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2009.06.29

京都智積院

京都の夏は暑い。
とにかく暑い。
うだるような暑さのなか,涼を求めて,お寺巡り。
智積院に行っていきました。
急に決めたので拝観終了に間に合うか,大慌て。
京阪で7条まで行って,そのあとバスに乗って5分,
熱いあつい,,,と言いながらようやく着いたのは
3時半過ぎ。
まず桔梗がいっぱい植わっている庭を歩いて,楽しみました。
IMGP1045


そのあとは宝物殿にある長谷川等伯の襖絵をじかに見たのですが,
さすが本物は迫力が違います。
そして利休好みといわれる庭にいくころには,もう喧噪やら暑さはどこかに吹き飛び,
そこはただただ静寂で勇壮な世界でした,,,


IMGP1017

IMGP1033

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2009.06.28

京都戦

Jリーグ第15節,京都パープルサンガとの試合は残念ながら0-2で負けました,,,
私も家族と西京極まで応援にいったのですが,,,
残念無念。

それにしても熱い日でした。
朝からガンガンと太陽が照りつけるなか,まず高島屋でお弁当を買って,それから阪急に乗って,
と,スタジアムに着いたときは汗だくでした。

京都学生祭りというイベントがすぐそこで行われていたので,食べ物屋さんが大勢出ていました。
あらあら,これなら,ここで買ってもよかったかな,と思いながら,いよいよスタジアム入り。
広島からのサポータやファンが大勢応援にきていて,
京都の方もサポータやファンでスタンドは埋まり,
紫一色。
そう,京都も紫だから。
「紫ダービー」ということです。
京都には入れ替え戦での思い出があるので,なんとしても勝ちたい,かちたいと思ったのですが,
個人的には京都のファンやサポータの友人がいっぱいいるのですが,
こればっかりは,やっぱり譲れません。
「勝ちたい」と願いを込めたのですが,,,
残念ながら
試合は0-2で負けました。
広島は攻めていたのですが,,,,ねぇ。
うううう,,,ん。
重ね重ね,残念。
選手は熱い中,頑張っていたのですが,,,

さて,
最後に選手がサポータ席に挨拶にきたとき,
選手もサポータもしばらくは,どう対応していいか,と戸惑いがありました。
選手のみなさんが頑張っていたことはわかる。
だからブーイングというわけにはいかない。
が,
だからといって,拍手ということにもならない。
と,いう戸惑いで,半分拍手に半分ブーイングで,選手を迎えました。
と,
突然,ストヤンがサポータに向かってどなりだしたのですが,,,
いったい,何があったのだろう???
どうして怒ったのだろうか???
サポータ席は一瞬静まり,その後は大きく拍手して選手を送りました。

一番悔しいのは選手です。
私たちも悔しいが,,,
くやしいが,,,

ああああ,,,
それにしても,我が家は今年もアゥエイばかりなので,負け試合を多く観ています。
広島から来た友人が「あああ,久しぶりに負けた」というのを聞きながら,
「おいおい,うちはいつも負けているのばかり。ホーム戦,見に行きたいよ,,,,」と嘆いていました。
と,いうことで次節はホーム。
スタジアムにはいくことは出来ませんが,
テレビの前で力一杯応援しています,,,,

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2009.06.27

しそ味ペプシ

しそ味のペプシを飲んでみました。
期間限定ということで,毎年面白い味を出すということで有名な商品。
今年はしそ味でした,,,
夫はカレンダーにまで記入して,楽しみにしていました。
さて,
感想はうううう,,,,んです。
まずくはない。
決して飲めないことはない。
が,
想像とは違います。
そうそう,色も緑色ですが,もっと深い色の方がいいかな???
しその味は,飲んだ直後だけで,あとは炭酸飲料です。
でも,案外,くせになるかも,,,
と,いうことで,飲んでみました。しそ味。

今,すごく忙しくて,書く時間がないのですが,
臭覚,味覚と遺伝子について今度書いてみます。

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2009.06.26

土星の衛星に海?

土星の衛星に海?=氷粒の塩確認−NASAと言うニュース。
おおお、、、ひさしぶりに土星探査機カッシーニの話題です。
「米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(カリフォルニア州)は24日、米欧共同の土星探査機カッシーニの観測機器で土星の衛星「エンケラドス」から噴き出ている水蒸気の氷粒を分析した結果、塩が初めて確認されたと発表した。
 カッシーニは2005年、エンケラドスから氷の混じった大量の水蒸気が噴出しているのを発見。氷で覆われた地表の下には、広大な海が存在すると推定されていたが、塩の確認は海の存在を裏付けるとの見方も出ている。生命の源である海の存在が確認されれば、地球外生命の探査計画にも弾みが付きそうだ。 」
と、ニュースは報じています。


楽しみですね!!!!!
このニュース、もっと調べて、今度、新に記事にします。
とりあえず、ニュースの紹介にて。

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マイケル・ジャクソンさん死去

マイケル・ジャクソンさん死去 ロス郡検視局が明かすと言うニュースが今朝飛び込んできて、
ビックリ。

死因はなんだったのでしょうか???

いずれにしても、残念です。
あの独特の顔を思い出しながら、この記事を書いています、、、

3万5千年前の笛発見=ワシ骨やマンモス牙製、独の洞穴で−音楽のある社会築く
と、言うニュースがつい先頃配信されました。
「ドイツ南西部ウルム郊外にある洞穴の約3万5000年前の地層から、シロエリハゲワシの骨やマンモスの牙で作った笛を発見したと、独テュービンゲン大研究チームが25日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。約20万年前にアフリカで出現した現生人類が欧州に進出してドナウ川上流域に定着し、音楽のある豊かな社会・文化を築いていたことを示すという。」

と、言うことで、3万年以前から人類は豊かな生活の糧として音楽を築いていたのでしょう、、、
マイケル・ジャクソンさんも、いろいろ、いろいろ、、、いろいろありつつも。
その優れた音楽で多くの人々の心をとらえ、
一つの文化を築きました。

まだまだ、、、と思いますが、
「お疲れさまでした。やすらかにお眠りください」とお祈りいたします。

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2009.06.25

駄獣の郡?

迂回献金:与謝野氏への献金 オリエント貿易、社員に寄付分補てん 西松事件と同様

あらあら、、、
ですね。
「商品先物取引会社「オリエント貿易」などグループ5社が与謝野馨財務・金融・経済財政担当相側に迂回(うかい)献金していた問題で、オ社が政治団体「政経政策研究会」への寄付金を幹部社員の給与から天引きした際、同額を給与に補てんしていたことがオ社関係者の話で分かった。寄付金は全面的にオ社が支出していたことになる。摘発された西松建設と同様の手口で、政治資金規正法(第三者名義の寄付・企業献金禁止)違反の疑いがさらに強まった。社員は所得税の寄付金控除を受けており、オ社が不正献金をしたうえで優遇制度まで悪用していた実態が浮かんだ。(上記ニュースより)」

ふぅ〜〜〜〜〜
与謝野さんもかぁ。

与謝野さんの事務所によると、知人の紹介でオリエント社の元オーナーを紹介され、政経政策研究会の名義で寄付を毎月、同氏の資金管理団体「駿山(しゅんざん)会」で受けるようになったと言うことです。

また、エイチ社関係者によると、管理職の社員は毎月5000〜8000円が給与から天引きされ、政経政策研究会に寄付されていたとのこと。

ここで言われるのが、
「迂回献金」かどうか、、、
つまり法の網をくぐっての献金かどうか???
違法か合法か、、、
などなどが今後の争点になります。

もちろん、与謝野さんは「知らなかった」と言うことで身の潔白を貫き通すつもりでしょうが、、、
さてさて、どうなることか。

それにしても思い出すのは与謝野晶子。
駄獣の郡(だじゅうのむれ)

  ああ、此国の
  恐るべく且つ醜き
  議會の心理を知らずして
  衆議院の建物を見上ぐる勿れ。
  禍(わざはひ)なるかな、
  此處に入(はひ)る者は悉(ことごと)く變性す。
  たとへば悪貨の多き國に入れば
  大英國の金貨も
  七日(なぬか)にて鑢(やすり)に削り取られ
  其正しき目方を減する如く、
  一たび此門を跨げば
  良心と、徳と、
  理性との平衡を失はずして
  人は此處に在り難し。
  見よ。此處は最も無智なる、
  最も敗徳なる、
  はた最も卑劣無作法なる
  野人本位を以て
  人の価値を
  最も粗悪に平均する處なり。
  此處に在る者は
  民衆を代表せずして
  私黨を樹(た)て、
  人類の愛を思はずして
  動物的利己を計り、
  公論の代りに
  私語と怒號と罵號とを交換す。
  此處にして彼等の勝つは
  国より正義にも、聰明にも、
  大膽にも、雄辯にもあらず、
  唯だ彼等互に
  阿附し、模倣し、
  妥協し、屈従して、
  政権と黄金(わうごん)とを荷(にな)ふ
  多數の駄獣と
  みづからの變性するにあり。
  彼等を選擧したるは誰か、
  彼等を寛容しつつあるは誰か。
  此国の憲法は
  彼等を逐ふ力無し、
  まして選擧権なき
  われわれ大多数の
  貧しき平民の力にては……
  かくしつつ、年毎に、
  われわれの正義と愛、
  われわれの血と汗、
  われわれの自由と幸福は
  最も臭く醜き
  彼等駄獣の群に

歌集『舞ごろも』大5.5
初出 読売新聞 大4.12.12
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さてさてさて、、、
与謝野さん、如何でしょうか???

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2009.06.24

日本の年金は現役時の34%

日本の年金は現役時の34%、OECD加盟国ワースト2だそうです、、、

と言うことで早速OECDのサイトで確かめました。
「図表でみる年金2009発表」です。
pdfで出てきます。
興味のある方は是非ご覧ください。
まず一頁には以下のように書かれています。
「主要なデータは惨憺たる状況にある。金融危機により、
OECD地域の私的年金基金は2008年に投資額の23%、額に
して約5兆4,000億ドルを失った。OECD地域の2009年の
GDP成長率はマイナス4.3%となる見込みで、2011年まで
プラス成長への復帰は期待できない。失業率は2007年の
5.6%から2010年には9.9%へと上昇する見込みである。金
融危機は今や経済社会危機へと転じている。 」
と分析。

そして日本については、
公的年金の支給水準は現役時代の所得の3割強と、主要7カ国(G7)では英国に次いで2番目に低いとのこと。
内訳をもっと詳しくみていきます。
賃金が平均水準の半分の所得層でも所得代替率は47,1%でドイツについで低い水準。
なおOECDの平均は71,9%です。
賃金が平均水準の所得層では33,9%。
所得が平均水準より1,5倍の層では29,4%で下から3番目(イギリス、ニュージランド)。

と、いうことだそうです。

さらに高齢者が貧困層に陥るリスクも日本は高く、加盟国のうち7番目に高いそうです、、、
OECDはその原因の一つは「高齢者へのセフティネットの水準」を指摘していますが、
まさに日本に当てはまろうかと思います、、、

そういえば、昨年の10月には大半のOECD諸国で所得格差と貧困が増大と言う発表をしたのですが、
その中で日本の貧困の拡大を指摘していました。
その時の報告書によると、OECD加盟の24カ国平均で、消費に税金をかけることによって、格差を示すジニ係数が、消費税がかけられていない時の0・299から0・321に大きく拡大。中でも日本は、0・309から0・316に拡大しているとのこと。
そして、それぞれの国の消費税の影響を分析した研究で二つの際立った特徴が示されたと報告。
まず、消費税の重い負担が低所得者に集中すること、
次に全般的な消費課税は、個別的な物品課税よりも低所得者の負担となること。

つまり消費税はズシリと庶民にのしかかり、格差拡大の原因になるという指摘でした。

政府はこの分析、指摘を真摯にうけて、
今後の政策に活かしてもらいたいものです、、、、、

.

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脳死臨調設立の動き

子どもの脳死移植、1年かけ議論を 臨調設置案参院提出と言うニュース。
先の衆議院での臓器移植A案が参議院で審議ということになり、参議院の野党中心で脳死臨調設立の動きが出たということです。

子どもの脳死基準については専門家の間でも議論が分かれ、問題点が以前から指摘されていることを考慮して、
子どもの脳死判定基準や自己決定権のあり方などを検討する臨時調査会(「子どもの脳死臨調」)を内閣府に設置し1年かけて検討するという事ですが、
これはとても大切な事だと思います。
私も賛成です。
なお、組織移植、生体移植についても1年をめどに検討する—などを柱にしています。

いずれにしても、十分な審議と納得、理解を求めて、広く深く議論と検討を重ねていくことが大切だと思うものです。
この問題、これからもしっかりと注目です!!!

