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2009.05.05

さらに農業問題

先のエントリー、農地改革について、がんさんから示唆に富むコメントと、がんさんのブログアグリサイエンティストが行くで「新しい時代の農業へスムーズな移行を」と言うエントリーを紹介していただきました。
と、言う事で早速拝見。
日本の農業が抱える問題を多岐にわたり分析なさっています。
まず、「最大の原因は、農作物の店頭販売価格の低迷」として量販店の進出による価格破壊と、消費者の対応。
それに対抗するために、農家は如何に儲かる農業を経営していくか、、、について詳細に書かれています。
そして、最後は「担い手」農業へと健全なかたちで速やかに移行していく事が本当は望ましいのかもしれない、と言う思いと現実の中の壁についての思いで締められています。

私も拝見して、
なるほど。
具体的な数字で野菜のコスト、利益について教えていただき、農業の経営について改めて考えました。

以前、日本の農業と言うエントリーを挙げた事があります。
これは2007年、政府、行政の「担い手政策」を調べたときのものです。
この主眼は、ズバリ。
中小零細農家切り捨てです。

農業と農地を株式会社に開放して一気に大規模化しようという主張は、確かにリスクは少なくなり、
農業は企業化、サラリーマン化していき、一定のラインは食の確保と、農業の保障は得られるかもしれません、、、
が、
が、
行政の中身は、
「生産性の低い農地」で大幅減産。
「生産性の高い農地」の減産を不要。
そして、
「生産割当量の取引市場」創設。
つまり、
減反をすべて小規模経営の農家に押し付け、
割のいいところは企業が経営するというもの。

また、
「経営主体を問わず」効率利用をするものに農地を委ねるべきだと言う主張から見えてくるものは、
農地保有の株式会社にたいする規制の早期撤廃。
今までが自民党政府が行ったことは、
輸入依存と画一的な規模拡大。
本来やるべき、
価格保障や経営安定の対策は放棄。


がんさんが何回もそのブログで主張されているように価格保障をまず一番にすべきではないかと、改めて、改めて思いました。

トラックバック頂いた飯大蔵の言いたい事でも 農地法改正案を成立させて良いのだろうか」と言うエントリーでも、
実に深い洞察がなされています。
「そもそも農業がここまで衰退したのは、要するに食えないからだ。採算が取れないから衰退するわけだ。企業が参入したり大規模経営をすればコストが下がり採算がとれるのだろうか。それを改善するのが高級品を作ることであり、労働コストを下げることである。しかし労働者も国民であるからそれを虐めては政策にならない。
 農業コストは国民全体で負担するしかないし、農業政策は国全体で考えるものである。企業の活力を生かすことはいいことであるが、国民もしくは国が企業を活用するのであって、決してその逆であってはならない。」と。


がんさん、飯大蔵さん、そしてコメントを頂いたhamhamさんのご意見を参考にさらに問題点を明らかにしていく事の大切さと、
企業進出への危惧を表明するものです。

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コメント

瀬戸さん、おはようございます。

なんだか、私のブログに対して過大な評価を頂いているようで、汗顔の思いです。

そうですね、私の主張をものすごく大雑把にわかりやすく言うと「がんばった分だけ儲かる農業の実現」と言うことになりますかね(笑)。
もちろん、他産業と同じくそのときの情勢などで儲かりぐあいが上下するのは仕方ありませんが、せめて、労働時間と収益の対比がサラリーマンの平均程度にはなって欲しいと思っているわけです。

正味の話、それが現在のレベルではとうていそうなってはいないわけで、長時間働いている割に収益は安値安定になっていて、今60~70代の農家さんは、こんな状態では子供に農業を継がせることはできないと思っている人が多いようです。

ですから、できるだけ楽に儲かる農業を実現することが必要なんですが、技術的に言えば、「楽」と「収量増」に特化してそこを目指してきたのが問題だったのではないかと思っています。

