談して確定したい」と当局は述べています。
さらに、
JAXAの所管を学術研究中心の文部科学省から切り離し、内閣府に移管することも狙っているとのこと。

JAXAで働く研究者にとって、それは学問の探求から大きくはずれていくことではないかと不安です。
軍事技術が優先されることは、
研究の自由が損なわれていくものであるから、、、
研究は軍事とは一切無縁です。


なおこの法案に対して、
「宇宙基本計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)についてと言うことで、広く国民の意見を募っています。
締めきりは5月18日までです。

私も送ろうと思っています。
興味のある方は是非お送りください。

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早速ですが、小沢さん

今、帰ってきたところですが、
帰省中に、いろいろ政局が動いたようですね、、、

勿論、
小沢さんです。
ニュースの第一報を聴いたのは夫の母と、夕飯を作っていた時。
二人で驚きながら、
それでも「やっぱり」という感想をお互いに話し合っていました。
なんというか、、、
かんというか、、、
です。

流れるニュースで小沢さんの会見を見たのですが、
正直、ガッカリというものでした。
小沢さんの辞任理由は「挙党一致態勢をより強固にするため」というもの。
つまり選挙のためということですが、
今、この時期に辞任することは国民の生活を守る議員として、甚だ無責任ではと思うのですが、、、
それにアレ、、
アレはどうなったのか???
昨日の記者会見でも一触即発かと思うような剣幕を見せたのが西松問題を尋ねられたとき。

資金管理団体「陸山会」の会計責任者で公設第一秘書の大久保隆規被告が3月3日、政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕。
起訴事実は、
大久保被告が、西松建設から2003年から06年までの4年間、資金管理団体と政党支部で計3500万円の企業献金を受けていたこと。
ところが、政治資金収支報告書には、同社OBが代表を務めていた「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」という二つのダミー(隠れみの)政治団体からの献金だと虚偽記載。
また、
検察が今回起訴したのは、時効になっていない4年分だけ。
ダミー団体からの献金は、95年の設立時から12年間に及び、献金総額は、本紙が政治資金収支報告書などで確認しただけでも1億2900万円。

6月から公判が始まる見込みということですが、検察は公判を維持できる資料をガッポリもっていると、
ニュースの解説者は述べていました。

この問題は闇に投げ入れ、
国民のため(あんまり昨日は、サスガに恥ずかしいのか言わなかった、、かな?)
なんて言って欲しくないなぁ、小沢さん>

こうして逃げをうつことは、
自民党の二階さんへ塩を贈ることでもあります。

二階さんも相当に怪しいですね、、、
調べれば調べるほどに。

二階俊博経済産業相が会長の政治団体「新しい波」と、
同派事務総長の泉信也参院議員が代表の自民党支部が、海洋ゼネコン(マリコン)関係者らでつくる政治団体から3年間で総額4000万円の献金を受けていたことが浮上。
新しいものです。
ふぅ====
同団体からの献金は、特定の企業や業界との関係が判別しづらく、政治団体を隠れみのにした事実上の企業献金の疑いがもたれています。
政治献金をしていたのは、中堅ゼネコン「東亜建設工業」の元役員らが代表を務めていた「さんそう会」と、さんそう会の前身で同社の元常務と見られる人物が代表だった「港栄会」だそうです、、、

あらあら。
二階さんは、西松建設の違法献金事件をめぐって、西松建設のダミー政治団体から「新しい波」のパーティー券購入を受けるなど、1618万円の献金を受けていたのですが、、、
ここれまた、
しっかりと説明していただきたいものです。

さてさて、
小沢さんに戻るなら、
小沢さんサイドは「一点の曇りもない」と言うのだが、
だが、、、
だが、、、
私は公判を前に逃げたと思うのです。

逃げたかどうかは、6月に明らかになることですが、
今回の辞任は、
国民不在の気がしてなりません。
このようなやり方で政治を行うとしたら、
小沢さんが目指す政治って中身はナァ〜〜〜ニィ???