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2009.06.23

社会保障とは、、、

母子加算全廃問題についてエントリーを挙げたところ、いろいろコメントを頂き、
改めて社会保障について考えています。
Wikipediaによれば、
「社会保障(しゃかいほしょう、social security)とは、本来は個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・加齢・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会サービスを給付すること、またはその制度を指す。」とあります。

「ゆりかごから墓場まで」でお馴染のイギリスから始まった社会保障の制度です。
各国の考え方やその歴史を辿ると、経済や政治と不可分であることは言うまでもありません。

では日本はどのように変遷してきたかを主に社会保障裁判とともに考え、そして今後、どの方向にいくのか?について今日は書いていきます。

社会保障裁判といえば、まず朝日訴訟堀木訴訟
朝日訴訟の概要は次の通りです(wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
原告は国から月600円の生活保護給付金を受領して生活していたが、月々600円での生活は困難であり、保護給付金の増額を求めた。1956年(昭和31年)、市の福祉事務所は原告の兄に対し月1,500円の仕送りを命じた。市の福祉事務所は同年8月分から従来の日用品費(600円)の支給を原告本人に渡し、上回る分の900円を医療費の一部自己負担分とする保護変更処分(仕送りによって浮いた分の900円は医療費として療養所に納めよ、というもの)を行った。これに対し、原告が岡山県知事に不服申立てを行なったが却下され、次いで厚生大臣に不服申立てを行なうも、厚生大臣もこれを却下したことから、原告が訴訟を提起するに及んだものである。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
堀木訴訟は次の通り(wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
原告の女性は、視力障害者であり、1970年(昭和45年)当時の「国民年金法」に基づいて障害福祉年金を受給していたが、離婚した後自らの子供を養育していたことから生別母子世帯として児童扶養手当も受給できるものと思い知事に対し請求した。しかし、当時の児童扶養手当制度には手当と公的年金の併給禁止の規定があったことから、知事は児童扶養手当の請求を退けた。そこで、原告はこの処分を不服として提訴した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これらの背景には訴訟を支えた多くの人々の支援があり、またそれを支える主体的な力量と条件が備わったものとして、広く多くの国民に「基本的人権」としての生存権の意義を再確認させたものです。
その後、社会保障裁判は、国民年金裁判、生活保護費受給裁判などなどと全国各地で繰り広げられます。
1960年代半ばの池田内閣から1970年代の佐藤栄作内閣まで高度経済成長とともに、生活保護も積極的に評価され、改善された時代です。

が、1973年、第一次オイルショックで日本経済の低成長期に入り、社会保障政策もストップしました。さらに見直しや転換が決定されます。
鈴木善幸内閣のとき、中曽根康弘行政管理庁長官は第二次臨調で答申を発表。
「国民の自立、自助、自己責任」が出てきます。
国民一人、ひとりの自己責任、親族親類の連帯責任が前面に押し出されてきた時代です。
その後、さらに悪化したのは2001年、小泉純一郎内閣の登場。
新自由主義のもと、格差社会の本格的な到来です。
プライマリーバランスの黒字化を目標に「財政構造改革」「骨太方針」をもってして、
社会保障予算を大幅に削減(具体的には自然増分から2200億円カット)。
年金、医療、介護、福祉、あらゆる分野で締めつけが押し寄せてきます。
2002年、医療制度改革、診療報酬改定
2003年、介護報酬改定、年金物価スライド引き下げ、雇用保険制度改定
2004年、生活保護の老齢加算削減から廃止
などなど、、、、と今に続いています。

憲法25条には、
「第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とあります。
この25条が今や形骸化され、憲法13条の精神「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」が踏みにじられようとしています。

そもそも社会保障とは、セフテイ・ネットでした。
資本主義社会のさまざまな事故や危険に対して、所得の再分配などによる貧困が生じることを予防し、貧困から救済する制度として創られていったものです。それは資本主義そのものを恐慌から守り、社会主義の対抗策でもあったのです。
社会保障とは、国民を貧困から守り、格差とは無縁の社会をつくるための安全弁であることを思うと、
その安全弁を機能的に活かすためには不断の努力が必要であり、それを守ることが肝要であると、強く思うものです。

冒頭、紹介した社会保障のwikipediaには以下のように書いた記事があります。
「19世紀から20世紀にかけては、各国で失業問題が最大の課題であり、その中から社会保障が進展してきた。また、本来、福祉とは正反対の戦争が契機となって社会保障の基礎がスタートしたといえる。20世紀後半に入ってからは、各国において経済の低成長・高齢社会が社会保障を考えていく上での課題である。」と。


社会保障とは、個人の問題ではありません。
すべからく私たち国民のものであると、私は考えます!!!

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2009.06.22

温室効果ガス削減を!!!

今年も陽性の梅雨になるのでしょうか???
大雨注意報が各地に出ています。
お出かけの方はくれぐれもご注意ください。

こうした天気の変化と温暖化との因果関係はともかくとして、
温室効果ガス削減の2020年までの「中期目標」について、いろいろ意見が出ていますね。
先日の麻生さんの、
2005年比15%(1990年比8%)、さらに「(毎年)可処分所得が4万3千円減り、光熱費が3万3千円増える」との国民負担について言及がありました。
うううう======ん。
これは、これは。
国民に負担がかかるから、だぁかぁらぁ、
中期目標をの設定は、、、と、言うものでしたが。
が、
が、
これは本当のか???
麻生さん>

独立行政法人国立環境研究所が「(排出量を)25%削減しても、可処分所得は逆に増えていくし、光熱費も変わらない」と試算をしめしていますが、
それでもなお、麻生さんは「国民の負担」を口にだすのだろうか???
ふっ〜〜〜〜
国民の負担ねぇ、、、

 
実際、 自民党の野田毅衆院議員この方は、
自民党の地球温暖化対策推進本部委員長ですが、政府が示した数値目標でも「可処分所得もGDP(国内総生産)も伸び得る」とし、“負担増”という試算は「適切なデータでない」と認めました。

それでも、
それでも、麻生さんはいまだ誤りを認めていません。

だいたい、
国民の負担を本当に思うのなら、
消費税率やら、介護保険やら医療費やら、年金やら、、、
そして、雇用やら、いっぱい、いっぱいある負担を解決することが先決。
国民の負担なんて、美しい言葉で、いっぱい、いっぱい負担やら痛みを押し付けるやりかたはもうごめんです。
中期目標。
スッパリと二酸化炭素削減にむかって、見直しをしていきましょうよ、麻生さん>

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2009.06.21

神戸戦

サンフレッチェ広島、4−3で神戸に勝ちました!!!
すごい試合でした。
本当に。

前半は2−0で折り返し、
余裕か、と思ったのですが、、、
が、、、
後半はいきなりのPKで2−1、
そして、あれよあれよと言うまに2−3になり、
暗雲たちこめました、、、
あああ、、、
このまま終わるのか、、と思ったのですが。
が、、、、
柏木君、高萩君とバンバンと点を入れて、
4−3になり、
結果、勝ちました。

よかった!!!
よかったですね。

私もテレビで観戦していたのですが、
あまりの早い展開に、
いつもの雄叫び、「うぎゃ〜〜〜」や「きゃーーーー」と叫ぶ間もありませんでした。

神戸は大久保君の初出場ということで、気合いも入り、
なんだか気迫に押されていたのですが、
広島も若い力が爆発しました。

よかった、面白かった、という感想だけが残り、
さて、いよいよ次節は京都戦。
ますます力が入ります!!!
応援していますよ、、、、、、

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2009.06.19

西松建設公判

まだまだ注目、忘れてはいけません。
小沢事務所、談合に「天の声」 西松建設公判で検察主張
「西松建設から民主党の小沢一郎前代表側への違法献金事件で、政治資金規正法違反などの罪に問われた同社前社長の国沢幹雄被告(70)の初公判が19日午前、東京地裁(山口雅高裁判長)で始まった。国沢前社長は罪状認否で「間違いありません」と述べ、起訴内容を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で、小沢事務所が東北地方でゼネコン談合組織の本命業者の選定に影響力を持ち、西松建設が工事受注のため、小沢氏側の要求に応じて献金していた、と指摘した。(上記ニュースより)」

うううう〜〜〜〜ん。
です。

「政治と金」の問題。
私も何度となく記事にしてきましたが、
西松問題はキレイサッパリと明らかにしていくことと、
これは氷山の一角、隠れている氷山もバンサバンサと切り出してもらいたいものです。

さて、そんなこんなで
民主党が企業・団体献金を3年後に禁止するなどの政治資金規正法の改正案を国会へ提出
その一方で、
毎日新聞には次のような記事があります。
「「廃止」を唱えながらも直嶋政調会長が「猶予期間(3年)はご支援をお願いします」と献金依頼ともとれる発言をし、会場の失笑を買う場面も。出席者の一人は終了後、「どこまでが本音でどこまでが建前なのか分からない」と不信感を隠さなかった。」

ううううう〜〜〜〜〜ん。
なっなぁんだ、、、これは。
と、思います。
財界でなくて、一般人の私も「「どこまでが本音でどこまでが建前なのか分からない」と不信感を隠しませんね、、、これでは。

本気でやめる気があるのだろうか、と疑います。

直嶋さんがその席で、「企業人のみなさんが政治について積極的に発言・提案することを否定するものではない」とのべ、企業献金についても「悪いからやめようという発想ではなく、ただ、この間の状況を見ると問題があるのは事実」と述べたそうですが、
「この間の状況」、つまり西松でしょうが、
この間の状況で、仕方がないからやめます、でも悪いとは思っていませんので、どうぞこれからもお金はバンバン下さいね、というおねだりだったのか、と思いますが、どうなのでしょう?直嶋さん>


企業献金は「悪くない」が「禁止する」と言うことで、
企業献金を禁止する法案を提出しながら、一方で企業が献金するのは「悪くない」と発言する構図。
なんだか見覚えがあると思ったら、昨日の記事、自立支援法最優先と言うことで郵便不正をはたらいた者たちは誰?の中でも同じようなことを書いていました。
「障害者には重い、重い、重い『応益負担』を押し付ける法案作成をしながら、
一方で障害者向け施策を悪用して暴利をむさぼるような団体の手助けをしていたのですね、村木さんを筆頭にして。
そして、名前の挙がっている民主党の先生方も。」と。


うううう〜〜〜〜む。
民主党の本音と建前。
こうも違っていていいのだろうか???
と、悩みます。
代表の友愛は、本音?建前????
と、思ったりして。
消費税率は上げない。
これ、ホント?ウソ???
と、悩んだりして。

まぁ、それはそれとして。
企業献金、やはり政治を国民の手から企業への手へと渡すものでは、と私は思います。
企業の目的はズバリ営利、もうけ。
そして見返り。
です。
それは、今回の公判でも「天の声」と「地の金」の構造が明らかになりつつありますが。

と、言うことで、
その場しのぎの企業献金云々かんぬんではなく、ビシッとした対応で、
政治は企業の金から無縁であってほしいと願う私です。
この問題、今後も拘りにこだわっていきます。

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恐竜と鳥


<恐竜>「鳥の指」持つ新種、進化の証拠を補強 中国で発見
と言うことで、また一つ「進化の謎」が明かされようとしています、、、
「恐竜は鳥の祖先と考えられているが、新種恐竜の前脚の骨が、親指から小指までの5本指のうち、鳥同様に人さし指から薬指の3本が残ったものと確認された。研究チームは「恐竜が鳥に進化したことを補強する新証拠」と説明している。」

フムフム。
鳥の祖先が恐竜とするならば、
あの大昔、地球を席捲していた生物が耐えることなく、今に繋がっていると言うことで、
それは、それでなんとロマンあることか!!!
と、ワクワクします。


「だくちる だくちる」から
鳥の鳴き声の研究まで、
ず====ぅと、ずっと繋がっていたのかと思うと、
空をとぶ鳥にも、さらに親しみを感じ、
そのさえずりにも、なにやら意味を求めたりして、、、、

と、言うことで興味ある化石の発見、今後の研究が待たれます。

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臓器移植法改正法案はA案に

ずっとずっと、、、
考え続けていますが、分かりません。
そう、臓器移植法改正についてです。
昨日18日、衆議院で「脳死は人の死」と言うことになりました、、、
参議院では、これからですが、
いずれにしても、注目の法案の一つが、ある結論を出したのです。
が、
が、
が、、、、
本当にそうだろうか?
本当にこれでいいのだろうか????
と、思いは駆け巡ります。
巡るだけで、なんら結論なんて、ましてや正解なんて出てくる筈もない私なのですが。

待つものの身を思えば、早急な判断はやむなし。
だが、与える側の家族からすれば、本当に死んでいるのなだろうか、脳死は、、これで良かったのか?と言う疑問や思いにその後の人生はさいなまれるかもしれません。
その選択は、本当に良かったのか???と。

