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2009.08.30

今日はこの選挙最後の呼びかけ「選挙に行こう♬」

今、出先です。
天気は曇り。
遠くの空は暗く、雨を持っているようです、、、
台風も気になります。
天気が悪い。
悪い天気の投票日。

投票率が気になります。
伸びるといいなぁ、、、
投票率。
と、言うことで、投票お済みでないかたは、今からでも十分まにあいます。
なにしろ、8時までです。
まだまだ、、、です。
でもうっかりすると、時間が経つので、思いたったらおでかください。

出先から、
投票に行こう♬
と、よびかけています、、、、、


月曜日に書けるか、どうか分かりませんが、
選挙の結果、などなどを
来週はきっちりと時間をとって、また書きます!!!!!

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2009.08.27

これから出かけます

先日、エントリーで期日前投票に行ったと書きましたが、
実は、これから私用で出かけることが決まっていたのです。
と、言うことで、エントリーの更新はしばらくできませんが、、、
なんとか、出先でも書くことが出来たらと思っています。
また、頂いたコメントやトラックバックの反映は遅くなりますが、
よろしくお願いいたします。

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茨木のり子さんの詩から、、、

なんでんかんでんと言うタイトルのブログに行くと、管理人のよんじゃるさんが温かく迎えてくださいます。
よんじゃるさんは、いつもコメントを下さる「よさん」です。

時々の話題が簡潔に明快に書かれていて、なんとなく「ひだまり」にいるようなホンワカなブログです。
さて、そんなよさん。
先日、頂いたコメントに茨木のり子さんの詩について書かれていたので、
私も、もう一度パラパラとめくっていました。
何度よんでも新鮮で迫力のある詩にタジタジになるばかり。
どうして、こんなにも的確にズバリと書けるんだろう?????
芥川龍之介は「風呂に入るのは簡単だが、その情景をイキイキと書くのは難しい」と言うような内容のことを言っているが、
確かに「イキイキ」と書くって本当に難しいです。
尤も芥川は目指すところが違っていたのでしょうが、、、、、


さて、茨木さんの詩。
読んでいたら「よさん」のコメントとピッタリあう詩に出会いました♪
以前ここでも紹介した「汲む—Y・Yに— 」と「歳月」を今日はもう一度載せます。
大人になるとは、、、どういうことなのだろうか???
捨てる物と、残る物。
別れた物と残った物。
失った物と獲得した物。
そんなあれやこれやが、、、思い出されます。

=================

汲む—Y・Yに—   茨木のり子

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです

===============

歳月

 真実を見きわめるのに
 二十五年という歳月は短かったでしょうか
 九十歳のあなたを想定してみる
 八十歳のわたしを想定してみる
 どちらかがぼけて
 どちらかが疲れはて
 あるいは二人ともそうなって
 わけもわからず憎みあっている姿が
 ちらっとよぎる
 あるいはまた
 ふんわりとした翁と媼になって
 もう行きましょう と
 互いに首を締めようとして
 その力さえなく尻餅なんかついている姿
 けれど
 歳月だけではないでしょう
 たった一日っきりの
 稲妻のような真実を
 抱きしめて生き抜いている人もいますもの 

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最高裁判官の国民審査もしっかりと見ていきましょう

総選挙では最高裁判官の国民審査があります。
余り知られていない最高裁判官の活動ですが、
しっかりとチェックしてください。
日本のイラク戦争支持を押し進めた  竹内 行夫  に×を付けよう。 と言うタイトルのエントリーは積分定数さん。

竹内行夫最高裁判事に何で×をつけるのか と書かれているのはお玉さん。

お二人のブログ、また関連の記事などを参考になさってください。
私もお二人のブログからしっかりと勉強させていただきました。

と、言うことで、
選挙に参加してください!!!

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2009.08.26

投票しよう 総選挙

民主党 300議席超す予想出ると言うココログニュースをツラツラと読みながら、
思い出すのは伊坂幸太郎魔王です。

まだ御覧になっていない方もいらっしゃるかもしれないので、
ネタバレにならないように書こうと思うのですが、、、

「会社員の安東は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安東は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。
五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。」
と、単行本の裏表紙には紹介されています。


何気ない日常に流されることの危うさ、、、
では、その危うさとは何か。
ズバリ、憲法改正とファシズムです。
縦糸に憲法改正とファシズム、とそれを推進する強烈な個性をもつ指導者、つまり「魔王」。
横糸は、決して良くはない景気の中でどうにか生きていく庶民の生活、それは兄弟への思いだったり、恋人を守ることだったり、同僚と笑うことだったり、、、、、と営むアレコレの生活。
縦糸と横糸が織り成し紡ぐものは「考えること」と「流されないこと」。


経済が悪化し、景気低迷が続く日本。
失業率が史上最悪。
次第にゆっくりと、、、ではあるが国民の心は希望の無い諦観包まれていく。
そしてそれは対外的な不満や怒りへと向け変えられ、、、、、
やがて憲法改正や国民投票へと指導者は国民へ導いていくのだが。

国民が一つにまとめられて個人の自由が奪われるのか、
国民が一つにまとまって集団の結束や民族の自覚を強めることができるのか、、、、、
物語は進みます。


♪デデデデデデデデ ダリラリラリダッタッタ〜
あれが見えないの?
魔王に連れて行かれるよ!
魔王が僕をひっぱっていくよ!

なんとも、
胸につまります。


さて、現実の今日に目を向けるならば、
現政権党の言うところの景気回復のアレヤコレヤが、私たちの直接の生活に跳ね返ることなく、
痛みだけが押しつけられた実感がする中の総選挙。
政権交代は秒読みか?????
とは、誰しも思うのですが、、、、
が、、、、、
ココログニュースにもあるように「バランス」も大事かと思うのも、また人の常。
いずれにしても、どの政権であれ、
♪デデデデデデデデ ダリラリラリダッタッタ〜
は、ゴメンです。

と、言うことでいつものように、
最後のまとめはコレ↓
私たち、一人ひとりが自分の意思で、自分の願いを実現できる政治に近づけるために、
棄権はしないでおきましょう。
投票にいきましょう♪

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2009.08.25

イラク問題について思うこと

イラクの女性は今?と言う先日のエントリーにコメントを頂いています。
あゆさん。
罵愚さん。
積分定数さん。
よさん。
ありがとうございます。
本来ならばコメント欄に書くべきですが、長くなるので此方に新しくエントリーを挙げます。

何故 私がイラク戦争は間違いだったのでは、と思うかと言う記事を書いたのは2005年3月31日。
イラク戦争が2003年3月開戦と言うことで、
二年目を迎えたときです。
イラク戦争開戦の公式理由を当時のブッシュ大統領は以下のように述べました。
===============
米英が主張した開戦事由は以下の通り。
イラクは大量破壊兵器の保有を過去公言し、かつ現在もその保有の可能性が世界の安保環境を脅かしている
独裁者サッダーム・フセインが国内でクルド人を弾圧するなど多くの圧政を行っている。
度重なる国連査察の妨害により、大量破壊兵器の廃棄確認が困難である
度重なる査察妨害によって、湾岸戦争の停戦決議である国連安保理決議687が破られている
国連安保理決議1154で「この決議に対するいかなる侵害も、イラクにとって最も重大な結果をもたらすであろう」という、湾岸戦争停戦協定(上記687)破棄条件の決議、つまり最終警告がされていた。
決議1441では『最後の機会』が与えられたにもかかわらず、イラク側は査察に積極的な協力をしていない。
フセインとアルカーイダが協力関係にある可能性がある。
===============
さて、2003年の当時、最大の公式理由とされた「大量破壊兵器」は見つからず、
時間と共に、アメリカによる捏造と明るみに出てきたのは周知の事実です。
そもそもこの理由は戦争勃発当時から破綻していました。
イラクは国連の査察を受け入れていないと思っている人が大勢いますが、実は2003年の1月9日にはブリクス国連監視検証査察委員会委員長が大量破壊兵器の決定的証拠は見つからずと証言しているのです。また2003年3月7日にはエルバラダイ国際原子力機関事務局長がイラクのウラン購入疑惑はありえないと報告。2003年3月 15日には仏独露はイラクへの武力行使には正当な理由がないという共同声明を行っていることはすでにニュースであの時流されていました。
その後、
元財務長官のポール・オニールが「政権開始当初からイラク戦争の計画はあった」と「暴露」。
開戦時のCIA長官だったジョージ・J・テネットは「ブッシュ政権内でイラク開戦前に同国の差し迫った脅威について真剣な協議は行われなかった」と自著で証言。
さらに、ジョセフ・ウィルソン元駐ガボン大使が2003年7月6日付けのニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した記事に端を発したプレイム事件によって、ブッシュ政権がイラクの脅威に関して意図的な情報操作(フレームアップ)をしていた疑惑が濃くなっていると証言などなど、、、と続出。
ダウニング街メモも衝撃でした。
そのメモは以下のように評価されました。
================
メモの核心となるのは、MI6(アメリカのCIAに相当する)のディアラブ長官による次の発言である。

──アメリカ政権の態度が明らかに変わってきた。武力行使はもはや当然だと見なされている。攻撃を正当化するために、テロリズムと大量破壊兵器を同時に[サダム政権と]結びつける。しかし、政策に合わせて情報を作り上げ、事実をねじまげているだけだ──

ブッシュ政権がイラク侵略を正当化するために、サダム政権とアルカイダの関係や大量破壊兵器の脅威を利用すること、そしてそれがすべてウソであることをイギリス政府は(そして、おそらく世界の数多くの政府も)知っていた。ストロー外相は、イラクを侵略する「理由が薄弱だ」として、次のように説明している。

──サダムは近隣諸国の脅威とはなっていないし、大量破壊兵器を開発するイラクの能力はリビア・北朝鮮・イランよりも劣る──

その上でストローは、武器査察団を受け入れるかどうか、サダムに最後通告を出すよう国連に働きかけるべきだと対策を提案し、サダムが拒絶すれば攻撃する理由となることを示唆した。つまり、国連のイラクに対する通告は、戦争を回避するためではなく、イラク侵略を正当化するために仕組まれたものだった。

====================

そして、その中で改めて戦争犯罪について言及しています。

==================
ゴールドスミス法務長官の次の証言に注目しよう。

──イラクの政権交代がいかに望ましく思えても、それだけでは軍事攻撃の法的な根拠とはならない──

イギリス人が好む乾いたユーモアだが、長官が意味したことは、ブレア首相も会議に顔をそろえた面々もよく承知していたに違いない。侵略戦争は国際法に反する。もっとも厳しく裁かれる大罪である。ニュルンベルク裁判の判決文には次のように記されている。

──戦争は本質的に邪悪なものである。その影響は、交戦国の間にだけに留まらず全世界に及ぶ。よって、侵略戦争を遂行することは、単なる国際犯罪ではなく、究極の国際犯罪となる。あらゆる犯罪を引き起こす侵略戦争は、すべての悪を内包するという点で、他の戦争犯罪と隔絶している──

これを「平和に対する犯罪」と呼び、「人道に対する犯罪」と並ぶ大罪と規定している。ニュルンベルク裁判と東京裁判で、「平和に対する犯罪」を問われた戦犯は全員が絞首刑を宣告された。

アメリカは、自国の利益のために国際法の精神を踏みにじり、国際刑事裁判所(02年4月に効力発生)の権威も認めていない。しかし、ヨーロッパの諸国は国際法を尊重している。イギリスも例外ではなかった。だがゴールドスミス卿は、不法行為を憂慮しながらも、攻撃を正当化するために何らかの法的根拠を用意する役目を引き受けている。

====================
と。

戦争の「大義」はそもそもなかったのです!!!
なんと言い張ろうとも。

そして肝心のブッシュさん。
イラク戦争は間違いだったと自ら認めたのは2005年12月。
だが、
イラク派兵を続行。
イラクも言うに及ばないことですが、アメリカ人にも甚大な被害が出て、
国内でも反戦活動はピークになります。
そして、ついにイラク戦争においてテロ悪化をアメリカ政府は認めました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
米政府は26日、イラク戦争とテロの関係について分析した機密報告書「国家情報評価」(NIE)の結論部分の機密指定を解除して公開した。イラクでの紛争が「イスラム世界への米国の干渉に対する深い恨みを生み、地球規模のイスラム過激派運動への支持を拡大させた」と分析。今後5年間は、イスラム過激派が拡大を続けるだろうと予測している。
今年4月にまとめられたこの報告書の骨子は、ニューヨーク・タイムズ紙が24日に報道。野党民主党は、9・11テロから5年で米国はより安全になったというブッシュ大統領の主張と反対に、イラク開戦が脅威を悪化させたと批判していた。公開された文書は報道内容を大筋で裏付けており、ブッシュ政権への攻撃はいっそう強まりそうだ。ブッシュ氏は公開に先立つ記者会見で、「海外でこれらの殺人者を負かさなければ米本土が脅かされる」と強調。報告書はイラク開戦が過ちだったという結論に導くものではないと反論した。「自分たちで読んでみるといい。詮索(せんさく)はやめよう」と機密解除を命じたことを明らかにした。「地球規模のテロの傾向——米国にとっての影響」と題した報告書の結論部分は、「米国の対テロ努力が(国際テロ組織)アルカイダの指導部を大きく傷つけ、作戦を妨害してきた」としつつも、アルカイダやその関連グループ、独立系も含めたイスラム過激派全体は拡張しているとみている。
特に「イラクにおける『聖戦』が、新しい世代のテロ組織指導者や作戦員を生んでいる」とした上で、イスラム過激派がイラクで勝利を収めたと考えるようになれば、「より多くの戦闘員が活気づき、ほかの場所でのテロ闘争を継続するだろう」と予測した。
アルカイダが、報告書作成後に米軍作戦で殺害されたザルカウィ容疑者の組織と合流し、イラクを新たな志願者や資金集めに利用しているとも警告した。報告書は、中央情報局(CIA)など米政府の16機関の総意として、国家情報評議会(NIC)がまとめた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんな事実の積み重ねをみても、いまだ「イラク戦争は間違いではない」と主張する方の言い分はなんなのか?
ブッシュさんでさえ、間違いを認めているというのに、、、

正義の戦争とか交戦権と言うこと???