よくよく今後の行方を見ていく必要がありそうです。

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2009.05.05

しばらく更新できません

今日は子どもの日と言う記事を書きましたが、
子どもである私は親孝行をも、と考える日でもあります。
と、言うことで、
普段は遠くに離れている夫の両親の顔をみるため、帰省します。

しばらく出かけますので、ブログは更新できません。
また、頂いたコメントやトラックバックも反映できないと思いますので、
よろしくお願い致します。


では、いってきまぁ〜〜〜す♪

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子どもの日に

今日は子どもの日です。
鯉のぼりが五月の空に意気揚々と泳ぎ、
子どもたちの成長を願い、寿ぐ日です。
「日本においては、男性が戸外に出払い、女性だけが家の中に閉じこもって、田植えの前に穢れを祓い身を清める儀式を行う五月忌み(さつきいみ)という風習があり、これが中国から伝わった端午と結び付けられた。すなわち、端午は元々女性の節句だった。宮中では菖蒲を髪飾りにした人々が武徳殿に集い天皇から薬玉(くすだま:薬草を丸く固めて飾りを付けたもの)を賜った。かつての貴族社会では薬玉を作りお互いに贈りあう習慣もあった。宮中の行事については奈良時代に既にその記述が見られる。」
と、wikipediaにはあって、もともとは女性の節句だったのですね。
面白い!!!

いずれにしても、子の成長を願う親の思いがいっぱい詰められた日です。
このごろ、子どもに関して悲しい事件が多く、胸が痛みます。
また、貧困や戦争で犠牲になるのも子どもたちが多いと思います。

一朝一夕では、解決できない問題であると知りつつも、
私は願うしか出来ないことを知りつつも、
やはり、ここで大きく声を出したいわけです。


「次代を担う子どもたちを守りたい」と。

そして、最後に子どもと言えば、やはり山上憶良と言う事で、子どもの歌を詠んだ憶良を紹介しているサイトをここに挙げておきますので、お時間がありましたらご覧下さい。
素敵なサイトです。

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さらに農業問題

先のエントリー、農地改革について、がんさんから示唆に富むコメントと、がんさんのブログアグリサイエンティストが行くで「新しい時代の農業へスムーズな移行を」と言うエントリーを紹介していただきました。
と、言う事で早速拝見。
日本の農業が抱える問題を多岐にわたり分析なさっています。
まず、「最大の原因は、農作物の店頭販売価格の低迷」として量販店の進出による価格破壊と、消費者の対応。
それに対抗するために、農家は如何に儲かる農業を経営していくか、、、について詳細に書かれています。
そして、最後は「担い手」農業へと健全なかたちで速やかに移行していく事が本当は望ましいのかもしれない、と言う思いと現実の中の壁についての思いで締められています。

私も拝見して、
なるほど。
具体的な数字で野菜のコスト、利益について教えていただき、農業の経営について改めて考えました。

以前、日本の農業と言うエントリーを挙げた事があります。
これは2007年、政府、行政の「担い手政策」を調べたときのものです。
この主眼は、ズバリ。
中小零細農家切り捨てです。

農業と農地を株式会社に開放して一気に大規模化しようという主張は、確かにリスクは少なくなり、
農業は企業化、サラリーマン化していき、一定のラインは食の確保と、農業の保障は得られるかもしれません、、、
が、
が、
行政の中身は、
「生産性の低い農地」で大幅減産。
「生産性の高い農地」の減産を不要。
そして、
「生産割当量の取引市場」創設。
つまり、
減反をすべて小規模経営の農家に押し付け、
割のいいところは企業が経営するというもの。

また、
「経営主体を問わず」効率利用をするものに農地を委ねるべきだと言う主張から見えてくるものは、
農地保有の株式会社にたいする規制の早期撤廃。
今までが自民党政府が行ったことは、
輸入依存と画一的な規模拡大。
本来やるべき、
価格保障や経営安定の対策は放棄。