こうした巡る思いは「終末医療の在り方」を問うときにも直面します。

「人の死」。

本当に難しい、、、
難しい、、、、
むずかしい。

さて、脳死とは、
ヒトの脳幹を含めた脳すべての機能が不可逆的に(回復不可能な段階まで)廃絶した状態のこと。
そして、
判定にあたり、日本では、臓器移植法に基づき、臓器提供の場合に限って、脳死が法律上の死とみなされ、
脳死と判定するためには、以下の手続きを行います。
1深昏睡(JCS300またはGCS3)である。
2瞳孔固定 両側4mm以上。
3脳幹反射(対光反射、角膜反射、網様体脊髄反射、眼球頭反射、前庭反射、咽頭反射、咳嗽反射)の消失。→よって失明、鼓膜損傷などでこれらが施行できない場合は脳死判定はできない。
4平坦脳波。(刺激を加えても最低4導出で30分以上平坦)
5自発呼吸の消失。(100%酸素で飽和したのち呼吸器を外し、動脈血中二酸化炭素分圧が60mmHg以上に上昇することを確認。脳に影響を与えるため、必ず最後に実施する。)

だそうです。

ただ、本当に回復不可能、廃絶なのか、、、、と言われれば、過去に復活した例などもあるとのこと。
と、言うことで、ますます混迷は深まるばかり。

が、
一つだけではっきり言えることは、
この法案成立にあたって、国会議員の方々が、
もっと、真剣に考量、熟慮していただきたいと言うことです。

先日もテレビ番組で、臓器移植の審議をしている会議での、居眠り、いねむり、イネムリの議員や、
オシャベリ、お喋り、おしゃべりの議員の姿が映し出されていました。
十分な審議もなされないままの法案成立には、疑問を感じるものです。
せめて、参議院では、慎重に、丁寧に、ゆっくりと審議を図っていただきたいです。
なにしろ、
「人の死」に関することなのですから、、、

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2009.06.18

母子加算全廃問題について

昨日17日の党首討論でも話題になった問題の一つに母子加算があります。
この問題、調べればしらべるほど酷いですね、、、
うううう〜〜〜〜ん。
うううう=======ん。
です。
勿論、ひとり親、あるいは母子家庭の全てが同じ条件ということはないから、一括りには出来ない問題ですが、それでも大方の家庭は厳しい条件が突きつけられたものと思います。
しかも、こうした法案が、ろくに審議もされずにスピードで決定され、そして全廃と言う結果だけが突きつけられるのは、きびしいものがありますね、、、
ううううう〜〜〜〜ん。

そもそもの発端はあの人です。
そう小泉さん。
これまた老齢加算とともにドンドン削減しようということになりました。

厚労省は、月2万3260円あった15歳以下の子にたいする母子加算を、
07年度に1万5510円、
08年度に7750円に削減。
一方で同省は母子加算に代わるものとして、
07年度、18歳以下の子を養育しつつ就労、職業訓練、自立支援プログラムに参加するひとり親に1万円、
または5000円の「ひとり親世帯就労促進費」(一時扶助)を創設。
そして、この4月に母子加算、全廃。

対象はこの4年間でも10万世帯に増え続けています、、、
何故ひとり親世帯が増え続けているか、その実態はどうか、というきめ細かい調査はなされず、「決まったことだから」という理由で、この4月からバサバサと切り捨てられました。
 
麻生さんは、昨日の党首討論で、
母子加算廃止の代わりに、「就労促進費」を支払っているとか、
学生にはいくら払っている、とかとか言われていましたが、
が、
病気や障害、育児などで就労できない世帯には「就労促進費」は当然、支給されません。
支給ゼロになるのはなんと、なんと4万3700世帯なのです、、、
この辺りについては、一切の言及はありませんでした。
母子加算の廃止で削減された国費は約200億円。
おおおお〜〜〜200億円と言えば、あの額と同じではないですか。
そう「アニメの殿堂」と。

アニメの殿堂か、母子加算か???
廃止の生活保護「母子加算」復活法案、野党4党共同提出と言うことで、多くの対象者の方々からの声を掬いあげる法案が提出されようとしている今、
この動きをしっかりと見守っていきたいと思います!

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自立支援法最優先と言うことで郵便不正をはたらいた者たちは誰?

何度読んでもこのニュースは酷いですね。
「国会対策大事」と強調=村木容疑者、障害者団体側に−自立支援法最優先・郵便不正
ふっ〜〜〜〜

関連ニュースも読みながら、その背景が浮かび上がってきます。

この問題、テレビ・マスコミでも詳しく図入りで報道されていましたが、
世の中には、「とんでもない悪いやつ」がいる、と思っていたところ、さらにその上の食わせ者がいたのですね、、、
ふっっ〜〜〜〜〜
です。

障害者福祉のための割引制度が悪用された「郵便割引不正事件」。
凛の会と「健康フォーラム」などなど、、、
その裏に見え隠れする政治家。
そして法案成立を急ぐ官僚。
その慌ただしく駆け回る隙間に見過ごされて来ているのは、勿論 、当事者である障がい者。
あの法案が提出された頃のことは、良く覚えています。
私も消費税の問題や福祉の問題と絡めて記事にしました。
随分、冷たく厳しい中身でした。
当事者の多くの方々を泣かせ、連日、国会に嘆願があったことを思い出します。

そんな中の突破だったのですが、
が、
その後ろでこんな「悪事」があったのですね、、、
ううううう〜〜〜〜〜ん。
です。
障害者には重い、重い、重い『応益負担』を押し付ける法案作成をしながら、
一方で障害者向け施策を悪用して暴利をむさぼるような団体の手助けをしていたのですね、村木さんを筆頭にして。
そして、名前の挙がっている民主党の先生方も。

この問題、福祉の根本に関わることです。
しっかりと全容を解明していくことを切に願うものです。

 

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2009.06.17

改正農地法が成立 

改正農地法が成立 企業参入へ規制緩和と言うことで、
いよいよ、農業にも大企業や外資系企業が進出するのでしょうか???

参院農林水産委員会で昨日16日、農地の利用権を自由化する農地法改悪案が可決。

現行の農地耕作者主義は崩れ、
農地は、ひたすら投機のためにフル回転していくのでしょうか???

企業参入により、多様な農業の担い手が生産されるというのが今回の法案成立の理由ですが、
果たしてそうだろうか???
小さい農家や、劣悪な環境の農地は取り残されていくのではないだろうか???
そして、気がつけば、
農業生産は大企業に依存するようになり、
商品価値のあるものだけが生産され、
しかも安全は無視され、
価格は企業の論理で取り決められ、
などなど、、、、
と、悪の連鎖が始まるのでは、と私は危惧します。
農地法改正案
さらに農業問題
と、この5月にエントリーを挙げたのですが、
あの時同様、私は言いたい。
「農業と農地を株式会社に開放して一気に大規模化しようという主張は、確かにリスクは少なくなり、
農業は企業化、サラリーマン化していき、一定のラインは食の確保と、農業の保障は得られるかもしれません、、、
が、
が、
行政の中身は、
「生産性の低い農地」で大幅減産。
「生産性の高い農地」の減産を不要。
そして、
「生産割当量の取引市場」創設。
つまり、
減反をすべて小規模経営の農家に押し付け、
割のいいところは企業が経営するというもの。

また、
「経営主体を問わず」効率利用をするものに農地を委ねるべきだと言う主張から見えてくるものは、
農地保有の株式会社にたいする規制の早期撤廃。
今までが自民党政府が行ったことは、
輸入依存と画一的な規模拡大。
本来やるべき、
価格保障や経営安定の対策は放棄。」
と。

この法案の先に待つものを考えるとき、
私は何度も大きな声で呼びかけたいと思うのです。
「日本の農業を守るために、本当にすべきことは何か???
中小・零細の農家を守るために何ができるのか」と!!!

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エンデバー打ち上げ(追記あり)

17日夜打ち上げ=きぼう第3便のシャトルと言うことで延期になっていたエンデバーが今日打ち上げられる予定です。
そしては若田さんを乗せてのお帰りとのこと。
楽しみです。

同じく星の話題では銀河のスリップ痕が明かす謎と言うニュースがアストロアーツのサイトに今日挙がっていました。
「複数の銀河が衝突・合体する過程で残ったわずかな痕跡を、すばる望遠鏡が初めてとらえた。痕跡は衝突のようすを物語る。合体後の銀河で恒星が爆発的に誕生するしくみも解明できそうだ。」とリード文に紹介されていますが、すばる望遠鏡、大活躍ですね!!!
さて、本文には、
「銀河の回転と合体の軌道が同じ方向である(つまり、左回りの銀河に対して左回りの角度で別の銀河がぶつかる)と、逆の場合に比べて合体の痕跡が大きく広がる。まさに今回すばる望遠鏡がとらえたとおりだ。さらに、合体が急速に進んでガスが中心に集まりやすくなり、爆発的な星形成が進む。」とあります。
そして、急速に星が形成されていった様子が解明できる可能性があるというものです。
ううううう====ん。
凄いですね。
初期宇宙ですか。
つい4月には、古代宇宙に巨大ガス雲と言うタイトルで「ヒミコ」について書いたのですが、
宇宙の謎は一つ、ひとつ明かされ、
明かされながらもさらに謎は深まり、
そして、人の空への思いはますます広く深く羽ばたくのでしょうね。
ワクワクします。

そう、すばる望遠鏡の命名のもと、すばる(プレアセデス星団)が<a href="http://www.astroarts.co.jp/alacarte/2009/200906/0621/index-j.shtml">6月21日に月に接近します。
「6月21日の明け方、月齢27の細い月とプレアデス星団(M45、すばる)が接近する。月出時はプレアデス星団の食の終盤または終了直後なので、両天体は大接近している。双眼鏡を使って眺めよう。月の下にある水星や、右のほうに見える金星と火星の接近も、あわせて楽しみたい。」と言うことで、夏至の日の朝、素敵な天体ショウーが待っています!!!
皆既日食もまもなくです。
この夏も宇宙は大忙し。

と言うことで、
今日の最後は、宇宙詩人と言われた宮沢賢治の有名な言葉を紹介します。

「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである」。

農民芸術概論綱要より。

続きを読む "エンデバー打ち上げ(追記あり)"

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2009.06.16

精密裁判から核心裁判へ

裁判員制度。
賛否両論があるなか、5月21日からスタートとなり、いよいよ本格的に私たちに裁判の現実が降り掛かってきます。
先日は足利事件について、ちょっと書いたのですが、
この事件が意味するものは、裁判員制度への大きな問題提起と言っても過言ではありません。
私もこの間、冤罪を不可避のものとしないために、
司法は如何にあるべきか、考えたり、本を読んだりしました。
証拠と自白。
そして情報の公開の範囲などなどについて、です。
と、言うことで、今日は「裁判の迅速化」は必要か、について考えてみます。

2001年の
司法制度改革審議会意見書ー21世紀の日本を支える司法制度ー
の、第2 刑事司法制度の改革に以下のように書かれています。
==============
1. 刑事裁判の充実・迅速化
(1) 新たな準備手続の創設
(2) 連日的開廷の確保等
(3) 直接主義・口頭主義の実質化(公判の活性化)
(4) 裁判所の訴訟指揮の実効性の確保
(5) 弁護体制等の整備
(6) その他(捜査・公判手続の合理化、効率化ないし重点化のために考えられる方策)
================

こうして司法の充実と併せて迅速化が求められて来ます。
これまでの日本の裁判は確かに長い。
長いです、、、
「さみだれ司法」「五月雨式」と言う名があるくらいポツンポツンと審理が行われていました。
この欠点を改正するために先の司法制度改革審議会意見書が出されました。
そして、これを受けて、
司法制度改革関連提出法案 には「裁判の迅速化に関する法律案」が盛りこまれ、2004年に成立します。
こうして、裁判は迅速、がスローガン(?)になっていきます。

では、迅速な裁判が本当に求められるものか否か、を検討するため、
裁判員裁判における審理のあり方についての提言案(討議資料) を読んでみました。
これは、副題に「-証拠調べのあり方を中心に 」とあり、日本弁護士連合会裁判員制度実施本部 が制作した資料です。
読んでいくうちに注目されたのは、
「精密司法」から「核心司法」への転換が、じつに裁判員制度導入により、うまく雲隠れしたということです。
「精密司法」とはWikipediaにもあるように造語です。
意味・用法としては「犯罪の態様・結果・動機等を細部にわたって解明し認定しようとする運用を指す。」と言うことです。
さらにWikipediaは続けます。
「日本の刑事訴訟においては、数十年にわたり、犯罪の態様、結果、動機、被害回復状況、被告人の家族環境、反省の度合いなど、詳細にわたって解明し、認定しようとする運用が行われており、これによって適切な量刑判断がなされるものと考えられてきた。「精密司法」という言葉は日本におけるかかる運用を肯定的にとらえる言葉として用いられてきた。」と。
つまり丁寧に裁判をすることで冤罪を少しでも回避しようというものです。

一方、核心司法は、名前の通り、核心だけを審議する、枝葉は切り捨て考量しないというものです。
そして、核心司法の拠り所は「自白調書」「供述調書」です。
一般の私たちを司法の現場に曝露させるため、
この調書を作るにあたり強制では無かったという証拠のために「取り調べ公開」なども検討しています。
確かに足利事件などをみると、警察のやり方をしっかりと見るために、捜査の一部始終を公開して欲しいとは思うのですが、
その行く先が、実は「裁判迅速化」のためであるとしたら、
それはそれで、「ちょっと待った」と考え込んでしまいます、、、


さて、裁判員制度が裁判迅速化に一躍かっていることの事例として、
「一般人をいつまでも裁判に拘束できない」というのがあります。
これまた、そうです。
私たちにとって、裁判員制度が重圧である理由として「量刑を決めること」と「時間の拘束」があります。
一般人を拘束させないために、裁判をスムーズに迅速に、2〜3日で決めよう、というのですが、
これは、本当にいいのだろうか???
冤罪回避、という大きな目的こそが、
裁判に一般人を参加させることなのだから、、、
その一般人を巻き込むことで、司法が簡潔になっていくことで「流れ作業」のように人が人を裁き、量刑を決めるシステムが出来上がるのでは、と私は危惧します。

丁寧に見いていくことで、
冤罪回避は勿論、今後の再発防止にも役立つものではないでしょうか?
はやければよい、と言う流れには、疑問を呈するものです。
この問題、今後も書いていきます。

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改革の本丸とはなんだったのか?