以前戦争とは正義と不正義なのか?と言うエントリーを挙げて「戦争の大義名分」について考察を加えたことがあります。
まず歴史を見ました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まず「正義戦」正戦論の始まりは、3世紀、初期キリスト教の最高権威、教父アウグスティヌスから始まりまったそうです。
「モーゼ七書問題集」で正戦について「不正を罰するもの」と定義しました。
そして、、、
中世神学の確立とともに、トマス・アクィナスの「神学大全」では、この精神を受け、異教徒に対する戦争を「聖戦」と名を付けました」。
その定義は以下の通り。
1:君主の命令による事
2:正当な理由(不正の処罰)を持つこと
3:正しい意図に基づくものであること

その後カノン法に「正しい戦争とは不正な者への報復である」と言おう意味で「正当な権威」「正当な理由」「正義の意思」「勝利の展望」「均衡性」「最後の手段」と言う条件がそろっている場合のみ戦争の開始を承認するという原則ができあがりました。
(中略)
戦争への正義(jus ad bellum)
1正当な理由
2正当な権威
3比例性(結果として得られる善が戦争という手段の悪にまさる)
4最終手段
5成功への合理的見込み
6動機の正しさ

戦争における正義(jus in bello)
1区別の原則(戦闘員と非戦闘員を区別する)
2比例性の原則(なされた不正を正すのに必要以上の力を行使しない)

jus ad bellumよりjus in belloが関心・重大になってきます。
やがて陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約 (ハーグ陸戦法規 1907)などで戦争は合法化していきます。

しかし、
しかし、
人類は漸く戦争違法化への道を歩みだします。
それは第一次世界大戦後のパリ不戦条約。
国際連合憲章。
こうして、丸く収まるかに見えた正義の戦争論は、その後も二転三転します。
まず「侵略戦争か自衛戦争」というテーマで正しいか否かが争われました。
またマイケル・ウォルツァーの「正義と不正義の戦争」では1977年版では「戦争が地球上から消えるのは夢物語」と述べました。
が、1997年の第3版では「人道的な介入」と言う言葉で「他国での人権侵害されている人々の擁護」のための外交圧力や経済制裁もろもろを認め武力の介入も是としました。
しかし、このウォルツァーさえ、現実のイラク戦争に「正義」を当てはめる事は至難の業のようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
マイケル・ウォルツァーや、ハーバマース。
この戦後ドイツの代表的知識人、哲学者とされるハーバーマスは「野獣性と人間性」と題する論文で以下のように述べ物議を醸しました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「古典的な国際法の枠組みにおいては、これは主権国家の内政干渉、つまり介入禁止の侵害とみなされよう。(しかし)人権政策がその前提とされている場合は、この介入はたとえ武装していようとも、そしてたとえUN(国連)の委任が得られなくとも、国際共同体によって暗黙のうちに正当とみなされた平和構築のためのミッションであると理解されるべきであろう。このような西側諸国におけるコンボ紛争の理解は、(国家主体中心的な)古典的な国際法から世界市民社会のコスモポリタン的な法への途上における跳躍を意味している」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
このハーバマスさえイラク戦争は国際違反と批判したのです。
戦争の正当化をたんに国際法と合致させただけのハーバマスゆえ、正戦論がメビウスの輪であることを哲学者は知っていたのでしょう、、、

と、言うことで、
改めてイラク戦争は間違いであったと思います。
当時のフセインの独裁や、イスラエル問題、
また身近に北朝鮮などなど、、、
世界に戦争や紛争は至る所にあります。
解決を望み、願う私ですが、
その手段は決して武力、力であってはならないと思います!!!
国際社会が率先して行うことは粘り強い対話では、と考えます。

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横須賀にはニミッツはいりません!!!

ニミッツ横須賀寄港 米原子力空母、GWも来月帰港予定と言うことで、
総選挙で忘れ去ってはいけないニュースをお届けします。
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米海軍の原子力空母「ニミッツ」(九七、〇〇〇トン)が二十四日午前、神奈川県横須賀市の米海軍横須賀基地に寄港した。米海軍は「乗員の休養や物資補給のため」と説明、二十八日まで滞在予定。ニミッツの横須賀寄港は一九九七年九月以来。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)配備後、別の原子力空母の横須賀寄港は初めてと言うことで、
いよいよ日本は
母港となるのか???
と、危惧を表明します!!!


軍転法が成立したのは1950年。
「1.目的
第一条
 この法律は、旧軍港市(横須賀市、呉市、佐世保市及び舞鶴市をいう。以下同じ)を平和産業港湾都市に転換することにより、平和日本実現の理想達成に寄与することを目的とする。」

と、言うことで、旧日本軍が解体され、軍需の仕事を失った市民が他の地に移ったことで急激に人口が減った旧軍港市(横須賀市、呉市、佐世保市及び舞鶴市)に適用された法律です。
そこには平和産業港湾都市を目的としての都市作りを目指した文言が並べられているのですが、、、
が、、、
1950年6月25日の朝鮮戦争がこの都市の目的を覆すものとなりました。
朝鮮半島出撃の基地となったのです。
その後ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争の出撃基地となりました。
第7艦隊の事実上の母港となったのですが、他国の軍母港になっている例は世界でも、ここ横須賀だけです。原子力潜水艦の寄港が常態化しています。
さらに1997年の12号バース延長で住民や漁民からの訴訟問題。
2005年のアメリカ政府発表の原子力空母配備問題では、市民からは「不安と反対の声」が上がり、
2006年には横須賀市長が受け入れ表明。
ファクトシートの無条件受け入れ。

だがしかし。
記憶に新しい「放射能もれ」事件。
ヒューストンが、佐世保・沖縄・横須賀に、放射能を垂れ流しながら、11回も寄港を繰り返していた事実が明るみに出たのは昨年8月
ハワイでの定期点検時に、乗組員がバルブから漏れた冷却水を浴びたことがきっかけと言うことで、もしこの事故がなければ、今でも放射能は漏れ続けています、、、
・・・・
アメリカ政府によれば、この放射能漏れは06年6月から始まっていたというのですが、
先の時系列をみると、
2006年4月に「合衆国原子力軍艦の安全性に関するファクトシート」をアメリカ政府は日本政府に出しています。
放射能は漏れています、、、
ファクトシートでは「日本国の港も含め、沖合12海里以内においては、一次冷却水を含む液体放射性物質を排出することを禁じている」と書いています。
これを真に受けた蒲谷市長が、アメリカ政府の原子力空母の受け入れたのですが、
すべては同時進行でした。
2006年6月頃のこと。

アメリカ政府はこの放射能漏れについて、
「日本へのすべての寄港の間に漏れた放射能の量をすべてあわせたとしても、一般家庭用煙検知器に含まれる放射性物質の量よりも少ない」と述べ、
反省、謝罪はありません。
この程度の放射能漏れは許容範囲で、不可避と言うのですが、、、
アメリカのリスク管理とはそのようなものなのでしょうか???
また横須賀市長も「今回のヒューストンの放射能漏れについては、ごく微量であり、人体や環境には全く影響がないものと聞いている」とアメリカの発表通りだったのですが、
これもまた記憶に新しい市長発言でした。

勿論、市民もこうした事態に黙ってはいません。
なにしろ放射能の問題です。
原子力空母配備に反対が65%にものぼりました。
市民は平和のまち、横須賀を目標に、署名を行い、主権意識を高め、
質も量も変りつつあります。
そんな横須賀に、またやってきたニミッツ。
「もういりません」
「横須賀には原子力空母はいりません」
と、大きな声で叫ぶものです。

なお原潜放射能洩れについては過去に以下の記事を書きましたので、
お時間がありましたら、また御覧ください。


米原潜、放射能漏れや火災
もう一つの安全もガラガラと崩れていくのか?

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2009.08.24

選挙に行きましょう!!!

朝、一番に期日前投票に行って来ました。

選挙当日は出掛ける予定が前もって分かっている方は、
是非、期日前投票をなさってください。
この制度は、2003年(平成15年)12月1日から設けられた制度で、以前の不在者投票と同じもので、
名前が変っただけと思われている方も多いのですが、
実は違うものです。

不在者投票は封筒にいれて、など煩雑な手続きがありましたが、
期日前投票は自分の手で投票箱にいれることができます。

二つの選挙方法で、より多くの方が選挙に参加することができるようになりました。

と、言うことで、
どのような方法であっても、自分の思いを投票箱に。
選挙に行きましょう!!!

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2009.08.23

選挙に行こう♪♪

宮本百合子は現実の必要——総選挙に際して——で以下のように語る。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
選挙が迫って来ている。人の気質によっては、こういうことに大して心をひかれないたちのものもある。そういう人は、これまで余り選挙などに熱中しないで、時には棄権もして来たかもしれない。信用出来もしない候補者に投票なんかしたくないと思って、良心的に棄権した場合もあったかもしれない。
 しかし、四月十日にきめられている今度の選挙は、私たちに、どんな心もちを抱かせているだろうか。少くとも、これについて無関心ではいられないものが、私たちの生活全体の事情から湧き上って来ている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これは1946年4月に書かれたもので、
前の年1945年には女性にも参政権を与えられ、いよいよ政界に女性が進出していくとき、その置かれた状況の斬新で嬉しくも有ながら、しかも戸惑うさまを描いています。

現実に立って——婦人が政治をどう見るか——には詳しく当時の状況が描かれています。
==============
新聞に、ぽつぽつと婦人代議士として立候補を予測される人々の写真などがのりはじめた。自分ではっきり立候補の計画をもっている婦人たちは、ふさわしいと判断した政党に入党手続をしたと報道されているし、立候補を予測されている人の中で、自分は絶対に立候補しないと明言している婦人たちもある。
 選挙という私たちの新しい仕事につれて、婦人は政治をどう考えるかという問題が、目前の事実として段々はっきりして来た。婦人有権者の総数は二千百六十八万人あって、その数は男子有権者よりも四十五万名多い。婦人は自覚、向上して、棄権しないように、という忠言もあちらこちらで聞かれる。けれども、率直にそれら二千百六十八万人の婦人の感想を求めたら、彼女たちの何割が果して今日における日本の女性の責任として、自分たちが急に与えられた権利を理解しているだろうか。
================
そして、
初めて得た権利行使は不安ばかりが先立つことを描きます。
「自分がまだ十分の経験や常識をもっていない、という不安ばかりでなく、もっと広く、もっと深く、日本の女性全般が本当には何も分ってはいないのだ、という普遍的な頼りないこわさを感じているのではないだろうか。何も判らないという感じは在りながら、一方にはっきりと、もう騙されて生きたくはないという気持がある。言葉をかえて云えば、もう騙されて生きていきたくはないからこそ、自身の一票の処置について、判らなさを痛感しているのである。」
と。


今、2009年。
女性が参政権を得て、64年。
私たちは当たりまえのように、その権利を受け、
その権利が意味することを深く考えもせず、
ただ一枚の紙のようにさえ思うことがあります。
が、
改めて、先輩たちの当時の様子を文学を通して触れると、
その権利の大きさに震えるものです。


あれから私たちは何をしてきたのだろうか?
そして何を次代に渡すのか???
そんな責任を感じながら、
今日は婦人参政権獲得のために人生を賭した先輩たちへの思いとともに。
やはり、
「選挙に行こう」

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浦和戦

昨日第23節浦和戦がビッグアーチで行われました。
夏休みということもあって今季最高の27,113人。
結果は2-1で勝ちました。
素直に、
やった!!!!!
と、喜んでいる私です。

相手は浦和で、しかも此方は、青山が出場停止。
心配です。
が、
高柳をボランチに起用し、トップ下には高萩を入れての采配は功を奏し、バッチリと結果は出ました。


さて、私と言えば。
6時ころには食事もすませ、後片付けも終え、
手元に北村薫の本をおいて、キックオフを待ちます。
すでに始まっている他チームの試合もツラツラと横目でみているうちに、
いよいよ、キックオフ。
解説は広島でGKをしていた前川さんです。
前川さんとアナウンサーはさかんに「広島の試合は面白い。スピディーだ」と言います。
が、
見ている私は、そうかな???
と、思ったのです。
昨日はさすがに中2日。
足は重いように思ったのですが、、、
浦和の選手もそうです。
前半の始めは双方「まったり」。
見ている私もなんだかいつものようにメ・ハンジェ。
ウトウト、、、
と、油断しそうになったのですが、
槙野くんがやってくれました!!!
26分、
森脇→槙野とボールはわたり、強烈なシュート。
見事にネットに突き刺さり先制点。
うわっ=======
やった!!!!