現在、儲かっている農家さんは何らかの形で自分のところを他の農家さんと差別化して、その差を利用して儲けているわけですが、差別化による儲けでは差別化されている方の大多数の農家さんが割を食うということになってしまってて、本質的な解決には繋がりません。

本当に、国でというか国民全体で農業を支えていくという意識を持つことが必要だと思うのですが、その反面それが強すぎると農家を甘やかしすぎてしまい、情勢の変化に耐えられない足腰の弱い農業になりやしないかというのが懸念されるところですが・・・。

ところで、ダンナさんもバイクに乗られているとのこと、しかもGPZ-1100!すごいなぁ・・・私もビッグバイクには憧れますが、まずは免許取らないと(笑)。

投稿: がん | 2009.05.06 08:50

がんさん。
こんにちは。
コメントありがとうございました。

お元気でしたか?
連休は如何お過ごしでしたか?
私は、田舎に帰って普段はできない親孝行の真似事をチョッピリだけしてきました。
夫の両親です。

さて、頂いたコメント。
「本当に、国でというか国民全体で農業を支えていくという意識を持つことが必要だと思うのですが、その反面それが強すぎると農家を甘やかしすぎてしまい、情勢の変化に耐えられない足腰の弱い農業になりやしないかというのが懸念されるところですが・・・。」


本当にわかります。
夫の実家は農業ではないのですが、親戚は農業に従事しています。
その厳しさを少しは私も漏れ聞くので、
がんさんの言われること、とても納得です。

いずれにしても、
食料の問題、今後も注目です。
では、、、またね!!!

投稿: せとともこ | 2009.05.12 17:37

うわさでは農業やりたいと思っても農地かえないらしいとか???農家の嫁になるしかないとか???

あくまでうわさです。やりたい人にはハードル低くないらしいです。


うちが問題にしている里山保全(割り箸やめようと言う前にこちらを!)には個人ではむずかしそうです。人も資金の基盤とかもいるようです。
 でも大規模企業農業も大きい不安が・・・・。

投稿: あゆ | 2009.05.14 09:46

あゆさん、せとさん、こんばんは。

農業やりたくても農地が買えない訳じゃないです。大変に面倒だし、難しいんですね。「農地法」という法律にいろいろと規定されていて、すごく大雑把に言うと「農業をやる意志」と「農業ができる環境」を備えていると「農業委員会」に認められると農地が取得できるんですね。

しかし、この「農業委員会」に認められるのが結構面倒で、ある程度取得しようとしている土地のある地域に顔を売っておく必要があったりするわけです。もちろん、「裏」があるような変な話ではないですよ(笑)

面倒な話ではありますが、この「農地法」が農地の流動化を防ぎ、現在の日本農業の形態を守ってきたとも言えます。しかしその反面、意欲ある新規参入や担い手への積極的な集積を阻んできた面もあるので、難しいところです。

投稿: がん | 2009.05.15 23:19

がんさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

なるほど。
痛しかゆし。
と、言うことですね。

確かに、日本の農業の形態を守ることが、そもそもの目的だったのだから、
積極的な評価もある一方、それが桎梏にも鳴っている、と言うことですね。
フムフム。
農地法に限らず、いろんな法律で見られることなんでしょうね。

では、何を見ていくか?
と、言うと、
やはり、利益が国民により還元されるか、否か、で見いていくことなのでしょうか???
どうなんでしょう。


ところで、バイク。
夫も限定解除に何回も挑戦していました。
がんさんもいずれ挑戦なさるのですか???
くれぐれも、くれぐれも安全運転してくださいね(老婆心です(^-^;)
では、またね!

投稿: せとともこ | 2009.05.16 10:41

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暴論書きます。 1947年、昭和22年になりますがGHQの指揮の下、日本政府によって行われた農地の所有制度の改革、つまり農地改革ってやつですが。 まあ地主が保有する農地は、政府が強制的に安値で買い上げ、小作人に売り渡したわけです。... [続きを読む]

受信: 2009.05.08 17:02

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