鳩山総務大臣、辞められましたね、、、

うううう=====ん。
この間、私もアチコチアチコチとニュースやネットを見ていたのですが、
一言で言えば「釈然としない」。
ですね。
ううううう====む。

こうした事の一つ、ひとつの積み重ねが大きな過ちを招いていくのでは、と危惧しています。

郵政民営化と大鉈をふった小泉さんと竹中さん。
あのとき「郵政こそが改革の本丸」が合い言葉。
結局、なんのための改革だったのか?
誰の為の改革だったのか???

この問題に関心のある方ならどなたでもご存じの「かんぽの宿」。
私も何度となく記事にしてきたのですが、、、

日本郵政が「かんぽの宿」など79施設をオリックス不動産、売却しようとしたことは、このまま明らかにされないまま幕引きということか?
建設費2400億円の79施設を、20分の1以下の109億円売却。
差額はどうなったのか???
消えました。
と、言うことです。

 
三井住友グループの問題。
このまま「蓋」ですか???
前にも記事にしましたが、
日本郵政は、三井住友が大株主の不動産関連会社に「かんぽの宿」など建設費340億円の8物件を、わずか11億円、30分の1以下で売り払っています。
30分の29はどうなったのか???
消えました、闇に。
と、言うことでしょうか???

郵便貯金のカード事業では、三井住友カードが民営化後は占有率99%(驚くなかれ、郵政公社時代にはわずか0・2%の占有率でした)。
そして、背景には勿論、こんなからくりがありました。
三井住友を委託先に選んだ責任者である「ゆうちょ銀行」の常務執行役は、三井住友カードの元副社長というからくりです。
ううううう=====ん。
ですね。
なにしろ、今では日本郵政と言えば専務執行役と常務執行役、「ゆうちょ銀行」の副社長、常務執行役など、三井住友出身者。その上、内部監査や法令順守の統括責任者も三井住友の出身者です。
内部監査まで同族です。
ううううう======ん。
「こんな組織に自浄能力があるだろうか?
いや、ない。」
と、反語で言ってみます。

 

竹中さんは西川さんを「高い志」の人と絶賛していたが、
高い志とはなんなのか???
なんなのだろう???
高い志。
ねぇ、、、

と、言うことで、
改革の本丸であった郵政民営化。
いろんな角度から見ても、
私たちにとって、改革であったとは断じて思いません。

では、今なにをすべきか???
と、問われるなら、
まずは根本見直しでは、と思います。
決して遅くはないと考えます。
「そもそもの郵便事業」のありうる姿とは何か???
考えていきたいと思うものです。
この問題、いろんな側面から今後も拘っていきます。

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2009.06.15

人間ドックを受けてきました

今、人間ドックの検診から帰ってきました。
結果はまだ分かりませんが、
私は血圧が高いので、生活習慣病に気をつけなければ、、、
気をつけようと、普段から思いながら、
昨日は検査前日というのに晩酌をしていまいました、トホホ。
「水分は夜9時からだから、まだいいよね、、、」なんて言いながらゴクゴクと飲んで、
そして、、、
もう一度検査の諸注意を読んだら、あららら、、、「前日は飲酒は控えましょう」と、書いてあります。
あらら、、、
まぁ、控えましょう、だから、いいかぁ、と納得。
????
ですね。ははは


それにしても思うのは、
アメリカの「シッコ」
医療の現場を訴えたマイケルムーアの作品で日本でも大ヒットでした。
また、今年の4月にはクローズアップ現代「オバマの100日」からと言うタイトルでエントリーを挙げたのですが、、、

こうした民間の保健制度導入をみるにあたり、
強く強く思うことは、
日本をアメリカのようにしてはいけない。

本当はもっと書くつもりですが、
今からまた出掛けるので、医療の問題について、今度書きます。
と、言うことです。

予防こそが、実は最善の医療費節約です!!!

そんなことをツラツラ思い、検診を受けてきました。

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2009.06.14

憲法審査会の規程の採決

憲法審査会の規程の採決が強行された11日。
うううう〜〜〜〜ん。
駆け込みです。

拙速です。

勇み足です。

うううう〜〜〜〜ん。
なんで、こんな時期に。

憲法審査会 駆け込みで機能するかと言う中日新聞社説や憲法審査会 自公の強引さが際立つなどの記事を読んでも、
自民党と公明党の暴走と、民主党のためらいが伝わるばかりです。


そもそもは2年前。
憲法に改定の規定があるのに手続き法がないのはおかしいと、改憲手続き法の制定を強行
そして、次に出たのがコレ。審議会規定。
手続き法が1年後に施行されるのに審査会の規程がないのはおかしいとの理由。
与党は繰り返して述べます。「立歩不作為」と。


私たちは改憲を望んでいるか???
改憲派もいるし、護憲派もいる。
また中間で、とにかく保留派もいます。
そんな中、改憲の手続きだけがドンドン作られ、
その作った先に改憲が必ずやあるような理由。
まずは改憲ありき。
それも9条を変えること。
と、言うのはこの間の流れからして明らかです。
例えば、
生存権や基本的人権を射程にいれて、もう一度、国民の声を聞き、考えようと、いうような、そんなものではありません。
ひたすら「憲法9条」それも第2項。
「第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

自民党が発表している『新憲法草案』は、憲法9条2項を削除して、自衛軍を書き込むものです。
そして驚くことに、自らをハトと言う鳩山さん(単に名前のことでした、、、)の民主党は、
『新憲法試案』も同じく憲法9条2項を削除し自衛軍を持つ」というものです。

さて、ここで取り沙汰されている、いわゆる立法の不作為についてwikipedia記載を見ます(wikipedia情報ですが、分かりやすく書いてあるので載せておきます)
==================
日本国憲法の改正手続に関する法律の制定に際しなされた「立法の不作為」論 [編集]

日本国憲法の改正手続に関する法律にが2007年に制定されるまで、ながらく憲法改正手続に関する法律が制定されていなかったが、この法律を推進する立場から、憲法付属法を整備しないこと自体が「立法不作為」である、あるいは、憲法改正手続法が制定されないことにより国民の憲法改正権を侵害しており「立法不作為」だという意見がだされた。これに対し、こうした法律の整備に対して慎重ないし反対の立場を中心に、「立法不作為」によって国民の権利が侵害されることによって救済するために損害賠償を認めさせる場面で用いる議論であるからここでこのような議論を持ち出すことは議論を混乱させる、また、国民の憲法改正権を侵害しているという主張に対しては、実際に国会が憲法改正案を発議していない以上国民の権利を実際に侵害していないなどの反論がなされた。こうした批判に対し、国家賠償請求訴訟に関連付けて「立法不作為」に当たらないとするのは、憲法の予定する基本的な法制度の整備を裁判所における訴訟手続の枠内の議論に矮小化するものであるとの反論がなされたところである[1]。
こうした議論の対立点としてまず第一段階目として、「立法不作為」論を司法レベルの問題に限局して考えるべきか、立法レベルまで広げて考えるべきという点において対立点があり、その次に現在具体的な憲法改正案が発議されていない段階で憲法改正手続法が制定されないことが国民の「憲法改正権」を侵害していると解することができるかという二段階の問題が存在する。
===================

本当に
憲法審査会規程がないことで、国民の権利が侵害されるのだろうか???
立法の不作為というのは、
憲法に基づく法律が整備されていないため国民の権利が侵害されている時に問題にされることです。
それは、wikipediaの、これまでの訴訟など他の内容を見ても一目瞭然です。
国民投票法がないために主権者である国民の権利が侵害されている、ということで「立歩不作為」を持ち出して、
しかも、
今回のように、力と数で強行するやり方こそ「立法無作法」だと私は思います!!!
 

この問題、憲法を変えるための手続きに関わることです。
本当に重大です。
見過ごしてはなりません。
しっかり、キッチリと見ていく必要があります。

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ナビスコカップ残念  サンフレッチェ広島

ナビスコカップ、残念でした、、、
サンフレッチェ広島はジュビロ磐田に1−2で負け、予選敗退。
うううう、、、、ん。
残念無念。


実は私たちは、金曜日鹿児島に行って、
応援してきたのです。

弾丸ツアーとまではいかないが、かなりそれに近い強行軍で行って来ました。
ひとえに、広島の勇姿を見るために、、、
そのために。
あああ、、、
残念。

と、言うことで試合の内容について書きたいのですが(テレビ放送もなかったので)
これまたパッとしない内容でした。
なんだか、緊張しているのか肩に力が入って思うようにプレイができません。
一方のジュビロは伸び伸びの試合をしています。
力のある選手が多いチームなので、此方の思うようにはプレイさせてもらえず、
なんだかストレスのたまる前半。
そして後半、
ジュビロは相変わらず勢いと流れノッて、此方を攻めてきます。
途中、ストヤンを交代してから、広島も活気がでて、本来の力を出してきました。
多分、ストヤン、疲れていたのでしょうね、代表帰りだから。
寿人の一点が入ったころから、
ウワッ====いよいよ広島の本領発揮!!!!
と、
思ったのですが、
時既に遅く、
結局、次の一点を取ることが出来ないまま1−2で負けました、、、

ううううううう〜〜〜〜〜〜むむむ。
です。

残念ですが、まぁ、終わったこと。
次はリーグ戦一筋、戦って勝って勝って、、、行きましょう。
応援しています!!!

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2009.06.11

シシュフォスが運ぶもの

お掃除するシシュフォスと言う内田さんの記事を読みながら「そうかぁ、、、お掃除・家事はやはりシシュフォスか、とため息。
とにかく際限がない。
やりだしたらキリがないので、いい加減な私は、とにかくいい加減なところで切り上げて、見てみぬことにしています。
内田さん言うところの
「家事というのは、明窓浄机に端座し、懸腕直筆、穂先を純白の紙に落とすときのような「明鏡止水」「安定打座」の心持ちにないとなかなかできないものなのである。」と言う境地にはなかなか至らない。
ムムム。
明窓浄机かぁ。
ふと窓に目をやれば、、、うっうっ。
机。
ぎゃっ、、、
ですね。
明鏡止水。
そうか、、、そんなくもりの無い心境でこそ掃除が出来るということですね。
思えば、
確かに、禅でも掃除は大切です。
老典座と道元の逸話が語るまでもなく、
ひたすらに、一心に、そして無心に掃除をすることは、心の塵を払うことなのでしょうか。
「心に草は無けれども、迷いの草は生い茂る」と、言うことで、
掃除は自分自身の修行と言うことでしょう。

さて、
冒頭のシシュフォス。
内田さんはカミュから引用していますが、
J.モノーの「偶然と必然」の初めにもカミュのシシュフォスの神話の一部が書かれています。
「人間が自らの人生を振り返ってみりあの精妙な瞬間、シシュフォスは自らの岩のほうへ戻りながら、今や彼の宿命となった、この脈絡のない行動のひとつひとつを思い起こす。」
と始まり、
「われわれはシシュフォスが幸福であると想像しなくてはならない。」
と書いています。
なるほど。
掃除のみならず
「生きる」と言うことはシシュフォスなのか、、、と思った次第。
何を運ぶか、何に向き合うかはその人それぞれ。

「あらゆる人間的なものの起源が人間的足らざるを得ないことを確信し、、、、常に前進をつづける。ふたたび、岩は転がり落ちる。」

なるほど、人が生きるとは、まさに「シシュフォスそのもの」なのでしょうか。

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2009.06.10

「消費税12%が必要」???