眠気は吹き飛びました。


さらに42分、
ストヤノフ→ミキッチ→坪井がクリア→柏木と続き、
ボールはネットをゆらしました。
追加点。
2−0!!!!

うわっ======

こうして前半は終わります。

先の埼玉スタジアムのこともあるので油断はできません。
なにしろ相手は浦和。
このままでは終わりません。
ドキドキ。

いよいよ後半キックオフになり、浦和は闘莉王をボランチに、高原をトップ下に入れてきます。
闘莉王は闘志満々です。
かっては広島にいて、私も応援していたり、日本代表でも応援していますが、
この時ばかりは「闘莉王、頑張るな、、、、」とテレビに向かって叫んでいます。
両チームのせめぎ合いは、前半より活気ついたように思うころ。
解説の前川さんが「この辺りで浦和に点が入ったら面白くなります」なんて無責任(前川さん、ごめん)なことを言います。
夫と二人で「面白くならん、ならん」と前川さんに返事をしていた矢先。
エスクデロのふわりとしたFKを闘莉王が身体をひねりながらゴールを決めたのです、、、、
うううう〜〜〜ん。
さすが闘莉王です。
やられた。
ガック。

この後は、攻めたり守ったりと続き、
ひたすらテレビに映し出される時間をみて、
「早く回れ、、、時計」と祈っていました。
そして、
そして、
笛がなり、
広島は勝ちました!!!!!

2−1。


浦和に10年ぶりに勝つという素晴らしいものでした。


よかった!!!!
よかった。

家族全員でもう一度「かんぱぁ〜〜〜〜〜い」。

と、言うことで次節は山形。
やはり試合巧者なチーム。
頑張って行きましょう。
応援しています!!!

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2009.08.22

選挙に行こうよ どこにいても♪

 頬   竹内 てるよ 

生れて何も知らぬ 吾子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな
その頬は赤く小さく
今はただ一つのはたんきやうにすぎなくとも
いつ人類のための戦ひに
燃えて輝かないといふことがあらう
生れて何もしらぬ 吾子の頬に
母よ 悲しみの涙をおとすな
ねむりの中に
静かなるまつげのかげをおとして
今はただ 白絹のやうにやはらかくとも
いつ正義のためのたたかひに
決然とゆがまないといふことがあらう
ただ 自らのよわさといくじなさのために
生れて何も知らぬわが子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

竹内てるよさんのこの詩は、スイスのバーゼルで開かれた国際児童図書評議会創立50周年記念大会で、美智子皇后がスピーチの中に引用したことで一躍有名になったものです。
スピーチには「頬」の紹介として以下のように文言があります。
「子どもを育てていたころに読んだ、忘れられない詩があります。未来に羽ばたこうとしている子どもの上に、ただ不安で心弱い母の影を落としてはならない、その子どもの未来は、あらゆる可能性を含んでいるのだから、と遠くから語りかけてくれた詩人の言葉は、次のように始まっていました」と。
なお詩の中の「はたんきやう」とはスモモの一種です。

生まれてきた我が子。
我が子への並々ならぬ思いを詠んだ詩は数多くあり、
どれもが、愛し我が子への思いと成長を願うと共に、
子育てへの不安を思うものです、、、、、
願えば全てが思うようになるなんてことはない子育て。
「あああああ、、、こんな筈じゃないのに」と臍を噛むような毎日の子育て。
眠っているときが一番幸せな子育て、、、、
ひたすら闘いの中で、孤独と先が読めなくなり、小さく丸まってしまう子育て。
子育ては親育てとは言うが、
本当に、子育ては大変です。
オロオロとするばかり。
ため息とも涙ともつかぬグチャグチャの顔さえ鏡でみることがないくらいなりふり構わず子育て。
弱気になるとき、
詩人は以下のように母を励ます。
「ただ 自らのよわさといくじなさのために
生れて何も知らぬわが子の頬に
母よ 絶望の涙をおとすな」と、、、、、

何回もブログで紹介してきたのですがマリオン・B・ダーフィーの『祈り』の詩も大きな励ましになったりするのですが、、、

走馬灯のようにアレコレと思い出す私です。

さて、そんな子育て現役の若い世代に、今、政治の熱い視線があたっています。
総選挙のまっただなか。
争点の中心にドドド===ンとあるのが「子育て政策」。
各党は、それぞれの支援を打ち出しています。
[マニフェスト点検 子育て・教育]など特集記事も各新聞社を中心に発信しているので、
しっかりと見比べて、どこの政党がご自身の人生設計に一番いいか、、、と判断するのもいいかもしれません。
もう、子育て世代卒業と言う方でも、
孫世代があります。
なにしろ、未来へと続く次世代なのだから、、、

と、言うことで最後に締めはいつもどおり
「今日の一票、明日の政治」。
===選挙にいこうよ♪どこにいても♪===

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2009.08.21

告示期間中のコメントについて

総選挙公示後、頂くコメントに「特定の政党や、特定の候補者」にたいしての誹謗とも中傷とも思われる内容があったりします。
原則として、頂くコメントは反映する方針ですが、
選挙戦、ネットでの応援は要注意 書き込み、公選法違反の恐れなどの記事にもあるように、候補者のみならず個人のブログも「公選法違反の可能性がある」とのこと。
可能性であって「必ず」というものではありません。
この問題は選挙の度にブロガーでも話題になることです。
「言論の自由」にも抵触するのでは、、、
などなどいろんな意見が交されます。
ブログで親しくさせていただいている弁護士の津久井さんは2007年、
新しい時代のブログと公職選挙法の解釈と言う記事を書かれています。
冒頭、津久井さんは以下のように書かれます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「1 公示日以降の選挙関係の書き込みはダメ?
ということが多くのブロガーの心配事になっていた。
公職選挙法の規制の解釈の問題だ。
残念ながら、この点について、これまでスカッとした明快な答えはなかった。

「大丈夫だと思んだけど、なんとなく心配だから、やめとこう。」
という心理が働いて、思い切った発言が自主規制されてしまう。
     ↑
これを、表現の自由に対する萎縮的効果という。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と。
そして、
次に法的解釈の「今日的な意味」を説明してくださり、
最後に以下のように結ばれます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「市民的な理解としても、 
社会的な実践が新しい法解釈を創っていく
ということが確認できたら、一つの大きな成果である。
私たちブロガーが、萎縮的効果に怯まず、憲法価値の実現のためにマイペースを守ってきたこともその1つの実践だと言えるだろう。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と。

私も大いに賛成です!!!
そもそも公職選挙法自体が、いつのまにか「知る権利」を私たちから遠ざけるような諸々の罰則をもうけ、
私たちの健全な選挙活動、つまり知ることや、意見を表明することから無縁にしてきた感がします。
候補者や政党の誹謗中傷は問題外ですが、
個人の素朴な願いや思いについては縷々述べたり意見表明することは法に触れることはないし、
法に触れるということで雁字搦めにすべきではないと思うのです。
と、考えると津久井さんの最後の言葉がイキイキと浮かび上がります。
そこでもう一度。

「市民的な理解としても、 
社会的な実践が新しい法解釈を創っていく
ということが確認できたら、一つの大きな成果である。
私たちブロガーが、萎縮的効果に怯まず、憲法価値の実現のためにマイペースを守ってきたこともその1つの実践だと言えるだろう。」

本当に胸にズズズときます!!!

さて、それはそれとして、上に書いたような内容のコメント(特定の政党や政治家の誹謗中傷)は、私個人は責任を負いかねますので、
告示期間中は削除します。

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「来週末は選挙に行こう♪」

8月18日に第45回の衆議院選挙の告示があり、
それから選挙までの13日間、「選挙に行こう♪」と、一人でブログでキャンペーンを行っているのですが、
【総選挙】投票を棄権する人を許せる?と言うようなネットリサーチがあります。

投票を棄権する人を許せる?
と、問われても。
許せるとか許せない、、、というような問題ではないのですが。
が、
棄権ということは「委任」と言うことだと思うのです。
自分の思いや考えとは全く違う政党が政権につき、バンバンと政策を打ち出すと、言う状況を認めることです。
折角の権利を行使しないで義務だけ負わなきゃいけないのは、
なんとも勿体ないと私は思うのです。

政治に参加する機会です!!!

と、言うことで
「来週末は選挙に行こう♪」

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新型インフルエンザ流行か?

新型インフルエンザが流行とのこと。
どうか、不断の手洗いとうがいの励行をお忘れなく!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
免疫力の低下は感染しやすい状態を作るため、偏らない十分な栄養や睡眠休息を十分とることが大事である。これは風邪やほかのウイルス感染に関しても非常に効果が高い。
石鹸による手洗いの励行や、手で目や口を触らないこと、手袋やマスクの着用といった物理的な方法でウイルスへの接触や体内への進入を減らす。
新型インフルエンザに対する飛沫感染防止として医療機関では防塵性の高い使い捨て型のマスクが利用されており、一般にも用いられるが、正しい方法で装着し顔にフィットさせなければ有効な防塵性を発揮できない。2005年のCDCガイドラインでは、一般的な季節性インフルエンザに対しては外科用マスク着用で対応可能とされている。
感染の可能性が考えられる場所に長時間いることを避ける必要がある。人ごみや感染者のいる場所を避けるなど。予防にマスクを用いた場合は速やかに処分する。
換気をこまめに行う。空気清浄機などでも良い。部屋の湿度(50〜60パーセント)を保つ。これにより、ウィルスを追い出し飛沫感染の確率を大幅に減らすことが可能である。
予防効果としてのうがいが有効である。
ウィルスは口や喉の粘膜に付着してから細胞内に侵入するまで20分位しかかからない[要出典]ので人ごみから帰ったら即座にしなければうがいの効果は期待できないとする意見がある。
水道水によるうがいは有意に風邪の感染を減少させるという研究結果が発表されている。この研究ではヨード液によるうがいは効果が見られなかった。
感染者が使用した鼻紙やマスクは水分を含ませ密封し、小まめに廃棄や洗濯をする。感染者と同じタオルを使用しない。感染者の触れた物をエチルアルコールや漂白剤などで消毒する。
ウイルスは日光や消毒薬に非常に弱いため、衣類に唾液・くしゃみ等が付着したものからの感染は考えにくいが、一応こまめに洗濯した方がよい。
(wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なおこの新型インフルエンザ(H1N1)の遺伝子情報はNCBIから見ることができます。
いずれにしても、更なる研究がすすみ、ワクチンをはじめとして、効果的な薬ができることを願っています。

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2009.08.20

そうだ、選挙に行こう!!!

衆院選:毎日新聞全候補者アンケ 自民と民主、対立鮮明にと言うことで新聞社による候補者のアンケート結果が出ました。
「特に違いが目立ったのが憲法観や外交姿勢、選挙戦で争点になっている年金制度や消費税などの扱いだ」と新聞社は分析しています。
「憲法改正は衆院選の大きな争点にはなっていないが、アンケートでは自民党の82%が9条改正に賛成したのに対し、民主党は66%が反対した。外交姿勢でも、自民党は「日米関係を最重視すべきだ」が63%、民主党は「これまでよりアジアに比重を移すべきだ」が62%。アフガニスタン支援のために自衛隊を派遣すべきかについても、自民党は「派遣すべきだ」が58%、民主党は「派遣すべきでない」が68%と対照的だった。」と記事には書いてあります。
ただ憲法改正については、
鳩山さんが2005年に発表した『新憲法試案』を見ると、自民党と変りません。

「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とした9条2項を否定し、「最も欺瞞(ぎまん)的」と書き「自衛軍保持」を明記。
「欺瞞的」ですかぁ〜〜〜〜
ふっ====
因みに「現行憲法の最も欺瞞的な部分をなくし、誰が読んでも同じ理解ができるものにすることが重要なのだ。」が鳩山さんの本文です。
うううううう〜〜〜〜〜ん。

「第五〇条(自衛軍) 日本国は、自らの独立と安全を確保するため、自衛軍を保持する」とも書きました。
ズズズ、、、、
と、自民党さえ書かなかった事柄が鏤められ、
最後は「友愛」です。
友愛ねぇ、、、
武力保持を認め、それどころか積極的に紛争に関わっていこうという精神のどこに他に対する友愛があるんだろう???

と、言うことで今日は鳩山さんの2005年の著書についてツラツラと書きました。
4年たった今、どのように考えているのか云々はマニフェストやテレビでの討論などもしっかりと参考にして、
いずれにしても、今後の日本の行方を担う憲法問題。
自民党、民主党、公明党、共産党、社民党などの各党の方針をしっかりみていきたいものです。

「そうだ、選挙に行こう!!!
戦争にいかないために!!!」


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2009.08.19

イラクの女性は今?

