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2009.08.05

全国学力テスト分析、親の収入高いほど高学力ということだが、、、

全国学力テスト分析、親の収入高いほど高学力と言うニュースが出ました。
うううううう〜〜〜〜ん。
辛いですね、こんな結果。
まぁ、これだけで、なんだ、かんだとは言えないのですが、
三浦展を思い出しますね、、、
格差という言葉を定着させたあの「下流社会」から「合格力 子どもの成績は親で決まる! 」、そして
「格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~」などなど三浦さんの下流ずくしの本を思い出します。
ちなみに、「格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには~」の章だけここに挙げておきます。

【第1章】 子どもの成績は親の経済力に比例する
【第2章】 母親が子どもの成績を左右する
【第3章】 食生活が成績の上下を分ける
【第4章】 頭のよい子はどんな子か?
【第5章】 「生活の質」の格差が階層の固定化を生む
【第6章】 子どもを中学受験させる親、させない親
【第7章】 母親たちの満足と不安
【参考】 母親の4タイプと子どもの成績
母親の4タイプ
ここは、4つのタイプは以下の通り。
しっかりした性格で、成績もよいしずかちゃん
自立心がなく、面倒くさがりなのび太
しずかちゃんママは、子どもへの満足度が高い
保守的なスネ夫ママ、まじめにコツコツ働くことを望むのび太ママ
最後の結論は、以下のように構成されて終わります。
ゆとり教育に対する評価は低い
親は実用的な教育を求めている
文化格差への対応
私立中学と塾の功罪
放課後の「文化体験スクール」がほしい
ゆとりのないゆとり教育
本物を見る体験
大人の文化に触れさせる
職業を体験させる
大人と子どもの出会いと交流の場所

===============

ふっ〜〜〜〜〜

いつもながら、統計を読み解きながら(?)の本ですが、
この統計も私にしたら、「そうかな????」と思ったり、
「いや、そうではないだろう」と首をかしげる箇所も多々あるのですが、
解決方法が「ない」ところが、なんとも悲しいんですよね。
「では、どうしたらいいの???」と言う展望が無いところに、三浦さんの本の閉塞感・窒息感があり、
出るのはため息ばかり。

と、言うことで閑話休題。
全国学力テストの結果が、親の所得と相関関係がある、という結果を受けて、
政府や文部科学省はどのような手をうつのだろうか???
以前、高学費
国立大の授業料と言う記事で、日本の授業料の高さは諸外国と比べてダントツ1位であること。
また、日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金制度が定着していないことなども書きました。

今回の結果を受け、
政府は早急に対策を講じていただくことを強く希望します。

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コメント

難しい説明は出来ませんが、教育には2面在ると思います。
学力?と人間力?の2面を合わせて教育だと思うのですが、一般に教育と言うと学力のみを重視しがちです。
高学歴が比例して人間として優秀(人間力)かと云えば、そうでもありません。低学歴だから比例して人間として欠落者かと云えば、そんな事もありません。
それが、社会を政治を歪めた原因のように思います。
昔の人達は学問も進化し学力は現代人より低かったかも知れませんが相対的に現代の人達より人間力?は高かったように思います。
2面教育に機会の不平等で格差を着けるという事は社会の歪みを招く原因になりますので、2面教育を経済力格差に関係なく平等に受けられる制度が必要だと思います。
聞いた話では最近の脳学者の発見した説によると人間の前頭葉部分の覚える、判断する、という学力・人間力を司る成長は22歳~23歳ぐらいまで成長していると云う事らしいです。
2面教育は社会を形成する上で重要な根幹ですから機会平等の制度を政治に是非お願いしたいですね。

投稿: よ | 2009.08.05 15:26

よさん。
こんにちは。
御地、地震や雨は如何でしょうか???
日本列島、どこにいても、地震はいつもですが、、、
私のところなんか、しょっちゅうです。
揺れているのでメマイかと思ったら地震でした。
ははは。

さて、
頂いたコメント、本当にそうだと思います。

なんというか、学力というものが、変な意味で偏重してきたのでしょうね。
以前、書いた記事で「人はなぜ勉強するの?」という問いに「生き抜くため」としました。
http://ts.way-nifty.com/makura/2004/07/post_4.html

あるいは、教えること、学ぶことという記事を書いたとき、
アラゴンの詩のフレーズを紹介しました。
「教えるとは 希望を語ること
学ぶとは 誠実を胸にきざむこと」と。

学とは誠実を胸にきざむこと。

よい言葉ですね、、、
胸にビィイイインときます。
このようなあり方を目指したいものです。
よさんの言われること、
本当に分かります。
私もまったく同意o(*^▽^*)o
ですよ。
さて、お互い、体は大切にしていきましょうね!!!
ではね。

投稿: せとともこ | 2009.08.05 16:33

お気遣いありがとうございます。
地震はいつもの事ですし、梅雨明けもし雨量は大した事ありません。
断層帯の真上でマグマの恩恵で日本一のユーバカリの土地ですからノホホンとしています。

投稿: よ | 2009.08.05 18:39

AFPニュースでドイツで学費なんとかしてというデモがありました。 ドイツは日本よりいいと思ってたのでなんで??と?が飛んでいます。(日記にかいてます)