「消費税12%が必要」基礎的収支、10年内黒字化のため
うううう〜〜〜〜ん。
うううう〜〜〜〜〜ん。
んんん。
ですね。
この記事は。

と、言うことで今日はやはり消費税から始めます。

内閣府は昨日9日、消費税率を5%から段階的に12%に増税することで財政「健全化」目標を達成するとした試算を経済財政諮問会議に提出。
「少子高齢化で社会保障費の増大が見込まれる中で、新目標を達成するには経済成長や歳出削減に頼るだけでは不十分であり、2011年度以降、消費税率を現在の5%から7%引き上げて12%にする必要があるとの判断を示した。(上記ニュースより)」

大型バラマキ補正予算の行く先はやはり消費税でした。
さて、
試算では、政府が財政「健全化」の目標としてきた国と地方の基礎的財政収支の値を計算したもので、
経済が順調に「回復」し、消費税率が12%に増税された場合、2010年代末にも黒字化を達成できるというもの。

この試算の対象期間は、23年度までの15年間。景気が順調に「回復」する場合、消費税の増税幅が5%と7%の2ケースでは、基礎的財政収支が15年以内に黒字化。
そして3%では赤字が続くと言うこと。
したがって、
消費税率を上げましょう、、、と言うことらしいです。

財政「健全化」だそうです。
が、
が、
驚くことに、
今回の試算には法人税率を引き上げたケースは一切示されていません。
ううううう======ん。

麻生内閣の税・財政の今年1月の「中期プログラム」でも、社会保障、社会保障と言いながら消費税率を上げることをあからさまに謳っています。
目次だけですが、下に掲載しておきます。

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

(1)「不安の連鎖」の阻止
(2)「安心」の強化と責任財政の確立
(3)潮流変化を先取りする成長政策
第1章 経済財政運営の現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

1.経済財政状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(金融・経済情勢)
(財政の現状)
2.3段階の取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
3.財政健全化に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
(基礎的財政収支の動向)
(財政健全化目標について)
(財政健全化の取組)
第2章 経済社会の将来展望 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
1.10年後を展望することで明日の一歩を踏み出す ・・・・・・・・・・・7
(世界的な大きな潮流変化に対応した戦略)
(将来展望を官民で共有し、日本の「底力」を発揮することで閉塞感を払拭
しょく )
2.将来の成長に向けた「シナリオ」作り ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(大胆な一歩により将来の確かな成長の実現を図る)
(「シナリオ」作りの工程)
3.将来をどう展望するのか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
補 今後10年の経済財政展望 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

==============


骨太の方針:2009素案明らかに 赤字半減「5年以内」と言うニュースを次に見ていきましょう。
「国と地方の債務残高の国内総生産(GDP)に対する比率を「2020年代初めには引き下げる」とする新たな財政健全化目標を明示。目標達成に向け、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字の対GDP比を「5年を待たずに半減」させ、「10年以内に黒字化」するとしている。9日の経済財政諮問会議(議長・麻生太郎首相)で提示する。 (上記ニュースより)」

と、言うことで、
ツケは国民に。
形は消費税で。
と、言うことです。


何というのか。
これは二重三重に「ボッタクリ」です。
社会保障と言うが、本当に福祉や社会保障に回っているのだろうか???

消費税導入20年を迎え、遡ってみると、本当に福祉は向上してるだろうか???
税収は、導入いらい累計で213兆円。
実感として悪くなる一方です。
それどころか、骨太方針で、ドンドン削減され、
一方、介護保険やら、医療費やら、負担は増え、体感として貧しさしか感じないこの20年だが、
本当に福祉に使われているのだろうか???
法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)は相次ぐ減税などで累計182兆円も減った事実とあわせると、
私たちが払った消費税は法人税の肩代わり???
だったのか?

そもそも福祉とか社会保障とか言うなら、消費税のように「逆進」が明らかな税金で賄うっておかしいですね、麻生さん>


いずれにしても、国民の財布をあてにして、
税金をガッポガッポ集める時代はもう過ぎました。
国民も疲弊しています。
いつまでもあてにしないで。
それよりは、
もっと見直すべきこと、例えば無駄な歳出や、大企業への負担をもう少し大きくするとか、
とか、まだやるべきことはあるのでは、と思います。
この問題、私たちにすぐに降り掛かることです。
しっかり注目!!!

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2009.06.09

70年ぶりのライチョウから外来生物までツラツラと

白山で70年ぶりにライチョウ確認=乗鞍岳などから移動の可能性もと言うニュースを見ながら、
なんとか、ライチョウの生息地域の環境が整えばいいな、、、と願っています。
このライチョウは、はるばる乗鞍からやってきた可能性もあるということですが、
今は、ほんの僅かの地域にしか生息していないとのこと。
子孫を残して、定住できたらいいな、、、と思いながら、
先日、沖縄や琉球の絶滅危機の植物を救うための展示を見てきました。
係りの方の説明を聞きながら、そして展示を見ながら、
本当に知らないことばかりとため息です。
興味深いことばかりでしたが、とくに大東諸島は面白いな、、と思いました。
「古くは「ウフアガリの島」と呼ばれ、はるか東にある無人島として古くから知られていたらしい。「ウフアガリ」とは琉球語で「東の涯て」を意味し、「大東」の漢字表記は「ウフアガリ」に該当する意味の漢字を当てたものである(これを音読みにして「だいとう」)。ニューギニア近海にあった島が徐々に移動し、現在の位置まで移動してきたと考えられている。現在でも年間に約7cm北東に移動していることが確認されている。」とのこと。
そうかぁ、、、今でも動いているんですね。
ひょっこりひょうたん島です。
生態は独自の流れで保護されてきたということです。

さて、ならなしとりと言うブログで外来生物問題をテーマに、時々の問題にも鋭い筆を振われる梨さんのエントリーを、この頃拝見しています。
今まで外来生物と言う言葉。
耳にしながらも漠然とした印象しかありませんでした。
が、
梨さんの記事や、さらにリンク先の記事などを読み、
新しい発見をしています。

私は引っ越し族なので、いろんな場所で、その地の植物や小動物にあいます。
実は、昨年は、窓にクモが這っていたのですが、今までの知っているクモと形が違うような気がして、慌ててクモについて調べました。
その時セアカゴケグモについて色々調べました。
尤も我が家のクモは普通のクモでしたが、、、
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律と言う法律があることもその時知りました。
が、
身近に考えるということは余りありませんでした。
環境と一口に言う前に、もっと知ることがいっぱいあるんだと、思いました。
梨さんのおかげで、
その実態や、今後の在り方などなどをしっかり、キッチリと考える必要があることを思うものです。


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空からおたまじゃくし

ファフロッキーズ現象かと言われている石川県のおたまじゃくし騒動

なかなか自然というのはユーモアがあるんですね。
空からおたまじゃくし。

本当の原因はいまだ不明ということですが、
このニュース、最初に聞いたときは「海辺のカフカ」を思い出しました。
フゥ====ム。
いくら、今、村上文学が話題でブームとは言え、
本当に魚、ならぬおたまじゃくしが空から降ってきた、、、のかぁ???
と、キイナ風に言ってみます。
キイナ、そうあのキイナです。不可能犯罪捜査官のキイナ、第一話が空から降る魚でした。
これは、竜巻が原因でしたが。

以前、血を流すマリア像と言う不可思議な現象について、チラリと書いたのですが、
この現象はその後、どうなったのかは知りません。
マリア様、いまだに泣かれているのだろうか???

こうした現象、不可思議で面白く、また興味もわくのですが、
やはり「面白さまでで」止めておくことが肝腎でしょうね。
例えば、
こうした現象に「いろんな解釈」をつけると、
なにやら、怪しい、あやしい、、、、迷路に入っていきます。

と、言うことで、
先のおたまじゃくし、原因は何かは未だ分かりませんが、
いずれにしても自然はお茶目ですね!!!


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日本郵政問題

今、注目の話題の一つが西川問題。
そう、「日本郵政」社長の西川善文・三井住友銀行前頭取です。 
迷走しているようですね、麻生内閣。
マスコミも連日報道。
前門のライオン(小泉さんのこと)に後門のハトならぬオオカミ(鳩山さん弟)の間で二進も三進もいかない麻生さんと騒いでいますが、
西川さんご自身が企業代表であり、財界の利益の代弁としてのオオカミの役割を十分に果たした方だから、
個人的には辞めるべきでは、と思います。

と、言うことで今日は郵政事業。

そもそも西川さんが就任したのは2005年11月。
郵政選挙で2005年の10月に民営化法案が成立。
そして、
4〜5日後、郵政民営化法に基づき、日本郵政株式会社(持ち株会社)を設立する際の発起人である設立委員七人を内定。
奥田碩日本経団連会長(トヨタ自動車会長)
北城恪太郎経済同友会代表幹事(日本IBM会長)
山口信夫日本商工会議所会頭(旭化成会長)
秋山喜久関西経済連合会会長(関西電力会長)
森下洋一郵政行政審議会会長(松下電器会長、日本経団連評議会議長)
貝塚啓明金融審議会会長(東京大学名誉教授)
生田正治日本郵政公社総裁(元商船三井会長、元経済同友会副代表幹事)


11月に貯金、保険、郵便、郵便局の各事業会社を統括する「日本郵政」の社長が大銀行からやって来た西川さん。
これには、全国銀行協会は「民営化本来の目的が実現されることを期待する」と諸手をあげて歓迎・期待。
銀行にとっては長年のライバル、郵便局(郵便貯金)を我が手中に出来たと、言うことでしょうか。

当時、
銀行出身者の就任は
「利権が絡むからやらないほうがいい」
「利益相反するから望ましくない」。
と言う声が財界首脳からさえ挙がっていたのですが、
が、
これまた当時の報道によれ
西川さんを指名したのは竹中―小泉ラインだとされています。
そして、当の西川さん。
早々の11日の記者会見で”民営化後の郵政事業について「競争力のあるビジネスモデル」、「リスクを取る」経営を目指す”と述べていました。

もう一度おさらい。
「競争力のあるビジネスモデル」です。

うむ。まさに竹中さんの主張ですね。
競争力ですかぁ、、、

なにしろ、西川さん。
法案導入前から、全銀協会長として、
「郵貯の存在意義はもはやなくなった」
「廃止が望ましい」とのべ、郵便局ネットワークや雇用を維持するような民営化ではだめだと政府に要求してきた中心人物だったのです。
こんな考えの方が、私たちの細々と貯めてきた貯金を守るとか、
切手一枚買う客を大切にするとか、
そんなきめ細かい事業をしてくれる筈がなく、
また実際、その様なことはしていません。
したのは、ひたすらの利益追求。
黒字になりました!!!
影では勿論、リストラや労働条件の悪化があります。
法案導入前から懸念されていた簡易郵便局、過疎地の郵便局など競争力からはずれていくものは切り捨て路線と、言うことを主張して、あの当時も危惧を感じていましたが、、、
実際、リストラなどなど職員への待遇が悪化。
サービスなども低下。
いろんな弊害がうまれて来ていることは、ここでも何回も書いています。

「リスクとれ」。と言うことだったのです。
これも当時はワナワナと震えるくらい鉄面皮の西川さんを想像させる言葉でした。
西川さんのやり手ぶり、豪腕ぶりは、
1997年から務めた旧住友銀頭取時代に花開きます。
その名も旧さくら銀行との経営統合や不良債権処理。
結果、労働者減らし・リストラで有名人物です。
 
「リスクが取れるか取れないかが、民営化会社と公社との違いと言うことで、
絶えずリスクと挑戦、リスクをとって成功したものが利益を得ると言う主張で、ドンドン走ります。

リスク、リスク挑戦と言うが、元手は、私たちの郵便貯金なのだが、、、
それはさておいといて、おいて、
金融商品をバンバンと扱うやり方は、従来の国営にはないやり方です。
ゴールドマン・サックス参入などなどです。

その後、出てきた「かんぽの宿」、この時も報道はオリックスだけでなく、西川さんと出身母体の三井住友銀行、疑惑浮上でした。
日本郵政が「大江戸温泉物語(株)」と関連不動産会社「(株)キョウデンエリアネット」に売却した8件のケースと言うことでマスコミも大きく取り上げていました。
合計約340億円で建設した8件の物件が30分の1以下の約11億円で売却。
このうち210億円かけて建設された栃木県日光の施設は、6億3000万円で売却。
いまは「大江戸温泉物語・日光霧降(きりふり)」としてリニューアル。
騒がれていました、、、
とくに「大江戸温泉物語」などとの随意契約であり、売却額も入札契約も疑惑が指摘されていて、調査の必要を質しながら、今もまだ手つかずです。

西川さん、ご自分の利益もしっかり確保なさったようです。
三井住友銀行から日本郵政に連れてきたスタッフ「チーム西川」の1人がかんぽの宿売却責任者であることは既に明らかですが、この人物と西川さんは多数の三井住友の株を保有していると言うことです。
アラアラですね、西川さん。