がんさんが何回もそのブログで主張されているように価格保障をまず一番にすべきではないかと、改めて、改めて思いました。

トラックバック頂いた飯大蔵の言いたい事でも 農地法改正案を成立させて良いのだろうか」と言うエントリーでも、
実に深い洞察がなされています。
「そもそも農業がここまで衰退したのは、要するに食えないからだ。採算が取れないから衰退するわけだ。企業が参入したり大規模経営をすればコストが下がり採算がとれるのだろうか。それを改善するのが高級品を作ることであり、労働コストを下げることである。しかし労働者も国民であるからそれを虐めては政策にならない。
 農業コストは国民全体で負担するしかないし、農業政策は国全体で考えるものである。企業の活力を生かすことはいいことであるが、国民もしくは国が企業を活用するのであって、決してその逆であってはならない。」と。


がんさん、飯大蔵さん、そしてコメントを頂いたhamhamさんのご意見を参考にさらに問題点を明らかにしていく事の大切さと、
企業進出への危惧を表明するものです。

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2009.05.04

農地法改正案

昨日、新幹線にのって、車窓を眺めていたら、
そこは日本の田園風景。
代掻きが終わり、田植えを待つばかりの田圃。
緑の風がソヨソヨと周りに葉っぱをなびかせ、遠くにはくっきりと初夏の山々が稜線を空に描いています。
いい風景です、、、

そんな当たり前の日本の風景を見ながら、ふと思い出したのが、
今、国会で話題の「農地改革プラン」
また、農地利用権、自由化へ 農地法改正案、自・民が合意と言うニュースも4月の終わりにありました。


「食料供給力の強化」を掲げ、一般の株式会社による農地の賃借を進めるとした「農地改革プラン」。

戦後の農地制度と、
は家族経営を軸にして、「自ら耕す」ものに農地取得の権利を認め、地域に定着した農業者が安心して農業に取り組めるようにする「耕作者主義」を基本としてきたことは周知の通り。

ところが、今、農水省が考えている新方針は、
根本から掘り崩し、株式会社の農地所有へと道を開くものです。
つまり企業参入ということですが、果たして、これが、「食料供給力の強化」に結びつくのでしょうか???
疑問です。

国内農業を軽視し、財界やアメリカの言うとおりに減反と食料の外国依存を進めてきた日本。
食料自給率は40%が大きく問題になり、危惧を表明されて久しいのですが、、、
あろうことか、その原因を、
を経営規模の零細性と家族経営として、その打開策として農地制度の解体というのが今回の国会提出案。

財界は「企業型農業経営の展開」を掲げて、株式会社の農地取得に対する規制を撤廃するよう要求してきたのです。
企業参入だから勿論利益優先。
企業利益が出なければ、いつでも放り投げる可能性はあります。

「自ら耕す」という理念を手放せば、
誰が担い手になるのだろうか??

また、環境問題についても万全とは言えなくなるのではないか???
以前NHKスペシャル「世界同時食糧危機」を観てと言う記事で、穀物メジャーが巻き起こした食料危機が世界規模で同時に噴出した事態について書きました、、、
環境対策が企業化され、商品化されることへの警鐘をたたきました、、、

また食料自給率と言うエントリーでも如何に日本がアメリカの圧力により深刻な状況に追い込まれたかを描きました。

このうえ、
さらに日本の農業を企業型にすることは、
農業破壊への道をひた走るものと思います。

この問題、さらにさらに見ていきます。

と、次々と問題が浮上してきます。

 

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2009.05.03

今年も憲法記念日に

今日は憲法記念日。
各地でいろいろの催しがあった事と思います。
憲法を変えるか、守るか?
憲法記念日に考える 変えたらどんな国になるのかと言うコラムを読みながら、
改めて憲法について思いをはせました。

そう、来年の5月18日からは憲法改正原案の審査や国会発議がいつでも可能になるということを思えば、
今から、しっかりと憲法について、とくに9条について考える事の必要を思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「時の国際情勢や日米同盟の「現実」に流されるのでなく、30年-50年先を見据えた安全保障論としての憲法規定でなければ、将来に禍根を残すことになりかねません。

「いま九条によってどういう恩恵があるかは見えにくくても、なくなったらどうなるのかを想像すれば、その性質がはっきりする」

先述の後藤田さんとの対談で加藤周一さんが遺(のこ)した言葉を、憲法記念日にかみしめたい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、コラムは結びます。


