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2009.05.04

農地法改正案

昨日、新幹線にのって、車窓を眺めていたら、
そこは日本の田園風景。
代掻きが終わり、田植えを待つばかりの田圃。
緑の風がソヨソヨと周りに葉っぱをなびかせ、遠くにはくっきりと初夏の山々が稜線を空に描いています。
いい風景です、、、

そんな当たり前の日本の風景を見ながら、ふと思い出したのが、
今、国会で話題の「農地改革プラン」
また、農地利用権、自由化へ 農地法改正案、自・民が合意と言うニュースも4月の終わりにありました。


「食料供給力の強化」を掲げ、一般の株式会社による農地の賃借を進めるとした「農地改革プラン」。

戦後の農地制度と、
は家族経営を軸にして、「自ら耕す」ものに農地取得の権利を認め、地域に定着した農業者が安心して農業に取り組めるようにする「耕作者主義」を基本としてきたことは周知の通り。

ところが、今、農水省が考えている新方針は、
根本から掘り崩し、株式会社の農地所有へと道を開くものです。
つまり企業参入ということですが、果たして、これが、「食料供給力の強化」に結びつくのでしょうか???
疑問です。

国内農業を軽視し、財界やアメリカの言うとおりに減反と食料の外国依存を進めてきた日本。
食料自給率は40%が大きく問題になり、危惧を表明されて久しいのですが、、、
あろうことか、その原因を、
を経営規模の零細性と家族経営として、その打開策として農地制度の解体というのが今回の国会提出案。

財界は「企業型農業経営の展開」を掲げて、株式会社の農地取得に対する規制を撤廃するよう要求してきたのです。
企業参入だから勿論利益優先。
企業利益が出なければ、いつでも放り投げる可能性はあります。

「自ら耕す」という理念を手放せば、
誰が担い手になるのだろうか??

また、環境問題についても万全とは言えなくなるのではないか???
以前NHKスペシャル「世界同時食糧危機」を観てと言う記事で、穀物メジャーが巻き起こした食料危機が世界規模で同時に噴出した事態について書きました、、、
環境対策が企業化され、商品化されることへの警鐘をたたきました、、、

また食料自給率と言うエントリーでも如何に日本がアメリカの圧力により深刻な状況に追い込まれたかを描きました。

このうえ、
さらに日本の農業を企業型にすることは、
農業破壊への道をひた走るものと思います。

この問題、さらにさらに見ていきます。

と、次々と問題が浮上してきます。

 

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コメント

せとさん。今晩は。

「耕作者主義」。
ほんとうに日本の農業に相応しい農業の方式だと思います。地勢的にも、気候的にも、環境保持という点でも・・・。米作りを主体とした伝統的な農業生産の生産関係として日本の農民によって創造されて来た優れた農業方式だと思います。子どもの頃、うちは農家ではなかったので、知人の農家に手伝いに行き、代掻きをよくやりました。牛の鼻取りというやつです。牛の鼻輪に一間ほどの長さの竹竿をつなぎ、私がその竹の端を持って牛の進行方向を誘導する仕事です。牛と平行して、牛とともに「のろのろ」歩きます。私の足は素足です。あの時の水に浸された田んぼの土塊を踏み越えて行く感じは今でもそのままです。

「代掻きが終わり、田植えを待つばかりの田圃。緑の風がソヨソヨと周りに葉っぱをなびかせ、遠くにはくっきりと初夏の山々が稜線を空に描いています。」
仕事が終わり、畦に立った時の情景が再現していただいたように鮮やかです。

投稿: hamham | 2009.05.04 20:38

瀬戸さん、おはようございます。

そうですね。企業の参入は瀬戸さんが危惧されているような問題点はあろうかと思いますし、性急な導入は控えるべきだと私も思います。

しかし、今のままの農業でいいとも言えません。10aあたり数万円しか儲からない稲作だと、日本の1枚1枚が狭い田んぼでは個人経営にも限界があります。北海道のような恵まれた土地柄ならともかく、1枚の田んぼがせいぜい10aあるなしのところでは数十ヘクタールの大規模経営は難しいでしょう。

となると、生活できる経営をしようと思えば野菜などを組み合わせた複合経営で、なおかつ最低でもヘクタール単位の規模が必要と言うことになります。

もちろん、こんな状況を作ってきたのは時代の変遷を見ようとせず、とりあえず何かを作付けしておけばそれなりに儲かっていた時代の農業形態を維持しようとしていた政策の失敗にあることは明らかですが、それに安易に乗っかってきた農家にも責任の一端はあります。だからといって、農家を責めるのはあまりに酷な話だとは思いますが・・・。

それと、闇雲に食糧自給率向上を目指すと言うことにも問題はあろうかと思います。もちろん、食糧は自国生産がもっとも理想的ではありますが、金額ベースでの自給率はそれほど低くありませんし、値段が高くなることだけ我慢できれば、日本の食糧生産力はさほど低くないと私は見ています。
それに、世界中の国々が同時に食糧生産が急激に落ち込むと言うことも考えにくいので、政府かりと食糧安全保障問題を考えて対策してくれればそれほど心配することはないのではないでしょうか。

関税で日本の農作物を保護しても、今のままでは国内の農作物が高くなるだけと言うことになり、農家以外の理解が得られるのかどうか難しいところです。消費者が国内農業の保護に対する理解を高めてくれて、高くても買ってくれるようになればそれで問題は簡単に解決するんですけど・・・。

すいません、まとまりのない文章になってしまいました・・・。よろしければ

http://gan-jiro.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-8f0a.html

を読んでいただければと思います。長文なので、無理はもうしませんが(^^;。

とにかく、できるだけ今の形態に近い農業で、担い手に農地を集約していければ一番理想的なのではないかと私は考えているのですが・・・。

投稿: がん | 2009.05.05 10:53

hamham さん。
がんさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

農業問題、
本当に現実のものとして感じながらも、なかなか状況がつかむ事が出来ない私です。
いつの間にか、生産者から遠くはなれ消費者としての自分というものしか考えれなくなっていたのです。
が、
このところ、食料自給率や環境などなど、多くの問題にぶつかるごとに「農業のありかた」に思いが及ぶようになりました。

hamham さん。
そうですね。
「耕作者主義」。
私も主体者としての耕作者を保護、保障することの必要をとみに感じます。
では、どうすればいいか???
やはり行政では、と思うのですが、いかがでしょうか?
ところで、お孫さん、大学には慣れたでしょうか???


がんさん。
とても示唆にとむコメント、ならびにブログのご紹介ありがとうございました。
考えさせられました。
この問題、今後も引き続き拘りたいと思いますので、その折にはまたご意見、アドバイスよろしくお願いたしますね!!!
なお、最新エントリーも興味深く拝見しました。
それから、バイク、くれぐれもお気をつけて。
夫はGPZ-1100というバイクに乗っています。
では、、、またね!

投稿: せとともこ | 2009.05.05 17:21

nice!

投稿: あゆ | 2009.05.06 12:00

あゆさん。
こんにちは。
お久しぶりです!!!

連休はいかがでしたか???

私はお嫁さん、してきましたよ!!!
ハハハ。
あゆさんにも、そのうち、そんな日が来ると思います。
その折はまた、先輩面させてね。(*^-^)

投稿: せとともこ | 2009.05.12 17:28

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