イラクの女性は今、如何にあるか???
いつもコメントを下さる罵愚さんから「女性の権利について、フセイン時代と今ではどうなったか?」と言う随分前に頂いた質問を改めて頂き、ちょっと調べてみました。
サダム・フセイン、イラクの独裁者です。
国際社会からも批判され、国連からも度重なる注意を受け、と、問題児であったことは言うまでもありません。
ありませんが、
が、
アメリカがイラクに攻撃した「事実」は間違っていたと私は思います。
あの当時、随分記事にしたのですが、
もしお時間がありましたらカテゴリーの「イラク問題」を御覧頂けたらと思います。
さて、話を戻すならば、そんな独裁のフセインですが、女性問題に関しては通暁していたようです。
「女性解放運動も積極的に行なわれ性別による賃金差別や雇用差別を法律で禁止し、家族法改正で一夫多妻制度を規制、女性の婚約の自由と離婚の権利も認められた。女性の社会進出も推奨し、当時湾岸アラブ諸国では女性が働くことも禁じていた中で、イラクでは女性の公務員が増え、イラク軍に入隊することも出来た。男尊女卑の強い中東において「名誉の殺人」が数多く行われていた中、この「名誉の殺人」を非難した人物であることは、あまり知られていない。(この点だけはイスラーム世界の女性解放運動家に支持されている。ソマリア出身のオランダ下院議員であるアヤーン・ヒルシ・アリもサッダームのこの一連の女性政策を支持している)。もっとも、91年の湾岸戦争以後は、イスラーム回帰路線を推し進め、この「名誉殺人」も合法化している。」とwikipediaにはあります。
さて、今、イラクはどうか。
宗派ギャングによる女性殺害を止めさせよう!と言うことで、イラクでは今も女性が、あるいは多くの民間人が犠牲になっている現状を伝えるために、昨年IFCのフリヤル・アクバルさんが広島を訪れ講演しました。
その中で、
「宗派主義ギャングに反対して立ち上がり女性の殺害を終わらせよう」と強く主張。
現実として「バグダッドのIFC本部で、特にバスラし(バグダッド南方500km)における武装ギャングどもによる女性の暗殺が最近増加しているとのこと。
そして、
フリヤル・アクバルIFC女性局長は、「私たちは女性殺害を終わらせなければなりません。女性は今日、宗教主義、宗派主義のギャングどもに対してあらゆる手段を使って自らを防衛するどんな権利も持っています。」と述べたと記事には書いてあります。
これに先立ち、イラクでは 「イラク自由会議」が行われたのですが、それについては、イラク占領により広がる女性受難─宗派浄化と並行する性浄化と言うニュースが詳しく報じています(2008年3月16日の日刊ベリタ「イラク情勢」特集の一つです。)
記事によれば、
「今、占領下のイラクでサダム政権下では見られなかったスケールで女性の受難が続いています。」とのことで、さらに具体的な事実が書かれています。
最後は以下のように結んであります。
「「シーアでもない、スンニでもない、我々は人間だ」のキャンペーンはイラクと世界のすべての自由を愛する人々に、「女性の殺害にノー、性浄化を進めるギャングたちにノー、女性迫害者のいないイラクにイエス」の旗を掲げるよう訴える。」と。
 
さらに2009年、今年の3月には【IFC・イラクの女性と連帯 国際女性デーのつどい 占領終結へ3・21国際共同行動を】と言う行動が大坂や東京で行われました。


また、フセイン時代のイラク女性はどのようであったかを調べてみました。
ワシントン・ポストの2004年の記事に寄れば(http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A21321-2004Jan15.html)
「イラクの女性はイスラム世界では最も近代的な法の保護を享受してきた。サダム・フセイン政権はそれらの権利に抵触することはなかった。」とのことです。
確かに宗教として一夫多妻制が強いられていたイラクですが、記事に寄れば、
暫定政府の政策はフセイン時代をさらに上回る抑圧を女性に強いたとしています。
【イラク女性自由協会 全交に参加 占領下の抑圧と闘う女性】2004年7月の記事。
「民主化」が招く女たちの闘いサブタイトルは「自由な民主国家の建設というアメリカの復興シナリオに逆行して女性の自由が奪われようとしている」というもの。
2005年3月の記事です。
この当時のイラクについて記事は語ります。
「サダム・フセイン時代のイラクは残虐な独裁体制だったが、女性の権利は比較的尊重されていた。バース党は男女同権を公言し、多くの社会問題でそれを実践した。
女性は自分から離婚できたし、財産を相続したり、離婚後も子供を手元に置くことができた。専門職に就く女性も一般的で、高い地位を得る者もいた。教育の機会も男性と均等で、街中ではスカーフをかぶる必要もなかった。
だがイスラム教シーア派の多い地域では、女性が社会的に高い地位を認められることはなかった。そのシーア派は、スンニ派のフセイン政権下でこそ冷遇されたものの、今や新政府の支配勢力だ。
状況はすでに、活動家らの予想を上回る勢いで悪化している。アメリカの人権擁護団体フリーダムハウスが5月に発表する報告書によると、学校や大学における女子学生の出席数が減っている。
「私たちはイラクで半世紀以上も現代的な生活を送ってきた」と、「イラク女性自由組織」のトップ、ヤナー・モハメドは言う。「(イラクは)欧米諸国の思い描く保守的イスラム社会とは違う。政治的なイスラム勢力の台頭に、私たち自身も驚いている」
嫌がらせを恐れて、多くの女性が外出そのものを控えている。ウィメン・フォー・ウィメン・インターナショナル(WFWI)の推定によると、事実上自宅に引きこもっているイラク人女性の数は、数百万人にのぼる。」と。

こうしてツラツラと見ていくと思い出すのはナショナリズムとジェンダーと言うタイトルの本を書いた上野千鶴子さん。
そのエントリーを挙げたとき冒頭で以下のように書きました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜国民国家を超える思想は論理必然的にこの結論へとわたしたちを導く。「女」という位置は、「女性国民」という背理を示すことで国民国家の亀裂をあらわにするが、そのためには「女=平和主義者」という本質主義的な前提を受け容れる必要はない。「国民国家」も「女」もともに脱自然化・脱本質化すること——それが、国民国家をジェンダー化した上で、それを脱構築するジェンダー史の到達点なのである。〜〜

上野千鶴子さんは「ナショナリズムとジェンダー」の最後をこの様にして締めくくります。
彼女の一貫した主張は、今までの歴史の数々が語る正史とは、
それが民族の解放であれ、階級闘争であれ、いずれも女性解放が高らかに謳われ、勝ち取られたことはかってない。というものです。
ちょっと長いですが、さらに引用。
 「フェミニズムは国家を超えたことがないという歴史にもとづいて、フェミニズムは国家を超えられない、と宣告すれば、わたしたちはふたたびさまざまな国籍のもとに分断されることになる。もはや「シスターフッド・イズ・グローバル」という楽天的な普遍主義に立つことは誰にも不可能だが、ジェンダーという変数を歴史に持ち込んだのは、そのもとで階級、人種、民族、国籍の差異を隠蔽するためではなく、さらなる差異——しかもあまりに自然化されていたために認識されていなかった差異、いわば最終的かつ決定的な差異——をつけ加えるためではなかったか。
 ポストモダンのフェミニズムのもとでは、ジェンダーのほかに 人種や階級という変数が加わった、と言われるが、むしろ人種や 階級という変数がジェンダーという変数を隠蔽してきたことを、 フェミニズムは告発したはずだった。人種や階級という変数は、 新たに発見されたのではなく、ジェンダー変数を契機として、よ り複合的なカテゴリーとして「再発見」されたのである。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして最後に「本当の意味での女性解放について考がえていかなければならない提案の書です。
複雑で多種多様な価値の中で、一般化するにはいささか問題が大きく、ともすれば本質が見えにくくなるjフェミニズム問題。まだまだ課題は山積です。」と結んだのですが、
今、改めて「戦争と女性」を調べる中で、その解決の一筋縄でいかないことを思うものです、、、、、
この問題、今後も注目していきたいと思います。


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女子差別撤廃条約実施状況の結果について

女子差別撤廃条約実施状況 について国連女性差別撤廃委員会は昨日18日、日本における女性差別撤廃条約の実施状況の審査の結果をまとめた「総括所見」を公表しました。

主要な懸念として
「条約のすべての条項を系統だてて実行するという政府の義務を果たすよう、あらためて求める。」と明記。
また、「2003年の審査で勧告された事項が、十分に取り組まれていないことを遺憾とし、前回の勧告実行を求める。」とのことです。
差別的法規として、
男女で異なる最低婚姻年齢、
女性のみに課せられる再婚禁止期間、
選択的夫婦別姓、
民法その他法規における婚外子差別などの差別的規定が、前回勧告を受けたにもかかわらず、いまだに改正されていないと強調。世論を言い訳にせず、条約上の義務に従って即座に行動すべきとのこと。
また条約の法制化については、
女性差別撤廃条約が、法的拘束力をもつ重要な国際人権法であることを、日本政府は認識すべきのとこと。
差別の定義についても懸念を表明。
国内法に女性差別の定義が欠けていることを改めて懸念、条約1条に基づく差別定義を迅速に取り入れるべき。
人権擁護機関として、
男女平等も視野に入れた独立人権擁護機関を迅速に設置すべき。
国内推進機関について、
ジェンダー平等を推進する男女共同参画局などの機関を機能強化するため、責任と権限の明確化、調整機能の強化を行うべきとのこと。
暫定的特別措置も勧告。
女性の雇用、公的領域への参加、意思決定への参加を促進するため、委員会一般勧告25号に沿うようにとのこと。
また、女性の人権に対する政府内の「バックラッシュ」に懸念を表明。
メディアや教育における男女の役割に対するステレオタイプを取り除くため、教科書の見直し等の取り組みを行うこと、
また、公人による女性差別発言の頻発や、女性を性的対象とするポルノグラフィー、メディアにおける女性差別表現に対する政府の取り組みを求めるなどに触れました。
女性に対する暴力については、
意識啓発、データの収集と調査にもとづく介入を行うよう勧告、法執行官や医療関係者等が十分な知識にもとづく支援を行うよう求めること。
DV法があらゆる形態の親密な関係の暴力を対象としていないことを指摘、保護命令の発行を急ぐこと、暴力被害者のための24時間ホットラインや質の高い支援を提供するよう勧告。
特に、移住女性やマイノリティ女性、弱い立場にある女性の状況に懸念を表明し、弱い立場の女性たちに対し、被害の届け出等について支援を行うほか、暴力防止の意識啓発を行うよう求める。性暴力の親告罪規定の撤廃、強姦罪の法定刑引き上げ、近親かんを性暴力犯罪として規定することを勧告。
先にも物議を醸した性暴力ポルノについては、
ゲームや漫画が児童ポルノ禁止法の対象外となっていることに懸念を表明、性暴力を当たり前かのように扱うビデオゲームや漫画の販売を禁止するよう、日本政府に強く求めるとともに、児童ポルノ法の改正を求めました。
戦争暴力として日本軍「慰安婦」については、
被害者への補償、加害者の処罰、公衆教育など、問題の持続的解決措置を求めました。
今だある「人身売買、売買春」については、
人身売買や売春搾取の被害者に対する保護やリハビリ、社会統合支援を強化するとともに、女性の経済状況の改善など、人身売買の根本的解決の努力を求める。
買春需要の抑制、売春女性の社会統合、リハビリ、経済的エンパワーメントなどの支援を勧告。研修生・技能実習生が人身売買の温床となっていることを指摘、モニタリングの継続を求める。また、人身取引防止議定書の批准を勧告。
さらに女性の政治・公的活動への参加しやすい土壌作りを呼びかけました。
教育については、
教育基本法が改正され旧5条が削除されたことに懸念を表明、教育における男女平等実現のため、ジェンダー平等の条項を再度取り入れることを真剣に検討するよう日本政府に求める。非伝統的領域における女性の教育・キャリア機会を拡大すること、第三次男女共同基本計画において、大学教職における女性割合を現行の20%から引きあげ平等を達成するよう勧告。
雇用では、
労働市場における女性差別と賃金格差、出産・育児を理由とする違法な解雇、セクシュアルハラスメントの横行に懸念を表明。また、「雇用管理区分」が女性差別の抜け穴となっていること、ILO100号条約にもとづく同一価値労働同一賃金の原則が国内法規に欠けていること、セクハラ防止義務違反に対する制裁措置の欠如、差別是正のための法的プロセスに時間がかかりすぎることなどを批判。ワークライフバランスとして、
男女間の平等な家族責任と雇用の分担を促進し、女性がパートタイムに集中する状態を改善すること、保育施設の改善、男性の保育を促すことを勧告。
健康では
女性の性感染症の増加、若年の中絶の増加を懸念。特に若い世代に対し、セクシュアルヘルスに関する教育・情報・サービスを提供すること、中絶を非犯罪化することを勧告。
また、マイノリティ女性問題にも言及。
アイヌ、部落、在日コリアン、沖縄など、マイノリティ女性の教育、雇用、健康、福祉、暴力などに関する情報の欠如に遺憾の意を表明。マイノリティ女性への差別を撤廃するため、意思決定機関にマイノリティ女性の代表を加えることを勧告。
弱い立場の女性に対しては、
農村女性、シングルマザー、障害女性、難民女性、移住女性など、複合差別に遭いやすい弱い立場の女性について情報統計を提供し、特別なニーズに応じた政策をとるよう勧告。
その他国際文書
北京行動綱領、ミレニアム開発目標、その他の国連人権条約を活用すること、移住者の権利条約を批准することを勧告。
と言うことで、
総括所見は、実に60項目に及んでいます。
前進面(肯定的側面)はわずか7項目。
これまでの委員会からの勧告を実施していないことが強く指摘されました。
差別的法規についての言及も目立ちました。
雇用も男女の機会均等を主張できる社会へと勧告は謳います。
そして、
総括所見は、日本政府に対し、
(1)民法の改正
(2)雇用・政治・公的領域等での暫定的な特別措置の2点について、2年以内に実施状況詳細報告を提出することを要請しています。
と、言うことで日本政府が速やかに勧告を守り実行するであろう今後に期待します!!!