9条の残したもの、守ったもの、これからも守るものを考えた時、
とてもではないが、
手放す気にはなれない私です。

恒久派兵法と憲法
憲法記念日
国家と憲法と、その都度、
私は日本国憲法について考えてきたのですが、
今もって、その考えは変わりません。

と、言うことで、
今日は憲法記念日。

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2009.05.02

応用哲学会には行けませんでした、、、

哲学に関しては門外漢の私ですが、
先日、京都で開催された応用哲学会に注目していました。
私も参加したかったのですが、
別の用事があり、残念ながら聴くことはできませんでした。
とくに、注目は茂木さんだったのですが、、、、、
茂木さんが伊勢田さんに対して、どんな風に自説の主張をなさるか、
伊勢田さんがどのように斬るか、
楽しみにしていました。
と、言うことで、アチコチの情報をかき集めて当日の模様、輪郭がウッスラとわかってきました、、、
Perduranceな日々感じない男ブログなどの記事を拝見すると、
かなりの人気で入場制限もあったみたいですね。
さすが、茂木さん。
と、言うことでしょうか???

内容については動画にも挙がっていると言うことで、私も茂木さんのところを見ました。
あまりの早口で、実はフォローできず、よく分からなかったのですが。

また、こうしてネットをあちこちとROMしていて、
キリンが逆立ちしたピアス と言う素敵なブログも発見して、なんだか得した気分♪

ところで、
この応用哲学ですが、
第一回は何を獲得できたのか、
また今後、どの様にこの経験が活かされるのか???
主催者側の発表が楽しみです!!!

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2009.05.01

今年の猿橋賞

ちょっと遅い記事ですが、
今年の猿橋賞は慶大・塩見准教授。
「 リボ核酸研究で功績」というもので、
授賞テーマは「RNAサイレンシング作用機序の研究」。
細胞内にあるリボ核酸(RNA)が、病気や細胞死の原因になる遺伝子が働かないよう、作用するしくみを明らかにしたとのこと。


RNAiと言えば2006年のノーベル医学生理賞受賞者の研究でした。
それまでは遺伝子と言えばDNA。
RNAの機能は殆ど解明されていなかったのですが、
この研究でRNAが実は生体内で重要な働きをしていることが明らかになりました。
その後、多くの研究者がRNAに注目。

と言うことで先日、RNA silencingと言う論文を読む講義に参加してみました。
そこでわかったことは、
今までは非コードRNAと呼ばれるていた、「タンパク質をコードしない低分子RNA」が、実は遺伝子発現やゲノム保全を制御する重要な因子であることです。
21〜25くらいの短い塩基のRNAなのですが、この21〜25というのは長さが決まっているそうです。
どういうメカニズムで長さが決定されるのかはまだ解明されていないのかもしれません、、、

いずれにしても、
科学技術の進歩でドンドン、解明されてくる現象に、ワクワクします!!!
この研究が、いつかガン治療やあるいは予防医学に貢献できるものと大いに期待しています。

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5月です

「せちは 五月にしくはなし。菖蒲蓬などのかをりあひたるもいみじうをかし。九重の内をはじめて、いひしらぬ民の住家まで、いかでわがもとに繁くふかんと葺きわたしたる、猶いとめづらしく、いつか他折はさはしたりし。 」
枕草子36段より。

清少納言が「せちにしくなし」と書いた五月は今日からです。

今日はメーデー、
3日は、憲法記念日、
5日は端午の節句と続きます。
また各地ではこのゴールデンウィークにいろんな催しが企画されているものと思います。
清少納言は「葵祭」の記述を残していますが、
季節的に一番清々しい候ゆえ、昔からいろんな催事があったのでしょうね。

古今和歌集巻11の詠み人知らずの歌には五月(と言っても旧暦ですが)の自然の状況と重ねて恋の苦しさ、切なさを詠んだ歌があります。
「郭公 鳴くや五月の あやめ草 あやめも知らぬ 恋もするかな」。

と、言うことで青葉若葉の5月です。
  

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