源氏物語の写本に異なる内容
源氏物語の写本に異なる内容 標準本との違い約2千字もと言うニュース。
なかなか興味深いです。
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藤原定家が編さんした青表紙本の本文と大きく違う部分が見つかったのは、主人公光源氏の死後の物語「宇治十帖」の中の「蜻蛉巻」。薫と匂宮という2人の男性との三角関係に悩んでいたヒロインの浮舟が宇治で行方不明になってしまった後のくだりだ。
青表紙本では、匂宮に命じられた従者の時方が夕方都を出て、雨が上がったころ宇治に着く。やがて時方が帰った後に、浮舟の母君が葬儀を行うという展開。だが大沢本では、先に雨の中で母君が宇治に着き、葬儀を計画。小降りになったころに時方が着く。伊井さんは「大沢本の方がむしろ自然。この写本を誰が書いたのかも気になる」と話す。
大沢本はこのほか、前半の「花宴巻」の巻末にも源氏の心境をつづった部分があるなど、標準本と違う部分が数多く見つかっている。
(上記ニュースより)
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フゥム。
なにしろ時は今を遡ること1000年前。
出版事情(?)も現代とはかなり違っていたものとを思われます。
紫式部直筆の源氏物語、
とは言え、
多くの校正者の手によって、書き換えられたり、
あるいは写し間違いがあったりと、想像できます。
いろいろな条件の元、
今、私たちが読んでいる源氏物語。
実は作者紫式部さんもビックリするくらいのものだったりして、、、
それはそれで面白いなぁ、、、
紫式部のことだから、笑って下さるような気がするが。
宇治。
私はあの町は大好きです。
宇治川のほとりのあじろぎの道からの風景はなんと喩えればいいのだろうか???
朝は霧が、
夕は遠くの夕日が川に反射して、
喧騒な現代にいながら、いつの間にか思いを馳せるのは、
平安の時代。
人々はどんな思いでこの風情を楽しんだのだろうか?と。
さてさて、源氏物語。
だれが源氏物語絵巻を描いたかと言うエントリーを以前挙げました。
このときは女絵、男絵について詳細に分析した本を読んだときの感想をツラツラと書いたのですが、
今度は「本文」ですかぁ、、、
いずれにしても日本最古の長編小説「源氏物語」。
どのような訳であっても、
美しく豊かで凛とした表情を描き出していると思います、、、
更なる今後の研究に期待です。
Last year, a manuscript copy of the Tale of Genji which had lost for 80 years was discovered.
So, many classical scholars have studied since then.
This is a remarkable difference on the current copies.
It's very interesting a subject.
Thank you.
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