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選挙に行こう♪

一人で選挙に行こう♪キャンペーンを行うことにしました。
この時期、個人的に何かと忙しいので、出来る時だけにしますが、なるべく毎日、エントリーを挙げることが出来るように努力します。
と、言うことで選挙に行きましょう〜〜〜〜

さて、今回の選挙。
今までと違ってやはり「政権交代」なるか、、、に焦点があたりそうですね。
JNN NEWSのまとめを見るならば、
「景気対策はまだまだ道半ば。われわれ自民党は、引き続き経済政策を継続します。景気最優先、これが今度の選挙にあたって、われわれが引き続きやらねばならない。大事なところは、景気は最優先だということです。民主党のように予算を組み替えて止めるみたいな愚かなことはしません」
と、主張したのは麻生さん。
それに加えて強調したのは、北朝鮮問題。
「守らなければならないのは暮らしだけでなく、一番守らなければならないのは日本だ」と主張。
先日ヒロシマで語った非核三原則についてや平和への訴えはありませんでした。


「日本の歴史を塗り替える日がやってまいりました。皆さんの力で、あなた方が主役になる新しい政治を、勇気を持って起こそうではありませんか。民主党に政権交代の力をお与え下さい」と言うのは鳩山さん。
「政権交代」や「官僚任せの政治」への批判で鏤められましたが、
問題になっている「財界中心」へのメスや先般も物議を醸した「日米軍事同盟中心」については述べませんでした。また「子ども手当」など素晴らしい未来(?)を保障する財源問題に一言もふれません。
これじゃ、自民党のPRのビデオに対してどのように対応するのか曖昧です。


「今回の選挙戦は政権選択の選挙と言われますが、大事なことは中身です。この選挙で生活を守り抜くのは公明党だ。そのためにもまず、その礎の景気・経済の回復に全力をあげてまいります」と太田さん。
ううううう〜〜〜〜ん。
今まで政権にいて何をしていたのか?
と思います。


 「(共産党は)自公政権と真正面から対決してきた政党です。どうかこの党を伸ばしていただいて、自公政権を終わらせる有権者の審判を下そうじゃありませんか」と訴えたのは志位さん。
いつもの主張のように「財界中心」「日米軍事同盟中心」の政治から、憲法に「主権在民」と書いてあるとおり「国民が主人公」の政治に踏み出していくと主張。財源問題は軍事費などムダ遣いの一掃と大企業・大資産家の応分の負担という「聖域」に踏み込むことを力説。
健全、建設的野党を目指すという事で、政権交代後は政権には入らないが歩むべきことはあゆみ、質すことは正すという方向。
が、野党だと政策に関与できないから、なんとも消極的な、とも思うのですが、、、

 「憲法を守る、平和を作っていく、それでとことん頑張る社民党が、どんなことがあっても新しい政治の中で議席を増やさなければなりません」は福島みずほさん。
憲法9条の意義を思うと、この党が健全な判断を失うことのないように期待しています。
時々の課題になんとなくブレを感じるのですが、平和については共産党とともにしっかりと堅持してもらいたいです。

 「郵政の改革こそ、あらゆる改革の本丸である、こう叫んで行われたその後の4年間はどうなったのか。未来への道を考える我が党の選挙だと考えております」と綿貫さん。
この党はその成り立ちから郵政への拘りは強いので、この路線堅持ですね。
これはこれで大切な要求なので見守りたいですが、、、

新しく出来た「みんなの党」の渡辺さんは、
「今の自民党では政治のゆがみを変えることはできない。政権交代プラス政界再編だ」。
まだなんとも言えません。

また、「改革クラブ」の渡辺さんは、「民主党に政権を取らせたら日本が駄目になる」とのこと。
民主党に政権を握らせたら日本がダメになるかもしれないが、自民党ではどうかな???
と思いますが、、、

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2009.08.18

ガルトゥング平和学

昨日核のない世界言うエントリーを挙げたところ、いつもコメントを下さる技術開発者さんから、これまたいつものように考えさせられる内容のコメントを頂きました。
何回読んでも飽きないというか、ますます深みが増すコメントです。
さて、昨日は「「法治国家は自力救済を禁止し代わりに民事裁判制度をつくることで争いを回避した」という話について教えてくださり、法律の公平性について書いてくださいました。
開発者さん曰く「絶対的な正しさではなく、立場逆転の時に同じ解決になる正しさ」についてです。
こうした保障が「「逆でも不変」という事の持つ「正しさ」が理解できるようにならないと「争いの回避」は難しいのね。なんていうかな「言い分の正しさ」を押さえつけて「逆でも不変」を正しいとするのが法であったりもするんですね。」と開発者さんをして言わしめます。

と、言うことで私もちょいと紛争について思いを馳せたら、以前チラリと読んだガルトゥング平和学入門を思ったりします。
ヨハン・ガルトゥングが提唱した平和学。
「平和=戦争のない状態と捉える「消極的平和」に加えて、貧困、抑圧、差別などの構造的暴力がない「積極的平和」を提起し、平和の理解に画期的な転換をもたらした。」とのことで、日本でもトランセンドの活動をなさっている方が沢山います。
また、いろんな大学でも「平和学」の講座が設けられ、平和について積極的に関わっていこうとしているようです。

さて、このヨハン・ガルトゥングの功績は暴力概念を緻密、綿密に分析したことです。
pdfですが「構造的暴力理論」の批判的考察と平和学の課題」などを参考に進むと、
直接暴力(DV)と構造的暴力(SV)、文化的暴力(CV)の3つの形態があり、ある暴力(V)は、この3つの 複合概念として捉えることができるそうです。
V=DV+SV+CV

直接暴力とは、その物ズバリ。
意図的で迅速な暴力の行使で戦争やイジメなどです。
そして、意図的ではないが間接的に暴力となるものが構造的暴力。
とくに構造的暴力について分析。
何をもって[構造的]暴力とするか、と言うことで個人的暴力と構造的暴力 を以下のように挙げています。
1 物理的暴力 と 精神(心理)的暴力
2影響力の積極的行使と 影響力の消極的行使
3 傷つけられる客体が存在と 傷つけられる客体は不存在
4 行為主体(人間)が存在 と 行為主体(人間)は不存在
5意図された暴力 と 意図されない暴力
6 観察可能な顕在的暴力と 観察可能な潜在的暴力

最後の文化的暴力とは「神や祖国のため」と言う発想で直接的、構造的な暴力を正当化、合法化する役割を担うものです。
そして、この理論は次に平和(P)に向かうために如何にすべきかとなります。
P=DP+SP+CP
そして時間で微分して次の式を立てます。
dV/Dt=Fv-Fp<0
Fvは当該暴力を助長させる社会的な力。
Fpはそれを食い止める力。
この式をさらに詳細に分析して暴力回避、さらに積極的な平和を目指そうとするものです。
暴力とは複合汚染であり、ただ一つの要因で成り立つものではないことを、改めて分析。
その原因を科学することで、紛争の平和的転換を目指そうとするガルトゥング平和学。
平和を目指すことは決して祈りや念仏ではなく、
行動であり知性であると改めて思うものです!!!

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いよいよです。第45回総選挙。

いよいよです。
総選挙。
政権選択」最大の焦点、総選挙スタート 衆院選公示と言うことで、第45回総選挙。
上記ニュースによれば「小選挙区比例代表並立制が導入されて今回で5回目。小選挙区(定数300)と比例区(同180)単独を合わせた候補者数は1300人を超える見通し。ただ、主要政党に限ると、野党の選挙協力が進み、各党が小選挙区の擁立を絞り込んだため、現行制度で初めて1千人を下回る可能性もある。 」とのこと。
いずれにしても熱い戦いが繰り広げられます。
当日の天気は気になりますが、
これだけ注目を集めている選挙ゆえ、投票率は伸びるものと思います。
これから選挙まで、毎日、しつこく「棄権せず、選挙に行こう♪」とブログで呼びかけて行くつもりです。
よろしくお付き合いください。


さて、これに先立ち昨日は6党首討論が行われたのですが、予想通り鳩山さんに質問集中と言うことで、今後の日本がどの方向にいくか予想させるものでした。

と、言うことで注目です!!!
今後の成り行きに。

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2009.08.17

核のない世界

ブログ仲間のお玉さんが8月15日放送のNHK「日本の、これから」に出演なさいました。
残念ながら私はバタバタしていて観ることは出来ませんでした。
再放送があればいいなぁ〜〜〜
と、言うことでお玉さんが内容の経緯やら、討論の中身を記事に書かれています。
またコメント欄も相変わらず賑わっていて、多くの方が意見交換なさっています。
そんなアレコレを見ながら、
今日は「核のない世界」についてオバマ大統領のプラハ演説の背景や意味を探ります。

オバマ大統領、核廃絶へ具体的な目標示す演説 プラハでと言うニュースが世界を駆け巡ったのは今年の4月。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オバマ氏は、広島・長崎への原爆投下を指す「核を使用した唯一の保有国としての道義的責任」にふれ、「核のない、平和で安全な世界を米国が追求していくことを明確に宣言する」と述べた。
その目標に向けた道筋として、核軍縮や核不拡散の国際的な制度強化を主導する考えを打ち出した。具体的には、(1)核軍縮(2)核不拡散体制の強化(3)核テロ防止を柱として挙げた。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

オバマの演説の背景は、もちろん時代の要請であるということを見逃してはいけません。
グレアム・アリソンが「核が存在しなければ、核テロはない」と主張し、
ジョージ・シュルツなどの 核廃絶を目指す2020ビジョン(核兵器廃絶のための緊急行動)などで、アメリカ市民の核に対する認識が徐々に変化してきています。
2004年の大統領選挙では共和党のブッシュは、テロリスト支援の「ならずもの国家」を先制攻撃、武力抑圧を」掲げました。
民主党のケリーは核兵器廃絶にむけて具体的政策を打ち出したのですが、
結果はブッシュの共和党に敗れ、政権は共和党が維持。
そして、テロ対策に積極的にうって出たのですが、
戦局は泥沼になったことは、この間、何度もみてきました。
そして、今年の民主党の核政策は、包括的核実験禁止条約の批准をめざすなど画期的なものでありました。
一方、日本はどうか、と言うと、実はこの国は私たちが思う以上に核廃絶に積極的なのです。
2008年7月、福田総理は核不拡散・核軍縮に関する国際委員会でオーストラリアの首相と創設に同意。
同じ2008年12月に川口順子ICNND共同議長とNGOの第一回意見交換など、外務省は反核市民団体と積極的に意見をかわし、共通の目標として核兵器廃絶を求めています。
日本政府はこれまで核抑止論を展開して、国民に浸透させることを図ってきました。
これを政府自らが覆すことは簡単ではありません。
また、北朝鮮の目に余る暴挙などをみると、平和主義者の私も「おいおい、、、、」と毒づきます(が、だからといって核を是とはしませんが)。
こうした現実に対してアメリカ政府は今後どのように動くか、と予想するならば、
通常兵器軍事力の強化だと推測されます。日本政府に対しても日米軍事同盟の強化や自衛隊に対して武力攻撃を求めてくるものと思います。
核兵器廃絶に向けて、一歩の前進を見せてはいるものの、
戦争そのものが未だ地球上から根絶ということには至らない以上、核に代わり、他の兵器が開発されることも十分あるわけです。
私たちは「核のない世界」を」目指すと共に、戦争や紛争のない世界を実現していくことへの努力を更にしていくことが大切だと思います。
私たちが試される時期でもあります。

と、言うことで、お玉さんのテレビ出演に触発されて。
そうそう、コメント欄でも話題になりましたが、お玉さんのことが。
私もリアルでお玉さんにお目にかかったことがあるのですが、
すっごく可愛い方です!!!
あのときは深い緑色の麻のシャツに砂色のスカートをお召しで、それがとても自然で素敵でした。

