回文についてツラツラと
言葉といか言語というか、面白いですね。
音と表記の面白さに遊び心というかしゃれを盛り込んだりして想像と創造への世界へとさらに広がりを見せる言葉の世界。
興味は尽きません。
私たちが「ことば遊び」と聞くとすぐに思い浮かべるのは「しゃれ」、
つまり同じ音で違う意味をもった単語を洒脱に組み合わせる妙です。
が、
先日、「回文」についてちょっと話を聞きました。
回文。
そう、
「しんぶんし」とか「とまと」「やおや」などなど最初から読んでも後ろから読んでも同じ文のことです。
一時期、この回文にはまっていたことがありました、、、
たいていは、真ん中に「と」をもってきて、なんとか強引に意味をひっつけていましたが、、、
さて、回文の歴史はかなり古いそうです。
平安から鎌倉の歌人の間でも和歌の回文が残されています。
有名なのは、藤原隆信
白波の高き音すら長濱はかならず遠き方のみならじ
茂る葉もかざして石間闇くだく深山はいでじ坂もはるけし
長き夜の野も遥かにて杣暗くま袖にかるは物のよきかな
また、作者は不詳ですが、
〜〜長き夜のとおの眠りの皆目覚め波乗り船の音のよきかな〜〜
と、いうのもあります。
俳句でもあるんですね。
芭蕉の作という一説も在るそうですが、、、
「長崎や のどかな門の 焼肴」
がそれ。
あるいは正岡子規なんかも作っていたりします。
「戻ったぞ時鳥はや来つ鳴けな月やは杉戸とぼそ立つとも 」
フムフム。
回文に関しては本も沢山出ているようで、
やはりどの世界にもマニアっているんだなぁ、、、と感慨にふけっています。
この回文、
日本だけでなく英語にも、あるいは中国の漢詩にもあったりして、
それはそれで新鮮な驚きです。
さらにさらに、数字でも
回文素数というのがあり、もう大変。
これは、回文数になっている素数のことです。
=============
回文素数を小さい順に列記すると、
2, 3, 5, 7, 11, 101, 131, 151, 181, 191, 313, 353, 373, 383, 727, 757, 787, 797, 919, 929, 10301, 10501, 10601, 11311, 11411, 12421, 12721, 12821, 13331, 13831, 13931, 14341, 14741, 15451, 15551, 16061, 16361, 16561, 16661, 17471, 17971, 18181, 18481, 19391, 19891, 19991, 30103, 30203, 30403, 30703, …
(wikipediaより)
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と、言うことで回文。
知ればしるほど奥が深そうです。
そして、
知れば知るほど、
人々の言葉に対する熱い思いが伝わり、嬉しくなるものです!!!
Was it a cat I saw?
This is famous palindrome.
Palindrome is found out worldwide language.
All over the world people enjoy a happy and clever turn of phrase.
Thank you.
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コメント
Seto san. Good evening.
I have been surprised to hear such a sentennce as 'Was it a cat I saw?'.
So I tried to get another palindrome such as 'racecar'.
Verry interesting! (^O^;
投稿: hamham | 2009.10.26 21:08
Dear hamham .
Thank you for your nice comment.
'racecar'.
Oh! good job!
Excellent!!!
I'm looking forwad to your next comments.
See you.
投稿: せとともこ | 2009.10.27 10:50
回文てしりませんでした。怪文ならあるようですが。
回文数???!!!
あ~~熱でてきました・・・。
投稿: あゆ | 2009.10.28 09:11
あゆさん。
実は私も回文より怪文を思ったりしています、、、
ははは。
それにしても回文素数、凄いですね。
投稿: せとともこ | 2009.10.28 19:16