かんぽの宿で甘い汁を吸った西川さんの今までについて、
ほんの一部を紹介しました。
調べればしらべるほど、、、
出てくるのです。

と、言うことで、
西川さんは辞めるべきでは、と私は思います。

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2009.06.08

足利事件から

社説:足利事件 DNAの功罪見極めてなどなど、一連の足利事件の経過を読みながら、
なんだか息苦しくなります。
まずは冤罪で長きに渡り刑を受けた菅家さんへの思い。
本当に、ほんとうに、お疲れさまでした、、、
これからご本人の口からさらなる警察や司法の実態が明らかになるものと思います。

次に、思うのは、やはり、警察の捜査のありかたと裁判の実態。
さらには、もうすぐそこにある裁判員制度。

19年目の真実:検証「足利事件」/下 「密室の自白」迫る変革などを読みながら、
捜査が「密室」であることや、
「捜査官は、描いたストーリーに沿った供述を繰り返し迫る。そして得られた間違いの自白が、いずれ『正解』になってしまう」と言う経過。
こうした背景には警察機構が成果主義であるということもあるのでしょう。
「検挙率」と言う名の元に、「とにかく怪しいと思ったら犯人を拵える」という考えが横行しているのではないでしょうか???
「自白」。
作られた自白か否か???
どのような状況で導かれた自白か???
キッチリと見ていく必要があります。

証拠。
今回は「DNA鑑定」と言う科学捜査が決め手になりました、逮捕も釈放も。
経過を、今一度読み直すと、本当に辛くなります。
「DNAが一致した」。
と言うが、当時は「1000人に1・2人」。
精度は低いと思いつつも、目の前の容疑者と一致していて、しかも「自白」(それが強要であったとしても、、、)がとれていたら、限りなく真犯人となってしまいます。

と、言うことで私個人は、今回の事件の「警察の対応」に関しては、
当時の警察としては「むべなるかな」と思います。
なにしろ、犯人を挙げること、検挙率にアクセク、あくせく、、、だから、
他の人物や、あるいはもっと聞き込みを丁寧にする、と言う事を怠ったのでしょう。
勿論断罪すべきは、当時の警察であることは言うまでもありません。
そうした点から、今後の教訓として、菅家さんが言われるように「公開捜査」の重要を思います。
自白、とは何か????
から問う必要があります。
また証拠にしても「作られたもの」や間違った分析だってあることを、肝に銘じていくことでしょうか。


さてさてさて、、、
今回の事件。
本当に重大な過失を犯したのは司法だと私は思います。
頭から、警察の捜査を鵜呑みにしなかったか?
とくに、自白について、丁寧な判断を下したか???
などなど、もう一度検証していくことが大切です。
また、宇都宮地裁の「再審請求棄却」では、大きくおおきく司法の在り方に疑問をもたせるものでした。
あの時点で速やかで適切な判断を下していたなら、
「真犯人」を掴めることが可能だったかもしれないのに、、、
と、思うと、つくづく、司法の怠慢が今回の事件に与えた影響の大きさを思うものです。

「裁判員精度」導入にあたり、
改めて、人を裁くことの大きさを感じるものです。
が、
いずれにしても、今、出来ることは、
警察の捜査の在り方見直しでは、と思います。
早急に調査と今後、再びこのような事が起きないための方針を検討していただきたいものです。

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2009.06.07

W杯切符を手にした日本代表!

先制ゴールを決め、跳び上がって喜ぶ岡崎選手の姿を見ながら、
本当に嬉しく思っています!!!
おめでとうございます。
良かったですね〜〜〜

ビデオで何回見ても、
見ればみるほど、難しいところをよく決めたな、、、と感慨にふけっています。

最終近くでは岡田監督退場のハプニング(?)もあり、と
なかなかハラハラ、ドキドキの試合の中、
耐えて、勝利を納め、
W杯の切符を手にした日本代表。
本当によかった、、、
よかった、


これからが、
いよいよ本番です!!!
ずっと、ずっと応援しています。

ガンバレ、ニッポン!!!

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2009.06.05

議員定数削減案について

民主:参院の定数削減で議論開始 3議員が私案提示と言う新しいニュースが加わり、いよいよ本格化していく「議員定数問題です。
と、言うことで私もいろいろ調べてみました。

国会議員定数の変遷などのサイトから、まとめサイト一覧記事などを参考にしました。

さてさてさて、、、、
こうしたサイトをROMしながら思ったことは、
議員定数云々も問題ですが、「どうして比例議員削減なのか???」と言う単純なものです。
比例だと「民意は反映しない」と言うのだろうか?
小選挙区制なら民意はバッチリ反映出来ると言うことか???
ううう〜〜〜〜ん。
実は調べるほどに迷路に入り込みました、、、
愚樵さんが紹介なさったアローの不可能性定理のように完全な選挙方法はないのだろうと思います。
人間の数だけ議員が必要という訳にはいかないのだから、
どこかで折り合いをつけて、利益の代弁者、代表としての議員を議会に送ることになるのですが、、、
そして、テーマは元に戻り、「議員数」になります。
まず民意を反映するにあたり、数が多いか少ないか、と言うこと。
次に民意を反映するにあたり議員と政党の関係はどうか、と言うこと。
そして、最後は税金も含めて金ということ、になるのですが、、、

今日は「数」について述べます。
私は現行でも決して多くはないと思います。
きめ細かく私たち国民の生活について精査をし、私たちの願いや意見を国会に反映するという意味では、
数は少ないと思います。
選挙区制は地域に根ざした政治を行うために、各地域の代表ということですが、
この代表が1人しか選出されない小選挙区制。
うううう〜〜〜〜ん。
本当に私たち国民の民意を反映しているのだろうか???
と、言うことでまず現行の小選挙区制について見直しを計る方が、いいのではないか、と私は思います。
また、小選挙区と比例区の並立制も、思えば分からない制度です。
この辺りを、まず検討していただきたいと思います。

衆院の選挙制度は、かつては1選挙区で何人もの議員を選ぶ大選挙区や中選挙区の制度でした。
この頃は選挙結果の行方をドキドキ・ハラハラしながら見守るという楽しみがあったのですが、これは個人的な意見。
そしてゲリマンダーなんて言葉が思い浮かぶ区割りなどなどの問題の中で、1990年代の初めに、小選挙区比例代表並立制といわれる現在の制度が導入されました。
さらに、1999年には、「行政改革」の一環で衆院の定数を削減すると言いながら、結局は比例代表だけで20議席減らし、比例代表の比重はさらに引き下げたと言う過去の歴史があります。

こうして見ていくと、
残念ながら、今、提出しようとしている自民党や民主党の案は、「初めから最後まで政党ありき」では、と考えます。
二大政党とか、政権交代とか、小さな政党潰しとかとか、色々な意見を読みながら、
そもそも比例代表導入は、
相対多数派を優遇し死票を大量に発生させる「小選挙区制」または「多数代表制」の対極にあり、有権者の民意を最大限正確に立法府に反映させる制度であると言うことで導入したと思います。

議員定数削減の理由として、
自民党や民主党は、「増税するにはまず身を切る姿勢をみせるべきだ」とか「(定数削減などを解決しなければ)消費税増税の議論は国民の理解を得られない」などです。
が、
なんだか、税金を上げるために、とにかく議員を減らして、無駄使いを減らします。
と、議員自らが、ご自分たちを「無駄」と言います。
確かに、
民意なんてナンノソノ、ひたすら私腹を肥やすことにキュウキュウとしている先生方もいらっしゃるのだろうが、
が、
議員自らが「増税するにはまず身を切る姿勢」と言われたら、「なんともはやはや」唖然。
ここで行き着くのは「政党助成金」。
そんなに身を削りたいのなら、こちらが先だと思うのだが、、、
私たちは、1人あたり年250円、政党に税金を払っている訳ですが、実に無駄だったのかと思いますね。
先のような主張をする国会議員の先生方に払っていたのか、と思うと。

さらにその理由に「消費税導入」のため、とくれば、
議員定数削減は「消費税増税に反対する少数政党を締め出し」とミエミエです。
こう言うのって「語るに落ちる」と言うことかな???


さらにさらに、
自民、世襲制限先送り 小泉氏次男ら「例外」で公認へなんてニュースを読めば「なにをか言わん」です。

結局、自分たちの為の政治と利益だけを守るために、
消費税反対政党は国会から去って頂きます。
と、言うことかぁ、、、

ふっ〜〜〜
こりゃ、反対ですね!!!
今回の自民党、民主党のそもそもの理由から発した「議員定数削減案」。
反対です!!!

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2009.06.04

小さな娘が思ったこと

小さな娘が思ったこと

小さな娘が思ったこと
ひとの奥さんの肩はなぜあんなに匂うのだろう
木犀みたいに
くちなしみたいに
ひとの奥さんの肩にかかる
あの淡い霧のようなものは
なんだろう?
小さな娘は自分もそれを欲しいと思った
こんなきれいな娘にもない
とても素敵な或るなにか…

小さな娘がおとなになって
妻になって母になって
ある日不意に気づいてしまう
ひとの奥さんの肩にふりつもる
あのやさしいものは
日々
ひとを愛してゆくための
  ただの疲労であったと


茨木のり子

=================

日々の積み重ねの中に、いつのまにか気がつかず積もったやさしさ。
それは、
愛すると言うことも、もう意識はしない相手ではあるが、
本当に深いところで愛していると言う美しさが、
ただの疲労という言葉で描かれています、、、
「ひとを愛してゆくための
  ただの疲労であったと」
最後の部分、
何回も声にだしてください。

実はそこには、
やっぱり揺るがない信頼が見えてくるようです、、、、、

私もそんな肩を目指したい、、、
ですね。
ははは、、、

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脳と芸術

今、RNAiについての論文を読む学習会から帰ったところなのですが、
相変わらず、難しくて落ち込んでいます、、、、
ううううう〜〜〜ん。
です。
落ち込んでばかりもいられないので、もっと調べてまた、ここに書きます。

それにしても生物って不思議というか、すごいというか、唸ることばかり。
そんなうなりの中、
こんなニュースを読んでまたまたビックリ。
Man who couldn't even draw stickmen wakes from brain surgery... as a talented artist
また、その関連記事と言うことで、
脳卒中で芸術に目覚めると言う記事があって、それも読んでみたのですが、
が、
事の真偽や、医学・生理学的な意味はおいといて。
おいといて。
なんだか、このお二人の絵、似ているような気がしてなりません。
色使いや、バランス、そしてテーマ、人に与える雰囲気、とかとか、、、

ムムム。
気になります。

脳のある部分を刺激すると、こうした絵を描くようになるのだろうか???
どうなんだろう???
これはなかなか興味のわく話題です。
ちょっと調べてみて、(調べて分かるくらい解明されていないかもしれないが)また、記事にできたら書きます。
それにしても、
生物って、本当に神秘で謎だらけで、面白い!!!
ワクワクします。

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2009.06.03

標榜するもの その2

18世紀市民革命。
近代社会主義・共産主義の歴史的な登場。
市民革命の理念である「自由、平等、友愛」と容易にむすびつく。
が、
資本主義の現実によって次第に隅においやられる。
「プロレタリアート」という観念の登場により、階級利益への抗議へと形を変える。
市民革命の理念である「自由、平等、友愛」の獲得と、政治的権利としての「普通選挙権、言論周回、結社の自由」を要求する形をとる。
この初期段階の特徴として、
自由や平等理念の市民階級的追求は自由主義に、
労働者階級的追求は社会主義として展開していくという分裂、対立の時代でした。

次に資本主義の独占段階である1880〜90年代。
大工場労働者による労働組合運動と社会主義政党による政治進出。
この時代は社会主義革命を現実のものとするために労働組合運動と労働者政党との間の「ズレ」が表れた時代でした。
ドイツ社会民主党、ロシア革命、1930年代のソビエト型社会体制、それに対抗する「反ファシズム人民戦線」などの萌芽があるつつも自由・民主主義への願いは、冷戦構造に吸収されていきました。

そして、
「プラハの春」「パリの5月」、その後のソ連の崩壊へと続き、高度経済成長と科学技術革命と時代は移ります。
グラースノチスや民主主義的政治体制への移行、市場経済への移行という側面からソ連、中東欧の試練が始まります。
生産物の市場化から始まり、「市場経済化と社会主義」と言う当然予想される分裂に直面。
ハンガリーやユーゴスラビアなどの経験から「第三の道」を模索しようという動きが出てきます。
つまり「自由・民主主義のもとでの社会主義」と言うのでしょうか。
一方、資本主義経済下では、
新しくケインズ主義、新自由主義、グローバリゼーション、市場競争などなどが表れると同時に、議会制民主主義や多数派による平和的合法的な枠組みが構築されてきました。
この中で新しいアプローチが出てきました。
つまり「労働権」とともに「生存権」や「社会権」です。社会経済格差の克服が「所得平等」と「資産・所有の平等」へと結びつき、主体としての個人が市場関連、経済の中で、生活していくことの権利が主張されてきたのです。

