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2009.07.30

経済白書が出たのだが、、、

書こうと思いながら総選挙云々の記事で新聞が埋め尽くされていましたが、
忘れないうちに書いておきます。
依然大きな下振れリスクが存在、適切な経済財政運営を進める必要=経済白書と言うニュース。
内閣府が2009年版の「経済財政白書」を発表したのは今月24日。

上記ニュースによれば、
2008年秋以降の厳しい景気悪化の最大の要因は、世界的な貿易の縮小から自動車やIT(情報技術)製品などの輸出が大幅に落ち込んだことであると指摘。
現時点では在庫調整の進展もあり、景気には持ち直しの動きが見られるようになっているとしながら、依然大きな下振れリスクを抱えているとの認識を示した。
リスク要因としては
1)生産水準が極めて低くなったことから、雇用調整圧力が高くなっていること、
2)需給ギャップの大幅なマイナスが続く場合、デフレに逆戻りする懸念があること、
3)米欧における金融危機が十分に沈静化したとは言えず、海外経済にも下振れリスクが残っている──などの点を挙げているとのこと。
また、こうしたリスクに注意しながら、政府は適切な経済財政運営を進める必要があるとしています。

確かに、
現状分析では家計と内需が弱い日本経済の体質を浮き彫りにしている部分もあり頷けます。
が、
が、
結論はこれでいいのだろうか???と言う白書の中身です。
つまり、
“こんな見方も可能だ”として「就業形態の多様化」は「失業を低下させる」と言う締めくくりなのですが、
おいおい、これってありかよ???
と、私は思わずブツブツ。
「就業形態の多様化」とは非正規雇用の拡大の別名であることは今でも暗黙の了解。
共通認識なのですが、
その多様化が失業を減らすというのだが、
それで非正規雇用の拡大を正当化するという以外のなにものでもありません。
正規雇用を拡大する、
労働者の生活を守るという観点は薄れているのでは???
と、思いました。
 
雇用を守る規制の強さを国際比較したグラフは、
日本がOECD(経済協力開発機構)30カ国の中で下から7番目。
これについては自らの分析で「非正規雇用者の増加が労働所得の格差拡大の主因となっている」としています。

また、
年金など「公的移転」による所得再分配の効果は、OECD21カ国の比較で日本は19番目。
税による再分配効果は「我が国はOECD加盟国の中で最も小さい」として、
ここ十数年の税制と社会保障制度の改定は、再分配の効果を一段と低下させてきたと分析。

主要7カ国で日本は、税と社会保険料の負担全体に占める低所得層の負担割合が最高で、社会保障給付では低所得層への給付割合が下から2番目。
ここでも、日本の低所得層は相対的に「低福祉高負担」の状態に置かれていることが明らか。

家計との関係では、
老後の生活不安や年金に対する不安が必要な貯蓄額を引き上げ、さらに医療制度への不安が消費を抑制していると分析・指摘。

こうした分析を自らしておきながら、
その結論が、先に書いた
「就業形態の多様化」は「失業を低下させる」とのもの。
ううううう====ん。
うううう〜〜〜〜うん。
ですね。

なんというのか、
現状分析は出来るが、
そして、その現状はかなり否定的なものであることも理解できるが、
その対応は「さっぱりわかりません」というものでしょうか、ねぇ、内閣府サン>

数字としては理解できるが実態が伴わない調査からひねり出された白書は迫力がないというか、
解決策が明らかでないことは、これまでの事実が語っています。
語っているのですが、
だからこそ、
もう、こんな茶番のような白書はやめて、
国民の生活に密着した政策案を出し、実行していただきたいものです。

そう、
総選挙まであと1ヶ月。
暑い日が続きます!!!