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2009.08.16

もし それが わたしだったら

茨木のり子より

疎開児童

疎開児童も お爺さんになりました
疎開児童も お婆さんになりました

信じられない時の迅さ
飢えて 痩せて 健気だった子らが

乱世を生き抜くのに せいいっぱいで
生んだ子らに躾をかけるのを忘れたか

野放図に放埒に育った二代目は
躾糸の意味さえ解さずにやすやすと三代目を生み かくて

女の孫は 清純の美をかなぐり捨て 踏み抜き
男の孫は 背をまるめゴリラのように歩いている

佳きものへの復元力がないならば
それは精神文化とも呼べず

もし 在るのなら
今どのあたりで寝ぼうけているのだろう

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


木の実

高い梢に
青い大きな果実が ひとつ
現地の若者は するする登り
手を伸ばそうとして転り落ちた
木の実と見えたのは
苔むした一個の髑髏である

ミンダナオ島
二十六年の歳月
ジャングルのちっぽけな木の枝は
戦死した日本兵のどくろを
はずみで ちょい引掛けて
それが眼窩であったか 鼻孔であったかはしらず
若く逞しい一本の木に
ぐんぐん成長していったのだ

生前
この頭を
かけがえなく いとおしいものとして
掻抱いた女が きっと居たに違いない

小さなこめかみのひよめきを
じっと視ていたのはどんな母
この髪に指をからませて
やさしく引き寄せたのは どんな女(ひと)
もし それが わたしだったら……

絶句して そのまま一年の歳月は流れた
ふたたび草稿をとり出して
嵌めるべき終行 見出せず
さらに幾年かが 逝く

もし それが わたしだったら
に続く一行を 遂にに立たせられないまま

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昨日は終戦記念日です。
各地でそれぞれの思いの方が集まり、集会がありました。
また例によって今年も靖国参拝がニュースの俎上にのぼりました。
個人的には靖国神社の存在には疑問を持ち、今なお考えている私です。

戦争そのものは濁流であることを認めた東條由布子さんについて書き、
小泉さんの靖国参拝についてエントリーを挙げ、
映画「靖国 YASUKUNI」で活躍した稲田前議員についても考え、意見を書きました。
あの折は最後に以下のように結びました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
稲田さんのお知らせの冒頭はありがたい。
「表現の自由、言論の自由が保障されているわが国で、どのような政治的、宗教的宣伝意図のある映画を制作し公開しようと自由である。日本は政治的圧力により映画の上映を禁止し、書物を発禁にするような非民主主義国家ではない。」
含蓄のある言葉です!!!

さてさて、
表現や言論の自由とは何か???
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
稲田さんご自身が自ら放ったこの言葉に、どれほどの価値を見いだし、国民である私たちに言論の自由を保障したのだろうか????
思わず首をかしげながら、今一度、この言葉そのものの意味を思うのです、、、、、

またアメリカは安倍さんをどの様に見ると言う記事を書いたときは、外交問題としての靖国の立場を書きました。
いずれにしても、デリケートな問題です。
が、
庶民の感覚として迎える終戦記念日は、上に挙げた茨木のり子さんの詩2篇が、端的に表わしているのでは、と思います。

「もし それが わたしだったら
に続く一行を 遂にに立たせられないまま」
と。

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2009.08.15

辰子姫伝説

田沢湖は青く、どこまでも青く、そして緑です。
神秘の湖と言われ、
民話・伝説辰子姫が今も語られ続けます。
IMGP1150

湖畔に建つ辰子姫の像は全身が金色で覆われ、
やや傾き加減で湖をみつめ、その憂いに満ちた表情は物語の哀しさを伝えるに十分です。
IMGP1149

辰子姫伝説。
三湖伝説の一つとして有名です。
話自体は単純です。
「仙北郡の神成村に辰子(たつこ)という名の娘が暮らしていた。
辰子は類い希な美しい娘であったが、その美貌に自ら気付いた日を境に、いつの日か衰えていくであろうその若さと美しさを何とか保ちたいと願うようになる。
辰子はその願いを胸に、観音菩薩に百夜の願掛けをした。必死の願いに観音が応え、山深い泉の在処を辰子に示した。そのお告げの通り泉の水を辰子は飲んだが、急に激しい喉の渇きを覚え、しかもいくら水を飲んでも渇きは激しくなるばかりであった。
狂奔する辰子の姿は、いつの間にか竜へと変化していった。自分の身に起こった報いを悟った辰子は、泉を広げて湖とし、そこの主として暮らすようになった。この湖が田沢湖である[6]。
悲しむ辰子の母が、別れを告げる辰子を想って投げた松明が、水に入ると魚の姿をとった。これが田沢湖のクニマスの始まりという。
(上記wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の写真は御座石神社の辰子姫です。
IMGP1138
すでに下半身は龍、指も龍になっています。

さて、
この話も民話・伝説のならいで、同じようでいて所々が少し違うという話が多くありますが、
意味するところは、
自然の大きさ、美しさの前に人は無力であるということでしょうか、、、
辰子が永遠の美を観音菩薩に願ったとき、
なぜ、観音は辰子に「ありのまま」を受け入れる知恵を授けなかったのか?
愚かで直情な辰子の願いが達成するということは、すでに人ではなくなることを諭すために観音は、もっともっと伝えるべきではなかったか?
と、私は思うのですよね、この話を読んだときから。
尤も、観音菩薩は最後にしっかりと辰子に質したらしいのですが、、、
「本当に後悔しないのか?」と、
忠告も聞き入れず、永遠の美を望んだ辰子であったからこそ、
人を超えて龍になり、その青く憂いに満ちた田沢湖の主となったのでしょうが、、、
それにしても、
龍になった辰子には幸せになってもらいたいと、後の人々は願い、
八郎との恋物語が生まれたのかもしれません。
やはり、人々は辰子を愛しているのですね、、、

八郎や太郎、あるいは先に書いた十和田の女神とも重なり興味深くもあり、哀しく儚くもあり、
胸に染みこんで来ます。

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十和田湖

十和田湖と言えば乙女の像
IMGP1095

制作者は高村光太郎。
乙女の像制作にあたる光太郎の様子をつぶさに描いているサイトをみると、
如何に光太郎がこの作品に魂をこめていたかが伺われます。
IMGP1099
上の写真は像の前に彫り込まれた光太郎の詩、「十和田湖畔の裸像に与ふ」です。

銅とスズとの合金が立ってゐる
どんな造型が行はれようと
無機質の図型にちがひがない。
はらわたや粘液や脂や汗や生きものの
きたならしさはここにない。
すさまじい十和田の湖の円錐空間にはまりこんで
天然四元の平手打をまともにうける
銅とスズの合金で出来た
女の裸像が二人
影と形のやうに立ってゐる

いさぎよい非情の金属が青くさびて
地上に割れてくづれるまで
この原始林の圧力に堪えて
立つなら幾千年でも黙って立ってろ。

最後は有名な下りです。
「この原始林の圧力に堪えて
立つなら幾千年でも黙って立ってろ。」と。
IMGP1096

二人の女性の手が、
お互いの存在を強く語り、そして未来へ続く決意が力をもって語られ、
見ている私には黙ってどころか、誇り高く語う声が届きます。
IMGP1098

高村光太郎。
高村光太郎と智恵子と言う記事を以前書きました。
光太郎のその凄まじき人生と智恵子との壮絶な愛とを取り上げました。
===========
あの頃

人を信ずることは人を救ふ。
かなり不良性のあつたわたくしを
智恵子は頭から信じてかかつた。
いきなり内懐(うちふところ)に飛びこまれて
わたくしは自分の不良性を失つた。
わたくし自身も知らない何ものかが
こんな自分の中にあることを知らされて
わたくしはたじろいだ。
少しめんくらつて立ちなほり、
智恵子のまじめな純粋な
息をもつかない肉薄に
或日はつと気がついた。
わたくしの眼から珍しい涙がながれ、
わたくしはあらためて智恵子に向つた。
智恵子はにこやかにわたくしを迎へ、
その清浄な甘い香りでわたくしを包んだ。
わたくしはその甘美に酔つて一切を忘れた。
わたくしの猛獣性をさへ物ともしない
この天の族なる一女性の不可思議力に
無頼のわたくしは初めて自己の位置を知つた。
===============

そんな光太郎が智恵子に似せて作ったと言われる乙女の像。
いかでしょうか???

さて、十和田と言えば私の中ではもう一つ赤神と黒神の民話があります。
この話は以前エントリーでも書いたのですが、こうして十和田を目の前にして、さらに思いは羽ばたきます。
以前のエントリーをちょっとだけ書いておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は、この話が大好きです。
戦いに勝ちはしたものの、愛する女神を失った黒神の思いを考えると、涙が出ます。
人はとかく弱い者に同情する。
しかし、強い者が繊細で、傷つきやすいということには思いが至らない。
また、十和田の女神も二つの一つを選ぶことがどんなに苦しいことだったか、、、
そして、負けた赤神もやはり悲しい。
切なくて哀愁があって、やさしいこの民話、何度よんでも胸が熱くなります。
こんな素敵な物語を作った昔の人のロマンに思いはいきます。
今より、生活のスタイルは厳しかったに違いない。
しかし、透明なまでの感性を持って自然に接し、自然とともにあったのでしょう。
私たちが忘れようとしているなにか、、、
それは何なのか?
答えはわからないが、、、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

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雨の奥入瀬

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写真は奥入瀬渓流です。
与謝野晶子との「君死にたまふことなかれ」論争で有名な大町桂月が,「住まば日の本,遊ばば十和田、歩けや奥入瀬三里半」と詠んだ奥入瀬。
私たちが訪れた日は生憎の雨で、
清流と言うよりは濁流がジャンジャンと流れ、迫力のある姿を見せてくれた奥入瀬です。
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そんな雨の奥入瀬で名もなき花が凛と咲き緑に映える姿が、とても美しく励まされるようでもありました。
IMGP1061


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2009.08.13

中尊寺のハス

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写真は中尊寺ハスです。
撮影は夫です。
このハスは800年前の種から育ったハス。
しかもその種は秀衡の棺と共に納められていた「首桶」から見つかったものです。
時代を超えて今、咲いているハス。
ハスは極楽浄土の花とされていますが、さてさて如何でしょうか?
空に向かい凛と気品高く咲く様を、カメラはとらえることができました。
この記事はまた時間があるときゆっくりと書きますので、
今日はここまで。

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2009.08.10

農業の行方

西日本豪雨「家水没、まるで海」 兵庫で避難指示・勧告と言うことで、被害が出ています、、、
心配です。
被災地のかたがたにはお見舞い申し上げます。

私は気象庁ではないのだけれど、今後の気象情報にご注意ください、と言いたくなります。
時はお盆。
今の時期、帰省なさる方や夏休みをとってお出かけの方も多いと思います。
とにかく、無理なさらないでください。
それにしても、今年は冷夏ですね、、、
まず、実感として洗濯物。
乾きません。
なんだかジメジメ。
気温は高くないが蒸しているので、ジワリと汗をかきます、、、

そして、一番気になるのは農作物。
どうなるか気掛かりです。

いつも書いていますが食料自給率。
日本の食料自給率は今や40%。
実は、20年前にすでに50%(カロリーベース)を割り、2007年は40%。
食用と飼料用を合わせた穀物自給率はわずか28%。
理由、原因はもちろん、自民党の政策。
減反につぐ減反。
背景はアメリカのアグリビジネスへの市場開放。
それと先に問題になったミニマムアクセス米。

さて、そんな中、民主党が7月27日に発表した農業に対してのマニフェストは、多くの農業従事者と関係者をがっかりさせたものでした。
「米国との間で自由貿易協定(FTA)を締結」すると明記したことがそれです。
農林水産省の試算によると、経済連携協定(EPA)やFTAで関税などの国境措置が撤廃された場合、日本の農業総生産額の42%に相当する3兆5959億円が失われ、食料自給率が12%に低下するとのこと。
アメリカとのFTAが、日本の農業に大打撃を与えることは目に見えているにも関わらず、このような政策を出し、
各界からの猛反発で、今大慌て。
そして、7日には、
米国との自由貿易協定(FTA)の「締結」を、「(FTA)の交渉を促進し」と修正。
あらあら、、、
です。
しかし、この修正も「FTA交渉の推進は従来からの基本方針の中に入っている。基本方針が変わったということではまったくない」と主張。
つまり、
今回の「修正」が「公約の修正」でなく「文言の修正」にすぎないことを認めるものです。
内容は変わらないんだよ、アメリカ言いなりだよ。
でも、それじゃ都合悪いから言葉は変えるよ。
と、言うことです。
まさに朝三暮四ですねぁ、、、
ううううう====ん。
これが本当なら自民党と変わらないなぁ〜〜〜〜
国民への態度が。

誠実じゃないよね。


いずれにしても、
30日の総選挙はしっかりと政策をみて投票をしていきたいものです。


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2009.08.08

叙述トリック

叙述トリックと言えば思いあたる作品はあなたならどの本でしょうか???
私が最初に叙述トリックと出会ったのはアガサ・クリスティーかと思います。
推理小説、SF、ミステリーファンの私は、それ以前にもバンバン読んでいたの、本当はクリスティーよりも先に別の叙述トリックに触れていたのかもしれませんが、、、
やっぱり、衝撃的でした。
「うわっ====やられた」という最後のオチがなんとも爽快です。
作者と読者の駆け引き。
ハラハラ、どきどき、しながらも「だまされないぞ」と気合いをいれて読むのですが、、、
張り巡らされている伏線をなんの意識もなく軽々と読み飛ばし、
作者がこさえたワナに見事にはまり、、、
そして、最後はドドオドオオオンとオチます。
ひとこと。
「おもしろかった!!!」
です。
さて、そんな叙述トリック。
ここ近年では、私の中では「ハサミ男」が群を抜いています。
ネタバレにならないように、感想は控えますが、
まだ読まれていない方は是非お読みください。
その際、絶対、ネタバレサイトに行かないこと。
叙述トリックは「だまされてナンボ」です。
どうぞ、ガバッと爽やかに(ガバッのどこが爽やかか、と自分で突っ込む)
騙されてください。