90年代はじめ、ローマ-の「市場社会主義論の第5段階」と言う枠組み説によれば、
「旧社会主義から市場社会主義」と「資本主義から市場社会主義」か重ねて論じられるようになりました。
つまり私有の意識が「国家」「個人」という捉え方ではなく多様な形での実現を目指すというものです。
この考えの延長は、
例えば福祉や教育、医療などは国家全体の財産であるべきことと同様に、個人の財産は保障するという考えでしょうか。
と、言うことで、ツラツラと歴史を追いながら、
今や世界の動きは、「全人類的課題」として平和と安全、環境へと移り、
その中で私たちの生存に関しての新しい基準や制度が求められ、充実されることが大切なのでは、と考えます。

なおタイトルの「標榜するもの、その2」とありますが、
その1は2005年4月に民族と憲法について書いた記事です。
内容は今回とは違うのですが、求めること、目指すことと言う意味で、今回の記事も「標榜するもの」にしたのです。
そこで「その2」にしました、、、

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宇宙基本計画案について、その後

<宇宙基本計画>人工衛星34基打ち上げ…計画を決定と言うニュース。
==============
昨年8月に施行された宇宙基本法に基づき、今後10年程度を見通した5年計画として策定された。従来の研究開発主体から、産業振興や安全保障などの分野での宇宙利用重視に転換する。
基本計画では、現状の宇宙産業の競争力不足を指摘した上で、政府のトップセールスによる海外への売り込みを盛り込むなど産業振興に力点を置いた。また、ミサイル発射をいち早く探知できる早期警戒衛星開発に向けたセンサーの研究着手や、情報収集衛星の拡充など、安全保障分野での宇宙利用にも道を開いた。
(上記ニュースより)
==============
ううううう〜〜〜〜ん。
ちょっとばかり中身を丁寧に見ていきましょう。
宇宙基本法宇宙開発戦略本部会合 第3回会合の議事要旨について。

まず議長は野田聖子 宇宙開発担当大臣。
事務局より提出の資料についての説明後、各大臣が発言。
そして最後に麻生総理が纏めました。
「国際的に競争が激化している中、将来を見据え、官
民をあげて、宇宙開発利用に全力を投入することが不可欠である」と。

と、言うことで、配布された資料「宇宙基本計画(案)」を見ましょう。

第1章 宇宙基本計画の位置付け。
「宇宙開発利用を、「研究開発主導から高い技術力の上に立 った利用ニーズ主導に転換」し、日本国憲法の平和主義の理念にのっとり、専守防 衛の範囲内で、いわゆる一般化理論を超えた「安全保障分野における活用」や、 「宇宙外交」、「先端的な研究開発」を推進し、「産業競争力の強化」を図り、「環境へ
配慮」することを目指して、総合的、計画的かつ強力に推進しようとするものであ る。 」

次に「第2章 宇宙開発利用の推進に関する基本的な方針」「第3章 宇宙開発利用に関し政府が総合的かつ計画的に実施すべき施策」「第4章 宇宙基本計画に基づく施策の推進」となり、
最後に「9つの主なニーズと衛星開発利用等の現状・10年程度の目標」などが謳われ冒頭の記事に関連してくるのです。

さてさてさて、、、、
基本計画は、
宇宙開発利用の力点を、従来の「研究開発」重視から「利用」重視に転換。
そして、「宇宙を活用した安全保障の強化」「戦略的産業の育成」など、基本的な六つの方向性を掲げ、
具体的計画としては、
安全保障、
地球観測、
気象など5分野の宇宙利用システムの構築。
宇宙科学、有人宇宙活動など4分野の研究開発プログラムの推進。
今後5年間で人工衛星や探査機など34機の打ち上げ、などなどです。
注目すべきは、
「安全保障を目的とした衛星システム」項目では、米軍と自衛隊が一体で進める、ミサイル防衛のための早期警戒衛星導入に向けたセンサー(検出器)の研究を明記したことです。
ううううう〜〜〜〜〜ん?????
米軍と自衛隊がミサイル防衛のための早期警戒衛星導入と言うことですが、、、
確かに北朝鮮の不穏な動きは後を絶たず、伝えられる報道はきな臭いのだが。
だが、
そもそもの宇宙基本法が昨年の8月成立を目指して国会で議論されたとき、たったの4時間だけの審議。
そして、その審議では、当然、日米共同で進めるミサイル防衛のための早期警戒衛星の導入も問題になりました。
が、その時の法案審議では「別途考えるべき課題」でした。
それなのに、十分審議議論する時間もないまま、今回、搭載機器の研究が明記されたのですが、
これは拙速ではないかと危惧を表明します。

またここでも何回か、書いてきましたが、
宇宙産業の育成。
ふっ〜〜〜〜
宇宙産業ですかぁ、、、
宇宙開発と軍需利権。
そんな言葉がチラホラと浮かびます。
日本経団連が2月に発表した「戦略的宇宙基本計画の策定と実効ある推進体制の整備を求める」が思い出されます。
その中で堂々と次のように書かれています。
============
宇宙産業の基盤維持と国際競争力強化

宇宙産業の基盤維持と競争力強化を図るため、宇宙産業の振興が必要である。わが国には優れた機器を製造する企業や、衛星オペレーターを含めたユーザ企業が多く存在しており、政府が宇宙機器やサービスを調達する場合には可能な限り国内企業の能力の活用・改善に努め、輸入や技術導入は国内調達が不可能な場合に限るべきである。ただし、外国から調達する場合であっても、必要なときには国内で調達できるよう、ある程度の技術力を有しておくべきである。そのため、システム構築のうえで決定的に重要な技術や機器製造の際に不可欠な部品等、宇宙産業の基盤となる分野の強化を図ることが必要である。
そのような取組みを通じて宇宙産業の国際競争力を強化し、商業市場や海外市場における企業の受注獲得の機会を増やすことが喫緊の課題であり、政府は以下の施策を推進すべきである。
(上記サイトより)
=============

ついに財界は宇宙へ、ということでしょうか???
また、あの時は
文科省が所管する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内閣府移管も問題になっていました。

この問題、宇宙が軍事にバンバン利用されるというスターウォーズのようなことではなく、
私たちの税金がドンドン、バンバン、ガバガバと使われていくことが、大問題です。
私たちの知らない間にです!!!
実際、私も今年の5月お知らせしたのですが、
戦略本部に国民が寄せた意見(パブリックコメント)は、458人から1,510件 。
それによると私たちの多くの声は、いまだ納得していないものでした。
pdfにご意見が書かれていますので、興味のある方はご覧ください。
「このままの計画では、日本が世界的な宇宙軍拡競争を激化させる役割を果たす可能性が高い」
「憲法9条を持つ国で、他国を武力で威圧していくことにつながるシステム構築に強く反対します」などなど、、、

研究者が軍事に利用されることがないように。
私たち国民が軍事の名の下に監視社会に突き落とされることがないように。
そして私たちの大切な税金が知らないまま軍事に使われることがないように。
宇宙基本法の問題、幅広く伝えていくことを切に感じています!!!


 

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2009.06.02

森田健作知事と剣道

今日6月2日は「うらぎりの日」と言うなにやら物騒な名前の記念日(?)です。
裏切り、ということで、多分アレか???と思ったのですが、
やはりそうでした。
そう、明智光秀でした。
「1582(天正10)年、本能寺の変で、織田信長が明智光秀に裏切られて攻められ、本能寺で自害した。
中国の毛利攻めに難儀している羽柴秀吉の応援を命じられた明知光秀は、進軍の途中で道を変更し、本能寺の織田信長を襲った。襲撃を知った信長は近侍の森蘭丸に誰の襲撃か尋ね、光秀と聴くと「是非もなし」と応えて自害したと、『信長公記』に伝えられている。」
だそうです、、、

と言うことで、裏切りの日ですが、
今は、政治に裏切られることが多いと実感しています。
公約なんて守らなくてもいい、と嘯いたり、
開きなおりの言い訳とかとか、、、
そんなアレコレの裏切り答弁の中でも、際立っているのは森田健作さん。
スゴイですね、この人の言い訳。
森田健作知事、「剣道2段」は自称 連盟の段位持たずと言うことだったらしいのですが、
言い訳がスゴイです。
「四十数年前、恩師の範士から、私が剣道を一生懸命やっている時に『分かった。2段許す』と言われた。ですから剣道2段と四十数年言ってきた。これからも変わりません」。

ふっ〜〜〜〜
何ということか。
言葉はありません。
「是非もなし」、、、
ですね。
二の句を告げる言葉は無いのだが、
尤も、見る人が見たら剣道2段と言うには「甘い構え」だったらしいです。
また、剣道の道では「40年もやっていて2段」と言うのも、己の腕自慢にはならない、むしろ恥だとか、だそうですが、私は剣道は知らないので、剣道2段と言う数字よりは「有段者」と思ってしまいました。
私のように「その道」に不案内なものを「騙す」には十分だったのでしょうか???
今、こうして事の真実が明らかになり、さらにその言い分を聞くにあたり、
「剣道」にとって、この人が何段であろうと有段者でなかったことは「名誉」なことだったと思います。
嘘をついたことは悪い。
悪いのですが、ひょっとしたら行きがかり上やむなし、だったかもしれないし、
確信犯とは言え、リップサービスだったのかもしれない。
が、
が、
その言い訳があまりに品性に欠けていると私は思うのです。
これは「剣道への冒涜」ではないかと思います。
日々研鑚している多くの方々への冒涜。
そして「道」そのものへの冒涜ではないでしょうか???
青春や熱血と言われていた森田さんですが、その実はご自分の言葉のように「裸に自信のないヤツ、衣を見せる」「大きな看板、明日に淋しく」だったのでしょうか???

さて、
この人、千葉県の県知事なのです。
今、選挙の時の「完全無所属」「違法献金」云々でも取り沙汰されています。
こちらでも、アレコレとスゴイ言い訳をなさっています。
森田さんが自らの疑惑をキッチリ説明することを、誰よりも望んでいるのは、
森田さんに投票した多くの方々だと思います。
もう裏切らないでほしい、、、という思いを真正面から捉えて、
疑惑を解明していもらいたいものです。

今日、「裏切りの日」にこの人の顔が、一番に思いだしながら、
もうすぐそこに来ている総選挙では、
しっかりと公約を聞き、有権者の多くが裏切られるような政治とは手を切りたいと思うものです。

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2009.06.01

元村有希子さんの記事を読んでツラツラと

poohさんのエントリーで知ったのですが、
発信箱:むなしい科学=元村有希子(科学環境部)と言う毎日新聞の企画コラムを読みました、、、、
ううううう〜〜〜〜ん。
これは、元村さん>
批判すべき相手、告発すべき相手、疑問を呈する相手が違うのではないでしょうか、、、

湯川秀樹 生誕100年と言う記事を2007年に書きました。
京都大学はこの時「湯川秀樹・朝永振一郎博士 生誕百年記念事業}と言うことで記念講演会では、湯川の業績を讃え、湯川の求めたものを伝えていきました。

さて、先の元村さんの記事に話を戻しますが、主張を明らかにするため、まず記事を流れのまま追います。
元村さんは冒頭、湯川の短歌を紹介。
「雨降れば雨に放射能雪積めば雪にもありといふ世をいかに」。
そして、
「湯川秀樹はこの歌を、米国の水爆実験(1954年3月1日)の後に詠んだ。ノーベル賞受賞後は核兵器廃絶運動に取り組み、激しさを増す核開発競争を批判した。」と続きます。

次に、北朝鮮の先頃の核実験において以下のように述べます。
「そして今月、北朝鮮が地下核実験を実施した。「成功」を伝える発表文は「科学者、技術者らの要求に従い」と始まる。作っては試し、改良してまた試す。こうした試行錯誤なしに科学の発展はない。だが、科学者たちは結果の深刻さについて一度でも想像したことがあるだろうか。そう考えたらむなしくなった。」と。

次に、時は戦時中に逆戻りさせながら北朝鮮の核実験とシンクロ。
「巨額の金を使って刺激的な先端研究ができる喜びと、世界初の核実験を成功させた興奮がつづられている。」
と、述べた当時の研究者の言を引用。
そして、
「日本でも陸軍と海軍が原爆開発を計画し、湯川ら多くの科学者がかかわった。未完に終わったから「加害者」にならずに済んだ。」
と、書きます。

最後の結びは、
「人間はこの60年間、同じことを繰り返してきた。政治家が科学者を利用し、科学者は無邪気に目標を追いかけ、多くの命を奪い、地球を汚し、誰ひとり幸せにしなかった。どう考えても、これ以上むなしい営みはない。」となり、終わります。


これが元村さんの記事全部です。

さて、湯川さん個人に言及するならば、
元村さんが書かれたように、湯川は無邪気に目標を追いかけ、原爆開発の計画に加わったのだろうか???

