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2009.09.23

ゴーギャン展

先に書いたように「東京8x10組合連合会 第2回写真展 」を観た後、
ゴーギャン展に行ってきました。

ふっ〜〜〜〜〜

凄い人でした。

ゴーギャンと言えば私の中では「月と6ペンス」。
高校生の時、初めてこの作品を読んだときの感動を忘れはしません。
(覚えているのは感動した、、、ということだけなのですが、、、ははは)

小説の始めは、ちっとも面白くなくて、何度もやめようと思ったのですが、
が、
いつのまにか、モームの世界(いや、ゴーギャンの世界か)に引きずり込まれました。
温かく居心地の良い、自らの境遇をすべてなげうって、
嵐にむかって飛び立った主人公チャールズ・ストリックランド。
なんと格好良かったことか、、、高校生の私には。
それ以降、私はモームのファンになり、ほとんど読み尽くしたのですから。

さて、そんな小説のモデルになったゴーギャン。

うううう====ん。

何というのか、これはかなり重くのしかかってくる絵でしたね。
迫力があります。
悩みが伝わってきます。
美術館のホームページには以下のように紹介文があります。

==============
なぜ熱帯の島タヒチに向かったのか。
文明と野蛮、聖と俗、生と死、男性と女性、精神と物質、
これらの両極に引き裂かれながら、
人間の根源を探究し続けた画家ゴーギャン。

《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》
を中心に、画家が文明社会に向けて残したメッセージを読み解きます。
 19世紀末の爛熟した西欧文明に背を向け、南海の孤島タヒチにひとり向かった画家ポール・ゴーギャン(1848-1903)。 その波乱に満ちた生涯は、芸術に身を捧げた孤独な放浪の画家の典型といえるでしょう。
自らの内なる「野性」に目覚めたゴーギャンは、その特異な想像力の芽を育む「楽園」を求めて、
ケルト文化の伝統を色濃く残すブルターニュ、熱帯の自然が輝くマルチニーク島、ゴッホとの伝説的な共同制作の
舞台となった南仏アルル、そして二度のタヒチ行きと、終わりの無い旅を繰り返しました。
その過程で、自ずと人間の生と死、文明と野蛮といった根源的な主題に行き着きます。
このような人間存在に関する深い感情や思索を造形的な言語を通して表現すること、これがゴーギャンの絵画の
課題だったのです。
タヒチで制作された畢生(ひっせい)の大作《我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか》
(1897-98年)は、画家が目指した芸術の集大成であり、その謎めいたタイトルとともに、後世に残されたゴーギャンの精神的な遺言とも言えるでしょう。
(東京国立近代美術館公式サイトより)
===============

確かに南国の明るいタヒチにいながら、
なぜ、こうも作品は暗く重く力強いか。
それは、ゴーギャンのテーマが筆に描かせたものであることは明らかでした。

観ている私たちはゴーギャンに圧倒されました。
天才の息遣いを感じながら、ほんのちょっとタイムスリップしたひとときでした。

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コメント

写真展に絵画展ですか‥充実してますねぇ…羨ましい!
私も先日(連休前)大宰府まで仏像展の千手観音を観に出掛けたのですが、駐車場待ち3時間、博物館に入場するのに2時間待ちという事で観覧して帰って来た人に中の状況を聞くと大分弁で一寸ズリと言うのですが、止まることも戻ることも出来ず、鈍いベルトコンベアー状態で、ゆっくり鑑賞出来る状況ではないと聞かされ仕方なく諦めて帰還し由布院で食事して帰って来ました。crying
ゴーギャンですか‥ゴッホと同じく日本画というよりも浮世絵などの版画に影響を受けた画家ですね。私も一度鑑賞した事がありますが確かに暗く問いかける絵画でしたね…
やはり、存命中にあまり認められなかった事も影響しているのでしょうか…

投稿: | 2009.09.23 18:10

せとさん。今晩は。
モームのお話のお陰で、珍しく思い出が訪れてくれました。懐かしい名前です。大学入試英語の問題にモームの文章がよく出題されておりました。何となくあの英文に魅かれました。受験雑誌で大学の英文科の先生が丁寧に解説してくれていたからだとも思います。偶然に中野好夫訳、「人間の絆」を読む機会も得ました。モームの作品を読んだのはこの一冊だけです。「人生とはペルシャ絨毯のようなものだ」というところを不思議に覚えておりました。当時、何かスケールの大きな感動的な作品だなぁと若僧なりに感じておりました。今、手前味噌の論理観から発想して思うと、人間の偶然性の面を文学化しているのかなぁなどと勝手に解釈してしまいます。お陰さまで、今日は珍しく青春時代に若帰りしました。(^O^;

投稿: hamham | 2009.09.23 19:22

よさん。
hamham さん。
おはようございます。
コメントありがとうございます。


よさん>
そうですか、、、
やはり連休前も大変な人出だったのですね。
諦めて由布院でのお食事。
それも素敵だったと思います(*^-^)
私も以前、訪れたのですが、静かで落ち着いた温泉で心が穏やかになちました。
さて、
ゴーギャン、なかなか迫力がありました。
苦悩がありありとキャンパスから伝わり、その生き様の凄まじさを改めて思ったものです、、、
芸術ってやはり凄いですね。

hamhamさん>
そうですか。
人間の絆。
私も大好きでした。
一所懸命読みました、、、
「人生とはペルシャ絨毯のようなものだ」

モームの人生観ですね。
至る所に鏤められています。その思想が。
それでいて、なんだか悟りきっていないモームだから、多くの作品がググ〜〜〜ンと胸に迫ってくるのでしょうか???

「人間の偶然性の面を文学化」
o(*^▽^*)o
おおおお、、、

味のある言葉です。
hamhamさんらしい豊かな人生の背景があるからこその表現ですね。

偶然。

機会は偶然でも、その後の解釈や生き様は必然であることを思うと、どんな出来事、出会いも楽しく消化、昇華してけたらと願うものです。

投稿: せとともこ | 2009.09.24 10:57

ゴーギャン伝を読んでいつも想うんですが。
タヒチにいかなきゃ、世界の真実がわかんない。。と誤解した俺=西方の人、は幼なかった。。と、死ぬときにチラッと閃いたのじゃないでしょうか。

投稿: 古井戸 | 2009.12.17 11:11

なるほど。
そんな解釈があるのか、、、
フムフム。

ユニークで、新鮮です!!!

投稿: せとともこ | 2009.12.17 12:43

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受信: 2009.09.24 10:59

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