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2009.09.08

サンフランシスコ講和条約調印の日

1951年の9月8日はサンフランシスコ講和条約の調印がされた日です。
今から58年前。
と、言うことで今日はこの問題を書こうと思います。
2006年4月には旧安保条約と言うエントリーをあ挙げました。
その中で、日本がさらに新安保条約へと進み、
第一条に金縛りになっていることを書きました。
とくに米軍基地の問題については再三にわたり色んな記事で書いています。
上の記事では最後にマルチィン・ニーメーラーの言葉、
「発端に抵抗せよ」
「終末を考慮せよ」
を紹介しています。

また、
2008年4月サンフランシスコ講和条約と言うタイトルで記事を書きました。
その折、技術開発者さんから、ユニークで感慨深いコメントをいただきました。
是非ご覧ください。
さて、そのコメントを要約するならば、
「人類はいまだ双方が納得する紛争解決を得ていない」というものです。
こんな感じでいいでしょうか?開発者さん>
要約しすぎ???
かな?
本当に後腐れない解決法は「皆殺し」しかない。
が、
近代国家になるにつれ、そうした解決法を選択することはなくなり、
結果、不満は残る。
そこで、応用されたのが「逆にも同じ解決法を」というものです。
未だ完成品とはいえない紛争処理のための機関、つまり国連などですが、
それでも目指すところは「国際法」の整備と徹底と実行だと思います。
また私たちはそうした国連の活動を支持していかなければならないとも考えます。
さらに国内で考えるならば、憲法9条をおいて他に変るものはないと、改めて思うのです。

日本国憲法。

私は希に見る素晴らしい憲法と思い誇りに思い、この憲法、とりわけ平和憲法、9条を守ることに「もうこれでいい」ということはない。
不断の努力が大切だと思います。
丸山真男流で言えば「であること」より「すること」でしょうか???

さてさて。
またまた以前の記事ですが時代と憲法9条と言う記事を書いたとき、
旧安保条約から今に至る歴史、50余年をなぞってみました。
そこでは、
旧安保条約
現安保条約
ガイドラインと有事立法
湾岸戦争と国連→PKO協力法→周辺事態法→テロ特措法→イラク特措法
までの流れを追ったのですが。

政権が変り、
今後どのような方向へ行くのか、まだわかりません。
が、
どの政権であろうとも、私は平和憲法を守る政策を、方向を取ってもらうことを心から願い、
声を大きく訴えていこうと思っています。
「平和は眠りを許さない」
です!!!

最後に、「(旧)日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約」を掲載しておきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(旧)日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約

昭和27(1952)年4月28日 条約第4号


 日本国は、本日連合国との平和条約に署名した。日本国は武装を解除されているので、平和条約の効力発生の時において固有の自衛権を行使する有効な手段をもたない。
 無責任な軍国主義がまだ世界から駆逐されていないので、前記の状態にある日本国には危険がある。よつて、日本国は、平和条約が日本国とアメリカ合衆国の間に効力を生ずるのと同時に効力を生ずべきアメリカ合衆国との安全保障条約を希望する。
 平和条約は、日本国が主権国として集団的安全保障取極を締結する権利を有することを承認し、さらに、国際連合憲章は、すべての国が個別的及び集団的自衛の固有の権利を有することを承認している。
 これらの権利の行使として、日本国は、その防衛のための暫定措置として、日本国に対する武力攻撃を阻止するため日本国内及びその附近にアメリカ合衆国がその軍隊を維持することを希望する。
 アメリカ合衆国は、平和と安全のために、現在若干の自国軍隊を日本国内及びその附近に維持する意思がある。但し、アメリカ合衆国は、日本国が、攻撃的な脅威となり又は国際連合憲章の目的及び原則に従って平和と安全を増進すること以外に用いられうべき軍備をもつことを常に避けつつ、直接及び間接の侵略に対する自国の防衛のため漸増的に自ら責任を負うことを期待する。
 よって両国は次の通り協定した。

第一条
 平和条約及びこの条約の効力発生と同時に、アメリカ合衆国の陸軍、空軍及び海軍を日本国内及びその附近に配備する権利を、日本国は、許与し、アメリカ合衆国は、これを受諾する。この軍隊は、極東における国際の平和と安全の維持に寄与し、並びに、一又は二以上の外部の国による教唆又は干渉によつて引き起こされた日本国における大規模の内乱及び騒じょうを鎮圧するため日本国政府の明示の要請に応じて与えられる援助を含めて、外部からの武力攻撃に対する日本国の安全に寄与するために使用することができる。

第二条
 第一条に掲げる権利が行使される間は、アメリカ合衆国の事前の同意なくして、基地、基地における若しくは基地に関する権利、権力若しくは権能、駐兵若しくは演習の権利又は陸軍、空軍若しくは海軍の通過の権利を第三国に許与しない。