あと、伊坂幸太郎の世界がお気に入りです。
ラッシュライフにも騙されましたね、、、


また、綾辻さんの「館シリーズ」。
有名です。
私は綾辻さんと言えば「どんどん橋 落ちた」の衝撃があまりに凄くて、
館シリーズは影が薄いのですが、、、

湊かなえの「告白」は読み始めたときは叙述トリックかな?と思ったのですが、
最後は、、、
なんともはやはやでした。
この本も「本屋大賞受賞」作品で、確かに衝撃が走りました。
稲森いずみさん主演のテレビドラマ「愛してる」と重なりながら読みました。

まだまだ叙述トリックの作品は多いのですが、
ネタバレ注意なので、ここまでにして。

いずれにしても、
ハサミ男は面白かった。
と、言うことで。

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2009.08.07

はなの日に寄せてツラツラと

今日は8月7日で誰でも語呂合わせで想像する「鼻の日」「花の日」です。
鼻と言えば、
芥川とか、ゴーゴリの小説を思ったり、
ピノキオ。
はたまた道元の「眼横鼻直」だったりするのですが、今日は嗅覚についてちょっと書きます。
嗅覚はwikipediaにあるように、
古くアリストテレスによって五感の1つとして分類された生物の感覚です。
視覚や聴覚ほど研究されていなかった嗅覚ですが2004年のノーベル化学賞で、一躍話題になり、
躍進を遂げている分野でもあります。
「匂い受容体遺伝子の発見」はコロンビア大学のRichard Axel博士とフレッド・ハッチントンがん研究所のLinda Buck博士で、対象となったオリジナルの発見が記載されているのは、1991年の米国セル誌の論文。
それまでは、「におい」について研究が進まなかったのは、
まず「におい」そのものを捉えることが難しいという面があったからです。
「におい」は揮発性で低分子であれば、どんな物質でも臭うからです。
特殊なものではありません。
自然界には数十万有るとも言われていますが、それも確実ではありません。
そして、
「におい」として脳で感知され、識別される仕組みは、長い間、謎のままだったのですが、
BuckとAxelが1991年に嗅覚受容体遺伝子を発見。
哺乳類で約1000種類あると発表しました。
その後、ゲノム解析によって、ヒトでも嗅覚受容体遺伝子は約350種類もあり、全遺伝子の1%をもしめていることがわかったのです。
嗅覚受容体は嗅細胞(嗅覚受容神経)にあるGタンパク質結合受容体の一種で、
脊椎動物ではこのタンパク質は嗅上皮に、昆虫では触角に位置するそうですが、
これは生存のための機能なのでしょうね。
また、精子細胞も匂い受容体を持ち、卵子を見つけるための走化性に関連すると考えられているそうですが、
フェロモンなどホルモンにとってにおいを分泌することは種の保存のために必要なので、かなり進化の過程でも保存された遺伝子なのだろうと思います。

Wikipediaによると、以下の通り。
==============
「嗅覚受容体には幅広い違いがあり、哺乳類のゲノムにはそれが1,000ほどもある。嗅覚受容体はそのゲノムの3%を占めているとされる。これらの潜在的な遺伝子のうちのほんのわずかだけが機能する嗅覚受容体を形成する。ヒトゲノム計画での解析によると、ヒトは347の機能する嗅覚受容体の遺伝子を持っている。多くの異なった嗅覚受容体がある理由は可能な限り多くの違った匂いを嗅ぎ分けるためである。またそのように、それぞれの嗅覚受容体はただ一つの匂いに反応するのではなく、多くの類似した構造に反応するようになっている。免疫システムと同様に、それまで遭遇したことのない分子でも特徴をつかむことができる。また、殆どの匂いは一つ以上の受容体を刺激する。これによって限りない数の異なった分子を区別することができるのである。
================


ううううう====む。
においというのは、普段は何気なく感じている私たちですが、
実は大切な機能があります。
危険を知らせるという作用が一番大きいのでしょうが、
今では医学や薬学、また精神的なものを含め、いろんな分野に応用ができるようになりました。
さらなるメカニズムの解明が待たれます。

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2009.08.06

広島原爆の日

広島原爆の日:広島平和宣言(全文)が早くもネットで掲載されています。
是非、ごらんください。

私も毎年、この日はテレビに向かって、8時15分黙とうを行いました。

今年は麻生さんが総理として見え、挨拶を行いました。
原爆症訴訟:原告全員救済へ最終調整 麻生首相6日発表と言うことで、今日の挨拶でも非核三原則の遵守、核廃絶に努力することの誓いとともに、原告救済もはっきりと述べていました。
まだまだ、の感はあるものの、
一歩、一歩の前進も感じられます。
あとは、
誓いだけでなく実行していくことを願うばかりです。


と、言うことで今日8月6日は原爆記念日。

過去にもたくさん、記事を書きましたので、
お時間がおありでしたら、またご覧ください。

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2009.08.05

全国学力テスト分析、親の収入高いほど高学力ということだが、、、

全国学力テスト分析、親の収入高いほど高学力と言うニュースが出ました。
うううううう〜〜〜〜ん。
辛いですね、こんな結果。
まぁ、これだけで、なんだ、かんだとは言えないのですが、
三浦展を思い出しますね、、、
格差という言葉を定着させたあの「下流社会」から「合格力 子どもの成績は親で決まる! 」、そして
「格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~」などなど三浦さんの下流ずくしの本を思い出します。
ちなみに、「格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~」の章だけここに挙げておきます。

【第1章】 子どもの成績は親の経済力に比例する
【第2章】 母親が子どもの成績を左右する
【第3章】 食生活が成績の上下を分ける
【第4章】 頭のよい子はどんな子か?
【第5章】 「生活の質」の格差が階層の固定化を生む
【第6章】 子どもを中学受験させる親、させない親
【第7章】 母親たちの満足と不安
【参考】 母親の4タイプと子どもの成績
母親の4タイプ
ここは、4つのタイプは以下の通り。
しっかりした性格で、成績もよいしずかちゃん
自立心がなく、面倒くさがりなのび太
しずかちゃんママは、子どもへの満足度が高い
保守的なスネ夫ママ、まじめにコツコツ働くことを望むのび太ママ
最後の結論は、以下のように構成されて終わります。
ゆとり教育に対する評価は低い
親は実用的な教育を求めている
文化格差への対応
私立中学と塾の功罪
放課後の「文化体験スクール」がほしい
ゆとりのないゆとり教育
本物を見る体験
大人の文化に触れさせる
職業を体験させる
大人と子どもの出会いと交流の場所

===============

ふっ〜〜〜〜〜

いつもながら、統計を読み解きながら(?)の本ですが、
この統計も私にしたら、「そうかな????」と思ったり、
「いや、そうではないだろう」と首をかしげる箇所も多々あるのですが、
解決方法が「ない」ところが、なんとも悲しいんですよね。
「では、どうしたらいいの???」と言う展望が無いところに、三浦さんの本の閉塞感・窒息感があり、
出るのはため息ばかり。

と、言うことで閑話休題。
全国学力テストの結果が、親の所得と相関関係がある、という結果を受けて、
政府や文部科学省はどのような手をうつのだろうか???
以前、高学費
国立大の授業料と言う記事で、日本の授業料の高さは諸外国と比べてダントツ1位であること。
また、日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金制度が定着していないことなども書きました。

今回の結果を受け、
政府は早急に対策を講じていただくことを強く希望します。

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2009.08.04

ニュー・レイバーと福祉

以前から書こうと思いつつ漸く書くことができる記事がこれです。
「ニューレイバー」
ちょっと調べたので、忘れないうちに記録をかねて記事にします。

イギリスでは、1997年に、 18年ぶりに労働党が政権を奪取 。
ブレアによる諸改革が開始されました。 この、 ブレア労働党のキャッチフレーズが「ニュー・レイバー」 。
しかし、当初からその意味や位置づけは、 必ずしも明らかではありません。
むしろサッチャーの「ニューライト」と同じでは、という声もありました。

1,「ブレア首相も、 組合や左派の地方リーダー に依存して有権者から孤立した労働党を中道 化し、 党機構を近代化することで、 イデオロ ギー的には中道の 「国民政党」 への脱皮に成 功した。 社会主義・単独核軍縮・組合重視路 線から、 経済政策ではサッチャー路線を引き 継ぐ 「 ニューレーバー」 路線への転換だ」

2,「英国では、 「ニューレイバー」 のキャッチ フレーズを用いた労働党が……勝利を収めた。
しかし、 以前の保守党が採用していた政策の 多くを引き続き採り続けた。 また、 ……成功 した政策は、 過去の労働党が行ってきたのと 同じやり方によるものであった。 ニューレイ バーの独自性として、 具体的なものは何もな かった」

そして共通しているのは、 「ニュー・レイ バー」 が、 保守党のサッチャー路線を、 特に経済政策において、 引き継いでいるとの指摘は以前からあります。

と、言うことで、「ニューレイバー」の福祉国家政策について、もう一度ケインズ主義から見直していきます。

戦後から1970年代までを「先進資本主義繁栄」として、その下支えがケインズ主義でした。
福祉国家政策も例外ではなく、裁量的マクロ経済政策と「ベヴァリッジ報告」などの所得保障を機能とする社会保障制度を両輪として進みました。
安定した雇用と所得再分配による結果の平等を目指すものだったのです。
年金、失業保険などの社会保険も充実を確保するために生活保護制度も税金を財源とするように設計されています。
その支えは、もちろん就労能力を持つ人が安定的に供給されていることです。
その就労形態は製造業を中心とした産業形態でした。
ところが、1970年代の石油ショックで高度経済成長は大きくゆらいできました。
サッチャーの登場でマネタリズム経済学の登用。
あげく、貧困や失業の原因を自助努力や道徳に帰していきました。
この結果、失業保険、公的扶助といった垂直所得再分配に対してイギリス国民の支持は低下。結果の平等の正義概念を標榜する集団主義的潮流が、市場主義の個人主義に取って代わりました。
その後80年代、IT革命を迎えますます産業構造に変化が起こります。
ますます失業は増え、貧困はさらに大きな問題になります。
イギリスは二極化への道をひた走りに走ります。
そして登場したニューレイバーだったのですが、
先に書いたようにニューライトとの違いは鮮明ではありません。
マクロ経済政策でマネタリズムの継承。
市場機能の継承。
社会保障の縮小。
この背景は「貧困を社会排除」として捉える考え方があります。
積極的福祉国家と自ら位置づけて社会保障制度を「セフティネット」ではなく「スプリングボード」と考え、失業者を再教育して社会に還元すると言う考え、そのものは間違いではありません。
しかし、経済のグローバル化を前提としての福祉政策は、雇用の偏重、市場の偏重をきたすだけでした。
本来目指すべき福祉のあり方、つまり非経済的要素も考量して、貧困問題や格差問題を考えることが大切であることをこの間の歴史をみて行くことで改めて思うものです。
「社会的包摂」と言う観点で、さらに考えて行きたいとおもいます。
なお、「社会的包摂」とはyahoo辞書では以下の通りです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ヨーロッパ諸国で家族や地域社会、企業における従業員の家族意識といった、互いを支え合う基盤が崩壊してしまったことに対して、彼らを孤立させずにもう一度社会の中に包摂しようという政策理念。ヨーロッパ諸国では若い失業者、低所得者、外国人、ホームレス、薬物中毒者などを社会から排除しようという動きが顕著となり、そのために社会不安が増大してきた。それに対して、こうした事態が続けば国家の崩壊にまで行き着くという危機感から包摂理念が生まれたという。人が社会とつながりをもって生きていくためにもっとも必要なのは仕事をもつことである。排除されやすい人ほど仕事が見つからないという悪循環に陥りがちなことから、1991年にイタリアで障害者などのための仕事づくりに取り組む団体を支援する法律ができ、その動きはドイツ、イギリス、ギリシャ、フィンランドなどに広がった。EU(欧州連合)では2010年までに社会からの排除をなくすためのさまざまな行動計画を各国でつくることとしている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この問題は、日本にとっても、今後の方向を決めるうえで、しっかりと考えていきたいです。
今、政権交代かと大きく大地が揺れている時、
他国の経験をみていくことで、得ることは一杯あると考えます、、、
この問題、また折りを見て書きます。

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いよいよ裁判員裁判スタート

目撃者の証人尋問続く=裁判員裁判きょう2日目・東京地裁と言うことで、昨日から始まった裁判員制度。
新聞やテレビでも報道されていましたが、
さてさて、どうなのでしょうか???