「ユカワは原爆研究に関与せず」などのサイトによれば、湯川は無関係ということになるのだが、本当のところは私は分かりません。
が、
加害者であったかどうかに関わらず、湯川は自己撞着のすえ、
「今後、科学がこのような利用のされ方がないこと」を強く願ったのは確かです。
実際、元村さんもご自分の記事の冒頭に紹介しているように、
パグウォッシュ会議ラッセル=アインシュタイン宣言の精神は科学者の「今」に引き継がれています。


さて、
湯川が関わったかどうかと言うことが本記事のテーマではなく、
元村さんの主張は「むなしい科学」と言うタイトルにもあるように、
科学が政治に利用され、その先にあるものへの理解のないままひたすら研究していくことは空しく愚である、と言うことです。


果たして、そうだろうか???
元村さんの記事を読むと、
科学全般が
「先の見通しもなく目の前の成果に無邪気に飛びつく」ものとも読み取れるが、
科学とは元村さんが書かれたような「そうしたもの」ではありません。

むなしいのは科学者や科学ではなく、
それを「空しく」「愚か」に利用するものたち(ある時は権力とも言い、またある時は政治とも言う)であり、
そうした利用をこそ、告発すべきであり、糾弾すべきではないかと私は思います。


最後に、何回もここで紹介していますが、改めてラッセル=アインシュタイン宣言を紹介します。

================
私たちは、人類が直面する悲劇的な情勢の中で、科学者たちが会議に集まって、大量破壊兵器の発達の結果として生じてきた危険を評価し、ここに添えられた草案の精神において決議を討論すべきであると感じている。
 私たちが今この機会に発言しているのは、あれこれの国民や大陸や信条の一員としてではなく、その存続が疑問視されている人類、人という種の一員としてである。世界は紛争に満ち満ちている。そしてすべての小さな紛争の上にかぶさっているのは、共産主義と反共産主義との巨大な闘いである。
 政治的な意識を持つ者はほとんど皆、これらの問題のいくつかに強い感情を抱いている。しかし、もしできるならば、皆さんにそのような感情をしばらく脇に置いて、ただ、すばらしい歴史を持ち、私たちの誰一人としてその消滅を望むはずがない生物学上の種の成員として反省してもらいたい。
 私たちは、1つの集団に対し、他の集団に対するより強く訴えるような言葉は、一言も使わないように心がけよう。すべての人が等しく危機にさらされており、もしこの危機が理解されれば、皆さんがいっしょになってそれを避ける望みがある。
 私たちは新たな仕方で考えるようにならなくてはならない。私たちは、どちらの集団をより好むにせよ、その集団に軍事上の勝利を与えるためにどんな処置がとられうるかを考えてはならない。私たちが考えなくてはならないのは、そんな処置をとればすべての側に悲惨な結末をもたらすに違いない軍事的な争いを防止できるかという問題である。
 一般大衆は、そしてまた権威ある地位にある多くに人々でさえ、まだ核爆弾による戦争によって起こる事態を自覚していない。一般大衆は今でも都市が抹殺されるくらいに考えている。新爆弾が旧爆弾よりも強力だということ、原子爆弾1発で広島を抹殺できたのに対して水素爆弾なら1発でロンドンやニューヨークやモスクワのような最大都市を抹殺できるだろうということは理解されている。
 疑いもなく、水爆戦争では大都市が抹殺されてしまうだろう。しかしこれは、私たちの直面しなければならない小さな悲惨事の1つである。たとえロンドンやニューヨークやモスクワのすべての市民が絶滅したとしても2、3世紀の間には世界は打撃から回復するかもしれない。しかしながら今や私たちは、特にビキニの実験以来、核爆弾は想像されていたよりもはるかに広い地域にわたって徐々に破壊力を広げることができることを知っている。
 信頼できるある筋から、今では広島を破壊した爆弾の2500倍も強力な爆弾を作ることができるということが述べられている。
 もしそのような爆弾が地上近くまたは水中で爆発すれば、放射能を持った粒子が上空へ吹き上げられる。そしてこれらの粒子は死の灰または雨の形で徐々に落下してきて、地球の表面に降下する。日本の漁夫たちをその漁獲を汚染したのは、この灰であった。
 そのような致死的な放射能を持った粒子がどれほど広く拡散するのか、誰も知らない。しかし最も権威ある人々は一致して水素爆弾による戦争は実際に人類に終末をもたらす可能性が十分にあることを指摘している。もし多数の水素爆弾が使用されるならば、全面的な死滅が起こる心配がある。
 ――瞬間的に死ぬのはほんのわずかだが、多数の者はじりじりと病気の苦しみをなめ、肉体は崩壊していく。
 多くの警告が著名な科学者や権威者によって軍事戦略上から発せられている。しかし、最悪の結果が必ず来るとは、彼らのうちの誰も言おうとしていない。実際彼らが言っているのは、このような結果が起こる可能性があるということ、誰もそういう結果が実際起こらぬとは断言できないということである。この問題についての専門家の見解が少しでも彼らの政治上の立場や偏見に左右されたということは今まで見たことがない。私たちの調査で明らかになった限りでは、それらの見解はただ専門家のそれぞれの知識の範囲に基づいているだけである。一番よく知っている人が一番暗い見通しを持っていることがわかった。
 さて、ここに私たちがあなたがたに提出する問題、厳しく、恐しく、そして避けることのできない問題がある――私たちは人類に絶滅をもたらすか、それとも人類が戦争を放棄するか? 人々はこの二者択一という問題を面と向かって取り上げようとしないであろう。というのは、戦争を廃絶することはあまりにも難しいからである。
 戦争の廃絶は国家主権に不快な制限を要求するであろう。しかしおそらく他の何にも増して事態の理解を妨げているのは、「人類」という言葉が漠然としており、抽象的だと感じられる点にあろう。人々は、危険は自分自身や子どもや孫たちに対して存在し、単にぼんやり感知される人類に対してではないということを、はっきりと心に描くことがほとんどできない。人々は個人としての自分たちめいめいと自分の愛する者たちが、苦しみながら死滅しようとする切迫した危険状態にあるということがほとんどつかめていない。そこで人々は、近代兵器さえ禁止されるなら、おそらく戦争は続けてもかまわないと思っている。
 この希望は幻想である。たとえ水素爆弾を使用しないというどんな協定が平時に結ばれていたとしても、戦時にはそんな協定はもはや拘束とは考えられず、戦争が起こるや否や双方とも水素爆弾の製造に取りかかるであろう。なぜなら、もし一方がそれを製造して他方が製造しないとすれば、それを製造した側は必ず勝利するに違いないからである。
 軍備の全面的削減に一部として核兵器を放棄する協定は、最終的な解決を与えはしないけれども、一定の重要な目的には役立つであろう。
 第一に、およそ東西間の協定は、これが緊張の緩和を目指す限り、どんなものでも有益である。第二に、熱核兵器の廃棄は、もし相手がこれを誠実に実行していることが双方に信じたれるとすれば、現在双方を神経的な不安状態におとしいれている真珠湾式の奇襲への恐怖を減らすことになるであろう。それゆえ私たちは、そのような協定を歓迎すべきである。
 私たちの大部分は感情的には中立ではない。しかし人類として、私たちは次のことを銘記しなければならない。すなわち、もし東西間の問題が誰にでも――共産主義者であろうと反共産主義者であろうと、アジア人であろうとヨーロッパ人であろうと、または、アメリカ人であろうとも、また白人であろうと黒人であろうと――可能な満足を与えうるような何らかの仕方で解決されなくてはならないとすれば、これらの問題は戦争によって解決されてはならない。私たちは東側においても西側においても、このことが理解されることを望む。
 私たちの前には、もし私たちがそれを選ぶならば、幸福と知識と知恵の絶えない進歩がある。私たちの争いを忘れることができぬからといって、その代わりに、私たちは死を選ぶのであろうか? 私たちは、人類として、人類に向かって訴える――あなたがたの人間性を心にとどめ、そしてその他のことを忘れよ、と。もしそれができるならば、道は新しい楽園へ向かって開けている。もしできないならば、あなたがたの前には全面的な死の危険が横たわっている。

決議

 私たちは、この会議を招請し、それを通じて世界の科学者たちおよび一般大衆に、次の決議に署名するよう勧める。
「およそ将来の世界戦争においては必ず核兵器が使用されるであろうし、そしてそのような兵器が人類の存続を脅かしているという事実から見て、私たちは世界の諸政府に、彼らの目的が世界戦争によっては促進されないことを自覚し、このことを公然と認めるよう勧告する。従ってまた、私たちは彼らに、彼らの間のあらゆる紛争問題の解決のための平和的な手段を見出すよう勧告する。」

マックス・ボルン教授(ノーベル物理学賞)
P・W・ブリッジマン教授(ノーベル物理学賞)
アルバート・アインシュタイン教授(ノーベル物理学賞)
L・インフェルト教授(ノーベル物理学賞)
F・J・ジョリオ・キュリー教授(ノーベル化学賞)
H・J・ムラー教授(ノーベル生理学・医学賞)
ライナス・ボーリング教授(ノーベル物理学賞)
C・F・パウェル教授(ノーベル物理学賞)
J・ロートブラット教授
バートランド・ラッセル卿(ノーベル文学賞)
湯川秀樹教授(ノーベル物理学賞)
=======================

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09年度補正予算

ばらまき、バラマキ、散蒔きと言われている補正予算ですが、
通りました。
そして、あろうことか09年度補正予算が成立 首相「解散は関連法成立後」と言うことで、延長国会。
関連法案などの審議にはいるそうです、、、
はぁっ====
ですね。


それにしても、補正予算。
あれでいいのだろうか???
「景気の底割れを防いで、かつ、その内容は生活者支援」だと、さかんにアピールする麻生さんだが、
ホント????
生活者支援。
ねぇ????
「エコ」に「もったいない」と持ち上げるのだが、
内容は、やはり「ばらまき」です。

「派遣切り」や「期間工切り」についての抜本的な策は設けられませんでした。
そもそもの「構造改革」による不安定雇用の拡大、税と社会保障の負担増・給付減についても見直しはされませんでした、、、

4月の鉱工業生産は過去2番目の大幅上昇で、政府は先行きも上昇と予測しているのですが、
一方で完全失業率は5%、有効求人倍率は過去最低の水準。
雇用という経済の基礎を十分に補完することなく、目先の、しかも一時的な成果で、経済上昇と喜んで、
その揚げ句、
「やりまっせ、あげまっせ、消費税率」と来るのは目に見えます。
うううう〜〜〜〜〜ん。
ですね。

「我が なきあとに洪水は来れ」ですか???
麻生さん>

私たち国民は洪水はゴメンです。

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温室効果ガス排出の中期削減目標

世紀末の日本、温暖化放置なら被害年間17兆円の試算と言うようなニュースがつ2〜3日前に出たのですが、
今日6月1日から地球温暖化対策についての国連特別作業部会の会議がドイツのボンで始まります。
日本政府は、
2020年までの温室効果ガス排出の中期削減目標を6月中に決めると言い続けていますが、いよいよ6月です。

今日から開かれる国連会議は、13年以降の温暖化対策の国際協定を年内に合意するための交渉の促進をめざすものだそうです。
各国の意見を集約した、新協定の交渉テキスト原案が議論されるとのこと。
そして焦点は、当然「先進国の温室効果ガス削減の中期目標」です。

さて、日本政府の「中期目標の案」。
1990年比「4%増」から「25%減」までの6つの選択肢を提示。
(1990年比で(1)「4%増」 (2)「1%増〜5%減」 (3)「7%減」(4)「8〜17%減」 (5)「15%減」(6) 「25%減」)
京都議定書で課された12年までの目標(6%減)とほぼ同じ「7%減」案を軸に意見調整を進めているとのこと。

「限界削減費用」と言って、 省エネが最も進み、温室ガスを1トン減らす費用が一番高い国でXドルかかる場合、Xドルまでの対策は各国がすべて実施することにより、負担を公平にするという考え方があります。単位あたり費用が一番高い国は、削減目標が低くてもよいことになります。
そして、
日本政府は、
「限界削減費用」という指標を用い、
「公平性確保のため、省エネの進んだ日本は小幅の目標をもつが、欧米など他の国は大きな目標をもつべきだ」との前提条件で目標を立案。
つまり、
「限界削減費用」で計算すれば、日本の4%増は欧州連合(EU)の14〜19%減、米国の6%増〜5%減に当たる”と言うことで、
日本は省エネが進んでいるため、同じ1トンのガスを減らすにも他国より費用がかかるから、負担を公平にするという事で「限界削減費用」を主張。
ただ、これは国際社会で通用しないことは政府自身も認めているのですが、、、

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、
気温上昇を2度以内に抑えるには先進国全体で「25〜40%削減」が必要だ主張しています。
これを受けて、欧州連合(EU)は20%、また、EU以外の先進国が大幅削減に同意する場合には30%削減するとのことですが、
日本政府の中期目標。
なんとも控えめですね、、、
これでは、国際社会、しかも京都議定書の議長国としては、いささか心もとないばかりです。
もっと、スパッと、目標を挙げて欲しいものです、、、
さて、どうなることか、これまた注目です!!!

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