第三条
 アメリカ合衆国の軍隊の日本国内及びその附近における配備を規律する条件は、両政府間の行政協定で決定する。

第四条
 この条約は、国際連合又はその他による日本区域における国際の平和と安全の維持のため充分な定をする国際連合の措置又はこれに代る個別的若しくは集団的の安全保障措置が効力を生じたと日本国及びアメリカ合衆国の政府が認めた時はいつでも効力を失うものとする。

第五条
 この条約は、日本国及びアメリカ合衆国によつて批准されなければならない。この条約は、批准書が両国によつてワシントンで交換された時に効力を生ずる。
 以上の証拠として、下名の全権委員は、この条約に署名した。

 千九百五十一年九月八日にサンフランシスコ市で、日本語及び英語により、本書二通を作成した。
日本国のために             
吉田茂
アメリカ合衆国のために         
ディーン・アチソン
ジョーン・フォスター・ダレス
アレキサンダー・ワイリー

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コメント

こんにちは、せとさん。

>本当に後腐れない解決法は「皆殺し」しかない。

サンフランシスコ講和条約に触れるならやはりポツダム宣言から考えて欲しいんですね。口語の方が読みやすい人が多いから口語で紹介するけどね

3 蹶起(けっき)せる世界の自由なる人民の力に対する「ドイツ」国の無益且無意義なる抵抗の結果は日本国国民に対する先例を極めて明白に示すものなり 現在日本国に対し集結しつつある力は抵抗する「ナチス」に対し適用せられたる場合に於て全「ドイツ」国人民の土地、産業及生活様式を必然的に荒廃(こうはい)に帰せしめたる力に比し測り知れざる程度に強大なるものなり 吾等の決意に支持せらるる吾等の軍事力の最高度の使用は日本国軍隊の不可避且完全なる壊滅を意味すべく又同様必然的に日本国本土の完全なる破滅を意味すべし

わざわざ説明する必要も無いけどね。ナチスドイツはベルリン陥落で壊滅した訳だけど、本気で連合国が東京陥落までやるとドイツ以上の壊滅になってしまうよという事を言っているのね。まあ、皆殺しでは無いけど、国家を壊滅させて国家で無くする解決の道はまだあったかも知れないレベルですね。ただ、過去の経験から、そういう地域は独立運動とか内乱の絶えない地域になるので、連合国としてとりたい道ではなかったと思いますけどね。できたできないを置いておくと戦争という「野生の解決」というのは、負けた相手の皆殺しも選択枝としてはある解決法であり、戦前の日本はその「野生の解決法」を選択したという事を認識していないと戦後論そのものがまともに語れない気もするんですね。

6 吾等は無責任なる軍国主義が世界より駆逐(くちく)せらるるに至る迄は平和、安全及正義の新秩序が生じ得ざることを主張するものなるを以て日本国国民を欺瞞(ぎまん)し之をして世界征服の挙に出ずるの過誤(かご)を犯さしめたる者の権力及勢力は永久に除去せられざるべからず
7 右の如き新秩序が建設せられ且日本国の戦争遂行能力が破砕(はさい)せられたることの確証あるに至る迄は聯合国の指定すべき日本国領域内の諸地点は吾等の茲(ここ)に指示する基本的目的の達成を確保する為占領せらるべし

日本を占領するのは、軍国主義が再び台頭しないように永久に除去するためで、除去した後に新秩序ができたら占領を止めると言うことを言っている部分ね。サンフランシスコ講和条約というのはこの部分を受けている訳です。

>「人類はいまだ双方が納得する紛争解決を得ていない」というものです。
>こんな感じでいいでしょうか?開発者さん>

納得するかどうかは別にして、法治国家内の国民は相互に殴り合いしなくても「紛争解決」はさせていますね。この前も、知り合いの相続紛争のアドバイスをさせられたけど、少なくとも殴り合いで解決はせずに裁判所の調停で解決はしています(どうも納得はされていないけど・・・笑)。問題は国際間では、裁判所の調停にあたるものすらまだシステム化できないということです。

投稿: 技術開発者 | 2009.09.08 14:05

せとさん。今日は。
ほんとうに今日は記念すべき日です。人類がファシズムの侵略戦争を克服して、新しい国際秩序を打ち立て、確認した日ですね。
人類は今、勢力均衡(Balane of Powers)の時代から集団安全保障の時代を切り開きつつあります。よくぞここまで来たものだとの感慨もひとしおです。その過程において国際連合を組織し、ジグザクを辿りながらも平和の理念を一歩一歩現実化しつつあります。更に、かっての植民地であったアジア、中南米地域には澎湃として平和を求める人たちの国が起こりつつあります。新安保条約改定に際しては、安保条約反対という日本の史上初めての全国民的な運動が高揚し、10条(日本政府がアメリカ政府に廃棄を通告するだけで、安保条約を廃棄できる)を設けさせ、当時の岸内閣を辞職にまで追い込みました。戦後の複雑な歴史を振り返って、今大局的には、困難や絶望を感じる時もあったけれども、日本の民主政治は質的にも量的にも一歩、一歩と、主権者国民の手によって、人類の理想を現実化している領域に来ているのではないかと、確信しております。(^O^;

