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2009.05.15

ポスドク問題

ココログニュースで
博士でもつらい『ポスドク』
と言う記事がしばらく前にありました。
それを読みながら、思い当たる沢山の顔、カオ、かおを思い出していました。
ふううう〜〜〜〜
ですね。

ほたるいかの書きつけのFSMさん経由で原田あきらさんのブログの記事を読みながら、改めて教育基本法を変えたあの頃を思い出しました。
私も教育基本法については、随分記事にしました。
あの折は主には愛国心教育と、行政の介入について述べました。
が、
当時も原田さんのエントリーにあるような事柄は多々語られ、討論され続けていました。
学ぶ喜びを取り除けられ、
ひたすら暗記と反復の苦行を強いられるような教育。
そして、真理探求という高邁な目的は榧の外におかれ、
それでも大好きな学問のためにひたすら研鑚して、学問を修めても、
その成果を活かす道は閉ざされている現実。

こんな現実を前にして、
当事者はたたずむばかり。
これから続く若者、後に控えている若者たちは、
先輩の経験を見ながら、先行きの不安は拭えない。
こんな状況で学を志すしていけるのか????と。

基本法改正当時より、さらに劣悪な状況になっていることを、先のココログニュースは伝えます。

ポスドク問題。
その背景にあるものは何か?
政府が「院生の倍加」政策をすすめながら、大学や研究機関の研究職を増やさなかったこと。
博士を増やすことを求めながら、その採用を増やそうとしない大企業。
この2つです。

FSMさんもエントリーで
製薬業などバイオ産業の要求と、その後の展開に振り回されて来たポスドクについて書かれていますが、
民間企業による博士やポスドクの採用は、今は冷えきったままです。
さらにこうしたスペア可能、取り替え自由の人材という考え方は、教育の大きな目的である「人格形成」へも真っ向から挑戦するものではないかとエントリーでは述べていらっしゃいますが、
私もまったくそうだと思います。

そもそも「教育」とはなにか?
読んで、書き、計算が出来るようなスキルを身につけさせることだけではなく、
物事を判断、解釈するための考えを構築できるような力を育てること。
その過程で人は、いずれ身につけたいと願う「人としての深い思い」などが自ずと身についてくるものでは、と私は思うのです。
FSMさんの言葉をお借りするなら「人格」というものでしょうか?

広く、深く、長い視点にたって、教育が保障されていないとしたら、それは、将来大きな禍根を残すものと危惧します。

先のココログニュースは、こうした状況が長く続けば、頭脳の海外流出にもなりかねないのでは、と危惧を表明していますが、
実際、私の周りにも、多くの人(ポスドク以外で、海外に新たな就職先を見つけた人も多くいますが)がアメリカに渡り、日本に帰りたいが、日本の劣悪な研究状況では、帰りたくないし、、、と矛盾を抱えながらの海外生活を送っています。
また、彼らは家族とともに海外に渡ったので、子どもたちの教育についても悩むこと大です。


教育。
今までは、当たり前で、すぐ手に届くものとしていたものが、
今、手薄になっている気がしてなりません。
この問題、今後も追求です!!!


なお過去の記事で教育基本法について書いたものの一部を如何に掲載しておきますので、お時間があるときでもご覧頂けると嬉しく思います。
科学教育と教育基本法
科学教育と教育基本法 その2
科学教育と教育基本法 その3
新自由主義と教育基本法
教育基本法をもう一度
教育基本法の精神

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コメント

規制は社会主義だ!と決めてしまう人少なくないから、この際教育も自由に! 現場で自由にやりましょう~!
(半分以上冗談)

投稿: あゆ | 2009.05.16 20:39

おおおお、、、
あゆさんのユーモア、絶好調だね!!!
ナイス。
ヽ(´▽`)/

投稿: せとともこ | 2009.05.17 16:54

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