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2009.06.08

足利事件から

社説:足利事件 DNAの功罪見極めてなどなど、一連の足利事件の経過を読みながら、
なんだか息苦しくなります。
まずは冤罪で長きに渡り刑を受けた菅家さんへの思い。
本当に、ほんとうに、お疲れさまでした、、、
これからご本人の口からさらなる警察や司法の実態が明らかになるものと思います。

次に、思うのは、やはり、警察の捜査のありかたと裁判の実態。
さらには、もうすぐそこにある裁判員制度。

19年目の真実:検証「足利事件」/下 「密室の自白」迫る変革などを読みながら、
捜査が「密室」であることや、
「捜査官は、描いたストーリーに沿った供述を繰り返し迫る。そして得られた間違いの自白が、いずれ『正解』になってしまう」と言う経過。
こうした背景には警察機構が成果主義であるということもあるのでしょう。
「検挙率」と言う名の元に、「とにかく怪しいと思ったら犯人を拵える」という考えが横行しているのではないでしょうか???
「自白」。
作られた自白か否か???
どのような状況で導かれた自白か???
キッチリと見ていく必要があります。

証拠。
今回は「DNA鑑定」と言う科学捜査が決め手になりました、逮捕も釈放も。
経過を、今一度読み直すと、本当に辛くなります。
「DNAが一致した」。
と言うが、当時は「1000人に1・2人」。
精度は低いと思いつつも、目の前の容疑者と一致していて、しかも「自白」(それが強要であったとしても、、、)がとれていたら、限りなく真犯人となってしまいます。

と、言うことで私個人は、今回の事件の「警察の対応」に関しては、
当時の警察としては「むべなるかな」と思います。
なにしろ、犯人を挙げること、検挙率にアクセク、あくせく、、、だから、
他の人物や、あるいはもっと聞き込みを丁寧にする、と言う事を怠ったのでしょう。
勿論断罪すべきは、当時の警察であることは言うまでもありません。
そうした点から、今後の教訓として、菅家さんが言われるように「公開捜査」の重要を思います。
自白、とは何か????
から問う必要があります。
また証拠にしても「作られたもの」や間違った分析だってあることを、肝に銘じていくことでしょうか。


さてさてさて、、、
今回の事件。
本当に重大な過失を犯したのは司法だと私は思います。
頭から、警察の捜査を鵜呑みにしなかったか?
とくに、自白について、丁寧な判断を下したか???
などなど、もう一度検証していくことが大切です。
また、宇都宮地裁の「再審請求棄却」では、大きくおおきく司法の在り方に疑問をもたせるものでした。
あの時点で速やかで適切な判断を下していたなら、
「真犯人」を掴めることが可能だったかもしれないのに、、、
と、思うと、つくづく、司法の怠慢が今回の事件に与えた影響の大きさを思うものです。

「裁判員精度」導入にあたり、
改めて、人を裁くことの大きさを感じるものです。
が、
いずれにしても、今、出来ることは、
警察の捜査の在り方見直しでは、と思います。
早急に調査と今後、再びこのような事が起きないための方針を検討していただきたいものです。

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コメント

こんにちは、せとさん。

>自白、とは何か????
>から問う必要があります。

今、kikulogの方で予防接種の副作用の問題なども議論していますが、副作用が怖いからと予防接種を拒否してしまうと伝染病が流行ることによる大きな不幸をもたらす訳です。副作用は良くないのですが、「副作用を減らす」事に真剣になる方が、単に「副作用が怖いから」と予防接種を悪者にしてしまうよりも価値があります。

犯罪捜査における「自白」というのは、或る意味で強力な証拠であり、自白により解明された事件も数多く有ります。ただ、自白というのは扱いに気をつけないとならないものだと言うことです。

基本的には「自白した」という事より「自白に犯人しか知り得ない秘密の暴露があるかどうか」を真剣に考えることしか無いわけです。例えば行方不明の人が居て、その知人を取り調べていたら「殺して、どこそこの山に埋めました」と自白し、その山を掘ったら死体が出てきたという時に、その死体の在処などが「犯人しか知り得ない秘密の暴露」である訳です。

良く「取り調べの可視化」などが議論されますが、えん罪事件とかを調べていくと、「警察の得ている証拠を自白の前後できちんと峻別して管理すること」などが重要と考えたりします。名張毒ブドウ酒事件の再審請求で、「農薬を竹を切った竹筒で運んで入れ、竹筒は燃やして処分した」という自白の後で竹を切った痕跡があるノコギリが見つかった事になっていたのが、そのノコギリが竹を切った跡があることは、自白前に警察が写真に撮っていたことなどが明らかになっています。これは、「秘密の暴露」からするととても重大な違いを生む訳です。

投稿: 技術開発者 | 2009.06.08 18:07

 この事件の唯一の救いは、まちがわれた菅家さんが生きていてくれたことです。これが死刑判決で、執行後だとしたら、とりかえしがつきません。その意味でも、死刑廃止運動にもはずみをつけたいとおもいます。

投稿: 罵愚 | 2009.06.09 05:22

技術開発者さん。
罵愚さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。


技術開発者さん。


「基本的には「自白した」という事より「自白に犯人しか知り得ない秘密の暴露があるかどうか」を真剣に考えることしか無いわけです。」

はい。
本当にそう思います。

「「取り調べの可視化」などが議論されますが、えん罪事件とかを調べていくと、「警察の得ている証拠を自白の前後できちんと峻別して管理すること」などが重要と考えたりします。」

はい。
こうした事件を見るたびに、警察の取り調べや
裁判の在り方について考えます。
今、スピード処理を行う方向になりつつありますが、
本当に、心配です。
罵愚さんも書かれていますが、
死刑についても思うと、ますます、冤罪を犯さないために、あるいは、その危険を少しでも少なくするために、何ができるか、どうすべきかを考えると、
まずは、「時間をかけて、丁寧に」と思わざるをえないですね、、、、
うううう〜〜〜〜ん。
唸ります。
今後も拘っていきたいです。


罵愚さん。
私も全く同感です。
本当に生きていらしてよかった、、、と思います。
本当によかった。

そして、
この事件から学ぶことの一つに「死刑制度」の是非もあると思います。
私は死刑制度には反対論者です。
その理由の一つが冤罪であることは言うまでもありません。
この問題についてもこれから見ていくつもりですので、
またご意見お聞かせください。
では。

投稿: せとともこ | 2009.06.09 14:07

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