私自身は「時期尚早」と言う思いがしてならなかった裁判員制度でしたが、、、
裁判員制度前にと言うエントリーを挙げたのは昨年の12月です。
そこでは主に死刑制度について触れたのですが、
その時、いつもコメントをくださるhitoriyogariさんや技術開発者さんから貴重なご意見をいただきました。
そこには、裁判官、裁くものの苦悩を知ることも、犯罪防止の抑止力になる可能性があることを示唆していただきました。

サマヨイザクラを観てと言うエントリーを挙げたときは、Looperさんから「市民参加」の意義を語っていただき、また考えること大でした、、、

そして、
現実にスタートした今、
どうなるか、目が離せません。
今後の成り行きに注目しながら、また折りにふれて記事にしていきます。

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2009.08.03

人工脳、10年以内に完成か?

人工脳、10年以内に完成かと言うニュース。
うわっ〜〜〜
これが本当なら、凄いというか、
いろんなことが変わりそう。
いいのか、悪いのか、
判断はできませんが、ただ医学にとって有益な結果が導ければ、それは嬉しいですね。

以前も座骨神経痛養生記と言う記事を書いたのですが、思い込みで痛みを増しているところがあるんですね、私。
ギャーギャー、騒いでいるので、夫には「さとれ」とただ一言われるだけ、、、
こう言う痛みを「第二の痛み」と言うらしく、
この頃はかなり痛みのメカニズムが解明されています。
心強いことです。
かなりの部分は「脳」が作っているとか。

そうだとしたら、
人工脳になったら、痛みはかなり減るんだろうな???
健康な脳を人工脳に、とは思わないが、
人工脳で痛みのメカニズムは解明されたら、
それは「脳が痛みを作る」という研究に大いに役立ち、
その事実が、今、現在の痛みで悩んでいる方々の救いになるかもしれません。
「本当に痛いのではないんだよ、脳が痛みをおぼえているだけだから、心配しないで。
安心して」
と、いうそんな福音になればいいな、、、と思いながらこの記事を読みました。
さてさて、どうなるのか???

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もうすぐです、ヒロシマとナガサキの日が

日本の核武装は可能か?と言う内田さんのブログの記事を読んで納得しています。
内田さんはご自身が言われるところ、目の前の問題を討論、議論するにあたり、
それを行うことの利益、不利益を吟味、考慮するスタンスということです。
ご自身の言葉では、以下の通り。
「あらゆる政策的選択肢は先入観ぬきで、そのメリット、デメリットについて考量的に吟味する必要があるというのは、私の変わらぬ信念である。」

これは、なかなか見習うべきものがありますね、、、
「議論、討論することでの時間と労力と得るものとから払うべきコストパフォーマンス」を考えると、
私自身に照らせば、あまりネットでの討論や議論に熱くなるタイプではありません。
ネットでの討論・議論も2〜3回行う事で、相手から学ぶべき事、多くの事を学べば、
後は、それを実践することにエネルギーは向けられます。

そういえば、以前内田さんは、読者と書籍購入者と言うエントリーで次のように書かれていました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は論争ということをしない。
自分に対する批判には一切反論しないことにしているから、論争にならないのである。
どうして反論しないかというと、私に対する批判はつねに「正しい」か「間違っている」かいずれかだからである。
批判が「正しい」ならむろん私には反論できないし、すべきでもない。
私が無知であるとか、態度が悪いとか、非人情であるとかいうご批判はすべて事実であるので、私に反論の余地はない。粛々とご叱正の前に頭を垂れるばかりである。
また、批判が「間違っている」なら、この場合はさらに反論を要さない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

実は、内田さんのこのエントリー、私は後半部分には否定的な見方をしていて、
著作権と言う記事を挙げたことがあります。
が、
あの折りも前半の部分は、「えええこと書くなぁ」と賛同していました。

と、言うことで、
今日は内田さんのスタンスに多いに学びつつ、
そもそものエントリーの内容について、書きます。
内田さんは、核武装のメリットとデメリットについて詳細に検討した内容を書いてくださいました。
私の独断と偏見で瀬戸風味にちょっとまとめますが、詳しくは原文にあたってください。
=============
核武装することのメリットは何か?
「核攻撃に対する報復力が向上する」ということである。
とりあえずは、これだけ。


デメリットはどうか。
これはあまりに多いとしています。
まず外交的な点から。
アジアとアメリカの対応について。
アジアは、、、

核武装の意図を明らかにした段階で、中国と韓国と北朝鮮とロシアとASEAN諸国が猛然とこれに反対する。
その結果、
大使館の引き上げや外交関係の断絶にまでは行かないにしても、経済活動や投資や人的交流などに深刻な支障が出ることは間違いない。
中国やASEAN諸国との通商経済関係が長期的に滞った場合に、それがわが国のGDPや日経平均株価や雇用環境や賃金にどれほどの影響を与えることになるのか、これはクールな頭で試算してみる必要があるだろう。

次にアメリカ。
アメリカ市民のうちで日本が核武装することに賛成する人はほとんどいない。
日本の報復力が向上することが、同時に自国の国益増大につながると思っている国がいくつあるか。
とりわけアメリカは日本の核武装によって失うものが多い。

アメリカ軍の日本列島におけるプレザンスは「米軍には核兵器があり、日本の自衛隊には核兵器がない」という兵力の非対称性でもっている。
核兵器があれば、日本はイーブンパートナーである。
もう軍事的属国ではなくなる。
これまで「命令」で済ませていた行動について日本側の「同意」や「承認」が必要だと言い出したらアメリカの将軍たちは露骨に不快な顔をするだろう。
アメリカの産軍複合体も反対する。
核武装は通常兵器の削減を可能にするからである(だから貧しい国ほど核武装したがる)。
そして、日本は通常兵器のほとんどをアメリカから言い値で購入している。
兵器市場のシュリンクをアメリカの産軍複合体はまったく喜ばないであろう。
だから、最終的には、アメリカが日米安保条約廃棄、在日米軍基地撤去というカードを切ってくることは覚悟しておいた方がいい。
その場合には「米軍の空白」を埋めなければならないことになる。
防衛予算に国家予算の相当部分を充当しなければならない。
医療も福祉も教育も地方分権もすべてあとまわしで、とにかく持ち金をあらいざらい投じて兵器を買い集めるしかない。
むろんそれだけの数の兵士の補充が必要である。
徴兵制についても当然その導入を検討することになるだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、言うのが内田さんの主張です。
ううううう〜〜〜〜む。

つまり、
ここまでの「覚悟」と「見通し」はあるか、、、と言うことです。
この問題をしっかりと論議せずに、
いたずらに「持つ、持たない」で討論していても、なんら生産的ではないということです。

ただ、私は、核兵器そのものについても、反対の立場なので、
日本が持つ、持たない、と同時に、
世界の各国についても言及していくことが大切では、、と思うものです。

もうすぐ8月6日。
ヒロシマのあの日です。
そして3日後の8月9日。
ナガサキのあの日です。
私たちは過去を振り返らず、前向きに生きていかなければならないのですが、
同時に、それは過去から学ぶべきことを学んで、ということです。
核兵器反対、
戦争反対。
これが私が過去から学び、未来に引き継ぎたいと願ってやまない思いです!!!


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2009.08.02

鹿島戦

昨日8月1日。
第20節鹿島戦は、1−0で広島が勝ちました!!!

ビッグアーチに今季最多の22,225人。
夏休みということで子どもたちが大勢訪れたものと思います。
私も家族と早々に夕飯をすませ、
キックオフを待ちました。
どきどき。

相手は無敗記録を17試合と伸ばしている鹿島。
先のナビスコで川崎に敗れている鹿島ゆえ、それはそれはモチベーションが高まっているものと思い、
試合前からドキドキ、、、
どきどき。

そして、いよいよキックオフ。
中2日とはいえ、そこは鹿島。
攻めてきます。
どんどん、迫ってきます。ぎゃ===、うわっ〜〜〜です。
しかし35分。
ついに均衡が破れました。
破ったのは、もちろん、あの人。
佐藤寿人です!!!!!
中島→青山→佐藤寿とボールは鮮やかに渡り、
ついにゴ〜〜〜〜ル。
やった!!!
やりました。
その時、わが家の空気はゆがみました。
歓声と雄叫びで。
どどど〜〜〜〜。
と。

欲しかった先制点。
鹿島はデータの上では逆転はない、と盛んにテレビでは解説の人間力・山本さんとアナウンサーが放送していたので、
この先制点は嬉しい。
守らなければ!!!
と、みている私たちにも気合いが入ります。
その後、解説者は「広島は先制しても逆転されることが多いとデータにはあるので、まだまだ気が抜けません」と言うのです。
うううううう===ん。
わかっとるんじゃ〜〜〜〜
と、広島弁で一人唸っている私。
解説者にデータを解析してもらわなくても、
選手をはじめ、私たち、サポータ・ファンは、何回も涙をのんできたのだから、
知っているのです、そんなデータ。
しかし、
データなんて吹っ飛ばしました!!!
昨日の広島。
結局、最後まで1点を守り、
鹿島に勝利をすることができました。
鹿島は強いし、試合巧者。
この鹿島に勝つことができたのは、選手にとって大きな自信になるものと思います。
勝って兜の緒をしめて、
ますます、精進努力して、私たちにファンタジックなプレイを魅せてください。
応援しています!!!

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2009.08.01

いよいよです、夏の陣

今日から8月。
いよいよ総選挙も秒読み段階に入り、暑い日が続きそうです。
テレビでも、新聞でも各党の政策やら「舌戦」やらが繰り広げられ、
有権者である私たちの審判が下されるその日まで、ひたすら手をふり、笑顔を振りまき、
と、選挙活動が本格化します。

以前、こんな記事を書きました。
「総選挙メドレー」というタイトルです。
その中で、如何に選挙活動が大変かという「涙ぐましい努力」を替え歌にしています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「総選挙メドレー」
では、お耳汚し、いやお目汚しとは存じますが、
是非最後までご覧ください。
できれば、ご一緒に唱和を。

========
♪新しい朝が来た 公示の朝だ
緊張に胸がなり 街頭演説
マイクの声に 気持ちをこめて
我が党の公約 開けよ
それ 一 二 三
(ラジオ体操のうた)

==街頭演説こころえ==
第一!
よーい!
腕を大きく上にあげて
遠くの人に向かい
よろしく!!!
はい!

手足の曲げのばし腕を
大きく降って足も
しっかり曲げのばし
左右の人にもアピール

胸の運動!
大きく胸を開いて! 
みんなお友達と呼かけましょ

次に前に深く、ふかくおじぎをして
ペッコペッコ
お願いします。
腕を左右にねじって
大きく大きく
腕を元気良く手を降ります。
上のビルから見ている人にも
よろしくお願いしま〜〜す。

軽く手を振り!
いち・に、さん・し!
さらに
よろしく! おねがいしま〜〜〜す
(ラジオ体操から、、、ちなみに嘉門達夫さんは議員体操という素晴らしい歌を作っています。)

==さぁ、準備が出来たら、いよいよ選挙カーに乗って、
いざ街頭へ。==

♪ 選挙カーに 乗り込めば  イェ・イェ・イェ  イェイ イェイ、 イェイェイェ イェ!
駅前に立ってマイク持てば、 イェ・イェ・イェ  イェイ イェイ、 イェイェイェ イェ!
郵政、政権、交代 オシャレにシックにクールビズ
わんさか わんさか わんさか わんさか、  イェーイ  イェーイ  イェイ イェーイ !
(レナウン娘より)

==選挙カーを降りて誰彼かまわず握手をする==

♪この人だれです 知らない人
名前も知らない 人ですが、
とにかくニッコリ笑います。

この人だれです 知らない人
名前も知らない 人ですが、
とにかく握手で「お願いします」
(日立の木より)

==次々と街頭演説をこなす==

♪車をガンガンガンかきならし
(ガン ガン ガン)
よその車をスイスイスイスイおいぬいて
(スイ スイ スイ)
選挙カーは どこへ行く
候補者をのせて どこへ行く

狭い横町の 遊園地に
有権者がきっと 待っている
苦しいことも あるでしょ
悲しいことも あるでしょ
だけどワタシは 皆さんの味方
私が当選すれば 笑っちゃおう
すすめ 
候補者名しかいわんカー
郵政しかいわんカー
公約いわんカー
(ひょっこりひょうたん島)

==休むまもなく、車の中で食事==

♪しばしもやまず マイク持ち名前連呼
飛び散る火の花 はしる対立候補
相手を罵しる声にも力が入る
体をのりだす 町の候補者
(村の鍛冶屋より)


==そして、夜は地元演説会==

♪エッサ エッサ エッサホイ サッサ
夜は演説会だ ホイサッサ
後援会の皆さん ごきげんよ
郵政、政権だけぶらさげて ソレ
ヤットコ ドッコイ ホイサッサ
ホーイ ホイホイ ホイサッサ
(お猿のかごやより)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、言うことで、公示目前、本番は、いよいよです。
「夏の陣」。
私たちに出来ることは、よ〜〜〜く候補者をみて行くことです。
そして、
必ず、選挙に行って、投票することです。
棄権だけは、しないように、と思っています。

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