臓器移植法案成立
注目の臓器移植法案が参議院を通過しました。
いろいろとネットや新聞の記事などを読みました。
どの記事にも共通に書かれている事は「拙速」です。
問題山積み。
しっかりと現場の状況を整備しなければ、与える側も受ける方も双方にとって不幸でもあると考えます。
この法案、国会は通ったのですが、現実に起動するのは医療の現場です。
脳死決定を下す側の力量を上げること、つまり本当に死を決定していいのか、と言うことなどなど技術の向上。
そして、
何よりも与えるが側の心の問題を丁寧に見ていくことが肝要です。
これから一年で、どのように中身が充実するか、しっかりと追跡していきたいものです。
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コメント
今度の法臓器移植法案ですが、民主党が早期解散の為の取引の材料として法案成立に協力して成立したとの見方もある。
衆院通過のA法案ではなく修正A案(中身は同じだが、人の死の定義は心臓死)や参議院で提出された子供臨調設置法案であるE案が通ると、もう一度衆議院で審議しなければ廃案になる。
A案を丸のみしないと早期解散できないのですよ。
今回自民党議員は殆んど修正A案賛成。
反対に、最大会派の衆議院の民主党議員とは正反対に参議院民主党はA案賛成で多数決で採択されるが、不真面目極まりない話ですよ。
法案の審議ではA案提出の議員が原則『人の死は心臓死』で移植時だけに脳死が適用だと衆議院と全く異なる見解を述べ、其の不見識さを批判される一幕もあるが、与野党どちらもが『人の死は何か』が理解出来ていないのですよ。
>『記事にも共通に書かれている事は「拙速」です』<
と書かれて当然です。
それにしても酷い法案です。
全く多くの国民の間に意思の統一や現状認識が無いばかりでなく、国会議員自身の脳死に対する認識が全く無い。
せとさん。
脳死判断に関する5項目ですが、あれは脳死の判断基準とはなっても人の死の判断基準にはなるはずがありませんよ。
何故なら、あの5項目で判るのは脳の機能が正常に働いていない事が判るだけです。
『脳死の定義が脳の正常な機能の停止』であるなら『脳死』であると5項目で判定できる。
『脳が働いていない』だけで『脳死』であると断定している。此れには論理の飛躍、拡大解釈がある。
脳死でも脳は死んでいない可能性が小児では大いにあるのですよ。
何故なら死んだ脳細胞(壊死した脳などの臓器)で1年間も生けていけるほど生命は鈍感ではない。
長期脳死者の存在自体が現在の5項目の脳死判定の好い加減さを示しています。
脳細胞が生きているか死んでいるかの判断さえあの5項目では無理で、ましてや『人の死』まで判断できるなどは拡大解釈の極みです。
事は人の生き死にですよ。
『死んだと思っていたが実は生きていた』などの曖昧さは許されません。
本当に脳細胞が死んでいるか生きているかの判定は極簡単で、脳内の血流の有る無しを調べれば誰にでも一目瞭然で、これは一部移植医も認めているが何故か認めようとは絶対に成らない。
血流測定などは技術的には極簡単です。
これは技術的な問題ではなく実は調べれ見れば多くの脳死者が『生きている』に判定されかねないからですよ。
生きているからと言って、現代の医療技術では回復させるのは難しい。そこでアメリカでは多くの脳死者が医療費の削減と廃物利用の為に『死者』と分類して移植のドナーとされている恐ろしい現実が隠されている。
投稿: 逝きし世の面影 | 2009.07.14 14:14
8月30日総選挙の結果は自民党大敗で、民主党政権の誕生の可能性が大きいが、『人の生き死に』が党利党略の為に衆院と参院で正反対になるなどは政党として不真面目極りない。
此れでは公約を真面目に実行するかしないかも怪しいと考えられても仕方が無いでしょう。
共産党社民党などの護憲政党の力が伸びないと、これからも民主党は、ふらふらと立場が揺れ動くでしょう。
曖昧といえば、
正確な脳死判定の話ですが、移植関係者は脳の血流検査を行わない。
これはアメリカの農務省が絶対に狂牛病の全頭検査を行わない話と同じではないでしょうか。?
アメリカ牛は安全だからやる必要が無いとの見解ですが、本当に信じてよいのか。?
今度の脳死判定でも、何故賛成者は其れほどまでに医者を信用できるのか不思議でなりません。
間違って脳死一歩手前の患者を脳死と判定している例は今までに一回も無かったと言い切れるのか。?
1%の検査で、全ての牛の狂牛病が判るなどは到底信じれる話ではありません。
今度の私の血流検査の話は、現在行われている人工呼吸器を外す5項目検査の最期の項目に比べて遥かに人道的で患者への負担も少ない。
自分のお子さんを脳死と判定され臓器移植のドナーとなったお医者さんが、『呼吸器を外せば数分間で心停止』の説明を信じていたが実際には30分以上も生き続け、心停止の後に臓器移植するが、この事件の後に自分のドナーカードを破棄し今の移植医療に大して懐疑的になる。
ヒョととしたら生きている子供を殺したかも知れないのですよ。
今の5項目の検査方法ではどうしても最期に曖昧さが残るのです。
投稿: 逝きし世の面影 | 2009.07.14 17:40
逝きし世の面影さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
忙しくバタバタしていたことと、
この問題、ずっと考えているので(今も)
なかなかお返事できませんでした。
面影さんのご意見、しっかり拝見しています(愚樵さんちのコメントもねぇ)
いまのところ、私は態度保留。
今後の行く先を見守っています、、、
が、
またご意見お聞かせくださいね。
では。
投稿: せとともこ | 2009.07.17 14:07
せとさん。今晩は。
脳死を含めて人の死を考え、政治権力がかかわるにあたっては、沢山時間をとって、国民のしっかりした合意を得るべきだと思います。せとさんも、逝きし世の面影さんも詳しく問題点をあげておられますが、ほんとうに慎重の上に慎重をきして決めなければならない問題だと思います。今回何故、「拙速である」と多くの国民の意見が強くあるのに、国会でそそくさと、大方の政党の責任も棚上げして、有志議員を中心に強引に決めてしまったのか。大変疑問に思っております。
投稿: hamham | 2009.07.17 20:31
hamhamさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうですね、、、
この問題、難しい。
お孫さんにとっては、将来、医療の現場でつきあたる問題でもあろうかと思います。
ゆっくり、じっくりと考えていきたいですね、、、
さてさて、、、今後の行方に注目です。
また記事にしたときでもご意見を頂けるとうれしく思います。
では、、、またね。
投稿: せとともこ | 2009.07.19 15:11