投稿: あゆ | 2009.08.12 21:51

あゆさん。
こんにちは。
お返事遅くなりごめんね。
お教え頂いた内容、もう少し調べてみます。
あゆさんもあなたの独自の感性ときっちりとした情報分析で、また記事にしてね。
伺います。


では、これから、いよいよ総選挙、本番。
お互い、しっかりと見ていこうね〜〜〜

投稿: せとともこ | 2009.08.15 16:03

こんにちは。YJSと申します。

もしかしたら既に御存知かもしれませんが、ニュースリリースの元になったデータが文科省のサイトからダウンロードできます。URLを以下に示します。(ブログエントリでもコメントでもリンクに言及されていないように見えたので、一応ご紹介まで。私もこのニュースはちょっと気になっていて、元データを探していたのでした。)

全国学力・学習状況調査の分析・活用の推進に関する専門家検討会議(第13回)配付資料について:
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/045/shiryo/1282852.htm

資料2 お茶の水女子大学委託研究(PDF:533KB) :
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/045/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/08/06/1282852_2.pdf

あと、NYT Economixブログにおいて、「高所得の家庭の子供の平均SATスコアが高い」という記事が書かれていますが、これに関連して himaginary さんがブログエントリを起こしていらっしゃいます。これも参考になるかもしれないと思い、URLを以下に示します。

http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20090905
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20090906

P.S.
実は、PSJ渋谷研究所X(臨時避難所)にも文科省のURLについてコメントしています。ただし、その時はhimaginaryさんのブログエントリについては言及していません。

投稿: YJS | 2009.09.10 14:44

YJSさん。
こんにちは。
そして、
初めまして(o^-^o)
いろいろ情報ありがとうございます。
早速、訪問して読んできました、、、、、

「(ブログエントリでもコメントでもリンクに言及されていないように見えたので、一応ご紹介まで。私もこのニュースはちょっと気になっていて、元データを探していたのでした。)」

これまた、ありがとうございます。
このエントリーを書いたときは、ちょうど別のエントリー記事「かけ算の順番について」を書いていた時だったのです。
http://ts.way-nifty.com/makura/2009/07/post-4df6.html
もしお時間がありましたら、またご覧いただけたら嬉しく思います。
さて、その折にも入試問題やらセンター試験が話題になりました。
そこで、「学力テスト」そのものへの問題提起も含めて書こうと思っていたので、今回の調査については軽く触っただけです。
が、
ご紹介の記事、情報を拝見して、そのはての成り行き(つまり、子どもたちにどのように還元されるか?)について改めて考えました、、、、、
フッゥム。

時間をみつけて、ちょっと調べてみますね、、、
あっ、
まずは民主党とホメオパシーだった(^-^;
この問題、結構、気になりますね、、、

と、言うことで、また書いていきますが、
どうぞこれからもご意見やアドバイスよろしくお願いいたします。


投稿: せとともこ | 2009.09.10 16:18

こんにちは。YJSです。

せとともこさん:
> 今回の調査については軽く触っただけです。

はい、時間のある時に読んでみるという程度でよいのだろうと思います。

たぶん、資料2:お茶の水女子大学委託研究(PDF:533KB、全37頁)の13-15頁辺りの記述が新聞報道のネタ元になっているように思われますが、そこに記載された表によると、自由度調整済みR^2値(すなわち、全ての説明変数による寄与率)は0.130~0.159なんですね。
要するに、今回の分析で説明変数として投入した、所得・読み聞かせ・その他の何もかんもを使ってなお、テストの成績を13%~16%程度しか説明してないってことなんです。
 
実際、表に続く分析結果の説明として「ここでの重回帰分析は決定係数が低く、いずれのモデルもわずかしか学力の分散を説明できていないという点にも注目しておく必要があろう(決定係数が最大の国語A でも16%程度しか説明できていない)。」のように書かれています。

そこにツッコミを入れている記事は有ったのかなぁ…私は見つけることはできなかったのです。
いずれにせよ、所得で説明できるとは言わない方が良いくらいかなぁと思ってます。

それに、学力テストと良く相関する変数としてIQポイントがあることや、IQポイントと学力テストの相関係数、IQの遺伝率などは、行動遺伝学や教育社会学でよく知られているはずです。
IQポイント抜きでいまさら重回帰分析…しかも変数に学習時間すら入ってないし…あまり意味のない調査だったように感じました。

投稿: YJS | 2009.09.10 17:34

YJSさん。
こんにちは。

確かに、仰るとおり、統計の処理やその分析について、考える所大ですね。

政府が出す統計については、私もそこから何を導くのかとても注意深くみています。
データの整備については、先日のエントリーにも書きましたが、
丁寧にみていくことが肝要です。
データに裏付けられなければ、理論は独善。
理論がなくデータだけならば、解析不能。
なかなか、、、
難しいです。

意味の無い調査と分かっていても、
そこからひねり出す結果は歩き出す、、、と思えば、
受け手である私たちは、さらに先を見通す必要がありそうですね、、、
教育の問題については、裾野が広く、
どこから解析すべきか、、、、

また考えます。
アドバイス、ご意見、頂けると嬉しく思います。
ではまた。

投稿: せとともこ | 2009.09.11 10:33

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