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コメント

故宮沢喜一元総理大臣が仕掛けた不動産バブル経済に日本中が踊らされ、ある日突然梯子を外されバブル崩壊…
失われた10年どころか、もう20年になります。
小泉改革で加速させた格差社会は崩壊の一歩手前です。
《雇用を守る規制の強さを国際比較したグラフは、日本がOECD(経済協力開発機構)30カ国の中で下から7番目。》
《年金など「公的移転」による所得再分配の効果は、OECD21カ国の比較で日本は19番目。》
サルでも反省だけなら出来るのに…結果を顧みず反省も無く無能無策の政治は、いつまで続くのでしょうか?
100パーセント政策に共感出来る政党は在り得ませんが、総合的、優先政策の是非で投票したいと思っています。
一票の小ささと大きさを同時に感じるこの頃です。

投稿: よ | 2009.07.30 16:30

2007・2008財政書きました。

複数の財務省のかたの(公式見解ではない)お話ですが、やはり格差拡大はおおきいようです。

中福祉中負担は政府方針できまっているそうです。


でも・・・

数人の方の言い方だと給付維持で税あげるか税維持で給付さげるかを国民にきめてもらうとか・・・。

以下憶測
てことは消費税財源が進むと、社会保障は全額保険料と消費税に将来なるおそれ。(数十年たち世代かわるとありえます)
独立採算ぽぃので、軍事費、政治の無駄遣い減らして、社会保障にまわそうというのが制度的にできなくなりって行く恐れが・・・。

投稿: あゆ | 2009.07.31 08:27

よさん。
あゆさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

よさん。>
「サルでも反省だけなら出来るのに…結果を顧みず反省も無く無能無策の政治は、いつまで続くのでしょうか?
100パーセント政策に共感出来る政党は在り得ませんが、総合的、優先政策の是非で投票したいと思っています。
一票の小ささと大きさを同時に感じるこの頃です」

と書かれてよさんにマッタク同意です。

本当にいつまで続くのでしょう。
自民党が民主党を笑って「予算」を語るとき、
私は、「おいおい、自分たちはいったい何をしていたんだ、、、」と思います。
さてさて。
民主党。
変わらない明日が待っているのだろうか?
あるいは自民党ができなかった「強行」をどんどんしてくるのだろうか???
と、心配です。
いずれにしても、私たちの声は届けなければと思います。


あゆさん>
「消費税財源が進むと、社会保障は全額保険料と消費税に将来なるおそれ。(数十年たち世代かわるとありえます)
独立採算ぽぃので、軍事費、政治の無駄遣い減らして、社会保障にまわそうというのが制度的にできなくなりって行く恐れが・・・。」

うううう〜〜〜む。
寒くなりますね。
クーラーなんていりませんね。

ふっ〜〜〜〜
です。
なんだか、きな臭くなるのかしらん。
と、思います。
しっかりと注目です!!!
お互い、声をかけあっていきましょうね。

では。

投稿: せとともこ | 2009.07.31 11:07

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『早期解散?と臓器移植法の不思議な関係』 色々腹の立つことは有るが野党多数(最大政党が民主党)の参議院で、自民党300議席の衆議院自民党の臓器移植A案が十分な審議も無く全く問題点を修正されずに多くの疑問を抱えたまま自民党案がそのまま成立するとは。 絶句するしかない。 これでは政党の『存在意義』そのものが問われる重大ごとである。 衆院でも満足に審議されず、今度は参院でも審議が殆んど無いままに、麻生太郎の前代未聞一週間前の衆議院予告解散の珍事のドサクサの騒動に巻き込まれてA案が、そのまま通る。 ... [続きを読む]

受信: 2009.07.30 15:41

» 現行消費税廃止と基本税率20%の新消費税の創設 [逝きし世の面影]
高額の日本の高速料金は『消費税』と同じ性格を持っている。 受益者負担の原則を振りかざして、自民党は高速道路無料化に反対しているが、この話は田舎の高速道路と都市周辺の高速道路とは分けて考えるべきであろう。 事情が全く違います。 地元の人が自由に使えないような、高額な料金の田舎のフル規格の高速有料道路は犯罪的な愚行である。 実際問題、田舎の高速道路を見て欲しい。 盆とか正月や連休を除けば、何処を見ても車なんか走っていなくて、石原慎太郎の小倅の行政改革担当、規制改革担当大臣石原 伸晃が『北海道の高速道路... [続きを読む]

受信: 2009.08.01 10:59

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