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2009.07.16

「日米核密約」のこと

「日米核密約」があったのか、否か、、、
今、ひっそりととニュースになっています。
(マスコミは自民党問題で大忙し)
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1960年の日米安保条約改定の際、核兵器を積んだ米艦船の日本寄港や領海通過に事前協議は必要ないとする秘密合意を日米両政府が結んだとされる問題で、元外務事務次官の村田良平氏(79)が29日、朝日新聞の取材に「そうした文書を引き継ぎ、当時の外相に説明した」と述べた。
核密約については、米側公文書などで、すでに存在が裏付けられているが、日本政府は一貫して否定してきた。外務省の事務次官経験者が証言するのは初めて。
(上記ニュースより)
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事の発端は、元外務事務次官の村田良平氏(79)が29日、朝日新聞の取材に「そうした文書を引き継ぎ、当時の外相に説明した」と述べたことからです、、、
そして、
河野太郎衆院外務委員長が渦中の元外務次官の村田良平氏に会い、日米の「核密約」があったことを確認し、「政府の虚偽答弁を認めない」と記者会見で述べました。

村田さんをはじめとして、元外務次官4人が「核密約」はあったと証言。
また、元外務省高官が公開要求を逃れるため「核密約」の「関連文書が破棄されたと聞いた」とも述べています。
「核密約」の存在。
さてさて、、、
どうなんでしょう???
状況証拠からは、その存在は否定できません。
つまり米政府の解禁文書が、そのように提示しているからです。
と、いうことは、、、
ことは、、、
政府が「密約」隠しを続け、文書を「破棄」していたといことになるのですが、、、、

さてさてさて。
元外務次官が「核密約」はあったと述べているにも関わらず、
政府はいまだ「「ない」と言う。
ならば、
ならば、正解への道筋は存外簡単です。
つまり、
「核密約」の存否は、外務省が管理している日米安保条約改定交渉の記録を公開すればいいのです。
そうすれば、すぐに、はっきりすることです。
政府が主張するように、関連文書を破棄せず管理しているというなら、政府はまずすべてを公開すべきです。

アメリカ側の解禁文書によれば、「日米核密約」は「(事前)協議方式に関する討論記録」の名前になっていて、当時の藤山愛一郎外相とマッカーサー駐日米大使が署名した協定。
密約、密約というから、おどろおどろしく感じるのですが(尤も本当に内容はおどろおどろしいのだが)
米国務省と国防総省が作成した報告書とすれば、なんの躊躇もなく提出、公開出来るのではないでしょうか???
おっと、忘れていました。
実際は「日本政府がいかなる秘密取り決めの存在も否定できるようにするため」と明記しているから、やはり「密約」ですかね、、、。

アメリカ政府はこの「密約」文書を米公文書公開法のもと、すでに一方的に秘密指定を解除しています。
したがって、もう日の当たるところに差し出された「密約」は、密約でも秘密でもありません。
公開することで、
私たち国民の知らない間に何が行われ、行われようとしているかを責任をもって知らせることだと思います。

そして、
やはり、もう核兵器とはきれいにサヨナラしましょう、と大きく声を挙げていただきたいものです。

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コメント

安保条約は別名属国条約ですから、国内外で法律として禁じていない核持込の密約は暗黙の了解事項として国民も周知していたのではないでしょうか?
子供の頃、佐世保にアメリカ艦船が入港するたび、核爆弾をどれ位積んでいるんだろう?と興味本位に見に行った事を覚えています。子供が思う位ですから大人は知っていたはずです。
今更、隠す事でもないでしょうに、何を意固地になっているんですかね?隠す事が矜持とでも勘違いしているんでしょうか?
安保条約の本当の裏文書が存在すると噂されていますが、アメリカもそれは絶対公表しないでしょう。
オバマ大統領が核廃絶を唱えましたが、戦争と平和という対峙する課題は無くなる事無き永遠の人類の課題だと思います。

投稿: よ | 2009.07.16 16:45

よさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

そうですね。
「核持込の密約は暗黙の了解事項として国民も周知していたのではないでしょうか?」
と、言われる通り、
本当に国民は、みんな知っていたのでしょうね。
そして、
隠すからますます、その危険性が明らかになり、
いよいよ公開できなくなったのでしょうね。

「戦争と平和という対峙する課題は無くなる事無き永遠の人類の課題」と言われるよさん。
私もこの問題については平和の立場で、追求していきたいものです。
さてさてさて、、、、、
です。

またご意見お聞かせください。

よさんが言われたような「

投稿: せとともこ | 2009.07.17 13:57

お役所?(警察署は特に?)具合悪いとよく紛失するそうです。

日ごろから整理整頓心がけましょう。
子どもに説得力なくなりますよ(笑い)

投稿: あゆ | 2009.07.24 22:10

どなたかこの文書の名前ご存知ですか?アメリカにいるのでぜひ見つけに行きたいです

投稿: のら | 2009.08.06 00:56

のらさん。
初めまして。
そうですね。
調べてみますね。

ニュースでは以下の通りですが、どうなんでしょう???
「村田氏は87年7月から約2年間、外務事務次官を務めた。村田氏によると、外務省で当時使っていた「事務用紙」1枚に記された日本語の密約文書を前任者から引き継ぎ、後任に渡した。村田氏は、当時の倉成正、宇野宗佑両外相に秘密合意について説明。三塚博外相には「(宇野内閣が短命で)話すチャンスがなかった」とした。首相に自ら直接説明することはしなかったという。「それは外相から説明するからと。ただ、実際に外相が話したかどうかは知らない」と説明した。 」

正式な名前はないのかも、、、
なにしろ「密約」だから。
と、言うことで、またのらさんの方で何かおわかりになったらお教えくださいね。私も時間が許せば調べますが。
では。

投稿: せとともこ | 2009.08.06 13:38

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