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2009.10.22

景気ってなに?かを考えます その1

先日来年度予算、どうなるか???と言うタイトルでエントリーを挙げたところ、
いつも示唆に富むコメントを下さる黒猫亭さんとYJSさんからいろいろ教えていただきました。私も新しい世界だったので興味深く拝見、考えました。
と、言うことで微妙な告発と言うエントリーを挙げた黒猫亭さんと、コメント欄に登場のYJSさんのやり取りを参考に今日はエントリーを挙げます。
まずたたき台となった松尾さんの景気ってなに?から検討していきます。
第1回、2回 よ〜く考えよう。景気は大事だよ。(1)(2)
ここでは、景気の動向と犯罪との関係などを焦点に、景気の大切さを述べています。
私たちの生活と不可分であることを強調。
犯罪の低年齢化、不登校、性の問題、自殺率 離婚率などなど、、、
そして松尾さんは述べます。
「【景気が回復したら改革する意欲がなくなってしまうって言った人】
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景気が回復したとガンガン言ってた2006年11月5日の日経新聞には、大学・新卒のフリーターやニートがピーク時の3分の2に減ったことが報道されていました。翌6日の同紙では、それまで低下していた労働力人口が、高齢者の雇用拡大で増加に転じたとの報道がなされています。戦後教育が子供を甘やかしたのが悪いとか、少子高齢化で労働力不足になるとか、いろいろ言われましたけど、何のことはない、景気がよくなるとみんなある程度解決されていったわけです。
 そもそも景気が悪くなると税収が減って、福祉に対しても環境に対しても財政支出が切り詰められます。企業の社会貢献予算も切り詰められますから、NPOなども事業が続けられなくなるケースが増えます。景気拡大を望むことが、社会的価値の劣る「汚い」ことだというような感覚があったとしたら大間違いです。」
(松尾さんの論文より引用)
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そして、著者は「景気回復でこれらの負の遺産は解消される」と主張します。

これからがいよいよ本番。
第3回 長い目で見るときの成長論議(1)
まず登場は小泉さん。
【小泉さんは経済成長を目指したのか妨げたのか】、、果たしてどうでしょう。
松尾さんは「小泉さんたちが目指した経済成長は、財やサービスを生産して売りに出す側、すなわち「供給側」の話です。それに対して、悪い景気をよくしようというときの経済成長は、おカネを払って財やサービスを買う側、すなわち「需要側」の話です。」と言います。
そして小泉さんが目指した「天井の成長」のためにとった政策が以下の通り。
「小泉さんや竹中さんら「構造改革」派が目指したことは、こういう需要拡大による経済成長策とは全然違います。働きたい人がみんな仕事に就けているとみなした上での「天井の成長」を目指したわけですから、そこでは世の中全体で人手をどう効率的に使うかが問題になります。
 だから、非効率な赤字企業を清算して、そこに抱え込まれていた人手を解放してもっと効率的な利用に提供しようということになります。同様に、非効率な天下り先団体もなくし、公共事業を削減して非効率な建設業者をつぶし、輸入を自由化して非効率な国内業者をつぶし、規制緩和で競争を激化させて非効率な業者をつぶして、これらのところから、余った人材を吐き出させて、もっと効率的な利用ができるようにしようということになります。
 そして、余った人手を必要なところにスムーズに動かせるように派遣労働を認めたりして雇用を流動化しようとしました。」
(松尾さんの論文から)
そして松尾さんは小泉さんが目指した物それ自身は経済学の上では意味があるが、
やる時期が間違っていたことを次のように指摘します。
【不況のタイミングでやるべきことか?】より引用です。
「天井の成長率を上げるという目標があるならば、一時的な不況圧力がかかってもそうすべきだというのは、経済学的には間違っていないです。ただ、そもそもこの目標を選ぶかどうか、特に、天井どころか床を這い回っている不況の最中に、さらに不況が悪化するという犠牲をあえて払ってまで、はるか頭上の天井の高さを引き上げようとするかどうかは、政治の判断です。
 ひとつ言えることは、非効率なところをつぶして人手を吐き出させると言うけど、完全雇用近くの好況においてこそ、それで吐き出された人々がもっと世の中の役に立つ仕事場を見つけることができて、社会の効率が改善するだろうということです。ひどい不況のただ中でこんなことをしたら、ただ失業が増えるだけです。せっかくの人材が使われずに消耗していくという最悪の非効率になってしまうでしょう。」

そして「格差」についても言及。
完全雇用に近い好況時の話なら、それなりに理にかなっている小泉さんの「格差が出ることは悪いことではない」も失業蔓延の時には「滑り落ち社会」「滑り台社会」を生み出すだけにしかならないと指摘。
そして著者は「天井」の成長が必要であるが、消費配分や福祉との関係でどのようにすればいいかを、さらに分析していきます。


長くなるので、
その2に続きます。

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コメント

あら??この文だとつぶしてばかりの小泉さんですね。

ある学者曰く、世界大恐慌以来作り上げてきた秩序を80年代から次々と壊し始めたそうです。

投稿: あゆ | 2009.10.22 21:36

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