投稿: hamham | 2009.09.08 17:02

技術開発者さん。
hamhamさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

今日は菊の日。
でも天気はいまいちです。
チョット用事で出かけながら空ばかりみあげていました、、、、、


さて、示唆に富むコメントを頂きありがとうございます。

技術開発者さん>
hamhamさん>

今度ポツダム宣言も本気で読んでみますね。
その時はまたエントリーを挙げますので、ご意見いただけたら嬉しく思います。

「戦争という「野生の解決」というのは、負けた相手の皆殺しも選択枝としてはある解決法であり、戦前の日本はその「野生の解決法」を選択したという事を認識していないと戦後論そのものがまともに語れない気もするんですね。」と開発者さん。

「戦後の複雑な歴史を振り返って、今大局的には、困難や絶望を感じる時もあったけれども、日本の民主政治は質的にも量的にも一歩、一歩と、主権者国民の手によって、人類の理想を現実化している領域に来ているのではないかと、確信しております。」
と、hamhamさん。

はい。
私は戦後の教育の中、とりわけ戦後の歴史を習ってきたのですが、いつもこのあたりになると授業時間がなくて走るんです。
結局、戦後処理のあたりは自力で勉強。
受験にもあまり出ないし、理系だったので、ますます遠ざかりました、、、、、
本当は「何をみ、何を得、今後どうするべき」と言う原点がいっぱい隠されている時代だったのでしょうね、、、、、
違うエントリーで罵愚さんと対話させていただいているのですが、罵愚さんは相変わらず困ったチャンで、ゴリゴリと押してくるのです。そして思うようにならないと罵るわけで、私なんか罵られぱなし。
初めは随分、困ったのですが、
ネットで5年も対話しているうちに、だんだん罵愚さんの背景なんかが見えてきて、、、
すると、だんだん罵愚さんのもどかしさも分かるのです。
相変わらず、罵詈雑言ですが、昨日は「国際紛争の手段は武力行使でなく対話」の理念には共感いたします。」なんてコメントをいただけて(罵詈雑言も混ざっていますが(^-^;)、私は「あああ、、、人は変わるんだ」と思いました。

事実に、「向き合う」事の大切さと、そこから引き出すもの。
そしてその後、如何にあるか、、、

考えさせられます。


こんな時代だから。
しっかりと。

投稿: せとともこ | 2009.09.09 16:42

せとさん。今晩は。忙しい家事もこなしながら、せとさんはスーパーお母さんですね。珍しいお客様にも応対しながら。健康にも気をつけてください。

>昨日は「国際紛争の手段は武力行使でなく対話」の理念には共感いたします。」なんてコメントをいただけて

素晴らしい、対話の実りですね。ソクラテスも対話を愛したと聞いておりますが、この弁証法的な営為から真理が生み出されるってほんとなんだ。
また、ソクラテスは、「善く生きる」ことを重んじたそうですが、真理を生み出す営みと生きることとは同値のようにも思えました。

投稿: hamham | 2009.09.09 21:32

ちょぃ脱線します。

ある家族

暴君?のようなおとうさんがいます。家のルールをいっぱいつくり子ども達に課してます。 おとうさんに強い影響もつおかあさんがいます。家の経済握ってます。

親にこびて?有利なルールつくってと思う兄弟がいます。


 幸い親は親戚と、おおケンカして破産してえらいことになりました。


その人曰く
我が家にも憲法を!

あゆがこっそりと・・・
この際親戚に頼りこのチャンスに憲法つくっちゃえ!

そこの家族内部の問題・親戚との関係とその取り決めてあるところでは重要な関わりがありあるところでは、別の問題なんでしょうかねえ?


注意、あゆの家じゃないですよ。ごちゃごちゃルール課さないし、なにがあってもこどもを守る最高の親ですから。


投稿: あゆ | 2009.09.10 09:04

hamhamさん。
あゆさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

今日は秋晴れですがすがしい天気です。
こんな日は気持ちがいいですね♪


hamhamさん>
「ソクラテスは、「善く生きる」ことを重んじたそうですが、真理を生み出す営みと生きることとは同値のようにも思えました。」


含蓄の有る言葉。
ありがとうございます。
真理を生み出すことと生きること、確かに同値ですね。
また同値でありたいと自分で戒めます!!!
本当に素敵な言葉、ありがとうございます(o^-^o)


あゆさん>
つい笑っちゃいます。
あなたらしいユニークで闊達で、私はあなたのセンスの大ファンですよヽ(´▽`)/

「あゆの家じゃないですよ。ごちゃごちゃルール課さないし、なにがあってもこどもを守る最高の親ですから。」

素敵なご両親ですね。
いいなぁ、、、
私も指針にします。
またチョクチョク、ご両親のことお教えくださいね。
楽しみにしています。

投稿: せとともこ | 2009.09.10 12:41

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